2020年07月20日

無意味であることがようやく露呈したコロナ抗体検査

 新型コロナの確定診断は、PCR検査しかありません。そのPCR検査をできる限り妨害して、抗体検査で代用使用とするグループがいたことは、4月の時点からこのブログでも指摘していました。ウイルス感染症の確定診断として、抗体検査をやってもいったいどういうことなのか、はっきりとわからないことなど臨床医ならば、全員常識として知っていることだからです。
 ウイルスを直接検出できるPCR検査があること自体、新型コロナが起きるまでは恥ずかしながら全く知りませんでした。それほど、日本の臨床は遅れているのです(私が遅れているだけかも知れませんが、現在の状況を見るとそうではないでしょう)。昔ながらの「抗体検査」にこだわったあげくに、大失敗をしています。一番最初に表に出てきたのは、巨人。(「抗体検査」が無意味であることを天下に示した巨人)抗体陽性者が、PCR陽性ともなり、結局隔離。そして、「微陽性」なる珍妙な術語まで飛び出してきたことは、失笑を呼びました。
 これで、抗体検査が広まることはなかろうと考えていましたら、ソフトバンクの全社員を対象とした抗体検査により、また「息」を吹き返してしまいました。

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posted by いんちょう at 20:34| Comment(2) | Covid-19