2014年12月09日

1232.福島小児甲状腺の被曝被害はない−独自費用で数億を調達する平田病院の出した結論

2014120901.jpg・福島被曝の甲状腺検査を独自費用かつ無料で行っている平田病院が「英文」で「影響はない」と論文を発表した
・この病院はカタログハウスとタイアップを行い、浄財も集めている
・6億円の金と毎月千万円以上とされる費用、見栄えのするホームページ、著名タレントの総動員、とても一般病院でまかなえるものではない。


 福島の小児甲状腺の調査で、平田中央病院が被爆の影響は認めなかったと、「世界初」の「英語」論文で発表しました。
「影響なし」世界に発信 英文で論文発表 平田の放射能研甲状腺研究
2014120909.jpg 平田村のひらた中央病院内にある公益財団法人震災復興支援放射能対策研究所(佐川文彦理事長)は5日、東京電力福島第一原発事故当時18歳以下だった県民1,137人を対象にした甲状腺研究の英文論文を発表した。原発事故から20〜30カ月の時点で、甲状腺への放射性ヨウ素の影響はなかったと結論付けた。
 同研究所によると、18歳以下の県民の甲状腺を調べた英文の論文は初めて。渡部肇研究所顧問(春日部厚生病院長)らが世界の研究者に発信するために執筆。インターネットの論文掲載サイト「PLOS ONE(プロスワン)」で発表した。
 同病院は独自に検査を行っている。血液や尿中ヨウ素濃度などを調べ、対象者が住んでいた地域の土壌汚染濃度と比較した結果をまとめた。
 記者会見した渡部顧問は「世界中の研究者に読んでもらいたい。二十代以上についても研究を続ける」と話した。
( 2014/12/06 09:09 カテゴリー:主要 )
突っ込みどころ満載ですが・・・
2014120908.jpg まず、英文論文と誇らしげに書くところは、放射能被曝で健康長寿になるという稲恭宏早稲田卒東大医学博士の「私の英文発表の論文を読めばわかります」を思い出させます。そもそも、英文で書こうが、日本文で書こうが、その論文の掲載されたメディアの信頼性が重要なわけで、このPLOS ONEをで調べてみますと・・


 オープンアクセスジャーナルの出版社は論文を数多く掲載すればその分利益が出ますので、採択率はどうしても高くなりがちです。PLoS ONEの採択率は70%程度と言われており、掲載の基準として基本的な科学的手法を踏襲していれば結果は採否にあまり考慮しないと明言されています。一方でAngew. Chem. Int. Ed.誌の昨年の採択率は21%程とのことで大きな差があることがお分かりいただけると思います。
 そうなってくると論文の内容の質がどうなっているのかが気になるところです。質とは直接関係ありませんが、PLoS ONEのインパクトファクターは4前後となっており、これだけ莫大な論文が掲載されている割には引用数はまともという感があります。
 化学の世界では一般的ではありませんが、生物学の分野では論文の掲載料を取られるというのは普通にあるようなので、オープンアクセスジャーナルのビジネスモデルは主に生物学分野から広がってきました。その代表格はPLoS ONEで、なんと昨年は23,464もの論文が掲載されたそうです。
数万あるうちの論文一つというわけです。これを誇らしげに発表する時点で、かなりうさんくさい。

 そして、そもそも被曝による甲状腺癌は、御用学者達が

「チェルノブイリ事故では、被曝(ひばく)から最低4〜5年後に甲状腺がんが発生しているのだから、現在発見されている甲状腺癌は、被爆の影響ではない」

とさんざん説明してきたわけで、この時点で出す英文論文が「被爆の影響」はない。と結論づけるのは当然すぎるほど当然なのではないでしょうか?御用論文と同じ結論を誇らしげにわざわざ話す必要はないと思いますが・・そもそも、さらに国際的に素晴らしい科学者達集まりであるUNSCEARも同様の結論を出しているわけですし・・・

 あまりにも御用論文を得意げに発表しているので、改めて調べてみますと、さらにとんでもないことがいろいろと出てきました。

 まず、最初にぶち当たったのが、
カタログハウス・落合恵子との対談(トップページの写真参照)
(前略)
ひらた中央病院に関するとんでもない噂。

落合  ひらた中央病院の活動は本当に素晴らしいものだと思いますが、実は残念なことがひとつあります。こちらで行なっている甲状腺検査や内部被ばく検査のデータが県立医大に流れているという噂があり、「ひらた中央病院は県立医大の手先だ」などという噂も一部流れています。違った意味での、風評被害です。悲しいことですが。

