
・私の住んでいる地区では、幸いライフラインは維持されてはいるものの、固定の悪かった家具や、ブロック塀などが倒れました
・診療には差し支えはなかったものの、被害状況を少し紹介させていただきます。
地震が起きたときには、自宅にいました。尋常ではない揺れで、スライド式の本棚が倒れ、食器棚が倒れ、トイレ、脱衣所は棚の上に置いていた物がすべて床に落ち、中身は散乱し、トイレにも行けないほどでした。幸いなことに物品の破損は、倒れたスライド式本棚のガラス、食器が20個ほどでした。
上に突っ張り棒をつけていた家具は一つも倒壊することなく、また中身が飛び出すこともありませんでした。しかしながら困ったのは、余震です。通常の大きな地震といえるクラスの地震が何度も何度も起きて、せっかく棚に納めたのにまた床に落ちてきておりました。
私自身は経験したことのない大きさの地震でしたし、当院に来られた80代の方に聞いてみてもみな口々に経験したことがないと言われていました。おひとり、311当時に東葛地域に住んでおられた方がおられましたので、感想を聞きましたところ、「今回の方が遥かにひどかった」と言われていました。
自宅は、この程度で済んだのですが、心配だったのは医院の方です。特に、ワクチン、インスリンなどは高価かつ冷蔵が必要なので、もし冷蔵庫の扉が開いていたらすべて廃棄処分にせねばなりません。また、レントゲン装置、現像機などかなりの重量物ですから、もし床に落ちたら破損、かつ排液があふれて収拾がつかなくなってしまいます。かといって、真夜中にどうなっているかわからない道を車でいくのも二次災害が怖いですから朝までまって、医院に行きました。


薬局はこの有様で足の踏みようもない状況でしたが、とりあえず、什器、分包器、パソコンなどは無事。処置室のアンプル収納用什器も倒れはしたものの、現在はプラスチックアンプルが主流になっているため、破損はゼロ。2回の薬品庫もめちゃくちゃに倒れはしたものの物品破損はなし
という状況でした。
なお、地震が起きたときにできるだけ早くつぶやこうとは思ったのですが、自宅の片付けに手を取られて無事を伝えるのが遅くなってしまい、失礼いたしました。
自宅と医院を比べますと、自宅は東西においてある家具が倒れ、医院は南北に置いてある什器が倒れていました。また、TV報道を見ると、本当に倒壊した建物は非常に部分的であり、耐震設計の有無と言うよりも、地盤そのものに非常に強く相関している感じを受けました。震源地に近い側はまったく被害を受けていないのにもかかわらず、それから少し離れた場所では瓦が落ちたりと被害にかなりムラがあります。
耐震設計をいくら調べたところで、地盤がしっかりしていればほとんど被害を受けないし、逆に地盤が軟弱だといくら耐震設計をきちんとしたところで、倒壊するのではないでしょうか。そういった印象を強く持ちました。
それにしても、いつまでも続く余震は、本当に気持ち悪いものですね。
■関連ブログ
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行儀のいい原発、悪い原発2011年10月12日
とりあえずはご無事で良かったです。
やはり地盤は一番大事なんですね。海沿い、川沿い、山沿い、原発ない場所、活断層の近くではない場所を探すと、日本に安心して住める場所ってないですよね.....
早く余震がおさまりますように。
あの晩、熊本で大きな地震が起きたと分かった時、すぐにonodekitaさんのことを思い出しました。私はツイッターはやらないので、専ら閲覧専用なのですが、震災後に先生の存在を知り、以後いつもその情報を参考にさせていただいていました。
この度は、どんなに大変な思いをされていることでしょう。余震が続いて恐怖に駆られているとのこと、震災を経験したのでその思いが本当によく分かります。
先程も、自宅の地震予報機が唸りをあげました。
遠く東北から先生と、ご家族皆様と、そして今回被災された全ての方々の安全とご無事をお祈りしております。
真夜中だけどこの思いを伝えたく、コメントさせていただきました。
片付けも大変でしたね。お疲れ様です。
余震、続いていますが、大丈夫でしょうか。熊本の方々を始め被災された皆さま落ち着かず心配でいらっしゃることでしょう、、、
東京もわずかに揺れているようですので、プレートが繋がっているのでしょうか、日本全体が心配でなりません。
夜中に失礼いたしましたm(_ _)m
ご無事でなによりです。