2013年11月30日

事実も知らず、勉強もせず、原発進軍ラッパをならす阪大理系1年生

 原発事故以降、「科学技術」立国なる言葉が如何にまやかしだったか、イヤになるほど見せられました。そもそも、理系人間はどちらかと言えば、頭はいいのかもしれないが、暗い、人付き合いが悪い、とは言われていたものです。それでも、自分の専門分野−理系−に関わることは、あるていど自分の頭で考えているのだろうとばかり好意的に考えていたのは事実です(私自身も一応はばりばりの理系ですから)。

 が、それをまったく打ち消すアンケートを突きつけられて、呆然・愕然させられました
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posted by いんちょう at 19:49| Comment(33) | 原子力

2013年11月29日

子供用ホールボディカウンターにほくそ笑む早野龍五東大教授

 広島原爆で被爆した人は、一瞬で生じた放射線による被曝と長期における内部被曝に一生苦しめられます。しかしながら、2年半もたったあとで内部被曝を調査してもおそらく、被曝の痕跡は見つからなかったことでしょう。そして、原発構内で職業的被曝をした人たちもまた、すべて外部被曝ですから、内部被曝検査では何の異常も見つからないのは当たり前です。
 つまり、WBC(ホールボディカウンター)で内部被曝の兆候が発見されないとしても、それが直ちに健康被害を起こさないという安心にはつながらないのです。特に骨にくっつくとされるストロンチウムは、ベータ線しか出しませんから、もともと測定できません。

つまり

内部被曝検査で異常なし ⇒ 健康被害は起きない

という式は、そもそも成立しません。もちろん、

内部被曝検査で異常有り ⇒ 健康被害が起きる可能性が高い

というのは成立するわけで、だからこそWBC検査が、日本全国の放射能取り扱い施設で義務づけられているわけです(もちろん、私も定期的に受けさせられていました)
 しかし、政府は、

内部被曝検査で異常なし ⇒ 起きた健康被害は放射能の影響ではない

という証明のためにどんどんとホールボディカウンタを増設し、ついには子供用のタイプまで稼働させ始めました
「乳児用」2日から運用 内部被ばくホールボディーカウンター ひらた中央病院
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乳児らの内部被ばく検査が可能なベビースキャン

 東京大大学院の早野龍五教授と内部被ばく検査用のホールボディーカウンター(WBC)を製造しているキャンベラジャパン(東京)は、これまで実施できなかった乳児の内部被ばくを調べる検査機器「BABY SCAN(ベビースキャン)」を開発した。発注した平田村の医療法人誠励会は12月2日から、運営する同村のひらた中央病院で、一般向け無料検査を始める。
 従来のWBCは大人の使用が前提になっており、身長が低い乳児を調べると結果に誤差が出て検査できなかった。ベビースキャンは乳児から身長130センチまでの子どもを対象にしている。
 子どもは専用の検査衣を身に着けた上で、機器の中に4分間、横になる。飽きてしまわないよう、アニメなどを見せる。
 検出限界値は従来のWBCの6分の1程度となる全身50ベクレル未満。結果は検査当日に判明する。1日の検査人数は60人。
 検査は病院内にある震災復興支援放射能対策研究所(佐川文彦理事長)が実施主体になる。当面、月曜日から土曜日に行う。時間は午前9時から午後6時(土曜日は午後1時)まで。日曜日と祝日は休み。問い合わせは同研究所 電話0247(57)5012へ。
(2013/11/29 14:42カテゴリー:福島第一原発事故)
皆様ご存じ、早野龍五氏の名前が出てきました。どうやら、氏はこの装置が大変お気に入りのようで、ツイートでこの装置の中で子供が如何におとなしくできるかを自慢げに発言しています。

子供にこのような検査を受けさせて、笑いが出てくるとはいったいどういう神経なのでしょうか。


私自身は、呆れて声も出ませんが、ご本人はiPadでピアノを弾かせたり、アンパンマンで固めた幼児たちをおとなしくさせるこの工夫に至極ご満悦のようです。日本には731部隊という人体実験集団がありましたし、ナチスドイツにはメンゲレという同じようなことをした人物がいました。
 なぜ、このような年端もいかない子どもたちにこのような検査(一体この装置はいくらしたのでしょうか)をさせて、喜ぶことができるのか。決して許されない行為だと思います。フクシマの子どもたちにお守りと称して、フィルムバッジを持たせているのもまた同じことです。なぜ、この非人道的行為を非難する医療人、マスコミがいないのか。もし、チェルノブイリ事故が起きたときに、ソビエトがフィルムバッジを配ってごまかそうとしていたら、日本のマスコミも医療者たちも決して許さなかったはずなのにです。

 一般人にはとことんケチな日本政府が、このような多額のカネを払ってまでなぜ検査をするか。それは検査をする意味があるからです。もし、なんの健康被害も起きないのなら、こんな検査をするはずがありません。甲状腺のエコー検査も異常が発見されることがわかっているから行っているわけで、このWBC検査は起きた健康被害を放射能が理由ではないと確定させるためだと言えるでしょう。つまり、モルモットになった代償としてこのような検査を無料で受けられるわけです。

「オタクのお子さんは、外部被曝が××mSv。内部被曝は50Bq/body以下ですから、放射能の被害は起きません。現在起きている健康被害はおかあさんが心配させたことによるストレスです」

と平気でご神託を述べることでしょう。そろそろ、目を覚まさなければ本当に殺されますよ。

福島県のテレビでこのBabyscanが特集されていましたので、ご紹介します。


◆関連ブログ
ミスターゼロベクレル 神の手を持つ男2013年03月14日
郡山で行われたガイガーカウンターミーティング(GCM)2012年07月26日

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posted by いんちょう at 21:57| Comment(15) | 原子力

2013年11月28日

11月のブログ記事紹介−第10回院内勉強会

11月28日(木)本日 13:30-15:00
院内勉強会を行いました。参加、Ustream中継をご覧いただいた方々ありがとうございました。



勉強会の場所は こちらをご覧ください。

特にお勧めのリンク
東大で分析されていたヒロシマ、ナガサキの死の灰
都築正男−第五福竜丸被爆者を見た医師の国会答弁
野村大成阪大名誉教授の警告−福島はチェルノブイリのミニコピーではない。おなじ被害が起きる

◆関連ブログ
10月のブログ記事紹介−第9回院内勉強会2013年10月24日
9月のブログ記事紹介−第8回院内勉強会2013年09月27日
甲状腺の基礎知識とがん(55分) 第7回院内勉強会2013年04月26日

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posted by いんちょう at 07:53| Comment(2) | 原子力

2013年11月27日

一般常識のない猪瀬ン都知事が、社会経験の大事さを語った日

 猪瀬ン都知事が、徳洲会から5000万円を借りた問題がちょっとだけ世間を賑わしています。
猪瀬氏、お粗末借用書公開で辞任拒否 「考え甘かった」しどろもどろ2013.11.26
2013112701.jpg
 医療法人徳洲会グループから5000万円の資金提供を受けた東京都の猪瀬直樹知事(67)が26日午前、東京・新宿の都庁で緊急会見を行った。徳洲会側との間で交わした「借用証」(借用書)を提示し、従来通りの「個人の借入金」との主張を繰り返したが、記者の追及には「考えが甘かった」「深く考えなかった」としどろもどろ。辞職を否定したものの、騒動は収まりそうにない。
(中略)
 5000万円は妻(7月に死去)の貸金庫に入れた。12月の知事選終了後の今年1月下旬になって徳田氏側に返却する旨を連絡したが、徳田氏側が設定した日取りをキャンセル。以降は五輪招致活動や、妻の介護などで忙殺され、8月23日に貸金庫から現金を取り出す手続きを終えて、返却日時を9月26日として、全額を徳洲会に返した。借用書は後日郵送で送られてきたという。

 猪瀬氏はこの日の会見で、徳田氏側と交わした「借用証」を初めて公表。「5000万円」の数字と「猪瀬直樹」の署名がマジックで書かれた簡素なものだった。

 記者からの質問は、無利子、無担保で借りた経緯や目的などに集中。

 目的については「考えが甘かったかもしれないが、選挙に使わないという気持ちが強くあった」と弁明。無利子、無担保については「お返しするつもりだったから、金利とかは考えなかった。常識がなかった」などと述べた。

 1時間強に及んだ会見でも、どういうやりとりで5000万円もの大金を「借りる」ことになったのかは、不明瞭のまま。

 「(毅氏との会食で)お金がかかるかもしれないね、という一般的な話になった」「(毅氏から)もしお金がないなら、いつでも貸しますよといわれた」と述べ、猪瀬氏側からの要請は全面否定した。

 徳洲会グループが都内で病院を複数運営していることも「知らなかった」と繰り返した。
後略

 この文章を見ただけで、この人物は公式書類を自分で一切作ったことがないことが良くわかります。まず、この手の契約書類には収入印紙が必要です。なんでこんなものに収入印紙を貼る必要があるんだと私のレベルでも時々憤慨させられることがあるくらい、収入印紙には悩まされます。まず、この借入金は印紙税法違反であることは、すぐにわかります。知らなかったですむのなら、日本中の会社の社長がそういうことでしょう。そもそも、都知事なんですから脱税は一番ダメ。

 そして、日付の場所。通常の公的書類は文章全体の右上にかきます。もし、このような契約書類であれば、署名した欄の直上につくるはずです。このような中途半端な位置に年月日をつくったら、会社なら一発でやり直しでしょう。そもそも、契約書ならば、お互いの署名捺印が必要なはずで、このように宛名だけ書いた文章など、有り得ません。1000円程度の借用証ならいざ知らず。

 さらに金額5000万円とマジックで書いてありますが、これは簡単に金額を書き換えられます。頭に9を付け足されても何ら不思議のないスペースが空いています。金額欄を書き換えられないように通常は金五千万円と記入するか、あるいは ¥50,000,000- と全部算用数字で書くはずです。5000万円なんて、まるでおもちゃ銀行の預金のような書き方です。

 そして、郵送されたと称していますが、折り目が全くない。そもそもお金を返したときにその金と一緒に借用証は返却されるべき代物で、借用証を置いたまま帰ったとすれば、それはもう一般常識がないとしか言いようがありません。普通ならば、金銭の受領証をもらって帰ります。そして、このように重要な書類を一般郵便で送るとは考えに行くですから、当然書き留めを使っていることでしょう。この配達記録があるかどうかも簡単にわかる話です。(メール便を使うことは法律違反です)もっとも、こんなことはちょっとでも社会にもまれた人間なら、わかるはなしで、こんな借用証が通用するくらいなら、会社経営者も随分と楽になることでしょう。

 まあ、こんな見え透いた嘘が通用するのは政治の社会くらいなものですから、おもしろいコラージュをたくさん作っています。いくつか傑作がありますので、ご紹介しましょう。






日本中に一般常識、社会常識のかけらもないことを恥じらいもなくさらしてしまったのですが、実は311直後、次のような発言をしています。

2011年3月に発生した福島第一原発事故の影響で、関東地方でも一時水道水や母乳から放射線が検出され、乳児を持つ母親等の不安が高まっていたところ、


2013112702.jpg
この時の発言でしょう。右後ろにちゃっかりいますね。自らの社会常識のなさを棚に上げて、主婦を小馬鹿にする態度。さすが、大江戸の都知事だけあります。

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タグ:猪瀬
posted by いんちょう at 21:15| Comment(6) | 原子力

2013年11月26日

20131123「フクシマの真実と内部被曝」(60+60+50分)帯広講演会

「十勝ネット市民の会」の主催により、11月23日(土)に講演会を開かせていただきました。羽田経由で帯広空港着、当日に講演会を開き、翌日は帯広観光を少しできました。おもてなしいただきありがとうございました。また、遠路はるばる講演会にお越しいただいた方々も誠にありがとうございました。
 当日は、Ustream中継も行わせていただいたのですが、途中で電源が切れ、画面の中央にベレー帽の邪魔者が入り、しかも後半はビデオの録画を忘れるという体たらくでした。幸い、ICレコーダーに音声が残っていましたので、それらを駆使して復元いたしました。

