
・小児甲状腺癌は、そもそも100万人に一人と言われていたのだから、エコー検査で死亡率が下がったというデータがあるはずがない。
・祖父江氏は阪大医学部卒業後、たくさんの論文を書き、国立がんセンター、大阪大学に勤務するエリート。臨床のことは全くご存じなく、興味もないと思われる。医師の免許を持っている統計学者に過ぎない
先日、ご紹介した「原発事故に伴う住民の健康調査に関して検討している専門家会議」。この中で素人のヤジに激怒した丹羽大貫氏をご紹介しましたが、私が一番頭にきたのは祖父江友孝氏の発言でした。
祖父江友孝:
ま、一般論としてガン検診の利益というのは、その「がんで亡くなることを防ぐ」ということなんですけれども、
えーー、甲状腺癌、超音波を使ってですね、甲状腺癌を検査する利益というのは、残念ながら認められていないと。
「科学的根拠は全くない」というのが現状だと思います。
集団としての死亡率が下がるという証拠はありません。
春日文子:
ここで一般論をいうのであれば、早期発見によるメリットということも一言ぐらいは加えないと、バランスが悪いのではないかという、
祖父江友孝:
ですから一般論として甲状腺癌検診という、超音波を使って甲状腺検診をするメリットは、書けないんです。
ありません。
ま、一般論としてガン検診の利益というのは、その「がんで亡くなることを防ぐ」ということなんですけれども、
えーー、甲状腺癌、超音波を使ってですね、甲状腺癌を検査する利益というのは、残念ながら認められていないと。
「科学的根拠は全くない」というのが現状だと思います。
集団としての死亡率が下がるという証拠はありません。
春日文子:
ここで一般論をいうのであれば、早期発見によるメリットということも一言ぐらいは加えないと、バランスが悪いのではないかという、
祖父江友孝:
ですから一般論として甲状腺癌検診という、超音波を使って甲状腺検診をするメリットは、書けないんです。
ありません。
いや、まさしく憎たらしくなる発言ですが、かれは100mSvいかの被曝についても同趣旨の発言をしていました。
「100mSv以下では発がんリスクのデータない」国立がんセンター・祖父江友孝氏
いまだに収束のめどが立たない福島第一原発からの放射能漏れ事故。不安と混乱が広がる中,国立がん研究センターがん統計研究部長・祖父江友孝氏に取材し,放射線被ばくの発がんリスクデータの読み方について解説を求めた。同氏は「100mSvの低線量被ばくでは発がんリスクのデータはない」とした上で,「心配し過ぎるのは合理的ではない」と述べた。
500mSvや1,000mSvではがん発症率や死亡率が上昇
―国際放射線防護委員会(ICRP)による最新の考えである“100mSvの放射線被ばくで発がんリスクが5%上昇する”としているが,実際はどうか。
(100mSv以下でも)放射線量は正確に計測できる。その程度の低線量被ばくでは,発がんリスクがあるかないかが判断できない。たとえあったとしてもごくわずかだろう。
つまり、科学的なデータがないから、事実ではない判断する。これこそ、原子力村が長年主張してきている理論(「自分たちで過小評価しておいた放射線のリスク評価を用いて、「科学的」には因果関係が証明されないからその被害は原発の放射能が原因ではない、と被害を切り捨てる」)そのものです。奇形についてもそう。何もかもこれです。いまだに収束のめどが立たない福島第一原発からの放射能漏れ事故。不安と混乱が広がる中,国立がん研究センターがん統計研究部長・祖父江友孝氏に取材し,放射線被ばくの発がんリスクデータの読み方について解説を求めた。同氏は「100mSvの低線量被ばくでは発がんリスクのデータはない」とした上で,「心配し過ぎるのは合理的ではない」と述べた。
500mSvや1,000mSvではがん発症率や死亡率が上昇
―国際放射線防護委員会(ICRP)による最新の考えである“100mSvの放射線被ばくで発がんリスクが5%上昇する”としているが,実際はどうか。
(100mSv以下でも)放射線量は正確に計測できる。その程度の低線量被ばくでは,発がんリスクがあるかないかが判断できない。たとえあったとしてもごくわずかだろう。
そういえば、プルトニウムを飲んでも安心と言ったかの大橋弘忠も「プルトニウムで肺がんになって亡くなった方というのは歴史上いるんですか? そういう疫学的な所見はあるんですか?」と主張して、ごまかしています。これこそ、日本に限らず米国も含めた核先進国が主張している主張のエッセンスです。

中西準子先生の最新著書のご紹介
B君:中西先生は、著書を書くにあたって、がん検診の権威として知られる、大阪大学の祖父江友孝教授にヒアリングをしている。その見解は、驚くべきものだった。
A君:次のような見解でした。
祖父江「甲状腺がんのように成長の遅いがんは、検診ではがん細胞の塊が見つかるが、それを放置しても病気としてのがんにはならないことが多い。検診結果と発がん数を比較するのがおかしい」。
B君:さらに、中西先生の本に書かれていることは衝撃的。