佐川  そんな噂が流れているとは残念です。私たちは小さな病院なので、やれることには限界があります。そのため、当初は県や県立医大とタッグを組んで活動できればと思っていました。 実際、WBC検査を開始した当初は県立医大の医師から指導を受けました。WBC検査を受ける方に向けた説明書にも、検査の判定はひらた中央病院もしくは県立医大で行なうことを明記していました。現在は県立医大とまったく交流はありませんが、そのようなことが噂の原因かもしれません。
 ただ、県民の皆さんのためには県と県立医大と民間病院が協力したほうがいいという考えは、今でも変わりません。バラバラでやることのデメリットは大きいですからね。でも、私たちから呼びかけても、県や県立医大からは返事をもらえませんので。

(中略)

毎月かかる
1千万円のコスト

落合  お話をうかがうと感心させられることばかりですが、甲状腺検査をはじめ放射能に関する検査をすべて無料で行なうことで、病院の経営は相当大変なのではないでしょうか。

佐川  確かに経営は苦しいです。でも、国策で進めた原発の事故によって苦しんでいる人たちから検査費用をいただくわけにはいきません。

落合  国や県からの資金的な援助はないのですか。当然のものだと考えていますが。

佐川  一切ありません。国には何度も援助のお願いをしましたが、「そういう話は県としてください」と言われてしまう。県からは「(甲状腺検査や内部被ばく検査など)そんなことをしてくださいって誰かに頼まれたのですか?」と言われてしまいました。あのときは本当に悔しかったですね。

落合  実際、これまでにどれぐらいの経費がかかったのでしょうか。

佐川  甲状腺のエコー検査器2台とWBC2台、乳幼児専用WBC1台、それから食品の放射線測定器2台の購入費などで約2億円。甲状腺の状態をみるための血液・尿検査の外部機関への検査委託料、内部被ばく検査の際に着替えていただく衣服の代金、それから放射能対策専従職員の人件費など、それらすべてを合わせると毎月約1千万円かかります。機器の購入費を含めて、この3年間で約6億円かかりました。できる限り無料検査を続けたいと思いますが……。

落合  一般の方たちからのカンパは受けていただけるのですか。

佐川  ありがたいことに、これまで約150件で約2300万円のカンパをいただきました。

落合  でも、これからも毎月1千万円のコストがかかりますから……。

佐川  これまでは、正しいことをすれば支援の輪が広がると思っていました。支援してもらえそうなところがあれば、国内外のどこへでも行きました。でも、行く先々で言われたのは「なぜ県がやっていることを、一民間医療機関のあなたたちがするのですか」ということ。つまり、私たちがしているのは「余計なこと」なのでおカネは出せない、と。

落合  余計なことだなんて……。ひらた中央病院で甲状腺検査を受けたお子さんや保護者の方たちに行なったアンケートの一部(下コラム参照)を拝見しました。県の検査では拭いきれない保護者や本人の不安を、こちらの病院がしっかりと受け止めておられることが分かりました。


 医療経営は以前とは違って、非常に苦しく、このような中規模病院が、国や県の手助けなく、数億円もの費用をつぎ込み、さらには無料で行う。コストを取らずして、このような検査ができる理由がさっぱりわかりません。ますます、謎は深まりますので、ホームページを見ますと・・・
2014120910.jpg
素晴らしいデザインで、なんとここには福島食べて応援の俳優の西田敏行まで出演しています。この方はプロなんですが、ボランティアで出演したのでしょうか?それにしても写真を撮るだけでもそれなりの費用がかかるのは当然です。資金が潤沢であることは、これを見ただけでわかります。

 しかも検査申し込みは、フリーダイヤル
2014120907.jpg
 大盤振る舞いです。さらにこのホームページに出てくるBabyScanの設置図・・・あれっ?と思って調べてみますと、なんと私もこの平田病院を宣伝していたのでした・・・あのミスターゼロベクレル 早野龍吾が初めて導入したBabyscanだったのです。費用のことなど全然考えていなかったのですが、今回調べてみてびっくり。