前半60分+後半60分+質疑応答50分の3部に分けてアップしています。


後半はやや、スライドがずれていますが、ご了承ください。120分の講演ですとかなり余裕があります。ながらで結構ですので、ご覧いただければと思います。

当日の様子(開演前と開演中)
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(約150名の方参加)

帯広観光
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幸福駅(廃線になっているのに駅舎・売店のみ。切符も販売中)

どこまでもまっすぐ続く道。上にある矢印は、積雪時に路肩を示すための標識
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池田にある犬関連の施設 犬が羊を追っているところ
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エゾリスと丹頂鶴
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熊本〜羽田のルート と 羽田〜帯広のルート
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どちらでも上空の線量はほぼ同じ 1.5〜1.85uSv/hr程度
2013112611.jpg

講演会一覧

◆関連ブログ
20131011「フクシマの真実と内部被曝」(80分)熊本市講演会2013年10月12日

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タグ:講演会
posted by いんちょう at 22:36| Comment(1) | 原子力

2013年11月25日

onodekitaのブログ解説(5)2011年4月〜5月

ブログの目次 #58〜#65(2013.4.26〜 5.1)の解説を行いました。(毎週の定期放送です)

日時 平成25年11月25日(月) 20:00-20:30
場所 onodekita Ustream Channel
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タグ:ブログ
posted by いんちょう at 23:01| Comment(0) | 原子力

2013年11月22日

11月23日(土)北海道講演会【帯広】のお知らせ

明日、下記のとおり、北海道で講演会を行います。お近くの方は、ぜひお越しください。また、Ustream中継も行う予定です。

11月23日(土)18:00-20:30 北海道 帯広市「とかちプラザ」
2013102103.jpg


Ustream Channel


Video streaming by Ustream

 この公演とのタイアップ企画として、ザ・本屋さんで関連本を発売させていただいております。

なお、これまでの講演会はこちらからご覧になれます。なお、自費出版本、過去講演会のDVDも販売しています。こちらからお申し込みください

◆関連ブログ
北海道地区での自費出版本「フクシマの真実と内部被曝」と推薦本販売のお知らせ2013年11月15日
タグ:講演会
posted by いんちょう at 21:18| Comment(6) | 原子力

2013年11月21日

ミキハウス社長「交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」に対するコメント応酬

 コメントをいつもお書きいただいてありがとうございます。ブログが荒れることを防ぐために、コメント欄は承認制にしています。あまりにもひどい誹謗中傷や,読んでいて不愉快になるだけのコメントは承認していませんが、反対意見はまあ、できるだけ承認するようにしています。
 時々、にやりとする秀逸なコメントを見ることがありますし、私よりもはるかに良く理解しておられて、勉強させられるコメントも多々あります。なお、注意点を一つ。コメント欄に本名で書くことは、避けて置いた方が無難です。大企業の会社のネット監視部門は、社員の本名がネット上に書かれていないかをロボット検索して、毎日報告しています。私のようなブログに、反原発のコメントを書くと、「そのようなことはしないように」とやんわりと指導が入ったりします(実例有り)。あるいは、特にシビアな「奇形児」関係の報告をコメントで報告されますと、ネットで検索して(メールアドレスは私にしかわからないようになっています)あることないこと言われる可能性があります。是非とも、本名ではなく、ペンネームで記入されますよう、お願いいたします。

 今回のミキハウス社長の発言に対する一連のコメント応酬は、なかなかおもしろかったので、ここに紹介させていただきます。

ミキハウス社長発言
2013111402.jpg
「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」

ここからコメントの応酬
「はて?
日本人が自動車事故で死ぬ確率と、原発のせいで死ぬ確率と、どちらが高いのですかね?
Posted by トーナス at 2013年11月17日 18:53

>日本人が自動車事故で死ぬ確率と、原発のせいで死ぬ確率と、どちらが高いのですかね?

そうそう。自動車事故と原発事故との違いは、原発事故で被害を受けるのは立地している田舎で原発のない都会は比較的安全なことですかね。つまり、事故の影響に地域差がでちゃうんですよね。だから原発事故の影響が少ないと思い込んでいる奴ほど、原発事故と自動車事故とかいう比較を持ち出す様な気がします。
ほりえもんが朝まで生TVで同じこといってたのが、東京に原発つくるべきですねっていわれた途端に目を向いて驚いた顔をしたのが思い浮かびます。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=282854&g=131208

>資産価値を守るためには、「放射能は人体に良い」とさえ言い出すだろう。それが人間なのだ。

やはり、理由はこの程度のことですかね…金と欲を中心軸に置いた戦後の価値観から脱却できず、捨身の想いに至らない限り、問題は解決しないようです…
Posted by Cipher at 2013年11月18日 11:50

Cipherさん

いいえ、電力の生産地と消費地の話ではなくて、どちらが多く死んでますか? という問題について、ミキハウスの社長のコメント

「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」
は、正しいですか? 間違っていますか?

そして、これを引用して、子供服のブランド価値を毀損しようとするブログ主の態度が公正ですか、どうですか?

なぜ子供服メーカーは原発に反対でなければならないのか?
子供も含めて、原発で死ぬ人と自動車で死ぬ人はどちらが多いですか?

地域に偏るか偏らないかという以前に、事故で亡くなる人は少なくすべきですよね?

「金と欲を中心軸に置いた戦後の価値観」とおっしゃるなら、比較対象であるマイカーがそれに当たらないことを説明してください。
Posted by トーナス at 2013年11月19日 12:25

まずは私の駄文、思いつき投稿をきちんと読んでくれてありがとうございます。

さて、トーナス氏からの質問ですが、

>「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」は、正しいですか? 間違っていますか?

結論を言うと間違っています。
なぜなら原発による死亡者と交通事故死は定義が異なるので単純比較そのものが”間違い”だからです。
つまり自動車事故による死者というのは明確に自動車事故によるものとわかりますが、原発事故によって放出される放射能を原因とする死者は明確に定義できないからです。
それゆえ両者を単純に比較するのは意味がない上に甚だしい誤解を与えるので絶対やってはいけないことなのです。
http://scienceportal.jp/HotTopics/opinion/225.html

>子供服のブランド価値を毀損しようとするブログ主の態度が公正ですか、どうですか?

ブログ主の態度云々は別にして1企業の経営者であるならば、もっと言葉に気を付けるべきだと思います。
中国ギョーザ中毒事件というのがありました。あの事件の時、「これからも中国産食品をどんどん輸入すればよい。過去50年で交通事故で100万人以上が死んでいるのに中国食品で中毒死した人はそんなにいましたか?」なんて発言したら、子供服メーカーに限らず、世間の非難を浴び商売が毀損されてるのは当然だと思います。
つまりブログ主がブランド価値を毀損するのではなく、経営者自身が自分で首を絞めているだけです。

>なぜ子供服メーカーは原発に反対でなければならないのか?

反対でなければならないっていつ書きましたっけ?
いずれにせよ、原発に賛成するのならば、もう少し論理的思考力を身に着けてからにしてからにしてほしいですね。

>地域に偏るか偏らないかという以前に、事故で亡くなる人は少なくすべきですよね?

全く、それは行政当局に言ってほしい言葉です。

>「金と欲を中心軸に置いた戦後の価値観」とおっしゃるなら、比較対象であるマイカーがそれに当たらないことを説明してください。

えーと…トーナスさん、勘違いしてますよ。
原発が、あるいは車という事物そのものが「金と欲を中心軸に置いた戦後の価値観」の象徴ではないのです。
例えば武田邦彦氏がこういう話をしておられました。
昔、フォードで車の欠陥が見つかったそうです。で、経営者が車を回収するコストと、そのまま放っておいて、事故が起きた時に保障するコストを計算したら、回収コストが上回ったので、そのままほおっておいたそうです。
「金と欲を中心軸に置いた価値観」とは、こういうものです。
原発はもっと酷い。事故が起きた時のコストが膨大すぎて計算すらしていない。絶対安全神話をつくって、それを信じることしかしなかったのですから。
Posted by Cipher at 2013年11月20日 11:29

Cipherさんへ

あなたはこのブログ主の意見に賛同したうえでコメントをなさっているのですよね?
「子供服を販売する会社の社長としてはまったく持ってあり得ない発言です」という本文に対して、「なぜ子供服メーカーは原発に反対でなければならないのか?」という疑問が生じたわけですが、問題がありますか?

原発と自動車事故の比較は、定義が違うという意味を、あなたがリンクした記事で
確認し、よく分かりました。これは、ぜひ反原発の方々に・・特にブログ主にお読みいただきたい内容です。代わりにご提示くださり、ありがとうございます。

で、その比較が誤解を生じさせる理由の第一に、放射能のリスク予測に使ってはいけないということですね。だから、比較してはいけない。
それでも、放射能によるリスクを100倍にも見積もる大誤解が横行しているから、あえて比較した場合に、生涯致死率の比較は、

自動車事故      ・・・   0.66%
100mSvの被曝  ・・・   0.5%

とうことですね。
今回の事故で、100mSvも被曝した人が何人いますか?
  
それと、「金と欲を中心軸に置いた価値観」はあなたの持ち出された言葉ですから、私が勘違いによって理解できていなくてもいいですが・・事物でなく、考え方だということは分かりますよ。
しかし、東電やフォードのような大会社にはその言葉を適用するのに、一般人には適用しないのですか?

あなたが書かれたように、航空機や新幹線は事故死率が低い。新幹線でなくても、公共の電車やバスのほうが事故死率は低いでしょう。 
マイカーが便利だという考えで、環境に悪いうえに、他人を死に至らしめる可能性があるにも関わらず、乗り回している人は、「金と欲を中心軸に置いた価値観」を持たないのですか?

それと、自動車で死ぬ人は、事故だけではないですよ。大気汚染や温暖化もありますからね。

原発が危険だから止めろ、という人は、なぜ自動車を野放しにできるのか分かりません。

Posted by トーナス at 2013年11月20日 12:39

トーナスさんの発言を見て、ミキハウスの社長がトーナスさんのような態度とお考えの持ち主でいらっしゃるということがわかってきて、なんだか、ますますミキハウスが嫌いになってしまいました。
というか、決定的に、だめな烙印を押しました。

今ではきっと社長はあんな発言をしてしまったことを、悔いたり反省しているのかな〜なんて、内心思っていましたが、そんなことは微塵も感じず、トーナスさんみたいなお考えで、企業活動をされているのですね。
よくわかりました。

トーナスさん、わかりやすいご発言、ありがとうございます。

これで、心おきなく、
ミキハウスに、 さ。よ。う。な。ら。

さようなら
です。

Posted by 若い主婦層 at 2013年11月20日 16:49

死んだ人の数が正しいか間違っているか、そんなことより、会社のトップが、原発に対してどのような考えを持っているのかを知ることが出来たことが私にとっては重要です。

そのうえで、品物を買う買わないは、消費者の自由。

正しいことを言っているという自負があるなら、誰に何を言われようと、子供服のブランドを毀損されるという心配など不要でしょう。

あ、ちなみに私は買いませんよ。
Posted by emoto55 at 2013年11月20日 20:38

ブランドの価値は、希少性です。

ミキハウスの社長様(以下「社長」)のお言葉は、希少品を身に付けることの出来る富裕層への共感を狙ったものでしょうから、会社のイメージを毀損する懸念はありません。

引っ越す先々でご近所さんに恵まれたので、不用になった子ども服をたくさん回して頂きました。我が家は裕福ではなく、慎ましいサラリーマン世帯が多いところに住んでおりました。子育てや仕事に忙しい普通のお母さん達が「捨てるのはもったいないから、よかったら使ってくれない?」と、気軽にかつドッサリとお下がりを回しあう場所でした。

