2016年05月17日

1374.賄賂授受を事実上認めてしまった竹田恆和JOC会長とは、いったい何者か

2016051703.jpg・東京オリンピック招致で2億円を超える巨額の資金が、賄賂としてJOC委員に渡っていることが報道された。
・全容がはっきりしていないにもかかわらず、(日本政府からすると)不用意な発言を繰り返す竹田恒和JOC理事をしらべてみた。
・何ら実績のないこの人物がなぜJOC理事に収まっているかいろいろ調べてみると、戦前戦後の闇の一部が見えてきたのでちょっとまとめてみた。 前評判の高かったイスタンブールを押しのけて決まった東京オリンピック。とうとう、賄賂で開催を勝ち取った可能性があることが、海外から指摘され始めた。この対応で矢面に立っているのが竹田恒和JOC委員長である。この人物は顔だけしか知らなかったが、とても組織の長になれるほどの人物とはとても思えない発言をしていた。

 まず、最初に目にと待ったのは次の記事
五輪招致、JOC会長送金認める
疑惑は否定「正式な業務委託」2016/5/13 20:25
 2020年東京五輪の招致疑惑を否定する声明を発表し、説明するJOCの竹田恒和会長=13日午後、東京都渋谷区 2020年東京五輪招致を巡り、多額の資金が国際陸連前会長側に振り込まれたとされる問題で、招致委員会で理事長を務めた日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は13日、東京都内で「業務に対するコンサルタント料で問題があるとは思っていない。招致活動はフェアに行ってきたと確信している」と送金の事実は認めた上で、疑惑を否定した。
 まず、この発言は少しでも組織の中で働いたことのある人間には信じられないこと。なぜなら、トップが送金の事実を認めてしまっては、言い逃れなどできなくなってしまうからである。確固たる証拠がないうちにここまで認めてしまうとは、この人間の執務能力に???をつけざるをえない。

 つぎに、国会答弁では、
オリンピック招致2.3億円の使途は「未確認」 JOC竹田会長、国会で説明
朝日新聞デジタル | 執筆者: 阿久津篤史 
投稿日: 2016年05月17日 07時56分 JST 更新: 2016年05月17日 08時30分 JST
五輪招致2.3億円、使途「未確認」 国会でJOC会長
2020年東京五輪招致を巡る、不透明なお金の流れが国会審議で取り上げられた。16日、五輪招致委の理事長だった竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長が、衆議院予算委員会に参考人で呼ばれた。招致委が、国際オリンピック委員会(IOC)委員が関連したとされるコンサルタント会社に支払った額は、約2億3千万円。竹田会長は「正当な業務に基づくものだった」と主張した。

「海外コンサルタントなしには、招致は成功しないとまで言われている」。この日の衆院予算委員会。参考人として呼ばれた竹田会長は主張した。

竹田会長が説明した契約の経緯はこうだ。

招致決定2カ月前の2013年7月。投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員が多く集まる陸上世界選手権を前に、海外コンサルタント数社から売り込みがあった。招致委は大手広告会社の電通に実績を確認したうえで、その中からブラック・タイディングズ(BT)社(本社シンガポール)と契約。委託した業務は2度にわたり、計約2億3千万円を支払った。

BT社は、当時IOC委員で、五輪開催を決める委員の票を取りまとめる影響力があったとされるラミン・ディアク国際陸連前会長の息子と関係が深かったが、竹田会長は「知らなかった」。電通は国際陸連の主催大会に関わる全世界のマーケティングなどの権利を01年から29年まで保有するが、電通の広報担当者は「ロビイストとしての実績はある、という事実を伝えたまで。取引は一切ない」とする。

13年7月、国際ロビー活動、IOC委員の動向と情報収集を委託し、その対価として、約9500万円。東京五輪招致成功後の同年10月には、約1億3500万円を振り込んだ。勝因分析が名目で、成功報酬の意味合いもあった。この額は業務に見合っていたのか。竹田会長は「有形無形の各種報告が成果。票獲得に欠かせなかった」とするが、「どう使われたか確認していない」とも述べた。

今回問題になっている2億円超の支払いについて、竹田会長は「招致委の口座から振り込んだ。原資は税金ではない」と説明する。招致委の活動報告書によると、20年大会の招致費の総額は89億円。35億円を東京都が支出し、54億円を招致委が寄付金、協賛金、サッカーくじ(toto)からの補助金などで賄った。海外のコンサルには、招致委が計約7億8600万円を支出。元幹部によると、十数社と契約していたという。
 相手からの売り込みに応じてカネを支払い、まともな報告書など存在していない点からして、完璧にアウトである。トップがこんなに簡単に認めては、ウソの繕いようがない。トップとしては無脳であることは間違いないが、いっぽう馬鹿正直であるのも間違いない。いったいどのような経歴で、このような人物がJOC委員長に祭り上げられたのか、不思議に思うのは当然である。(その人物の経歴をざっと見るだけで、どの程度の能力かはおおよそ想像がつくのである)そして、現在にはGoogleという強い見方があるので、調査するのも簡単

竹田恒和Wiki
東京都出身。今上天皇のはとこにあたる。恒徳王妃光子の腹にいた時は家族は皇族であったが、父の恒徳王が皇籍離脱を行ったのは1947年(昭和22年)10月14日で、恒和はその18日後に誕生したため、戦前生まれの4人の兄姉と違って恒和が皇族であった時期はない。慶應義塾幼稚舎より慶應義塾に学び、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。

