2012年09月22日

北九州ガレキ燃焼−報告され始めた被害と隠蔽工作

 北九州で、ガレキを燃やし始めて一週間。そろそろ被害が出てきました。私のところに届いた報告です。

もし、線量の高い状況を観測されましたならば、このページ でその時の風向きを一緒に保管(地上、上空)されることをお勧めします。気象庁のホームページでは、陸の実績しか見ることができないようです(他にご存じであれば教えてください。)
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北九州では、ほとんど風がない状態でいわゆる上空でまっていたのでしょうか。この時の福岡にお住まいの方からのレポートです

あれから、たびたび計測しておりましたが、昨日(9月21日)、こどもが発熱したからということで呼び出され、13時すぎに迎えついでに学校を計測したところ、門で0.46という高い数字から始まり、しばらく高い数字が出た後下がりはじめ、校庭でも0.2近く、最終的には0.1台半ばで止まりました。

3月末から計測してきていますが、測りはじめでも高くて0.1前半からで、確定値もいつも0.05、黄砂のときでも0.07で落ち着いていました。その時も、測りはじめが高いことにかなり動揺したのですが、確定値は0.1でしたのでそこまで気にしてはいませんでした。

ところが、夕方こどもの習い事の送迎で自宅近くを測ったときに、行きは0.1台だったのが、戻ってきた17時半ころに測ると0.97という信じがたい数字から始まりました。そのときは風が吹いており、風を感じるたびに数字が乱高下し0.7後半〜0.9という間をいったりきたりして、最終的には0.7台後半で確定したと思います。(あまりの衝撃でよく覚えていません)
恐怖のあまり、そこからすぐ逃げ出してしまい、写真も撮ってはいません

あまりに異常な数字に、いくらなんでもこれは機器の故障ではないかと空気清浄機をつけっぱなしにしている自宅、また、内気循環にしている車内、私の着ていた洋服、それと、こどもを迎えにいくため再度同じ場所、ゴミ出しのためマンション外に出た折(0.7が出た場所から10メートルほどの
距離です)に計測しましたが、それぞれ0.05、0.05、0.07、0.10、0.05という数字で、特に壊れたようでもありませんでした。


 このお一人の方だけではもちろん何とも言えませんが、もし余力のあられる方は、ぜひ右上でも紹介している連続測定装置を自宅に設置ください。連続で測定することにより、機器の異常で片付けられることがなくなります。
 上記レポートでは、お子さんの発熱と線量の上昇が関連していないかが気になります。

北九州は環境都市を自称していますし、日本では環境関係のモニタリングがしっかりしています。
そらまめ くん(大気汚染広域監視システム) という公開サイトがあります。

 このサイトが何故かしら、一時期欠測になっていました。(9月21日12時−まさしく高線量の報告があった時刻の地図)-福岡県全域のみデータがすっぽりなくなっています。
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福岡県全域が、おそらくパソコンのトラブルなんでしょう。欠測しています。個別のデータ
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この地点のOX(光化学オキシダント)のグラフ
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 みごとに規制値を外れたところが抜けています。そして、この時山口は規制出来ていませんので、
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そして、大分のデータ
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試験焼却以降、あきらかにダイオキシン類が上昇していることがわかります。放射能の危険性以外にも、あのガレキには危険な物質がかなり含まれている証拠ではないのでしょうか。みなさんも、このそらまめ くんを使って、北九州の燃焼を十分に監視する必要があります。

 さて、北九州市はこのような根拠のない「風評被害」を厳密に取り締まるつもりのようで、莫大な予算を計上しています。その一端の求人広告がネット上に出回っていました。
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なんと、北九州に避難された方を優先的に雇用し、ネット監視させるわけです。この会社

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 監視から看視へなどと、キャッチフレーズは素晴らしい。

なんと、平成21年には北九州市にサポートセンターを作ると公表しています。
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いくつかリンクを紹介しておきます。
掲示板の「火消し」します (その2) ピットクルーのアルバイト募集「WEBの世界を守る!! 『WEBポリス』」

[北九州市]瓦礫処理の関連予算案としてネットの監視業務費を計上 調査を民間業者に委託Posted July 18th 2012
北九州市議会臨時会が7月18日開会し、宮城県石巻市の震災がれきの受け入れを進めている市は瓦礫の処理経費や風評被害対策などの関連費用として約8億5000万円を追加する補正予算案を提案した。予算案は19日に可決される見通し。
予算の内訳は、瓦礫の焼却、埋め立てなどの処理費が約6億1900万円、同測定費が約1億4700万円、風評被害対策費が約8400万円。
臨時会では、処分場等からの推薦や一般公募で選任された15人程度の市民が瓦礫の処理状況を確認する「市民モニター会議」を設置する計画も示された。
ネット上を監視する調査を民間業者に委託し、1日1回の報告、風評被害につながる可能性がある書き込みを見つけた場合は即報告地元紙の小倉タイムスによると、関連予算案としてネット上の情報を監視する費用として1200万円が計上され、北九州市から委託を受けた民間業者がネット情報の監視を行うという。


 ここまで来ると、監視国家そのものです。このホームページも即日紹介でしょうか。ご苦労なことです。それにしても避難された方が、このような職種に就くと、自分で自分の首を絞めていることになると思うのですが、それでもいいのですか。一体何のために北九州まで避難したのか、よくよくお考えください。

 ストロンチウムも高濃度で含まれている石巻のガレキ。被害が起こるのはこれからです。小中学生の易骨折が増えないか。急な体重増加、息切れから発症する心不全(3ヶ月後程度)が恐らく、増えてくることでしょう。たしかに、どなたか政府高官がおっしゃったとおり、「直ちには危険がない」わけで、ごまかすのでしょうか。本当に許されない行為です。風評どころか実害が表れます。そして、それを治療する医師会は、まさか病気が増えて収入が増えて良かったなどと、考えてはいないですよね。

当ブログの右上に今回紹介したサイトのリンクを紹介しています。思いついたときにご覧ください。
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さらに 福岡県のサイトhttp://houshasen.pref.fukuoka.lg.jp から、九州全域の空間線量がわかります。現在(9/22 21:14)をみると尋常ではない放射能が降下していることがわかります。このまま、燃焼を続けたらとんでもない被害が−日本政府の役人が望んでいることでしょうが−起きます。このような空間線量を発表している韓国のサイトはないでしょうか(恐らく、とんでもなく上昇しているはずです)雨に濡れてはいけません。本当に注意してください。
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◆関連ブログ
既成事実を作って、施錠して閉じこもる北九州民主主義人民許和国の首領さま2012年09月19日
タグ:北九州
posted by いんちょう at 18:19| Comment(49) | 原子力