子どもが乳幼児から小学校中学年のころまで、帽子、服(浴衣、甚平や半纏を含む)、タイツから靴下(数々の靴も含む)に至るまで、ざっと数えると数百点という子供用品を頂きました。その中で、高級ブランドのミキハウスのものは、わずかに1点。オフホワイトの冬の帽子でした。

とにかくミキハウスはあまりにも高価なので、庶民の地区には珍しいものでした。その率、1%未満。(より正確に言うと、0.2%から0.3%くらいかもしれません。)この数字の低さが、ミキハウスのブランドの価値です。

さて我が国では、 ま だ 言論の自由が認められておりますから、なにをどう「表現」しようと発言者の自由です。社長がなにを仰ろうと、「ご自由にどうぞ」です。「子供服メーカーが原発反対でなければならない」という方が「トンデモ」です。

戦後の日本社会は、いつもアメリカに追いつこうしてきたのかもしれません。そして、今、ものすごい早さでアメリカ型「1%の持てる者のための社会」へと向かっています。その動きを考えると、社長の仰ることは、ミキハウスの製品を購入出来る「選ばれし1%未満の者への言葉」であり、「世の中を先取りした言葉」なのだろうと思います。

もともと庶民には、ミキハウス製品を購入する能力がありません。「社長の言葉が不快だから、買わないぞ」と言ったところで、ミキハウスの首を絞めることになんてなりません。同社は、99%の庶民など、ハナから相手にしていないからです。

社長のお言葉を拡散することは、ミキハウスにとっては、希少価値の宣伝であり、ブランド価値の再確認です。

一方、寝ぼけがちな99%の庶民にとっては、社長のお言葉は「社会勉強」のとっかかりになり得ます。それゆえ、ツイッターなどで広く拡散されることを願っています。

つまり、社長のお言葉の拡散は、ミキハウスの宣伝にとっても、庶民の勉強にとっても、いいことだと思います。
Posted by デス妻 at 2013年11月20日 20:54

ミキハウスは、タオルや絵本、靴など色々商品があるので、お祝いなどで使われていることもあると思います。
お子さんのいない方も、何らかの関わりがあるかもしれません。
今月初め、ANAに載ったら、機内誌の裏表紙の広告はミキハウスでした。ドン引きでした。
Posted by イチジク at 2013年11月20日 23:46

>自動車事故      ・・・   0.66%
100mSvの被曝  ・・・   0.5%

トーナスさんへの批判です。
お前そもそもが馬鹿だろ?www
この数値が根拠の無い、科学的裏付けの無い、意味不明な数値って事なんだけど・・・知らないんですか?w

NHKの番組でも流れましたが、低レベル放射線の人体への影響は、現在調べてもわからないから、人体への影響は無い!って事にしよう!って、当時の人体への放射線影響を決める人物たちが証言してるんだけど・・・マジで知らないの???

普段の原発構内では、1マイクロシーベルトの汚染で全面マスクして作業するんだけど・・・過剰防御なんですかね???w
1マイクロシーベルトの汚染で原発構内は全面マスクで作業なんだけど、100MSで生涯致死率の比較は0.5%って・・・www
どう計算したら、1マイクロシーべルトで全面マスクしなくちゃいけない計算になるのか、逆に詳しく教えてください(爆笑)

まあ、トーナスさんがどんな人間でどんな所で仕事をしていてとかさ、色々見えてくるよね。
ましてや掲示板なんだからIPログ残るしw
実際単なる無知な原発推進派な人だとしても、ちゃんと説明はしてほしいよね。

1マイクロシーベルトの汚染で原発構内は全面マスクして内部被爆を防げ!っていう常識なんだけど、100Mが自動車事故より安全って理論を、ぜひ詳しく科学的に説明してください、科学的根拠がそもそも原発には存在しないのだから。
Posted by トーナス無知過ぎ at 2013年11月21日 03:47

>あなたはこのブログ主の意見に賛同したうえでコメントをなさっているのですよね?

全部に賛同しているわけではありませんが、基本的には賛同しています。

>原発と自動車事故の比較は、定義が違うという意味を、あなたがリンクした記事で確認し、よく分かりました。

全然、わかってないですよw
原発推進派の頭の中って、入ってきた情報のうち、自分の都合のいい事だけをより分けるフィルターでもついてるんですかね?

>あえて比較した場合に、生涯致死率の比較は、

今回の事故で、100mSvも被曝した人が何人いますか?

100mSvというのは積算です。
1年1mSv、自然放射能を浴びると考えれば100年間、生きて傷害致死率は0.5%ですね。
法律ではそれ以外に浴びる放射能を1年1mSvとしていますので、法律ぎりぎりの放射能を浴びると考えれば50年で傷害致死率。
自動車事故で亡くなる危険性は66歳まで生きれば、=(イコール)となります。
それ以上を越えれば、自動車事故による傷害致死率を越えることになります。
そう考えれば1年1mSv以上、人工放射能を浴びてはいけないという法律は全然、厳しくないことがわかると思います。

さて、今回の事故の結果、生涯に渡って浴びる放射能が100mSvを越える人間が何人でることになるか…おそらく、相当の数ですよ。
なにしろ年間20mSvの場所でも避難地区には指定されないのですから。

>東電やフォードのような大会社にはその言葉を適用するのに、一般人には適用しないのですか?

欲のスケール、倫理性が大きく違います。
一般人は交通事故の結果、人を殺すことのないように安全に運転を心がけるでしょう。
東電やフォードは事故が起きるのがわかっていながら、お金のために対策をとらなかったのですから。
Posted by Cipher at 2013年11月21日 18:01

火に油を注ぐとは、このことですね。皮肉が効きすぎているコメントもあり、楽しませていただきました。トーナスさん、反論お待ちしてますよ。

◆関連ブログ
「自動車よりも安全」・原発のトンデモ安全論の数々2013年11月14日
ミキハウス社長「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」2012年07月04日

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posted by いんちょう at 22:12| Comment(30) | 原子力

2013年11月19日

3号機爆発で生じた関東平野の汚染

 2011年4月17日(日)熊日新聞より−関東平野汚染地図
2013111901.jpg

【放射線量】15時間後に茨城に到達 爆発翌日の線量を検証
 東京電力の福島第1原発3号機で水素爆発が起きて1カ月が経過した。この間、各地の放射線量が最大値を示したのは爆発翌日の3月15日。関東地方では北風に乗って茨城県に到達した放射性物質が、その後変化した風向きに沿って栃木県、埼玉県を通過し、群馬県に抜けた様子がうかがえる。各地の風向きと放射線量の変化を、文部科学省の集計を基に時間を追って検証した。
 水素爆発が発生したのは3月14日午前11時1分。その後14時間、各地の放射線量に変化は見られなかった。15時間後、茨城に変化が出た。
 15日午前2時。それまで毎時0・047マイクロシーベルト前後で推移していた茨城の放射線量が0・104マイクロシーベルトに上昇し、震災前の最大平常値を突破した。この時、東北東の風が吹いていた。
 午前4時には茨城の風下となっていた埼玉、東京が平常値を超えた。同6時には茨城が0・761マイクロシーベルトに急上昇。栃木、群馬はまだ平常値の範囲に収まっていた。
 福島第1原発では午前6時15分ごろ、2号機の圧力抑制プール付近で爆発が起き、再び外部に放射性物質が拡散。
 午前8時。茨城が1・504マイクロシーベルトを記録。これ以降、栃木の風向きは北から南南東、埼玉は北北東から東、群馬は西北西から東南東へと大きく変わった。
 午前9時。茨城に次いで栃木が過去最大の1・318マイクロシーベルトに跳ね上がった。福島第1原発の4号機で同40分ごろ、水素爆発による火災が発生。同10時には、埼玉、東京がそれぞれ過去最大となる1・222マイクロシーベルト、0・809マイクロシーベルトを記録した。
 午後1時。関東東部の値が低下する一方、群馬が0・562マイクロシーベルトを記録して過去最大となった。神奈川でも最大値を計測。千葉は午後4時に最大の0・313マイクロシーベルトを記録した。埼玉では午後5時に再び1マイクロシーベルトを超えた。(共同通信)2011/04/16 19:14


3号機の爆発 14日午前11時


拡散予想


この拡散予想を静止画にしてみます。
2013111902.jpg午前2時 たしかに茨城県へ

午前4時の比較
2013111903.jpg2013111908.jpg

午前6時
2013111904.jpg2013111909.jpg

午前9時
2013111905.jpg2013111910.jpg

午前10時
2013111906.jpg2013111911.jpg

午後1時
2013111907.jpg2013111912.jpg

シミュレーションともののみごとに一致することがお分かりでしょう。当初、政府は3号機の核爆発は、放射能がほとんど漏れていないというウソを話していましたが、爆発後発電所周囲では急激に線量が上がっていること、そしてシミュレーションを見た政府が、「不安」をあおり立てないように何をしたか。

ご存じ計画停電
2013111913.jpg
見事に、放射能が関東平野に来る直前の3月14日夜から始まっていますね。

そして、もう片割れの22日からの計画停電。

【社会】米原子力空母ジョージ・ワシントン、横須賀基地を出港…原発事故を受けての退避措置か
米原子力空母ジョージ・ワシントンが21日午後1時10分ごろ、配備されている米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した。基地関係者によると、福島第1原発事故を受けての退避措置とみられる。在日米海軍司令部は「あらゆる任務に対応する準備はできているが、航路は未定」としている。
米軍の家族は3月21日に厚木基地から逃げ出しています


かたや日本は計画停電。放射能が来ることを説明せず(それどころか、デマだと騒ぎ)、挙げ句の果てには少量の被曝は健康に良いとまで説明する政府。まだ、信用しますか?

◆関連ブログ
3月14日を振り返る。(首都圏放射能汚染)2011年04月25日
90万テラベクレルのウソ2012年05月30日
3.14フクシマに原爆が落ちた日−キノコ雲を見た消防士2012年03月23日
原発の脅し(1)〜計画停電(90万アクセス)2011年09月14日

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posted by いんちょう at 21:45| Comment(19) | 日記

2013年11月18日

onodekitaのブログ解説(4)2011年4月その3

ブログの目次 #45〜(2013.4.16〜 )の解説

日時 平成25年11月18日(月) 20:00-20:30
場所 onodekita Ustream Channel


ブログ解説動画まとめ


◆関連ブログ
onodekitaのブログ紹介(1)2011年3月+書評の紹介 2013年10月28日
onodekitaのブログ紹介(2) 2011年4月(1/3)2013年11月04日
onodekitaのブログ解説(3)2011年4月その22013年11月11日
posted by いんちょう at 06:00| Comment(1) | 原子力

2013年11月17日

福島の甲状腺癌58人へ増加−被曝とは関係ない(大本営)

 福島の被曝は非常に少なく、小児甲状腺癌は100万人2人程度しか発生しない。と主張してきた大本営ですが、残念ながらその主張がデマであることを事実が証明し始めました。
甲状腺がん8人増26人 原発事故の影響考えられず、検討委
 東京電力福島第一原発事故を受けた県の県民健康管理調査の検討委員会は12日、福島市の福島ビューホテルで開かれた。東日本大震災当時に18歳以下で、甲状腺がんと「確定」した人は前回8月の18人から8人増え26人になった。「がんの疑い」は32人(前回は25人)。
 検査が進んだ結果、平成23年度検査で甲状腺がんと確定したのは10人(前回比1人増)、疑いが3人(同1人減)、24年度検査では確定が16人(同7人増)、疑いが28人(同7人増)、25年度検査で疑いが1人となった。星北斗座長(県医師会常任理事)は会議後の記者会見で「現時点で原発事故による放射線の影響で明らかに増えているとは考えられない」との見解をあらためて示した。
 「確定」「がんの疑い」と診断された計58人の年齢層(二次検査時点)は8歳が1人、11歳が1人、残りは13〜21歳だった。放射線の影響を受けやすいとされる8歳以下はほとんどいなかった。
 また、原発事故が起きた平成23年3月11日から4カ月間の外部被ばく線量の推計値の内訳を初めて公表した。「確定」と「疑い」に、手術の結果「良性」と判明した一人を含む計59人のうち、推計値の調査に回答したのは21人。0.5ミリシーベルト未満が4人、0.5〜1ミリシーベルト未満が8人、1〜1.5ミリシーベルト未満が7人、1.5〜2ミリシーベルト未満が2人だった。
 甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。一次検査でしこりの大きさなどを調査し、軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが二次検査を受ける。二次検査で「がんの疑い」と判断され、手術を受けると、がんかどうか確定する。
( 2013/11/13 09:07 カテゴリー:主要 )


