昨年の12月末に格安(4,000円)でPOS用端末を購入しました。

12/29の記事のようにレシートプリンタを取り付け、非常に快適に動作。
1月の中旬にはHDDの故障のためブートできなくなり、HDD交換
偶然同じSeagate の IDE HDD。新品が左です。随分と薄くなっているのおわかりでしょうか。

このIDEのHDDは、もう在庫がほとんどありません。Amazonで買おうとしても、結構苦労します。(近所のパソコンショップで購入しました)これだけで5000円程度。・・・もう本体をオーバーしています。
このPOS用端末は、
・心電図
・検尿
・身長体重
のデータ処理をしてくれる中核端末。このくらいの出費は全く惜しくありません。
それから半月後、診療中に電源が急に落ちてしまい、その後全く反応しなくなりました。診療中でしたので、急遽バックアップパソコンに変更。結構冷や汗ものです。
さて、このPOS用端末は、
・タッチ式の液晶パネル
・液晶パネルの裏にあるマザーボード
・スイッチ、オーディオ関係のパネル
・RS-232C, LANなどのインターフェース基盤
と分散して配置されています。

オーディオパネル

インターフェース基盤

まず、電源関係であることを確かめるために、別のパソコンの電源を
・マザーボード
に接続。上記のスイッチパネルとHDDを接続して、電源を入れてみましたところ、何事もなく起動しました。やはり、電源が故障していると思われます。
この組み込み式の電源は

特殊な大きさなので、なかなか国内の取り扱いがありません。いろいろ調べてみましたら、 ATX FLEX電源という規格で、ある程度は流通しているようです。
早速、AMAZONに発注。日曜日に頼みましたら、月曜日に届きました。



見比べましても、全く同じ大きさです。(ねじ穴も)
これは楽勝。と全部組み立てましたところ、やはり電源が入らず。
????
どうやら、どこかに間違いがあるようです。
再度分解して、電源を抜いていきましたところ、、、
インターフェース基盤に電源を差し込むと、起動しなくなることがわかりました。どうやら、この基盤がおかしいようです。
電源端子にテスターを当ててみますと、12V - GND間の絶縁がほとんどありません。おそらく、この短絡で電源の保護回路が働いているのでしょう。
ざっと見渡しましたところ、電解コンデンサーがアヤシイと左側のコンデンサーを引き抜いて、絶縁を確かめましたが、異常なし。
さて、困りました。。。
あとは、
・チップコンデンサー、
・左側のFET
くらいしかありません。しかし、この判断はいったいどうするのか。。
FET 故障 判断で検索。下記のページにあたりました。
http://dry-room.net/other/fet/MOS-FETは、
一番左が ゲート
真ん中が ドレイン
右が ソース
の用です。ドレイン、ソース間に抵抗が全くありません。
では、ソースを外してみましょう。

みごと、絶縁が回復しました。このFETが故障したと考えて良さそうです。
さて、この回路は、
コイル、FET、コンデンサー
が組み合わさっており、最終的にはロールプリンタの電源(24V)となっています。供給電圧は、12Vですから、昇圧回路と思われます。
http://www.riric.jp/electronics/design/power/up-convert.htmlを参照。
このロール紙プリンタは、最高40W程度消費します。とすれば、印刷の最中にFETが焼損してしまったと考えると全てのつじつまはあう。一番右端の大きな電解コンデンサーも昇圧回路の一員でしょう。無くしたとしても、インターフェース基盤の機能には何ら問題ないはず。で、外しました。

借り組みして、OK。修理が完了しました。
・・なお、もともとの電源を使いました。(新規の電源は必要なかったわけ。)
まとめますと・・・
移植のつもりだったが、部分切除で回復でしょうか。
posted by いんちょう at 14:52|
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