平田の病院で検査開始 乳児用ホールボディーカウンター
2014120911.jpg 乳児の内部被ばく検査ができるホールボディーカウンター「BABY SCAN(ベビースキャン)」を導入した平田村のひらた中央病院内の震災復興支援放射能対策研究所は2日、同病院で、検査を無料で開始した。
 身長130センチまでの子どもを調べている。検査は月曜日から土曜日。時間は午前9時から午後6時(土曜日は午後1時)まで。東京の玩具メーカー奇譚クラブが近く、カプセル玩具が出る「ガチャガチャ」を置き、検査を受けた子どもが無料で楽しめるようにする。
 開発に当たった東京大大学院の早野龍五教授らは同日、院内で記者会見し、検査の意義などを語った。早野教授は、県内の一般家庭で育つ子どもが内部被ばくをしている可能性は極めて低いとしたものの、検査を受ければ「リスクと向き合う皆さんが納得できる」と強調した。
 会見には研究所の佐川文彦理事長と機器を製造したキャンベラジャパン(東京)の山之内寿彦社長も出席した。佐川理事長は検査を無料とした理由に「原発事故は県民に責任がない」ことを挙げた。機器の導入費は約8500万円無料検査や機器導入に対する国や県の補助はなく、独自費用で対応している。
 問い合わせは同研究所 電話0247(57)5012へ。
(2013/12/03 23:28カテゴリー:福島第一原発事故)

 このときの導入の模様は、こちらに詳しくまとまってます。 講演会も

 そして、この平田病院にはあの坪倉正治医師も駆けつけています。(がちゃの写真は、このブログから拝借しています)

 国や県の補助を受けず、数億円もの費用と毎月千万円以上かかる費用の検査を無料で行い、さらに御用論文そのものを「英文」で発表する平田病院。そのスポンサーは、いったい誰なのでしょうか?

■関連ブログ
福島の甲状腺ガン増加をチェルノブイリと全く同じ文言で否定する日本人医師たち2013年03月03日
1053.UNSCEAR(国連科学委員会)-フクシマでは被爆の影響はない2014年04月18日
子供用ホールボディカウンターにほくそ笑む早野龍五東大教授2013年11月29日

タグ:平田病院
posted by いんちょう at 22:44| Comment(19) | 原子力
この記事へのコメント
落合恵子さんなんて、一番本心から脱原発を訴えている方のような気がするのですが…
インタビューを読む限り、ひらた病院院長も、誠意、善意でこの取り組みを行っているのは間違いないように感じます…
このような方々の誠意、善意をどこかで呑み込んでしまう程、原発推進勢力の闇は深いという事なのでしょうか…
資金面は確かに相当いかがわしい…一般市民の払わされている電気料金、税金などが回り回って、この結果ありきの福島安全説の宣伝に使われているのは間違いない気がします。
本当に暗澹たる気持ちにさせられます。
Posted by 落合恵子ファン at 2014年12月10日 07:34
推進派の潤沢な資金力とそこに群がる多くの人達、そのネットワークは網の目のように繋がっていて、よほど慎重にしないと、知らないまに反対の立場の人ま利用されてしまうのですね、立ち位置が誰の目にもハッキリ見えてくるまでには、もう少し時間がかかるんでしょうね、ちょっと待ちくたびれた感もありますが,
先生の着眼分析力って凄いですね
Posted by yaeko at 2014年12月10日 08:52
本当に大きな世論誘導活動が行われていて、知らない
うちに宣伝に利用されるのですね。。怒!!

落合さんが真実を知ったら、悲しむでしょう。
でも、いつまでもは騙されないですよ!!
バカじゃないです、反原発の人は。

私たちも、しっかり騙されない目を持たないと
すぐのみ込まれてしまう。
頑張るぞ。真実を見ぬく努力の継続・発展。
大変だけど・・、頑張るぞ!!<(`^´)>

わたし、政府が裏金作ってそれを世論誘導活動や
賄賂に使ってる気がするのですが、
そのようなうわさありますか??

何人か殺されていますし・・。。
Posted by 落合さん応援してまーす。 at 2014年12月10日 12:21
政治の影響で、モルモット状態と分かっていても
(大方の人は分かっていないとは思うけれど。)
今、無条件で甲状腺検査、尿検査を受け入れてくれる『医療機関』は、いわき市に住む多くの住民には「ひらた中央病院」しか無いのも事実。

福島県の医療と経済の闇が深くても、今日一日を無事に生きる、生きたいと願う一般市民・平民にとっては、ひらた中央病院の対応は救いの女神に思えても仕方ないのかもしれません。

