2014年11月28日

1223.国連科学委員会(UNSCEAR) 2013報告書は科学的ではない

2014112804.jpg・御用学者ばかりで書かれた2013 UNSCEAR報告書が、「科学的でない」とWHO元アドバイザーから非難された
・以前も紹介したが、このUSCEAR報告書の執筆者は、丹羽大貫を筆頭とする御用学者、原子力産業界で構成されており、当然の指摘
・UNSCEARに限らず、放射線被曝−特に内部被曝に関して、まともな組織はなにひとつない(ECRRは例外)と考えておいた方が良い。

1053.UNSCEAR(国連科学委員会)-フクシマでは被爆の影響はないで紹介したように、この報告書の日本側執筆者はひどいものでした。
2014112801.jpg丹羽大貫
1967年京都大学理学部(動物学専攻)卒業。71年スタンフォード大学医学部研究助手、84年広島大学原爆放射能医学研究所助教授を経て、91年同大学教授。97年京都大学放射線生物研究センター教授、国際放射線防護委員会(ICRP)第1委員会委員(2001-2009年)
 最近は、あろうことか永井隆平和賞に選ばれる始末。

そのほかの執筆者の経歴を見ますと、
・米倉義晴 放射線医学総合研究所

・秋葉 澄伯 鹿児島大学院医歯学総合研究科 健康科学専攻 人間環境学講座、82年(財)放射線影響研究所研究員。疫学部副部長などを歴任

・青野 辰雄(独立行政法人放射線医学総合研究所放射線防護研究センター調査役)

・伴 信彦 東京医療保険大教授

・茅野政道 JAEA原子力基礎工学

・児玉 和紀 放影研主席研究員

・古渡 意彦(こわたり むねひこ)日本原子力研究開発機構 

・鈴木元 国際健康福祉大学 教授

・高橋聖 内閣府原子力安全委員会事務局

よくもまあ、そろえたものです。そして、このUNSCEARの事務局長

2014112802.jpgUNSEAR事務局長 マルコム・クリック博士
動画の中で、チェルノブイリでは甲状腺以外の異常は何一つ起きなかったときれいなクイーンズイングリッシュで説明しています。恐るべきことです。


 このずぶずぶの報告書をキース・ベーヴァーストック博士が2014年11月20日に非難をしました。
Our Planetさんより
国連科学委は解体すべき」〜被曝リスクめぐりWHO元顧問
2014112803.jpg世界保健機関(WHO)の元アドバイザーで放射線生物学者のキース・ベーヴァーストック博士が20日、外国人特派員協会で記者会見を行い、国連科学委員会(UNSCEAR)2013年報告書について、科学的ではないとの考えを示した。また原子力産業との関係の強い委員が占めている同委員会は解体すべきだと厳しく断じた。
 
今月22日から3日間の日程で開催される市民科学者国際会議に出席するために来日したキース博士は1991〜2003 年、世界保健機関(WHO)欧州地域事務所で放射線防護プログラムを指揮してきた公衆衛生分野の専門家である。今年4月に公表されたUNSCEAR2013報告書について、リスク評価を行うだけの科学的な要件を備えていなと批判。利用したデータは、原子力発電所と密接な関係にある機関である日本原子力研究機構(JAEA)のものばかりを使用しているために、被曝評価が過小となっている恐れがあることを指摘した。さらに、リスク評価を検討する委員らも、原子力産業を進めている政府から推薦された委員で占められており、利益相反が起きているとして、独立性が欠けていると述べた。
 
博士は、「UNSCEARの「S」は「科学(science)」の「S」であるにも関わらず、「科学的」と呼ばれるに値しない」と批判する。UNSCEARのプレスリリースには「福島での被ばくによるがんの増加は予想されない」と記載されているが、これは公衆衛生の観点から許しがたい記載であると説明。UNSCEAR報告書によると、東電の作業員は事故後1年半で、被ばく線量が10 mSvを超える人が約10,000人いると指摘した上で、それらの合計線量推計からリスク係数を用いて計算すると、約50症例のがんの過剰発生が予測されるはずだと批判した。
 