1972年(昭和47年)のミュンヘンオリンピックに、日本代表として馬術の障害飛越競技に出場する。乗馬はジョセフィンで、個人42位、団体16位であった。

1974年(昭和49年)10月、茨城の国体大会会場に向かう途中、茨城県内で自動車事故を起こし、女性一人を轢き殺したが、遺族に補償することで決着がついた[2]。

1976年(昭和51年)にはモントリオールオリンピックに出場。乗馬はフィンク、個人39位、団体13位の記録を残す。ロサンゼルスオリンピック (1984年) 日本選手団コーチ、バルセロナオリンピック日本選手団監督、シドニーオリンピック日本選手団本部役員(広報担当)、ソウルオリンピック日本選手団コーチ。

2001年(平成13年)に、日本オリンピック委員会(JOC)会長に就任した
これでびっくりしたのが、職歴が全くないこと。馬術でオリンピックに出た以外は、JOCの委員長になったことくらいしか書かれていない。あらためて、JOCのホームページを見てみると・・
 平成元年(41歳)のときにJOC委員に選出されたことしかわからない。勤務先は、エルティーケーライゼビューロージャパン(株)代表取締役社長
 ツアー会社であることはわかるが、従業員8名と中小企業もいいところである。とても、JOC委員長になれるような会社ではないと思われるので、これは「血統」によるものであろうと容易に想像できるところ。本人の英語スピーチを見ても、留学経験などは絶対にないと言える程度の代物であった。


 彼の息子が竹田恒泰であり、彼は明治天皇の玄孫を自称し、もしもの時には用意があるという発言までしている。そのことしか知らなかったため、私自身は当然この竹田宮は明治天皇の男系に当たるとばかり考えていたのであるが、実際はまったく違っていた。2016051704.jpg2016051706.jpg

 明治天皇の側室の一人(しかも昭和天皇とは異母)の間に生まれた昌子と結婚した竹田宮恒久が祖父に当たることが家系図からわかる。父親が、北白川宮能久親で、彼は伏見宮邦家親王の第9王子である。
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 竹田宮が、どのように現在の天皇とつながっているか(万世一系−男系のみが天皇の唯一のよりどころである)、その系図を見てまた驚かされた。竹田宮は伏見宮とつながる。
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 この宮家は、崇光天皇で現天皇と父親が一緒になるという名家であるが、この天皇が実在したのは、建武元年4月22日(1334年5月25日) - 応永5年1月13日(1398年1月31日)と、今から700年以上も昔のこと。竹田宮を創設創設できたのは明治天皇の娘と結婚したことに他ならないことがよくわかる。

 彼の子どもである竹田恒徳は、戦前戦後と見事な世渡りを見せる。陸軍では「宮田参謀」の名で知られ、あの人体実験で有名な731部隊フィリピンの山下金塊(金の百合作戦)にも名前を出す。 戦後はこれらの人脈を生かして、最終的にはJOC委員長まで上り詰める。プリンスホテルの用地を西武に斡旋したのは彼ではないかと言われている。スキー、スケートに造詣が深いのは西武の天皇であった堤義明も同じであり、彼がJOCの初代会長であったこともまた事実である。西武と竹田家が昵懇であることを示す傍証である。
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 つまりこの無能なJOC委員長は、そのポストを世襲したわけである。世襲のぼんぼんに能力に疑問が残るはあたり前の話である。なぜ、未だにこのような人事がまかり通るのか、ここに日本の病巣があると言っていいのではないか。

(参考リンク)
【速報】不正招致が確定すれば2020オリンピックはロンドンに変更か。最悪の可能性も。
「天皇の金塊」高橋五郎の紹介。 天皇の金塊、金の百合とは?
この世の地獄!731部隊・南京大虐殺
日本の組織は、世界に全く通用しない詭弁は止めるべきである
買われた?東京五輪1――電通への質問状2016年02月24日
防疫給水部(細菌戦部隊)

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posted by いんちょう at 21:16| Comment(3) | 原子力
この記事へのコメント
院長、JOCが途中JCOになっているようです。
Posted by Kayo, :) at 2016年05月18日 23:28
血縁といえばキクマコ氏は河北新報の創業者一族で親族に電力や電通の関係者がいるそうです
http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1459559317/70
Posted by 通行人 at 2016年05月27日 05:19
いや、男系の認識がちょっと間違ってませんか?
突然変異があれば別ですが、全く同一のY遺伝子を持ってるという意味ですよ。
1,000年前の天皇も明治天皇も、同じY遺伝子を持ってるので、そこで分かれた家系も男系を維持してれば同じY遺伝子を持ってるから、予備になるって話ですよ。それが宮家の意味で。
明治天皇の子孫と名乗るのは、先生の言うとおり娘を娶ってるからで、
娶ってなければただの宮家、娶ったから宮家で明治天皇の子孫ってだけの話でしょう。
娘を娶ったから宮家ではありません。それは女系の考えですね。
天皇家の女性に馬の骨を結婚させてできた子供が天皇になるのが女系の考えですけど。誰でも天皇の父親になれるという仕組みですよ。

組織のトップが馬鹿正直で困ることありますか?むしろそれを望むべきだと思いますよ。東電のトップが馬鹿正直だったら、もっと人が助かったと思いますけど。その場合は、部下が情報止めてトップは何も知らない状態だったかもしれませんけど。

賄賂関係は、オリンピックではもう当たり前だから、賄賂を非難する前に、オリンピックにもう参加しないと決めるべきですね。東京でオリンピックを開きたいけど、賄賂はだめってのは矛盾してるから。

ちょっと追求するところがずれてると感じる記事でした。
Posted by さいとう at 2016年07月07日 03:54
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