
・氏は、「がん検診には意味がない」とも主張しており、昨日紹介した祖父江氏の理論を補完するものと言える。
・25年以上前に発表していた議論であり、今急に光を浴びるのはそういった理由があるかもしれない。
私が、医学部の学生だった1990年代後半に、近藤誠氏が大学の文化祭か何かで講演し、傍聴したことがあります。当時「がんもどき理論」を振りかざし、ある一定の影響力を持っていたからこそ、どなたかが招聘したのでしょう。主張されていることは、
(1)がん検診は有効ではない。
(2)がん治療のツールとして、手術や抗がん剤は無意味である。
(3)がんに早期発見・早期治療のメリットはない。
であり、医学は「ガン」には役に立たないというものです。なかなか刺激的な内容ではありますが、あまりにも常識からは外れています。当時、新聞部の顧問をされていた先生に、おそらく質問したと思うのですが、
「彼の主張の一部はもちろん正しい。逸見政孝のような手術は確かに百害あって一利なしだ。」
と、また
「彼は、本当に手の施し用がなくなったなくなった患者に対しては、わたしのところではどうしようもありませんので、どこにでもお好きなところに行ってくださいと見放すことを言う。」
とも聞かされていました。
その後、臨床をやるようになって、早期の胃がんを見落として悪化した症例などを見ますと、胃がん検診が意味がないとも思えません。また、胃がんにかかった王貞治氏が未だにご存命なことはみなさまよくご存じでしょう。もう、すっかり近藤誠氏のことは忘れていたのですが、前々回発売のビッグコミック(冒頭参照)を見て大変驚きました。なんと、近藤誠氏が表紙に採用され、ご丁寧に
「医者を見たら死に神と思え」(ガン手術は人を幸せにするのか?)
と言う新連載まで始まっていました。
近藤誠氏の理論は、こちらに詳しく述べられています。
がんは基本的に放っておくべきで、がんという病気以上に「無意味ながん治療」こそが患者を痛めつけ、苦しめている
そして、
「当初から理論自体には自信がありました。しかしその自信は99%までです。アインシュタインやガリレオになぞらえるのはおこがましいですが、彼らもおそらく同じような気持ちだったのではないでしょうか。従来の常識を覆すような理論を発見した時、『ひょっとしたら自分は間違っているのではないか……』という『1%の不安』が拭いきれないものなのです。
ただし、僕は23年以上にわたって150人以上の早期がんや進行がんの患者さんと寄り添い、経過を定点観察してきました。その結果、進行がんであっても治療をせず放置した場合、がんが大きくならず、人によっては縮小するケースも確認してきたんです。こうした大量のケーススタディから、僕は『がんもどき理論』は正しいと確信できたのです」
23年間で150人以上とは少し少なすぎる気がします。1年間で言えば7名にもなりません。非常に少ない人数で、ありとあらゆる部位のガンが「がんもどき」だと主張するのは、「科学」とは言えないでしょう。ただし、僕は23年以上にわたって150人以上の早期がんや進行がんの患者さんと寄り添い、経過を定点観察してきました。その結果、進行がんであっても治療をせず放置した場合、がんが大きくならず、人によっては縮小するケースも確認してきたんです。こうした大量のケーススタディから、僕は『がんもどき理論』は正しいと確信できたのです」
そして、最も気になるのは前回紹介した祖父江氏と全く同じことを主張していること。つまり、
(1)がん検診は有効ではない。
です。これぞ、今の政府がもっとも推進したい主張です。今後、近藤誠氏がどのような役割を担っていくか。注目しておくべきでしょう。
■関連ブログ
1127.甲状腺エコー検査は意味がないと主張した祖父江友孝氏2014年12月03日
タグ:近藤誠
ぜひあなた様のブログを多くの医療従事者の方々に読んでいただきたいと思い
メッセージをさせていただきました。
【pocheブログランキング】
pocheのブログランキングでは、毎日多くの医療従事者の方が訪問して下さっています。
【医療従事者の為のセミナー総合ポータルサイト】だからこそ、あなたが求める人気セラピストのブログを一覧できます。
そして同じ同志の人々に自分のブログを見ていただけるきっかけになります。
ぜひ先生にも poche のランキングに参加して、
医療業界を盛り上げていただけませんか?
ブログの登録作業は非常に簡単です。
是非、『poche ブログランキング』のご参加お待ちしております。
poche ブログランキング:http://p-oche.com/ranking/
専門医師も設備も限られており、医療費も高騰し、たとえ手術や抗がん剤治療が必要であっても、大半の人にはお引き取り願うことになる。
政府にとっては、近藤氏の主張が医学的に正しいかどうかは問題でない。
放置が一番であろうがなかろうが、放置せざるを得ない状況なのだ
あふれるがん患者対策に頭が痛い政府にとって、近藤氏の主張はまことに都合がよいのだ。
↑てことで政府にとっても近藤は都合がいいって事でいいのかな
今は自分のクリニックの外来の宣伝目的と自分のクリニックの患者集め しかありません。患者さんがどうなろうと真剣には考えていません。
先生のおっしゃる通り、推進派に利用され、自分の宣伝にも利用しているだけです。ひどすぎます。
そんなの自分で物事を考えられる良識ある世間は認めませんよ。
早く目を覚ませ、日本国民!!
そして近藤氏理論を御用医者を使って必死になって否定していたのも政府です。
ご存じないのかな?
何十年経った今とは状況が全然違うことに気づかないとは非科学的ですな。
ま
近藤氏は医者集団の天敵ですからなぁ(笑)!
父はPET検査と抗がん剤で死期を早めたと思う私としては、医者を恨む気は有りませんが、博打であることくらいは患者側は理解しておかねばと。
確かに手術などで生きながらえている方も居ますしね。ケースバイケースでしょうね。
早期胃がんは数年(何年だったかは忘れた)
はそのまま大きくならないのは、基礎系病理医の間では常識だそうです。
なので、検診は難しい。
リスク、ベネフィットを考えないと。
1人を救うために、10人を手術している
そんな感じ。
乳ガン検査(マンモグラフィー)で癌になるリスクがあがるとも確認されてますし
「近藤教」の信者でもございます。
「がん細胞の定義はできない」が最近の考え方と読んだ記憶があります。
増殖し、転移するのが「がん」であり、手術して治ったといわれる「がん」は、もともと「がん」ではないものを「がん」と見誤って手術したにすぎない、と理解しております。
30数年前、リンパ節転移のない「乳がんステージ3」と診断され、全摘手術をうけましたが、以後、一度も再発転移はなく、今にいたっております。抗がん剤の服用、定期健診も拒否してきました。
30年間、歯科以外の医療機関のお世話になったことがありません。
「医療不信」「医者不信」で申し訳ありません。
例の裁判の証拠とされる検査結果用紙は検査協会のものと違います。
病院の検査結果用紙も様式は一つで、住所や病院院名の入った用紙を印刷会社に依頼して作りますね。
反原発の人間は人助けに熱心です。それを利用する人がいます。
私のサイトは停止されてしまいました。
気を付けて下さい。