韓国では乳がん検診をエコーで行う際に、検診機関が勝手に甲状腺を加えてしまった。そのために、韓国でもっとも発症率の高いがんが甲状腺がんになってしまった。
A君:これについての祖父江氏の見解は次の通り。
祖父江「甲状腺がんでエコーの検診をするということは、余計なものを見つけて、その国のがんの第1位にしてしまうぐらいの影響力がある。日本のお医者さんは、そこは抑制的に考えている。やれば見つかることは分かっているのだけれど、そんなものを見つけても、その人のためにならないから見つけないわけですよ」。
A君:その人のためになる条件。それは、「検診を受けない群に比べて、受けた群で死亡率が低下すること」、だそうです。極めて妥当。
B君:検診を受けて、メリットもなく、不安になるだけなら、検診などを実施しないほうが良いということだ。
A君:米国では、最近、前立腺がんのPSAと呼ばれるマーカーの検査をやらない方が良いのではないか、という意見になりつつあるらしいですね。

すべてが同じ論理で統一されている原子力村の御用学者達恥ずかしくないのでしょうか?
祖父江氏の経歴
[専門領域]がん疫学、がん登録、がん検診の評価、がん対策
【略歴】
1983年3月 大阪大学医学部卒業
1983年6月〜1994年3月 大阪府立成人病センター調査部疫学課
1986年7月〜1987年5月 米国ジョンスホプキンス大学 公衆衛生学部公衆衛生修士課程修了
1994年4月〜2002年6月 国立がんセンター 研究所がん情報研究 部がん発生情報研究室長
2002年7月〜2003年9月 国立がんセンター 研究所がん情報研究部長
2003年10月〜2006年9月 国立がんセンター がん予防・検診研究部長
2006年10月〜2010年3月 国立がんセンター がん対策情報センターがん情報・統計部長
2010年4月〜2011年3月 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報・統計部長2011年4月〜2012年2月 独立行政法人国立がん研究センターがん情報センターがん統計研究
部長
2012年3月〜現在 大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座環境医学教授
経歴を見るだけで、臨床を全くせずに数字の世界で遊んできた学者だとすぐにわかるでしょう。この人物にフクシマの苦しみをわかれとい説教をたれたところで、嘲笑しかかえってこないのは明らかです。[専門領域]がん疫学、がん登録、がん検診の評価、がん対策
【略歴】
1983年3月 大阪大学医学部卒業
1983年6月〜1994年3月 大阪府立成人病センター調査部疫学課
1986年7月〜1987年5月 米国ジョンスホプキンス大学 公衆衛生学部公衆衛生修士課程修了
1994年4月〜2002年6月 国立がんセンター 研究所がん情報研究 部がん発生情報研究室長
2002年7月〜2003年9月 国立がんセンター 研究所がん情報研究部長
2003年10月〜2006年9月 国立がんセンター がん予防・検診研究部長
2006年10月〜2010年3月 国立がんセンター がん対策情報センターがん情報・統計部長
2010年4月〜2011年3月 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報・統計部長2011年4月〜2012年2月 独立行政法人国立がん研究センターがん情報センターがん統計研究
部長
2012年3月〜現在 大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座環境医学教授
そもそも、国立がんセンターは731部隊の生き残りが主催してつくられた組織ですから、どのような患者もモルモットとしか考えていないことはあきらかなのではありますが。
■関連ブログ
1125.「だいたい専門家が野次ぐらいで動揺するんじゃないよ!」に激怒した丹羽大貫氏2014年11月30日
「自分たちで過小評価しておいた放射線のリスク評価を用いて、「科学的」には因果関係が証明されないからその被害は原発の放射能が原因ではない、と被害を切り捨てる」2013年05月29日
原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)2012年10月04日
東大話法を用いた大橋教授の弁明と奈良林北大教授のプルトニウム安全神話2012年03月25日
原発で子供を遊ばせる国−ニッポン2011年06月15日
私は、丹羽大貫氏が激怒して傍聴人とやりあって
いる時に、祖父江氏が一人あからさまに笑ってい
る映像を見て怒りに震えました。
お互いに、汚い言葉遣いでの言い合いでしたが、
ある意味真剣なやり取りであり、笑う場面では
ありません。
以前も 県民健康調査の会合で、笑う委員がいた
記憶があるのですが、その中に祖父江氏がいたような。
とにかく、住民が被曝影響を気にしているその
健康調査の打ち合わせの中で笑うなんて、人間と
して人格を疑います。
検査は意味がない?!甲状腺がんを早い時期に見つけて手術しても、ほったらかしていても同じ結果ということなのでしょうか??