子の甲状腺がん、疑い含め59人 福島県は被曝影響否定2013年11月13日06時33分
 【野瀬輝彦、大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった子どもの甲状腺検査で、福島県は12日、検査を受けた約22・6万人のうち、計59人で甲状腺がんやその疑いありと診断されたと発表した。8月時点より、検査人数は約3・3万人、患者は疑いも含め15人増えた。これまでのがん統計より発生率は高いが、検査の性質が異なることなどから県は「被曝(ひばく)の影響とは考えられない」としている。

 県は来春から、住民の不安にこたえるため、事故当時、胎児だった約2万5千人の甲状腺検査も始める。

 新たに甲状腺がんと診断されたのは8人、疑いありとされたのは7人。累計では、がんは26人、疑いが33人。がんや疑いありとされた計58人(1人の良性腫瘍〈しゅよう〉除く)の事故当時の年齢は6〜18歳で平均は16・8歳。

 甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人に見つかった計算になる。宮城県など4県のがん統計では2007年、15〜19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人で、それよりかなり多い。ただし、健康な子ども全員が対象の福島の検査の結果と、一般的に小児は目立つ症状がないと診断されないがんの統計では単純比較できない。

 ただ、チェルノブイリでは、原発事故から4〜5年たって甲状腺がんが発生しており、複数の専門医は「被曝から3年以内に発生する可能性は低い」と分析している。県は被曝の影響とは考えにくい根拠として、患者の年齢分布が、乳幼児に多かったチェルノブイリと違って通常の小児甲状腺がんと同じで、最近実施された被曝影響の無いロシアの子どもの検査でも4千〜5千人に1人がんが見つかっていることなどを挙げている。


福島県の子どもの甲状腺がん、他県の7倍2013年11月14日10時25分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
福島県の子どもの甲状腺がん発生件数が他の県の7倍に達することが明らかになった。

福島県の県民健康管理調査検討委員会は12日、福島第1原発事故発生当時18歳以下だった子どもを対象に甲状腺検査を実施した結果、これまでに22万6000人中26人ががんと判明し33人に疑いが認められたと発表した。

朝日新聞は、「甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人に見つかった計算になる。宮城県など4県のがん統計では2007年、15〜19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人で、それよりかなり多い」と指摘した。

福島県は2011年3月の原発事故後、同年10月から県内の18歳以下の子ども36万人を対象に甲状腺検査を実施しており、先月までに全対象者のうち63%の検査を完了した。疑いを含む患者59人の原発事故当時の平均年齢は16.8歳だった。

しかし検討委員会の星北斗座長は、「現時点で原発事故による放射線の影響で明らかに増えているとは考えられない」と話した。委員会側は、福島の場合18歳以下の全員を検査するために患者数が相対的に多いもので、86年のチェルノブイリ原発事故の場合4〜5年が過ぎてから甲状腺がんが多く見つかり始めたと強調した。「チェルノブイリの場合、主に事故当時0〜5歳だった子どもたちが牛乳などを通じて被ばくし、後に甲状腺がんが発生したが、福島の場合はこれと違い15〜18歳に患者が集まっている」とし、原発事故が直接的な原因ではないとの見方もある。

だが、専門家らは、「福島県が子どもの甲状腺がん発生率の増加を過度に安易に解釈している。事故から4年過ぎる2015年からは甲状腺がんと原発事故の因果関係がより一層明確になり、賠償問題など多様な形態の『2015年問題』が登場するだろう」と指摘している。

福島県検査で甲状腺がん58人〜最年少は8歳
投稿者: ourplanet 投稿日時: 火, 11/12/2013 - 18:30
福島第一原発事故を受けて実施されている福島県民健康管理調査の第13回目会合が12日開催され、2011年秋から今年9月30日までに甲状腺検査を受診した子どものうち、甲状腺がんの悪性または悪性疑いと診断された子が58人にのぼったことがわかった。母数となる受診者数は216,809人で5000人に1人の割合となる。2次検査が終了しているのは78.1%
議事概要と座席表
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112sidainado.pdf
1、委員会 議事
(1) 基本調査について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou1.pdf
(2) 詳細調査について
<1> 甲状腺検査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou2.pdf
<2> 健康診査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou3.pdf
<3> こころの健康度・生活習慣に関する調査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou4.pdf
<4> 妊産婦に関する調査
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou5.pdf
(3) その他
甲状腺評価部会について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112siryou6.pdf
福島県「県民健康管理調査」検討委員会(甲状腺検査)資料の訂正について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112tuikasiryou1.pdf
第 12 回「県民健康管理調査」検討委員会資料(健康診査)の訂正について
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/251112tuikasiryou2.pdf

2chの分析
<187 名前:地震雷火事名無し(福岡県)
投稿日:2013/11/12(火) 15:43:45.06 ID:xpm2TO6o0

平成23年度のA2の割合 36.1%(浜通り)
平成24年度のA2の割合 44.6%(中通り)
平成25年度のA2の割合 56.0%(会津)

平成23年度のBの割合 0.5%(浜通り)
平成24年度のBの割合 0.7%(中通り)
平成25年度のBの割合 0.8%(会津)

年を追って安全な地域の調査に移しているはずなのに、出てくるデータは悪化する一方の福島県。

もし同じ地域で連続調査をしていたら、もっと悲惨な調査結果になったはず。

 明らかに増えているのに、増えていないと主張する大本営とマスコミ。なぜ、こんなバカげた発表を続けることができるのか、私にはさっぱりわかりません。数年後には小児白血病もまた、健康な小児を調査していなかったから、発見できなかっただけだとうそぶく検討委員会の姿が目に浮かびます。

 そして、最も怖いのは、九州ではこのフクシマでの甲状腺癌増加そのものが一切報道されていないことです。

◆関連ブログ
1万人に2人−フクシマの小児甲状腺がん2013年08月21日
口裏を合わせる福島健康調査の闇2012年10月13日
18歳以下1人が甲状腺がん(福島県)2012年09月11日

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タグ:甲状腺癌
posted by いんちょう at 21:12| Comment(11) | 原子力

2013年11月15日

北海道地区での自費出版本「フクシマの真実と内部被曝」と推薦本販売のお知らせ

昨年の11月に発売いたしました自費出版本「フクシマの真実と内部被曝」
2013050414.jpg
もおかげさまで、自費出版とは異例ともいえる2刷 4,000部を完売し、現在3刷目(2,000部)を販売させていただいております。

10月23日(土)18:00-21:00 に帯広市で講演会を開かせていただきます。この講演のタイアップ企画として、ザ・本屋さん 喜久屋書店(帯広駅前)で、私の自費出版本と関連図書を販売していただけることになりました。(2013.11.16-11.30まで)
2013111503.jpg
(私の書籍は、来年2月中旬までの3ヶ月)

 講演会場でも書籍販売は実施しますが、原発、核、原爆の関連図書は販売いたしませんので、ご覧になっていただけたらと思います。

推薦図書の紹介文
2013111504.jpg

推薦図書一覧



上記の本のうち「少女14歳の原爆体験記」は版元に在庫がないため今回のファアでは扱われません。

なお、私の自費出版本は、下記書店でも取り扱っていただく予定です。(2014年2月中旬まで)
[釧路] ザ・本屋さん いちにさん店 釧路市鳥取大通2丁目 ビッグハウス1F 0154-55-4600

[室蘭] ザ・本屋さん なかじま店 室蘭市中島町1-19-11 長崎屋なかじま店2F 0143-44-2001

[札幌] ザ・本屋さん 北32条店 札幌市北区北32条西13丁目1-1 マックスバリュ北32条店内 011-700-6633

詳細は、上記店舗までお問い合わせください。

◆関連ブログ

「死の灰と戦う科学者」、米国核汚染、フクシマ本の推薦と紹介2013年10月27日
夏休みの推薦図書・・読書感想文用2012年08月05日
放射能の怖さをなぜ人より早くわかることができたか・・説得のヒント2012年05月12日
「原爆体験を世界に」橋爪文〜NHKラジオ深夜便から(1)2013年03月27日
「原爆体験を世界に」橋爪文〜NHKラジオ深夜便から(2)2013年03月28日
アイリーン・ウェルサム(プルトニウムファイル著者)のインタビュー2012年10月29日
原子力その隠蔽された真実の著者 ステファニー・クックのインタビュー2013年07月01日

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タグ:自費出版
posted by いんちょう at 22:54| Comment(1) | 原子力

4号機使用済み燃料移送作業のコメントが週刊朝日掲載されました

 先日、4号機燃料プールについて、FRIDAYで発言が採用されたことをご紹介しましたが、同じ桐島瞬氏
2013111501.jpg
の記事によるもう少し詳しい記事が週刊朝日に掲載されました。

掲載号(2013.10.22号)
2013111406.jpg2013111505.jpg

p.22に掲載されています。
2013111502.jpg

Web上にも同じ記事(前半部分のみ)
いよいよ4号機核燃料の搬出開始 東電が隠す放射能拡散、これだけのリスク
by ジャーナリスト・桐島瞬 (更新 2013/11/14 11:30)
 東日本大震災から2年8ヶ月。いよいよ福島第一原発4号機からの核燃料搬出作業を開始する。ジャーナリストの桐島瞬氏が取材した。

*  *  *
 福島第一原発4号機からの燃料棒取り出し作業が、早ければ今週にも始まる。廃炉に向け、避けて通ることのできない重要なステップだが、一歩間違えば収束どころか、“殺人兵器”と化した放射性物質が拡散する危険性さえある。とりわけ危険なのは使用済み燃料が持つ「超高線量」だ。

 原子力規制委員会は10月末、東京電力から申請のあった4号機からの燃料取り出しを認めた。

 その理由として挙げたのが「使用済み燃料の健全性は確認できないが、燃料は十分に冷却されており、破損が生じても周辺公衆への被曝線量が十分小さい」というもの。

 この規制委の判断に、元東電原子力技術者の小野俊一氏は異議を唱える。

「東電時代、原子力技術課の人間から教えてもらったのは、『使用済み燃料が空中にあれば、近くにいる人は全員即死する』でした。そもそも、冷えたからといって放射能がすぐになくなるものではありません。規制委の田中俊一氏は実態を知らず、昨年試験的に取り出した新燃料の2、3ミリシーベルト程度という数値が、使用済み燃料にも当てはまると思っているのではないでしょうか」

 それでは一体、使用済み燃料からはどの程度の放射線が放たれているのだろうか。福島第一原発の4号機を造った日立製作所がまとめた資料によると、使用済み燃料の表面から放出されるガンマ線はおよそ毎時2万シーベルト。

 経産省などが所管する原子力安全研究協会の作成した資料を見ると、表面線量は毎時10万シーベルトに及ぶ。東電にも確認したところ、「あくまでも目安」と控えめな数字を回答してきたが、それでも毎時1千シーベルトだった。それぞれバラつきがあるのは、冷却期間によっても線量が変わるからだ。