また事故後1年目の日本国内の公衆集団線量について、18,000人・Svと推定している事実をあげ、「この数字から予測されるのは、2,500から3,000症例のがんの過剰発生である。」と語気を強め、「これらは、「予想されない」がんではなく、「予期される」がんである。 特定の個人のがんが放射線由来であるかを同定することはできないかもしれないが、確かに発生するものだ。」と述べた。
 
博士は、「同報告書はタイムリー、透明性に欠け、包括的でなく、利権から独立しておらず、科学的根拠にもとづいたリスク評価の基本的要件を満たしていない」と断定。「科学的団体が自らの知見をこのような形で偽って伝えるのは許し難い。」と厳しく批判したうえで、「現在のUNSCEAR委員会は、解体されるべきである」と結論づけた。

 御説ごもっともではあるのですが、このくらいの分析は報告者を書いた人間の経歴を調べれば簡単にわかることです。海外の人間を引っ張り出して、UNSCEARを非難するだけでなく、国内からも強い非難が必要だと思います。まあ、この丹羽大貫が長崎原爆で苦しんだ「永井隆平和賞」を送られるくらいですから、無理なのでしょうが・・

■関連ブログ
1053.UNSCEAR(国連科学委員会)-フクシマでは被爆の影響はない2014年04月18日
1141.国内のみならず、外人までいる放射能安全教の司祭たち2014年08月22日




posted by いんちょう at 21:11| Comment(4) | 原子力
この記事へのコメント
誤用学者
と言う事で…
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2014年11月28日 21:23
>「現在のUNSCEAR委員会は、
> 解体されるべきである」
同感です。IAEAに対しても、同じ思いです。
原発保有国を作り、将来での事故を認知した上で、
彼らのようなことをしていたら、
これから先、福島の事案でも、日本人がどれだけ多く死ぬか
わからないからです。彼らのやっていることは
大量殺人です。

>海外の人間を引っ張り出して、
>UNSCEARを非難するだけでなく、
>国内からも強い非難が必要だと思います。
これも、同感です。
なぜなら、これは、自分の国で起きている
人の命に対しての、“弄び”だからです。
どれだけ、自分のメンバーの中で、
歯抜けして行けば、
これに気付かされるのかなあ、と思える
鈍感な人もいますね。