落合恵子氏に罪はありません。
ただ、知力が足りないだけです。
しかし、これまで文化人と持ち上げられた人でさえこの程度ですから、この国の民度やおしてしるべし。
Posted by いわき市避難民 at 2014年12月10日 17:27
笑えるのは、福島に有りながら自分たちは大丈夫とでも言うように、振る舞うこのような医療関係者が多いこと(殆どか?)です。
いや、金のためなら命も惜しくないのでしょう。
いやはや大変な時代になりました。
Posted by 足袋 at 2014年12月10日 18:25
 相馬中央病院も凄かったですが、このひらた中央病院は上回るものがありますね。このダブル中央病院と南相馬市立病院が、福島の被ばく医療拠点病院となるのでしょうが、全てに坪倉が関わっているところが恐ろしいです。三大拠点は押さえられていますね。
 カタログハウス、全く見たことがなかったのですが、福島食べて応援なのですね。寄付をする方は、しっかりと見極めて頂きたいものです。
 無料範囲でどこまで読めるか分かりませんが、朝日の日曜版ではWHOの特集でした。驚くべきことに、寄付金額一位はアメリカ、二位はゲイツ財団でした。この二強でかなりの割合を占めていました。
 こんな組織に期待は難しいですね。
http://globe.asahi.com/feature/article/2014120400005.html
ゲイツ財団は独自にも活動していますから、圧倒的な力ですね。恐いです。
 怪しい組織って、どこもホームページが立派ですよね。WEB業界も恩恵を受けてますね。
 こんなことがまかり通ることに、暗澹たる気持ちになります。
Posted by イチジク at 2014年12月10日 23:09
世の中 すげ〜。

数年まえ
うちの地元の
反げんぱつおばちゃん達の企画
落合けいこ講演会いったよ。

反原発ぎいんの
○○医師講演会も行ったよ。

ーーーーーー

きょうのニュースは
ノーベル平和賞の
アララさんの繰り返しだった。

世の中 すごいっす。
Posted by 先生の本かったよ at 2014年12月10日 23:45
日本政府、福島県や医科大、その他御用学者に何を言っても無駄です。彼らはどんなに決定的なデータがあっても、自分たちの説明が支離滅裂で矛盾していても、「被曝が原因とは考えにくい」をバカのように繰り繰り返します。それが国家意思というものです。

小児甲状腺がん問題は「一丁目一番地」です。奇形や白血病なんてのは、この一丁目一番地で勝てなければ、とうてい無理。院長先生が植物の奇形写真を集めても、日本全国の健康被害情報を発信しても、彼らには痛くもかゆくもありません。彼らの唯一最大のウィークポイントは小児甲状腺がん問題にあります。

したがって、被曝責任を追及するには、我々の力と努力を小児甲状腺がん問題に集中すべきです。その他の問題に攻撃の手を拡散すべきではない。反原発運動ですら余分かつ不要です。この問題をクローズアップさせ、世間の関心を喚起させることに成功すれば、原発再稼働は世論の支持を完全に失います。