 人は7シーベルトの急性全身被曝でほぼ100%死亡する。遮蔽されていない使用済み燃料は、人間を即死に至らせる「殺人兵器」と同等なのである。

 小野氏が続ける。

燃料プール内の燃料はすでに数年冷却されていることを差し引いたとしても、まだ数千から数万のオーダーで放射線を出していることは間違いありません。広島の爆心地が103シーベルトだったので、その100倍に匹敵する威力を持つものが使用済み燃料。そんな恐ろしいものを壊れた4号機からだけでも1331体(新燃料は202体)、取り出さなければならないのです」

※週刊朝日 2013年11月22日号

 週刊朝日の記事を読んでいただければわかりますが、私の話だけではなく、多方面に取材されており、納得いく答えが得られなかったため、私に取材されたのではないかと推測します。ここに書かれているように、規制委員会は今回のこの取り出しについて、何が本当に危険なのか、使用済み燃料の恐ろしさについて、まったく何も知らないとしか思えません。(原子力村の人間は、ごくごく限られた自分の専門分野以外については、まったく何も知らないことは良くあります−と言うよりも、知ろうとはしません)

現在発売中ですので、コンビニなどで目を通していただければと思います。使用済み燃料の線量そのものに着目した報道がないのは、なぜでしょうか。

◆関連ブログ
クレーンゲームの始まるイチエフ4号機−FRIDAYにコメントが掲載されました。2013年11月09日

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posted by いんちょう at 22:44| Comment(4) | 原子力

2013年11月14日

「自動車よりも安全」・原発のトンデモ安全論の数々

 原子力推進者たちは、勤勉です。先生に言われたとおり、聖書に書かれているとおりのことを、ある時期を境に異口同音にしゃべり出します。まるで、どこかに学校があるかのようです。私が本店の原子力技術課にいたときには、国会答弁の資料を随分と作らされました。

1.東電に置いてあるQ&Aの「聖書」を参考にしながら、模範解答を作る。
2.それを参考にして資エネの担当者がまとめる。
3.それを資エネの責任者が聞く
4.国会議員が答弁する

 ざっとそんな状況です。小泉首相が原発政策は専門家に任せていたので実情は知らなかったというのは当然のことです。そもそも、勉強する時間なんて、政治家にあるはずもありません。

たとえば、子供用の服で有名なミキハウスの木村皓一社長
2013111401.jpg  2013111402.jpg
2012.7.4のインタビュー記事のなかで

「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」

と発言しています。子供服を販売する会社の社長としてはまったく持ってあり得ない発言ですが、この発言も、もちろん本人が考えのではありません。

原子力発電はどれくらい安全か 原子力システム研究懇話会 村主 進
(原子力システムニュースVol.15,No.4(2005.3)に掲載)
2013111403.jpg
(前略)
チェルノブイリ事故における厳重管理区域住民の放射線被ばくを基にして、わが国において万一、大量の核分裂生成物を放出するような炉心損傷事故が生じた場合の、最も高い放射線被ばくをするグループのリスクを評価してみる。このために、厳重管理区域住民の平均寿命を日本人と同じく80歳として、厳重管理区域住民の生涯の80年間における死亡確率(過剰死亡確率)を求めると約0.005と評価される。

これを日常生活における事故と較べて見る。例えばわが国の自動車事故を考えれば、80年間の生涯における自動車事故による死亡確率(過剰死亡確率)は0.009である。

このことは、健康上のリスクに関しては、チェルノブイリ事故のような炉心損傷事故のリスクは、自動車事故のリスクより少ないか、若しくは評価誤差を考えても同程度であると言える。
(中略)
原子力発電所敷地内に10基(10原子炉)の原子力発電所があるとして、日本人の生涯の80年間にこの敷地内で炉心損傷事故を起こす頻度は、

1×10−7(/炉・年)×10(炉)×80(年)=8×10−5

となる。

炉心損傷事故によって最も高い放射線被ばくをするグループでも、リスクが自動車事故と同程度であるので、事故発生頻度を考えると、原子力発電所の安全性は自動車事故よりも一万倍以上安全であることになる。

なお、過去に炉心損傷事故を起こした米国のスリー・マイル島原発、旧ソ連のチェルノブイリ原発はわが国の原子力発電所とは安全設計の異なるものであって、わが国の原子力発電所の炉心損傷事故頻度の参考になるものではない。

原発事故と自動車事故を比較する−まさしく受け売り。権威のある誰かに言われて鵜呑みにして、こういった発言をしているのでしょう。このような発言をして、子供服ブランドに傷はつかないのですか?

そして、最近耳にするようになった巧妙なデマ

ご存知、池田信夫大先生
2013111404.jpg

原発は「トイレなきマンション」か 2012年10月19日(金)13時22分
(前略)
ここで主として想定されているのは、地震によって核物質が地下水に漏れ出すリスクだが、これはダイオキシンやカドミウムなどでも同じだ。放射能は時とともに減衰するが、こうした有害物質の毒性は永遠に変わらない。放射性廃棄物より毒性の強い物質はたくさんあるが、地下300メートルに埋めることは義務づけられていない。なぜ核物質だけに「千年・万年単位の危険性」を除去することが求められるのだろうか。
半減期でなくなるから放射能のほうが安全。なるほど、うそではありません。どこかの誰かが、大衆など簡単にだませるとうまいことひねり出したのでしょう。使用済み核燃料は、数万年の管理が必要といわれています。これを永遠といわずして、いったい何が永遠になるのでしょうか。

自民党の中でもバリバリの原発推進論者である細田 博之(元通産官僚)幹事長代行
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と、高レベル放射性廃棄物の量が少ないことを原発推進の理由に掲げていますし、そういえばJR東海の会長も同じ趣旨を発言しています。福島で放出されたセシウムの量など、ペットボトル一本分になるかどうか程度ですから、すべてを集めることができれば、たしかに「驚くほど少ない」というのは間違ってはおりません。しかし、一度拡散されてしまえば濃縮することなど不可能なのですから、この発言も実情をまったく知らない机上の空論です。

 あまりにも勉強熱心で、恐れ入ります。

ほかにも
・プルトニウムの毒性は、食塩と同じくらい
・被曝の被害は、喫煙と同じレベル

等々、この程度の稚拙な議論に易々とだまされる自称経済専門家、医師たち。彼らに自分の脳みそはあるのでしょうか。

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ミキハウス社長「原発は危険というけど、(原発が稼働した)この50年で、交通事故で100万人以上が死んでるわけです。原発でそんなに死にましたか?」2012年07月04日
原発ゼロの小泉純一郎と、再稼働を推進するJR東海2013年10月03日
小泉純一郎の脱原発講演2013年11月05日


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posted by いんちょう at 23:06| Comment(28) | 原子力

2013年11月13日

1F-4燃料取りだし直前に発表された、破損していた3本の燃料

 来週からいよいよ燃料の取り出しが始まるという直前になって、東京電力がまたトンデモ発表を行いました。

震災前に取り扱いミス 4号機プールに損傷核燃料3体
福島民友新聞 11月13日(水)11時13分配信
 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料集合体1533体の取り出しを近く始めるのを前に、震災前に折れ曲がるなどした損傷燃料が3体あることを明らかにした。県と原発周辺市町村、有識者でつくる県廃炉安全監視協議会の現地視察で示した。損傷燃料の取り出しは最後に回し、取り出し方法を今後検討する。
 東電によると、損傷した燃料の1体は「く」の字に折れ曲がっている状態。25年ほど前に燃料を取り扱う際に失敗し曲がった。ほかの2体は10年ほど前に破損が分かり、異物などの混入で外側に小さな穴が開いた状態という。
 燃料損傷について当時公表したかどうかは東電が調査中。ただ、震災前にも燃料の取り扱いで作業ミスがあったことが分かったことで、作業ミスの防止、監視強化があらためて課題として浮上した形だ。
 燃料は燃料輸送容器に入れて約100メートル離れた共用プールに移すが、損傷燃料は燃料輸送容器に入れられず、移送法を検討する。福島民友新聞

 やっばりと言った感じです。なぜ、今頃になってこんな大問題を東電が発表してきたか。私が勝手に想像すると、現場の苦労を良く知った人間が、これは伝えなくてはならないと意を決して所長に白状したのでしょう。そもそも、原子炉の核燃料など、確立した技術ではなく、私がいたときから、改良、改善を企てていました。当初の核燃料ではあまりにも効率が悪い(高レベル放射性廃棄物が多量に出る)ために、「高燃焼度化」と称して、私が本店にいるときでさえも共同研究(BWR採用電力と、東芝・日立・原燃などのメーカー)を行っていました。高燃焼度化に伴い、当初想定もしなかったトラブルに次々と見舞われてしまったためでしょう(このあたりは、発電所でも本店でも直接担当したことなどありませんので、又聞きおよび類推です)。そして、発電所内でも、燃料関係のトラブルは、極秘に処理されていました。原子炉班に3年もいたら、おまえも驚くだろうなと脅されたほどです。

 これら、3体の燃料破損事故は、当然役所に報告されていないでしょうし、私の想像ですが、本店にも報告があげられていないはずです。25年前と言えば、燃料交換は既に自動化されているのですから、くの字に曲がるなんて、燃料交換機器の設定の誤りがあったのでしょう。そして、それをそのまま放置している。東電の燃料グループの体質が伺える話ではありませんか。もし、当時の役所−資源エネルギー庁に報告していたとすれば、当然この燃料を取り出して調べるように指導されていたはずですから、報告していないことは明らかです。(そして、そう言われることを想定して、発電所は口をつぐんでいた−本店にも−と思います)

 さらに問題なのは、1号機。そこで、報告されている初期トラブルでは、
運転開始早々から1号機は「最悪の事態」を迎えていたと繰り返し語っている。
「運転開始後、しばらくして大小様々の初期トラブルが多発した。(中略)その中には、燃料チャンネル・ボックスの損傷、原子炉給水ノズルの熱疲労割れ、制御棒駆動戻り水ノズルのひび割れ、燃料破損および1次冷却配管の応力腐食割れなどがあげられる」
「この中、燃料破損は、放射能の高い核分裂生成物が、原子炉水中に漏れ出て原子炉周りの保守点検作業時に被曝がおおきく、作業が困難となり、短時間で作業員の交代が必要となった」
「1号機の試運転を振り返ってみると、当初から予想外の困難に直面した。もちろん原子力技術が発展途上の技術であることは最初から認識していたつもりだったが、認識が甘かった。」

と書かれていますから、1号機には何十本もの取り出せない核燃料がプールに静かに眠っていると思われます(という話は、直接当時の担当者から聞いてます)

先週、1F-4号機を取材したIWJ記者は、なんの根拠もなく、「経験があるのだから安全。試運転などまったく必要ない。」と東電寄りの発言していましたが、次回の取材の時にはもう少しきちんとレポートしていただきたく思います。

 そして、さらに問題なのは、残りの2体。「異物などの混入で外側に小さな穴が開いた」と書いてありますが、物理的な接触だけで外側に穴が空くとは考えにくく、異種金属が接触して、電位差が生じたことによる腐食でピンホールが空いたと考えるのが妥当でしょう。だとすれば、塩水にある程度の長期間さらされて、かつプール内に鉄などの金属がれきも多量に入っていたことを考えれば、その他多数の燃料にピンホールが空いている可能性も大いに想像できます。

 そして、この問題は1F-4にとどまりません。実は、浜岡原発だって、1号機にピンホール燃料があることを公表していますし、他の電力だって、使用済み燃料プールにしれっと、報告も何もしていない破損燃料を保管している可能性が高いのです。

 規制委員会は、直ちに東電の他の使用済み燃料プールにとどまらず、原発を持つすべての電力に対して、破損燃料を保管していないか、そしてその報告はきちんとしているかを報告させる義務がありますし、ジャーナリストも当然この点を質問するべきです。ピンホールの空いた燃料を移動させるとキャスク内で放射能が拡散し、その後の作業ができなくなる可能性が高くなります。

 原子力は、津波の対策を取れば安全になるわけではありません。燃料は問題山積ですし、格納容器も、ベントも、何もかもまだまだ未完の技術に他なりません。その状況で、おこりもしないような津波対策に数百億円もかけるなんて経営判断としてはできませんし、津波よりもはるかに緊急性を要することはたくさんあるというのが、正直なところなのです。