チェルノブイリでは甲状腺がんから肺に転移したこどもがみられたとどこかで読みましたが。早めの処置で防げるんじゃないのでしょうか?
私のようなど素人でも検査に意味があるとわかるのにわけわかめ...
目に見えてがん患者が増えてしまえば、責め立てられることは考えられます。
ほんとにがん患者が増えないと高をくくっているのか?
がん患者が増える事を分かるようにさせたくないのか?
あるいはがんを進行させて患者のサンプルを増やしたいのか?
いまいち意味を読み取れません。
住民の健康を考えたところにないのは明らかですが。
庶民の上前を撥ねて生きる仲間じゃないか
日本は、結構みんな検診好きで、早期発見すれば良いことが多いと思ってますが、必ずしもそうではないです。
検診の利益とは、癌による死亡を減らすこと。これに尽きます。
で、実際の検診はどうかというと、肺がん検診とか怪しいです。乳がん検診も40歳未満での有効性は認められていません(マスコミはもてはやしてますけどね)
膵癌とか、そのあたりを検診したいとか病院にかかってる人もいると思いますが、無意味です。
それと同じで、甲状腺癌も検診の有用性は今の所、ないと言ってるこのお方、正しいです。
ただ、今回の福島については、俊一氏が言ってるように、被曝による甲状腺癌は進行が早い、という一般の甲状腺癌にない特徴があるようですので、一概には意味がないとは言い切れません。
ただ、矛盾しているのは、福島で、甲状腺癌が増えない。被曝で甲状腺癌が増えないなら、検診は必要ないわけです。それをどうして検診するの?ということなんです。
まあ、簡単に言えば、福島県民を被験者とした、大規模被曝調査実施中、というところでしょうね。
なので、結論は、この調査が導いてくれるということで、利するのは学者のみ。
福島県民は実験対象者です。
そういうことです。
彼が言ってるのは
健康人の集団定期検診の無意味さであって
ガン罹患の危険性の有る集団の早期検診が無意味だなんて一言も言っていない!
「原発事故に伴う住民の健康調査」に、
「 招 か れ て」出席した近藤誠さんを登場させるのは、当然のことでしょ。
彼が言っているのは
「原発事故に伴う住民の健康調査」の中で「検診不要」と言っているのだから
原発事故が起きても、(東京だろうが、福島だろうが)「検診不要」
と言っているのですよ。
お仕事ご苦労さまです。
HPのチェックと世間誘導の書き込みまで、大変ですね!
関東から書き込んでるなら、早く逃げたほうがいいですよ
理由は、このblogに書いてあるでしょ?
あぁ、俺って親切だなぁ。
ウクライナのザポリージャと言う町の原子力発電所の3号機に11月28日何かあって停止させた事があったようです。ヨーロッパでは線量上がっている気配はないようです。下のサイトはCriirad (放射能 に関する調査および情報提供の独立委員会)フランス語
http://www.criirad.org/actualites/dossier2014/2014-12-03-cp-ukraine.pdf
このサイトにベルギーの原子力であった火災が載っていないのが不思議でしたが。
気をつけてください。
そんなこと言えっ子ないじゃない。
しかも、福島で、
発症したうち、リンパ節転移が、
4割にも5割にも達しているのに、
何を寝ぼけたことを言っているのか、と言う感じです。
詳しくチェックすればチェックするほど、
知見が出て来、事象の同定の発展に繋がるのは、科学者として、常識。
今は、微細高エコーの多発状態をはっきり捉えたています。他、原発・転移も含む肝がんなどは、腫瘍内血流速低下を見る時に、潜在的にあった、パルスドプラ特有の腫瘍内の血管点在の問題点(モーションアーチファクト)も、信号の2度送りの中で、MTIフィルタをかけたり、プローブのサイドローブとメインローブの間のプロパゲーション・ディレ―を振って再スキャンすることで、改善されてる上、エコーだけではなく、甲状腺癌特有の不正形状を捉える、高SNRな超音波イメージングの技術も進んでいます。すぐにでも、被検査者は、
福島県・福島からの隣県・原発からの遠県の、3本立てで、検査機械を、最新鋭のもの側に等価にして、nを出来るだけ多く取る形で、サンプリング、かつ、データの比較をすべきなのです。
こう言う言動を見ると、祖父江は、阪大の恥かと、考えます。本件、よりによって、安倍政権が、福島第一から、15kmの所に、永住促進と言うことで、政府関係者自身は、まずは住むことがない公営住宅を用意してくれているようです。彼が、エコー患者に向け、使いたくないと言うのならば、まずは、彼自身が、そこに、家族共々、即移住されて、自らがマウスになれば、如何でしょうか?