反原発派は、あなた(院長先生)も、そして我々もすべて戦い方を根本的に間違っています。我々は小児甲状腺癌問題にすべての力を結集させ、攻撃を続けるべきです。そうでなければ、我々は一生彼らに勝てず、負け犬です。
Posted by garfunkel at 2014年12月11日 04:10
ここは、医療法人とは別に、公益財団法人を持っている様ですね。
公益法人は財務諸表や理事会・評議員会資料を公表する義務があるはずなのに、ホームページのどこにも見当たりませんでした。
電力会社や自治体は、全国の多くの公益財団法人に出損金(見返りの無い出資金)を出し、税金がかからない寄付金も、そして人も出しています。
おそらくここもそうである可能性はありそうですが、老人福祉施設や病院を多く経営しているので、自分で浄財を拠出した可能性もあります。
ひらた病院には、公益財団としての情報公開をきちんと行ってほしいですね。
Posted by porter at 2014年12月11日 10:25
原発推進利権側はふんだんな有り余る金を使って、さもそれらしい反原発側に立った「成りすまし」を演じます。そして巧妙なありとあらゆる方法と幾重にも張り巡らした用意周到さで、反原発側の活動エネルギーと結束を弱らせ、問題の本質をあらぬ方向に逸らしながら、内部を分断工作させる役割を果たそうとします。しかしブログコメントの成りすまし工作員しかり、役割の最終目的が、諦めさせる方向に向かわせての原発推進とそれによる健康被害の因果関係を否定する事・限りなく無関係さへ近づけ、薄めてゆくこと、ですから、必ずあらゆる場面で、しっぽを出します。「変だな?」「おかしいな?」と感じたら、まず間違いありません、関わるのをやめるべきです。
落合さんも日々反原発活動されているご苦労とご心労から、どこかに拠り所を求めていた矢先であったのかもしれません。たぶん直ぐに気がつかれて、まともな対応として、「ひらた病院」からは遠ざかると考えます。
我々は、現在対峙している連中が、どれ程ロクデナシで卑劣な醜悪な奴らであるかを、常に肝に銘じていなければ、気付かぬうちに足元をすくわれてしまう、という一例、教訓に思えます。
そして同時に、答えは当たり前の事なのだ、考えるまでもない簡単な事なのだ、と常に頭に刻み込んでおかねばなりません。自身の心と体で素直に感じて、当たり前に優先順位の真っ先にやるべき事をやるべきなのです。それは「福島(のみならず、もはや東北・関東の大部分)の子供たちと妊娠可能な女性たちを一刻も早く安全な遠方に避難させる事」です。
竹原信一さんがおっしゃる通り、我々一人一人が自分の立場に立って「王様は裸だ」と言えば良いのです。なんとあまりに当たり前な簡単な事なのでしょうか?そして、そんな人としてやらねばならない当たり前な事に、普段善人面をしていたこれ程までに大勢の人間が、平然と異常人に豹変して邪魔立てする側にまわって来るとは‥。
でも、小出先生のおっしゃる通り「諦めたら負け」です。
末ながら小野先生、いつもありがとうございます。
Posted by コムロ at 2014年12月11日 14:57
確か2011年の5月か6月くらいに、放射性ヨウ素がきえてから、ホールボディーカウンターで、一生懸命検査をやって、ほら大丈夫ですと住民に説明していたように記憶しています。
その当時ですらもう遅いとネットで批判されていたのに、血中・尿中の放射性ヨウ素の濃度って、一体どういうつもり?と思いました。

Posted by フルーツサイダー at 2014年12月11日 22:37
>小児甲状腺がん問題は「一丁目一番地」です。奇形や白血病なんてのは、この一丁目一番地で勝てなければ、とうてい無理。院長先生が植物の奇形写真を集めても、日本全国の健康被害情報を発信しても、彼らには痛くもかゆくもありません。彼らの唯一最大のウィークポイントは小児甲状腺がん問題にあります。

よほど堪えたようですね。小児甲状腺がんを含む全ての疾患、そして年齢調整死亡率の変動もまた「一丁目一番地」です。問題を矮小化しようってったって無駄ですよ。

>問題の本質をあらぬ方向に逸らしながら、内部を分断工作させる役割を果たそうとします

ほんとそのとおりですね。しきりに落合恵子とやらを応援する声が上がるのも不自然。
Posted by 東電被害者 at 2014年12月12日 01:54
 反原発集会での落合恵子女史のスピーチを何度か聞きました。しかし、なぜか心打たれたことはありません。内容が抽象的で、放射性物質に対する差し迫った恐怖というようなものが話の中に感じられないからだと思っております。反原発の立場で長年活動してこられた人に対しておそれおおいことですが、彼女自身「正しく怖がる」派であり、あれしきの線量では健康被害が起きるはずがないと信じているのではないでしょうか。そう考えると、推進派の広報のような今回の役割も、これまでの主張と何ら矛盾のない行為だと彼女の中では捕らえられているのではないかと想像しています。
 しかし、事故を起こして放射性物質がばらまかれて何も恐れる必要がないのであれば、原発は安全であり、反対する理由などないのにと思います。落合女史にしても、「文化人」として生活しているということは相当才覚が要ることで、すべてわかってやっているのではないでしょうか。今回のブログの記事は、いろいろな組織・人物が登場し、今更かもしれませんが、それぞれの立ち位置が瞥見できました。
Posted by くまひろ at 2014年12月12日 02:54
カタログハウスもグルなのですね。
気骨ある会社かと思っていたのに・・
がっかりです。

この病院で検査をして、嚢胞があったのにもかかわらず、
「大丈夫、たいしたことないよ」と言われた子供たちが大勢いるのでしょうね。とても心配です。
人の命を何だと思っているのか。