(追加 2013.11.14)燃料プールの中には表面線量が毎時10シーベルトを超える使用済み制御棒も保管されています。使用済み制御棒についての情報はほとんどありませんが、この高レベル廃棄物をどう処分するかは、未だに何も決まっていないと思われます。一体どのように取り出すのか、東電は考えているのでしょうか。

◆関連ブログ
福島原発の立地と初期トラブル−資料・回想録から2011年06月12日
クレーンゲームの始まるイチエフ4号機−FRIDAYにコメントが掲載されました。2013年11月09日

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2013年11月11日

onodekitaのブログ解説(3)2011年4月その2

ブログの目次 #39〜#44(2013.4.13 - 4.16 )の解説

日時 平成25年11月11日(月) 20:00-20:30 終了
場所 onodekita Ustream Channel
で、実施させていただきました。



 東電に就職し、福島第二に配属されたときの最初の感想、福島第一原発の広さなどを説明しています。

(解説した中でも特に見ていただきたい記事)
原子力安全委員会の事故に対する評価2011年04月13日
福島の思い出(1)・独身寮2011年04月14日
福島の思い出(2)・福島第一での初期研修2011年04月16日

これまでのブログ解説は、ブログ解説動画一覧 をご覧ください

◆関連ブログ
onodekitaのブログ紹介(1)2011年3月+書評の紹介 2013年10月28日
onodekitaのブログ紹介(2) 2011年4月(1/3)2013年11月04日

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2013年11月09日

クレーンゲームの始まるイチエフ4号機−FRIDAYにコメントが掲載されました。

昨日の深夜に、このブログのサイトアクセスが1000万を超えました。ご覧いただきありがとうございます。

 4号機の燃料プールの取り出しについて、数本のブログエントリーを書きました。
使用済み核燃料の表面線量10万Sv/hr(新品の1億倍)・・4号機プールが危険なわけ
11/8に始まる4号機の燃料取りだし。・・危険な作業だが、フクシマの中では最も簡単

 地球が終わると言ったことを書いてあるブログはたくさんあるのですが、具体的に何が危険なのかを書いてあるところはなかなかないようで、ジャーナリストの桐島氏から電話取材を受けました。電話を受けたのが今週の月曜だったと思いますので、週刊誌の記者は忙しいなぁと改めて、感じさせられました。FRIDAYなどの全国紙に記事として名前が掲載されるのははじめてですので、もしかすると以前働いていた東電社員の何人かが、この記事で気がついたかもしれません。少なくとも、広報のスクラップになったことは間違いないでしょう。

2013110902.jpg2013110901.jpg

今週号のフライデーのp.18-19に掲載された記事の中で、コメントを一部引用されています。
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 掲載号一冊は送っていただいたのですが、医院の閲覧用(ヘアヌードもあって、果たしていいのかと思いますが)と実家送付用に2冊買ってしまいました。他にもおもしろい記事がいくつかありますので、ご購入されてはいかがでしょう。(壇蜜も登場していますしw)
 原発事故前には福島原発で、900回以上の取り出し作業が行われていた。そのため、今回も東電には危機感が薄いという。だが「状況が異なる」と指摘するのは、東電の元原子力技術者 小野俊一氏だ。「大量のがれきが混入したプール内は、かなり濁っているはずです。いくら通常時の取り出しにノウハウがあると言っても、澄んだ障害物のない水中での作業とは違う。小さながれきやゴミが、どんなトラブルを引き起こすかわかりません」

 この時は、2011年の5月にいちど燃料プールの状況を見て以来、4号機のプールの水を見たことはありませんでしたので、このように発言しました。その後、東電も外野の文句に耐えかねて、取材陣に公開しました。

見る限り、10メートル近い深さにある燃料が外から見えますので、それなりに澄んでいます。しかし、なんとなく白っぽく感じるところを見ると、かなりのホコリが堆積していると思えますので、燃料を動かす際にはかなりの濁りが出てくるでしょう。
 まるで何もなかったかのように、通常状態と同じ形でクレーンが据え付けられていることには、正直驚かされました。これは大したものです。4号機は日立製(1−3号機は東芝が主契約)であり、この号機にのみ注力できる−東芝よりも日立の方が、技術力は上だと私は感じています−こともかなり大きいでしょう。不幸中の幸いです。

 クレーンゲームのように燃料を搬出した1年前とは偉い違い。
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 今回の燃料取り出しをクレーンゲームと揶揄するのは、ちょっと可哀想かもしれませんが・・・驚いたのは、上記動画でのIWJ ミノ氏の発言

ミノ(IWJ):
クレーン自体の重さが35トンぐらいあるんですよね、
もっと大きいかなと思ったんだけれども、以外と小さく見えますね

七尾:そうですね。吊りあげる事を考えると。
設備の状況とかを考えると相当考えられた工程だなと僕は思いましたけれど、いかがですか?

ミノ:
僕が思うに燃料の取り出しとか、キャスクの取り扱いとかは今までずっとやっているんだから、
あれをクレーンゲームというのはちょっと失礼だなと思った。

七尾:クレーンゲーム?なんか誰かが言ってたんですか?

ミノ:ネット上ではそう言われているんですよ。

七尾:なるほどね。実証実験は必要ないと思っている?

ミノ:実証実験は、あれ?って頭をひねっているところです。

七尾:必要無いと思っている

ミノ:そうです。
耐久テストはやっているでしょ、なんでわざわざこれで実証するのか

七尾:
あとは使用済み燃料プールはそんなに大きくなかったですよね。
作業員の人がいなかったので、施設の実感としてはあるんですけれども人がいないので、
そこは実際稼働している部分がみたいなというのはありますね。

 これらの発言は、ジャーナリストの本分を全く放棄したと言われても仕方のない説明です。これでは、事故前に原発を見学して、あんなに安全装置のしっかりした原発が爆発するなんて、ありえないと東電広報よろしく、説明しているようなものです。使用済み燃料の表面線量が一体どれだけあるのか、あのちっぽけに見える使用済み燃料にヒロシマ型原爆数万発分の死の灰が蓄積していることを知っているのか。そして、あの3号機の使用済み燃料プールの爆発でどれだけの被害が出ているのかをまったく知らないとしか思えません。

 そもそも、東電に取り出し経験があるのはなんのトラブルもなかった発電所構内のことであり、爆発後に至急こしらえたクレーンを使ったことなどありませんし、それも試験もせずにやろうというのを肯定するとはまったくもって許されないと思います。たとえれば、

 交通事故で大破し、炎上したトラックを一応きれいに修理して、試運転もなしに東京〜大阪の長距離に輸送にぶっつけ本番に使用。運転しているドライバーは、東京大阪を何度も往復したことのある経験者だからなんの心配も要らない

と言っているのに等しい話です。車軸が曲がっているかもしれないし、燃料タンクにピンホールが残っているかもしれない、ブレーキにひびが入っているかもしれない。通常なら、せめて一度は空荷で運転させるべきだと思いますが、「トラックは綺麗に修理されており、ドライバーも経験者だから、なぜ試運転の必要があるのか」と取材した記者が言うようなモノです。

 東電のプロパガンダ要因の一人になってどうすると本当に思います。たとえば、キャスクの蓋に小さながれきが咬み込んでしまい、横倒しになったときに水が抜けてしまったら、いったいどうなるのか。そういった、起こるべくして起こる不具合にはまったく備えがありません。また、今回の吊り下ろしは、どうやら風の吹き抜ける屋外でやるようですから、途中でキャスクを落としてしまったら、反応度投入事故(核爆発)が起こる可能性さえあります。1−2回ならいざ知らず、この作業を80回程度は繰り返す必要があるのですから、本当にどうなるかは神のみぞ知るのです。
 それを,大きな装置に騙されて、試運転などせずとも安全というとは、信じられません。それならば、再稼働を企てている伊方原発にでも見学しに言って、こんなにも万全の安全装置を作っているのだから、運転しない選択肢はない。と説明してはいかがですか。電力も大喜びすると思います。

「ミイラ取りがミイラになる」

◆関連ブログ
もっとも危険で、最も簡単な4号機燃料プール2012年07月19日
使用済み核燃料の表面線量10万Sv/hr(新品の1億倍)・・4号機プールが危険なわけ2013年10月13日
11/8に始まる4号機の燃料取りだし。・・危険な作業だが、フクシマの中では最も簡単2013年11月02日

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2013年11月08日

妊婦、幼児を含めて年間20ミリシーベルトまで安全−原子力規制委員会

ALARA(アララ) と言う言葉をご存じでしょうか。"as low as reasonably achievable"の略で、
(1)正当化,つまり放射線被曝を伴う行為はそれによって総体でプラスの利益を生むものでなければ採用してはならない,
(2)最適化,つまり被曝を経済的および社会的な要因を考慮に入れながら合理的に達成できるかぎり低く保たなければならない,
(3)制限,つまり個人の被曝線量は委員会が勧告する限度を超えてはならない,

放射能汚染されると、合理的に達成できる除染などありませんから、除染のレベルを上げてくるのは、まさしくALARAの精神に則ったことになります。

20ミリ・シーベルト以下で安全…規制委が指針
 原子力規制委員会が、東京電力福島第一原子力発電所事故で避難している住民の帰還に関し、1年間に被曝(ひばく)する放射線量が20ミリ・シーベルト以下であれば、健康上に大きな問題はないとする指針を今月中にまとめることがわかった。

 政府が長期目標として掲げる「年間1ミリ・シーベルト以下」が安全の目安ととらえられているため、科学的な知見を示して不安の払拭を図る。指針には20ミリ・シーベルトでは発がんリスクが十分に低く、適切な対策を取れば、リスクは回避できるとの見方が盛り込まれる見通しだ。
 現地調査を行った国際原子力機関(IAEA)も10月、年間1〜20ミリ・シーベルトの被曝線量は許容できるとした報告書をまとめている
 指針を受けて、政府は正確な線量を把握するため、携帯式の個人線量計を配布する。保健師などが住民の健康相談に乗る「帰還支援センター(仮称)」も各市町村に設置する方向だ。
(2013年11月8日03時06分 読売新聞)
いよいよ、政府が牙をむいてきました。そもそもこの国は、死ぬのがわかっている神風特攻隊に「お国のため」として、両親のみならず、地域全体で喜んで若者を送り出した歴史があります。おそらく、為政者の頭の中には、全員が死ななければ「大した」影響ではないと言えるだけの自信があるのです。

 そもそも、年間20ミリシーベルトというのは、放射線従事者が原発構内で被曝できる最大量です。

(放射線業務従事者の被ばく限度)
第四条  事業者は、管理区域内において放射線業務に従事する労働者(以下「放射線業務従事者」という。)の受ける実効線量が五年間につき百ミリシーベルトを超えず、かつ、一年間につき五十ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。
2  事業者は、前項の規定にかかわらず、女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び第六条に規定するものを除く。)の受ける実効線量については、三月間につき五ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。
職業上被曝する人間と同じ被曝量を許容するわけですから、原子力規制委員会は悪魔です。

 そして、おなじく電離放射線障害防止規則(昭和四十七年九月三十日労働省令第四十一号)には次のような記述があります。
(第六条  事業者は、妊娠と診断された女性の放射線業務従事者の受ける線量が、妊娠と診断されたときから出産までの間(以下「妊娠中」という。)につき次の各号に掲げる線量の区分に応じて、それぞれ当該各号に定める値を超えないようにしなければならない。
一  内部被ばくによる実効線量については、一ミリシーベルト
二  腹部表面に受ける等価線量については、二ミリシーベルト
妊娠女性については、半年2ミリシーベルトしか原発構内では許されないにもかかわらず、フクシマでは20ミリシーベルトまで、許されるというこの二重基準。そもそも、わたしが医学生の時には、「女性を見たら妊娠していると思え」と厳しく教育されましたし、レントゲン室の前には、
2013110801.jpg
と言った表示が必ず成されていました。それは、妊娠中は特に放射線に対する感受性が高いことはよく知られた事実だったからです。このような破廉恥な答申を出した原子力規制委員会は、妊娠中のレントゲン忌避は、フクシマの風評被害につながるとして、断固抗議しなければなりませんし、またこの放射線防護規則の変更も必要となります。(もっとも、彼らは、このような文章を用意して、この電離放射線規則が適応されないことを明言しています−
 事故由来放射性物質は、核燃料物質または核燃料物質によって汚染された物が飛散したものです。これらについては、放射性同位元素による放射線障害の防止に関する法律(以下「放射線障害防止法」という。)の規制対象物質ではありません。)