それだと、彼は、大阪から、通えない? そうならば、名声高き、福島医大にでも、彼を買い取ってもらえば、如何でしょうか。
それと、国連付きの推進機関だと、IAEA(国際原子力機関、ウィーン)が3000人程度、UNSCEAR(国連科学委員会、ウイーン)に関しては、数十人、ICRP(国際放射線防護委員会、オタワ)が、その中間だとして、員数的にも、3つ併せたって、日本の医学界の30万人よりも遥かに、小さい組織。原子力や放射能のイメージを、これら3組織が、よきものにしたいからと言って、事故の隠蔽強要は、事故の矮小化強要を、我らが安倍政権にやって来る訳ですが、たかだか、1万人にも満たない、別に、銃や戦車や戦闘機をいる組織に、30万人もの人員を擁する、正義の“白い巨塔”組織が、ビビる必要もない、と。日本国民に向け話すならば、本音で、話せばいいと、この祖父江にも、教えてあげた方がいいと思います。国内に、必要以上に、上記3組織に、呪縛と言うか、恐怖感を抱いている医者も多いのも、事実なのです。自分達の方が、腕力的にも、知的にも強いのは、常識で考えて、分かっているのに、幽霊を見ているのですね。でも、コトは、人の命にかかることだから、我々日本人の命を守るために、3組織まとめて、そこのヘッドを、選挙後即刻、国会に証人喚問と行きましょう。次回も、首相をやるようなら、安倍さんにも、傍聴人として、同席して貰えば、どうでしょう。それらの組織の幹部を、人質に取ると、以降の、福1の現場や健康情報の開示や、再稼働の是非の展開も変わって来、我々も、1独立国国民として、家族共々、自己防衛できる筈なので。私も、小野先生同様、腹が立ちました。
「放射線被ばく CT検査でがんになる」
という本をだしています。
以下を見ると、彼は抗がん剤ビジネスの利権と戦っている人で、原発推進、御用ではないと思いますが…どうなんでしょうね。
私はまだ彼の本も読んでいないので、明らかな御用と断言できません。クロ、シロとしたら、グレーです。
以下、アマゾンより
>「原発問題」と「医療被ばく」は、根底でつながっている! 放射線は、原発から漏れば危険で、医療用なら安全というわけではなく、被ばく線量が同じなら、健康影響の種類と程度は同じです。 「国民総被ばく」の実態が白日の下に。 ●日本には、世界の約3分の1のCT装置がある。 ●日本は、検査被ばくによる発がん死亡率が世界一であると考えられる。 ●乳房は諸臓器の中でも放射線による発がんリスクが高い。 ●がんの早期発見のための検診や、がん術後の検査被ばく線量は、定期的であるがゆえに増える。 ●年齢が低いほど、放射線被ばくによる発がんリスクが高くなる。 ●日本の医師が野放図に放射線検査を繰り返すには理由がある。 ●最新式のCT装置ほど発がんリスクが高くなる。
それにリンパ節への転移も多く出ているのであれば、細胞分裂が活発な子供であればなおのこと、他の臓器への転移も心配され、ある程度の頻度で検査しなければ、あとで後悔することになりかねません。
韓国も甲状腺疾患が激増しているようで、甲状腺の過剰検診が疾患を増加させていると、国際的なコンセンサスになりそうで恐ろしいです。甲状腺がんは東アジアの風土病とか言い出しそうですね、彼らは。極東の民がどうなろうと、どうでも良い話ですから。
核のシンジケートはどこまでも図々しいので、あわよくばチェルノブイリで小児甲状腺がんが多発したことすらも、フクシマのちょろまかしたデータを使って否定するか、あれは特異なケースだったとか言い出しそうですね。汚染地帯の地元の人間が声を上げない限りどうしようもないことなのですが。
きちんと訴えていかないと、過去、現在、未来、全ての放射能被害の話が無かったことや、起こりえないことにされてしまいそうです。
フクシマでの日本の放射能被害がどこまで公に明らかにされていくかが、今後の世界の運命を変えると言っても過言ではない状況ですね、本当に。