ほんと、経営が苦しいのにフリーダイヤルだなんてありえない。
人をバカにしすぎ。
Posted by 谷 at 2014年12月13日 04:07
落合さんがグル、というふうに思い込む人がいるとしたら、それは「わな」に落ちることになると思います。原発は絶対に危険。そのことが明確としても、ことは複雑です。このひとは白、この人は黒、と単純に分ければ、いわゆるセクト主義のような、排他的な土壌が出来上がってしまいますね。排他主義、それは何より危険です。手をつながなくては、闘えない。同じ考えの人がただ固まっても、良い結果にならないのは五十年前に立証済みなのです。
落合氏は、少なくとも、それを見た人間のはず。

この病院が構造的に原発推進派に巻き込まれているにしても、少なくとも検査を無料で行っているということはまちがいない。落合氏は、承知の上で交流をもち情報提供に一役買っているとも考えられます。

飢えた人間の前に、人を殺して得たパンが一切れ、差し出されたとして、
それを差し出すこと、食べることを思想的に咎める前に、自分にはすべきことがある。
私はそう思います。
Posted by sari at 2014年12月14日 12:15
選挙前に圧力を掛けて放送中止させていたのか?9月21日放送予定番組が放送されます。
http://blogs.yahoo.co.jp/koiuta48/11639464.html

今日12月14日選挙のあった夜に予告編を放送していました。




シリーズ 原発事故(13)
謎の放射性粒子を追え!
2014年12月21日 放送

2014年12月21日(日) [Eテレ] 夜11時30分〜
再放送2014年12月27日(土) [Eテレ] 昼0時30分〜
放送内容

福島第一原発の事故で大量に放出された放射性物質・セシウム。放射線量などをもとにその汚染状況が調査されてきたが、実際の化学的形態はよく分かっていなかった。しかし、電子顕微鏡を用いた巧みな調査で、不溶性の球形粒子として存在するものも多いことが明らかになった。従来想定されていた水溶性粒子とは体内や環境中でのふるまいが異なるため、健康影響の推定などにも違う考え方が必要だ。どのくらいの影響が懸念されるのか。

http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp489.html
Posted by 大和 at 2014年12月15日 00:11
子供達を故意に危険に晒して知らぬ顔をする大人など、人間ではありません。

人間のかたちをした悪魔です。
Posted by レンガ at 2014年12月16日 02:16
この番組も選挙後の翌週日曜日放送
さすが公正な公共放送ですね。
原発推進派選挙の影響を最小限にしている。

NHKスペシャル
メルトダウン File.5
知られざる大量放出


2014年12月21日(日)
午後9時15分〜22時13分

史上最悪レベルとなった東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半。私たちは果たしてこの事故を検証し尽くしたのだろうか?
事故直後から、独自の取材と専門家による科学的検証を重ね、事故の真相に迫り続けてきたシリーズ「メルトダウン」。今回は、いよいよ“レベル7”とされた深刻な「放射能大量放出」の全貌に迫る。これまで「吉田調書」で知られる政府などの公的な事故調査は、1号機から3号機、3つの原子炉が次々にメルトダウンした3月15日午前中までを重点的に分析してきた。しかし公的調査では、「放射能大量放出」の全体像の一部しか明らかにならなかった。NHKが独自につかんだ新たなデータが示したのは、これまで検証されてこなかった放射能大量放出の事実。その放出によって、大熊町・双葉町の住民の帰還を阻む高濃度の汚染や、3月末の首都圏での飲料水の汚染など深刻な事態が引き起こされていたのだ・・・。いったい現場では何が起きていたのか?番組では、この「知られざる大量放出」を徹底検証。これまで分かった事実と併せて、事故の全貌を浮かび上がらせ、今に突き付けられた課題を探っていく。
Posted by 大和 at 2014年12月16日 13:50
ここは絶対に何かあると思います。
2012年に、とある議員から「オマーン国から福島の子供達に寄付があり(数億だか数十億だか)それを元手に無料で甲状腺検査をはじめる」と聞きました。その時聞いた病院名が「平田」でした。

無料で行ってくれることには感謝しますが、結論がこれでは・・・というか、こんな3年くらいで結論づけるなよという感じです。
なんだか坪倉の英語の論文を思い出しました。
あれも論文といいながらも「レター」でしたね。

平田はWBCの検査費用も県立医大から「研究費」だか(すいません、うろおぼえで)をもらっているはずです。

それにしても腑に落ちないのは、国側の人間に「平田でWBCが無料で受けられるよ」ってすすめられたのに、すすめた国が一円もお金を出していないなんて・・・ちょっとひどすぎませんかね?
Posted by やまもとやま at 2015年01月07日 00:39
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