 被曝に関しては日本産婦人科学会もまた、次のような恥ずべき文章を出しています。
お腹の中の赤ちゃん(胎児)に悪影響が出るのは、赤ちゃんの被曝量が50,000マイクロシーベルト(50
ミリシーベルト)以上の場合と考えられています。なお、日本産科婦人科学会では放射線被曝安全限界については米国産婦人科学会の推奨に基づいて50ミリシーベルトとしてきております。一方、これら問題に関する国際委員会の勧告、ICRP (InternationalCommission on Radiological Protection) 84等に基づいて安全限界を100,000マイクロシーベルト(100ミリシーベルト)とする意見もあります
今まで先頭に立って、被爆を避けていたはずの産婦人科学会が100ミリシーベルトまで安全と言っていますので、医者は決して妊婦を守りません。もし、奇形児が生まれたら、それは「先天性風疹症候群」が理由だと説明してくれるだけです。

 原発構内では決して許されない被曝をフクシマでは健康に問題ないとして強要する規制委員会。ヒロシマ・ナガサキで出現した原子野(Atomic Field)が21世の日本にまた、出現しました。

郡山市は、小学生にまで2人に1人は癌が起きると言った刷り込みを始めました。
2013110802.jpg全部わかってますね。やつらは・・

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2013年11月06日

捏造しつづけるTV-街頭コメンテーターはヤラセ

 現在最も、信頼されて、インパクトのあるメディアと言えば、テレビと言えるでしょう。テレビのない家庭はほとんどありませんし、各家庭の一等地に大きなテレビが据え付けられています。TVに出演すると一流。と言った風潮があるのは、否定できないところでしょう。私も、原発事故当初である3月13日に関東圏からは避難するべきだと、私の履歴をよく知っている人たちに伝えたのですが、まともに取り合ってもらえませんでした。
「そんなによく知っているのなら、テレビに出ているはず。テレビに出ている人はみんな安全だと言っている」

BSフジ「四万十のカワセミ」、都内で一部撮影
 10月23日に放送されたBSフジの5分間番組「風の見た自然たち」で、高知県の四万十川のカワセミとされた映像の一部が、東京都葛飾区の都立水元公園で撮影されていたことが5日わかった。

 同局は10月30日の放送で謝罪、番組を打ち切った。

 問題の映像は、カワセミが川に飛び込んで魚を捕る約40秒の場面。同局によると、制作会社が依頼したカメラマンが四万十川でうまく撮影できず、水元公園で撮り直したが、制作会社のディレクターに撮影場所を伝えていなかったという。

 同局広報部は「事実と違う放送となり、視聴者におわびする」と話している。
(2013年11月6日08時45分 読売新聞)
 テレビ局は絵になる写真、動画を撮りたがります。一番良くわかるのは、台風が近づいているとき。風に傘をあおられている新米アナウンサーを全員が見たことあるでしょう。思ったような絵がとれなかったら、捏造してでも時間を埋める−もう、そういったメディアだとみんなが認識しなければならない時代になっています。視聴率競争をやり続けた結果が、今の体たらくです。そもそも、NHKを除く民放局は、スポンサー=CMの収入で費用をまかない、一般視聴者には無料で提供しているわけです。
 同じようなメディアは既に昔からありますね。フリーのタウン情報誌。このタウン情報誌に不都合なことが書かれるか考えれば、TVの流す情報の本質がわかるでしょう。スポンサーの機嫌を損なうことなんて、絶対にできないのです。

 新聞、雑誌と言った昔ながらの情報伝達情報を、その速報性故に蹴散らしたのがラジオであり、テレビでした。ところが、最近のインターネットの発達により、テレビの速報性は完膚なきまでにたたきのめされています。地震があれば、ツイッター上では各地からの情報が手に入り、あるいは動画までもが回ってきます。あっという間にまとめサイトが作られ、テレビ局が数時間の編集作業を経て放映しようと思ったときには既に古い情報と成り下がってしまっています。むしろ、この情報を二次利用してテレビ局が番組を作らざるを得なくなってしまいました。今のテレビ局に残っているのは、圧倒的な世論形成力。これだけは未だに健在です。

ツイッターに流れてきた情報です
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【ほこたてだけじゃない?】テレビによく登場する謎の人々もご覧ください。私も教えてもらって、唖然としました。

もう、説明は要りませんね。このようにして、テレビ局は自分が思うがママの世論を作り上げるのです。まあ、これは日本のテレビ局の専売特許ではありません。米国のテレビでも素人を装った人間が、全く離れた事件の一般人として何度も目撃されています。(情報元がもうわからなくなりました)

 報道テレビを見て、一般人のコメントが出てきたら、話半分に聞きましょう。そして、テレビ局の意向はいったいどこにあるのかを見抜ける、情報リテラシーをつけましょう。

関連リンク
ほこ×たてヤラセ問題でバレた、バラエティ番組はウソだらけ!
ブッチNEWS 2013年10月26日 20時50分 (2013年11月6日 22時10分 更新)
「ほこ×たて」放送終了に…TV番組の「やらせ」は何故無くならないのか?

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カネで買われたオープニングと本編・・サザエさんの福島旅行2013年04月03日

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2013年11月05日

小泉純一郎の脱原発講演

小泉元首相が原発について語る/神奈川新聞(カナロコ)

小泉純一郎元首相は3日、横浜市西区で講演し、「原発ゼロへの大転換は夢のある事業。-世界のモデルになるようなエネルギーに変えていけるか、日本は岐路に立っている」と述-べ、重ねて脱原発への政策転換を訴えた。北里大医学部眼科、県眼科医会主催の市民公開-講座で語った。
 小泉氏は、首相在任中は「原発推進論者だった」と明かし、「(当時は)原子力の知識が-なく、安全でクリーン、しかも他のエネルギーに比べコストも一番安いと信じていた」と-回顧した。
 転機となったのは東日本大震災に起因する福島第1原発事故。「勉強すればするほど、原-発は安全でなく、コストも掛かる」と思い至った。
 10万年もの間、高レベル放射性廃棄物を地下深くに埋設処分するフィンランドの施設を-視察し、原発ゼロの意を強くした。「日本はフィンランドと違い、地震もあり、地盤も軟-弱」と解説。「福島の事故前から住民の反対で(放射性廃棄物の)最終処分場を造れなか-った。事故が起き、今後、どんなに強い指導者が現れても、住民の反対を無視して10万-年も保管しなくてはならない処分場を造るのは無理だ」と断じ、「そんなことに莫大(ば-くだい)な投資をするより、国民が協力できる自然を資源にしたエネルギーに(政策の)-かじを切った方がいい」と訴えた。
 原発推進論者からの「無責任だ」との批判には論語の「過ちては改むるにはばかることな-かれ」を引いて反論。「最終処分場のめどを付けられない事実があるにもかかわらず、原-発はやっていけると考える方が楽観的で無責任だ」とボルテージを上げた。
 「環境先進国としての日本の技術はすごい。原発ゼロと決めれば、ピンチをチャンスに変-えることができる」とも指摘。「その方針は政治にしか決めることができない」と、原発-ゼロに消極的な安倍政権に再考を求めた。
http://www.youtube.com/user/kanaloco(カナロコチャンネル)
http://www.kanaloco.jp/(神奈川新聞@カナロコ)

 間の取り方といい、自分の講演内容を批判されたことを当意即妙に答えるところといい、さすが最後まで人気を保った首相だと感じます。しかも、この講演で素晴らしいと思うことは、「脱原発」で一本線が通っていて、寄り道を全くしていないこと。「郵政民営化」の手法そのもの。人間の能力なんて、所詮限られているのですから、一つのことに集中することこそ、大事だと思います。

これに対する反論は、たくさんありますが、たとえば自民党の広報誌−読売新聞(ネット上からは既に削除済み)

『小泉元首相発言 「原発ゼロ」掲げる見識を疑う』
 (10月8日付・読売新聞・社説)
 『首相経験者として、見識を欠く発言である。原子力政策をこれ以上混乱させてはならない。
 小泉元首相が講演で、「原子力発電に依存しない、自然を資源にした循環型社会」の実現を唱え、政府に対し、「原発ゼロ」の方針を掲げるよう求めた。東日本大震災を機に自らの考えを変えたという。
 小泉氏の発言は、政府・自民党の方針と異なる。政界を引退したとはいえ、看過できない
 安倍首相は、安全性が確認された原発は再稼働させ、民主党政権の「原発ゼロ」路線を見直す意向だ。自民党も原発再稼働の推進を選挙公約に盛り込んだ。
 小泉氏は原発の代替策について「知恵ある人が必ず出してくれる」と語るが、あまりに楽観的であり、無責任に過ぎよう。
 現在、火力発電で原発を代替している結果、燃料の輸入費が増え、電気料金は上昇を続けている。このままでは、家計や経済活動に与える影響が大きい。
 火力発電は、二酸化炭素(CO2)を多く排出し、地球温暖化が進む大きな要因である。
 太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは、天候に左右されるなど弱点があり、主要電源になる展望は見えていない。原子力、火力を主力にバランスの取れた電源構成を目指す必要がある。
 「原発ゼロ」が政策になれば、福島第一原発の廃炉などに必要な技術者も確保できまい。
 小泉氏は、「原発ゼロ」の理由として、原発から生じる放射性廃棄物の扱い方を疑問視し、「核のごみ処分場のあてもないのに、原発を進める方がよほど無責任ではないか」と主張した。
 使用済み核燃料や、それを処理した際に出る放射性廃棄物の処分法は技術的に決着している。
 専門家は地盤の安定した地層に埋めれば、安全に処分できると説明している。日本を含め各国がこの方法の採用を決めており、フィンランドでは建設も始まった。
 放射能は、時間を経ると減り、1000年で99・95%が消滅する。有害性が消えない水銀など重金属の廃棄物とは事情が違う
 問題は、廃棄物を埋める最終処分場を確保できないことだ。政府と電力業界は候補地を募ってきたが、自治体や住民の理解を得る努力がなお足りない。
 処分場の確保に道筋が付かないのは、政治の怠慢も一因と言える。首相だった小泉氏にも責任の一端があろう。処分場選定を巡る議論を進めるべきである。

私には何が言いたいのかさっぱりわからない評論ですが、たとえば、99.95%が消滅のくだり
使用済み燃料の表面線量は10万シーベルトありますから、1000年たつと50シーベルトになります。
これを無害と言えるかどうかは、今なら誰にでもわかる話。この記者は何もわかっていないわけです。まあ、自民党の広報誌ですから、仕方ないのでしょうが。

田原総一朗の政財界「ここだけの話」世論迎合では原発問題は解決できない 2013年10月31日
 小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が話題になっていることは前回の本コラムで書いた。10月29日には、小泉さんは社民党の吉田忠智党首と会談し意見交換をしている。脱原発で連携を模索する社民党のラブコールに対して、小泉さんは「新党をつくる気は全くない」と語ったそうだ。
脱原発を唱えればすべてが解決するわけではない

 小泉さんはフィンランドで高レベル放射性廃棄物の最終処分施設「オンカロ」を視察し、無害化するまでに10万年以上かかると聞いて、「原発はダメだ」と確信し「脱原発」を言い始めた。