IAEA(世界原子力機構)や、UNSEAR(国連科学委員会)が、
国連加盟国の中でも、原子力のイメージを悪くないモノにしたい、米仏、等、核大国が、
中心となり、作られたというのは周知の事実です。
(戦略核が、時々中東が使っているのではないか、と話題になる
 化学兵器なみに、長く後世まで後遺症が残る、
 危険な物との事実が、噂とし固定化されれば、
 彼らは、世界からの非難を受けて、2度と、核実験さえも、出来なくなるから)
現行は、
1) 彼らは、原子力のイメージを悪いものにして欲しくない →
2) WHO(世界保機構)にも、放射能と健康被害に関して、論文を書かないように圧力をかけて来る →
3) 世界中の国に、表向きは、平和利用としての、原子力発電の促進を言って来る →
4) だが、彼らも、いつか何処かで、原発の事故を知っていて、事故が、何処かの国に
起こった場合の事を考えて、隠蔽工作のインストラクションをあらかじめ、用意している →
5) (そして、彼らが予想したように)、案の定、チェルノブイリや福島で事故が起こる →
6) 事故後は、当然、UNSEARは、甲状腺癌以外は、被害は全くなく、今後もない筈と言い(当初、甲状腺癌さえも増えずと言っていたが、チェルノ事故を受けての、旧ソ連の反発に遭い、これだけに関しては、認めざるを得なくなった)、また、IAEAは、当初用意していた、隠蔽の指示書を元に、野田政権や安倍政権に、国内での隠蔽の圧力をかけて来る →
7) こうして、野田や安倍は、気が弱く、国連での常任理事国入りもしたいものだから、
素直に、IAEAからの恫喝を訊き、UNSEARからの、”何事も無きレポート”を受け入れ、
SPEEDIも、公開されず、チェルノの時の旧ソ連政府の対応とは違い、避難バスも出されず、国民には、目先を逸らさせる為に、”全国での汚染瓦礫の受け入れ”、”(放射能の付いた毒物でも)”食べて応援”させ →
8) 予測されたように、健康被害が、東北・関東を中心に多く出、
9) http://www.senmon-i.com/select_dpc.html に全部示されているが、 
多指症・口蓋裂・鎖肛などの奇形も発生、同時に、白内障・皮膚疾患も増え、
多くの人が内部被爆により死に(心筋梗塞・脳梗塞。白血病・悪性リンパ腫などの分野で、事故後、3年半で顕在化)、日本の人口も、事故後から減り、 →
10) サリン撒くオウムや青酸カリを盛った犯人を捕まえても、
安倍も、気が弱いので、これら原発&放射能での殺人犯を、依然捕まえず、
依然、素直に、隠蔽・隠蔽で通し、IAEAやUNSEARの奴隷をやっている →
こうして、今の時点で、1)〜10)まで、進行して来た訳ですが、
11) 今後、危険があるのを知らず、その危険に近づき、
大量に、犠牲が増加することは確実である(犯罪の重篤・撹拌化) →
12) 何れは、やがて隠し切れなくなり、
刑事・民事共に、国・地方自治体・電力相手への訴訟が、各所で勃発。チェルノの時代では、
検知不可だった、風評被害か健康被害かの科学的物証を以て、
大量の原発推進人が、東京裁判のように裁かれる、と進行するでしょう。
(この時、米国は、一切、推進人。隠蔽協力の政府関係者としての
 日本に肩を持ってくれず。米国民は、「日本人は、自分達と違い、
 元々劣位に入る黄色人種。最初から、原発の稼働を強要し、事故時には、
 人命無視・人権蹂躙行為としての隠蔽を強要し、軽くあしらえ。
 第3国間で戦争が勃発すれば、自国からの救援も、代わりに日本に無理やり行かせ、
 彼らに犠牲になって貰おう。
 安倍なら、嘗ての首相、福田や海部などの時と違い、気が弱いから、抵抗しないだろう」
 このように、人(安倍のことで、国民)が嘗められている。
 外に出て、多国籍な状況を体現してみれば判るが、そういうドライな国である、とは理解しておくべきです)


尤も、米国の外交はしたたかで、
(米国が、日本の本当の親友ならば、G20サミットの時でも
 オバマも、中国の習とあれだけ、ブリズベーンで話し合わないで、
 向うの方から安倍に寄って来てくれる筈ではないでしょうか。
 何処の、国にも、トモダチが一人としていなかったなんて。
 今後も、ずっと、国連に加盟していようとするならば、
 日本は、所詮は、“米国のお遣い”なので、こことは距離置き、
 非核諸国と親しくなった方が、まだ、あらゆる面で、国益があるのだと思います)
安倍も、多少の経済浮揚や常任理事国入りにバイアスをかけるよりも、
「国民の人命尊重」「安全第一」をモットーに、
もっと、しっかりしてくれていれば、
こう言うコトにならなかったのだし、
経済においても、福島第一の収束等で、あそこまで、国損が出なかったし、国としての尊厳も保てたと思います。
また、現行、“危ない”だけで、原発に何のメリットもないことが解っているのに、推進に向け催眠術にかかっているような、可哀想な推進派の人達も、早くこの、外からの“踊らされ”に気付くべきかと思います。
Posted by カズ at 2014年11月29日 08:43
世の中や国の仕組みが
認めなくとも‥

現実を観察して、
学者たちの話に(心の中で)ダメ出しし、
見えない放射のうに赤色つけて、
話せる仲間と延命をはかる。
イナゴの様に生きて行くのです。

ーーーーーー

放射脳なボクには
友達3人しかいないです。
放射脳な彼女、しょうかい希望〜( -_-)o

コメント連投すみません。
他に話し、できなさすぎ‥‥
Posted by 先生の本かったよ。 at 2014年11月29日 12:26
福島であれだけ大きな放射能漏出事故を起こしても、国、組織に都合の良い論理(実質は破綻していますが)や利権が平然とまかり通り、被害者・犠牲者のことがまともに顧みられていない状況が悲しいです。

先生のブログ解説には毎々感謝しています。
Posted by 憂い人 at 2014年11月29日 20:43
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