 しかし、そこには一つの“誤解”があるように思う。脱原発を唱えればすべてが解決するわけではないということだ。すでに使用済み核燃料が各原発で大量に一時保管されており、これらをいつかは処理しなくてはならない。そのほかにも、やらなければいけないことが数多くある。

 たとえば東京電力・福島第一原発の汚染水処理をどう収拾するのか。あるいは同原発の1〜6号機の廃炉問題。1機につき40年はかかると言われており、それをどうするか。福島の除染、原発の再稼働問題……。

 「脱原発」であろうと「原発推進」であろうと、いずれの問題も今後解決しなければならないのだ。「脱原発」を唱えれば問題が解決されたような錯覚になるとしたら、それは間違いだ。(以下略)

どこの誰が、脱原発で全部解決すると思っているのでしょう。脱原発したうえで、困難な事故収束を測っていかなければならない、廃炉をしていかなければならないことなどみんなわかっています。
以前紹介しました「再稼働しなければ、高レベル廃棄物の処分費用をまかなえない」ホリエモンのサラ金理論のように、全く理論的でない理論を振りかざすのが得意なようです。
 誰が正しいかなんて、ちょっと考えてみればわかる話です。

 小泉一郎の脱原発はまっとうです。これはワナだ、騙されないようにしよう などという自称『脱原発』派が少なからずいることに驚きを覚えています。小泉の後ろについて行かなければ良いだけ。自分の頭で行動をしている限り、騙されることはありません。
 小泉の主張している「脱原発」は現実的ですが、「脱被曝」には現実的な解法はありません。それが、2013年の日本の引きずり込まれてしまった現実です。

他の講演。書き下しもどうぞ
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くよりBS-TBS 2013.10.20

◆関連ブログ
原発ゼロの小泉純一郎と、再稼働を推進するJR東海2013年10月03日
山本太郎氏の変節?−脱原発は非現実的、1ミリ避難ではなく、5ミリの避難を優先させよ−2013年09月03日2013年07月28日
「再稼働しなければ、高レベル廃棄物の処分費用をまかなえない」ホリエモンのサラ金理論

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posted by いんちょう at 23:59| Comment(13) | 原子力

2013年11月04日

onodekitaのブログ紹介(2) 2011年4月(1/3)

ブログの目次 #29-#38(2013.4.1 - 4.13)の解説を

日時 平成25年11月4日(月) 20:00-20:30 終了
場所 onodekita Ustream Channel
で、実施させていただきました。多数視聴いただきありがとうございました。



当日のUstream配信(録画)

 今回の説明の中で、特に読んでいただきたい記事は、
原子力発電所 安全基準(私案)☆☆☆!2011年04月01日
累積被爆問題(計画的避難区域)2011年04月13日
の2つでしょうか。特に4月13日記事は、IAEAが飯舘村は避難すべき区域だと勧告したことを紹介しています。

今後も毎週月曜日 20:00-20:30 にUstreamで生放送の予定です。(無料)

ブログ解説動画一覧
◆関連ブログ
onodekitaのブログ紹介(1)2011年3月+書評の紹介 2013年10月28日

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posted by いんちょう at 09:56| Comment(3) | 日記

2013年11月02日

11/8に始まる4号機の燃料取りだし。・・危険な作業だが、フクシマの中では最も簡単

4号機の燃料プールからの使用済み燃料、新燃料の取り出しがいよいよ11月8日(金)からいよいよ始まります。

福島第1原発、4号機の「使用済核燃料」プールからの燃料取り出し認可御木本千春  [2013/10/30]
原子力規制委員会は、30日午前に開催した定例会合において、東京電力(以下、東電)が申請していた、福島第1原子力発電所4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す計画を認可した。

東電は、同原発における廃炉作業の一環として、4号機原子炉建屋最上階の燃料プールから使用済み燃料棒1,533本を取り出し、建屋外の共用プールに移すことを計画している。

規制委員会は、東電が提出した実施計画について審査を実施。その結果、「使用済燃料は十分に冷却されており、燃料破損が生じた場合でも周辺公衆に対する被ばく線量は十分小さい」とし、「落下試験においても燃料被覆管の密閉性が確保されていた」と評価した。

また、「燃料被覆管が上部タイプレートやチャンネルボックスで拘束されており、降伏応力に達するまでの曲げを生じさせるためには解析で求めた荷重以上の荷重が必要であることを考慮すれば、上部タイプレートが大きく変形していなければ仮に燃料破損が生じていたとしても、その影響は限定的であり、共用プールで貯蔵したとしても共用プール内の放射能濃度が現在の4号機使用済燃料プール内の放射能濃度を超えることは想定しがたいと考えられる」とし、「このため、共用プールでの浄化機能を維持し、放射能濃度を低減することで、措置すべき事項で要求している『取り出した燃料の適切な貯蔵』は可能である」と判断した。
2013110201.jpg
燃料取り出しフロー図

「使用済燃料等の健全性確認および取出しに関する事項」ならびに「その他燃料取出しに必要な事項」についても、「確実に臨界未満に維持され、落下防止、落下時の影響緩和措置及び適切な遮へいが行われ、取り出した燃料の適切な貯蔵に資するものと認められる」との考えを示した。

以上のことから、計画の内容は「措置を講ずべき事項『II.5.燃料取出し及び取出した燃料の適切な貯蔵・管理』の要求事項を満たしており、核燃料物質もしくは核燃料物質によって汚染された物による災害の防止上十分なものであると認められる」と判断したという。

燃料の取出し開始時期は、当初計画では11月中旬からとなっているが、東電は現在実施している使用前検査の結果次第で早まる可能性があるとしている。

 大丈夫と規制委員会は行っておりますが、その口の下で・・・
会合後、定例の会見に臨んだ規制委員会の田中俊一委員長は、燃料の取り出し作業について「潜在的なリスクが多くあることは否定できない」と述べ、東電に対し時間をかけて慎重に作業を行うよう要請したと明かした。

4号機使用済燃料プール内の燃料取り出しについて
2013110202.jpg
 いつの間にか、こんなに立派なクレーンができていることに驚きを覚えました。さすが、技術大国ニッポンです。何しろ、ほんの半年前はこんな感じだったのですよ。

2013110203.jpg
(クリックでパノラマ画面となります)

燃料プール内で使用済み燃料を入れるキャスク
2013110204.jpg

この前の記事で、燃料が落ちても再臨界は起きないでしょう。と書いていましたが・・・

福島第1原発4号機から取り出した核燃料が落下したと想定し訓練
フジテレビ系(FNN) 10月29日(火)19時19分配信
福島第1原発4号機の使用済み燃料プールから取り出した核燃料が、落下したことを想定した訓練が行われた。
訓練は、4号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出し中に、5階から核燃料が落下したという想定で行われた。
さらに、燃料が落下したことで、再臨界したときに発生する「キセノン」という気体が発生したと想定し、5km圏内の住人に、避難警報を出す訓練も行われた。
4号機では、早ければ11月8日にも、燃料の取り出しが始まる見通しで、11月1日からは、燃料を取り出すクレーンの稼働を確かめる、使用前検査が行われる予定。

 規制委員会は臨界は起きないと評価していたはずですが、訓練では臨界して「キセノン」(同時にヨウ素131も大量に出ます)がでると想定しているわけですから、使用済み燃料の落下で再臨界の可能性が否定できないと言うことを意味しているのでしょう。だとすれば、ヨウ素剤を用意しておくことは必須になりますね。(今一、このメカニズムは納得できませんが)

 使用済み燃料の表面線量は10万シーベルト(ミリシーベルトではない)あるわけですから、もしかりに空中に出てきたとしたら、発電所全域で作業ができなくなるのは目に見えています。キセノンが出るの出ないのと言った騒ぎではありません。田中俊一のコメントを見る限り、使用済み燃料の表面線量など全くご存じないようですが、大丈夫なんでしょうかね。どうも、この認識が政府にも規制委員会にも東電にも、そして現場作業者にも全くない印象を受けます。10万シーベルトの燃料が落下してむき出しになったら、いったいどのくらい離れればいいのか、この避難計画では全く考慮していません。あまりのレベルの低さに頭が痛くなります。

 実は、新燃料はもっとも危険で、最も簡単な4号機燃料プールで紹介したとおりに、空中にさらされています。この時の表面線量率は2−3mSv/hr。フクシマの地にあっては大した線量ではありません。おそらく、規制委員長の田中俊一は、使用済み燃料の表面線量率もこの程度だろうと思っているのでしょう。、「使用済燃料は十分に冷却されており、燃料破損が生じた場合でも周辺公衆に対する被ばく線量は十分小さい」と,さもたいしたことがないかのように発言していますし。
 なぜ、マスコミは、「表面線量率が10万シーベルトあるようだが、空中にさらされたら、どのように対処するつもりか」と質問しないのでしょうか。

 そして、この4号機は、最初の核燃料の取り出しであることから容易に想像できるように、フクシマの中では最も簡単なステップなのです。今回の取り出しで怖いのは

・燃料と燃料ラックの間にがれきが咬み込んでしまい、燃料が取り出せなくなる
・長期間塩水につけられていたために、取っ手が腐食して、破損してしまい燃料が取り出せなくなる
・つり上げている最中に取っ手が破損して、燃料プールの中で横倒しになり、手が出せなくなる。
(特に、燃料格納器の上で)
・操作の最中に燃料プールの底に傷をつけてしまい、水が抜けてしまう。(全員即死パターン、最悪3号機とおなじ核爆発)
・輸送中に燃料ペレットがばらばらになってしまい、燃料共用プールに移動できなくなる

等々、いくらでも考えつきます。

では,なぜ、こんな危険なこの使用済み燃料を取り出さねばならないのか。このまま石棺にできないのか。

簡単です。水が干上がるとそこら辺の人は即死しますし、最悪核分裂反応を起こし始めます。プールが破損する前に、建屋が崩壊する前に、この燃料は取り出さなければならないのです。そして、それをする技術は人間を幸いにして持っている。

 そして、もう一つ大事なこと。この4号機が終われば危機が終了するわけではないこと。
2013110205.jpg

 各建屋には上記のように、未だ大量の使用済み燃料が残っています。

・1号機・・・さっさとカバーを作ってしまったために、現状では燃料の取り出し方法がなく、カバー撤去をする予定(スケジュール未定)
・2号機・・非常に高線量であり、現状作業できない。また海水注入をしているため、建屋内にある天井クレーンは使用できるとは考えられず、いったいどのようにして燃料を取り出せばいいか全く計画が立てられない。
・3号機・・何度も話しているように核爆発のため、燃料の一部が破損し、がれきも大量にプール内に散乱している。当然クレーンも何もなく、何をどうしたらいいのか、たぶん一番良くわからない。


4号機燃料プールと比較してみてください


2011年5月14日に書いた フクシマ原発収束案に最終的にならざるを得ないでしょう。いったいいつのことになるのかは想像すらできませんが。

 汚染水問題よりもはるかに深刻な問題が残っています。それでも、このプールはまだマシ。本丸はメルトダウンした燃料と地下汚染水。おそらく、これは止められないでしょう。それが、原子力−核の本当の怖さです。再稼働などしている場合ではありません。

 いつ何がどうなるかわからないときには、つけっぱなしできるガイガーカウンターが一台手元にあると安心できます。(いずれも、充電式の単4電池で数週間〜数ヶ月レベル動作します)


もしくは、下記商品をUSB電源供給で動作させたままにする(電池では数日のみ)

私の医院ではこの一つ前の機器をUSB電源供給で診療時間内は受付の場所に置いています。(やや高めに表示される印象)

◆関連ブログ
安定ヨウ素剤の内服注意点(内服マニュアル紹介)2013年10月30日
使用済み核燃料の表面線量10万Sv/hr(新品の1億倍)・・4号機プールが危険なわけ2013年10月13日
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posted by いんちょう at 22:14| Comment(10) | 原子力