・問題の子会社は、昨年の12月買収で、既に東芝が粉飾決算を発表していた時期であり、この時期に巨額の投資を原子力に投じていたことに驚きを感じ得ない。
・2006年に鳴り物入りで6000億円を越える巨額を投じて買収したWH(ウエスチングハウス)がかつての関東軍のように東芝を破産に引き込むのであろうか
年末も押し迫った時期に、またとてつもないニュースが東芝に関して出てきた。
東芝、米原発サービス会社買収で数千億円減損の可能性
ロイター 12/27(火) 9:21配信
[東京 27日 ロイター] - 東芝<6502.T>は27日、米原発子会社ウエスチングハウス(WH)が昨年末買収した原発サービス会社、CB&Iストーン・アンド・ウエブスター(S&W)について、買収に伴い1000億円単位の減損損失を計上する可能性があると発表した。東芝広報によると、減損は数千億円規模に上る可能性があるという。
同日朝開示した報道資料には、「S&W社の買収に伴う1000億円単位の減損損失を計上する可能性がある」と記載している。「1000億円単位」について東芝の広報担当者は「数千億円という意味」と説明した。
東芝の2016年9月末の株主資本額は3632億円にとどまるため、減損の金額によっては債務超過に陥る可能性も否定できない説明内容だ。
東芝はこの日開催の取締役会でS&Wの扱いについて審議を行う予定。開示すべき内容がある場合は、速やかに知らせるとしている。
WHは昨年末、シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I)からS&Wを買収。東芝は8月開示の資料で、S&Wののれん金額や資産価値について「12月中に最終的に確定する」と記載していた。
その際に、WHグループと東芝連結それぞれで約8700万米ドル(当時の為替レートで約88億円)ののれん計上を想定する一方で、「外部監査人の評価を得たものではなく、変更の可能性がある」と説明していた。
(浜田健太郎 編集:田中志保)
まず、金額に驚かされる。数千億単位規模というのだから、もはやどこかのオリンピックなみの大ざっぱさである。なみの会社なら、この一桁下の規模でも吹き飛んでしまう。ロイター 12/27(火) 9:21配信
[東京 27日 ロイター] - 東芝<6502.T>は27日、米原発子会社ウエスチングハウス(WH)が昨年末買収した原発サービス会社、CB&Iストーン・アンド・ウエブスター(S&W)について、買収に伴い1000億円単位の減損損失を計上する可能性があると発表した。東芝広報によると、減損は数千億円規模に上る可能性があるという。
同日朝開示した報道資料には、「S&W社の買収に伴う1000億円単位の減損損失を計上する可能性がある」と記載している。「1000億円単位」について東芝の広報担当者は「数千億円という意味」と説明した。
東芝の2016年9月末の株主資本額は3632億円にとどまるため、減損の金額によっては債務超過に陥る可能性も否定できない説明内容だ。
東芝はこの日開催の取締役会でS&Wの扱いについて審議を行う予定。開示すべき内容がある場合は、速やかに知らせるとしている。
WHは昨年末、シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I)からS&Wを買収。東芝は8月開示の資料で、S&Wののれん金額や資産価値について「12月中に最終的に確定する」と記載していた。
その際に、WHグループと東芝連結それぞれで約8700万米ドル(当時の為替レートで約88億円)ののれん計上を想定する一方で、「外部監査人の評価を得たものではなく、変更の可能性がある」と説明していた。
(浜田健太郎 編集:田中志保)
その次に驚かされるのが、この問題となった子会社を買収した時期である。昨年の5月時点で、粉飾のために決算ができない状況が起き、さらには2015.11にはウエスチング関連で1600億円もの巨額減損が必要とされていたにもかかわらず、まさにそのときに巨費を投じて原子力に再投資するなどもはや、親会社である東芝が、子会社であるWHをコントロールできているとはとても思えない。無理に無理を重ねた原子力子会社買収で、数千億もの巨額の欠損を1年足らずで要求されるとは、もはやマンガの域に達してしまっている。
もともと、東芝はインフラ工事の粉飾で決算が出せないとしていたが、本当の膿は原子力部門にある。かつての家電・重電の雄が、家電を売り飛ばし、自らのブランドで直接消費者に販売する製品がほとんどなくなってしまった今となっては、巨費を通じて宣伝する必要など(たとえば、サザエさんとか)は全く消失し待っている。事実、サザエさんをみても、「東芝の半導体」を宣伝するのみで、ファミリー層には全く無意味な広告しかしていない。意味があるとすれば、「大企業」であることを視聴者に伝えることだけ(就職しようと思う優秀な人物が来る?)である。
東芝は既に家電を売り、パソコン部門を閉鎖し、医療部門も売却してしまった。もはや、原子力と半導体しか残っていない状況で、原子力がこの有様。どう考えても、さらなる解体、フランスのアレバのような国営化しか残っていないと考えるのは、悲観過ぎるだろうか。
かつて、暮しの手帖であらゆる電化製品が優れているとされていた東芝。私自身も今でも東芝の製品をかなり愛用している。非常に残念でならないが、こうなることは−フクシマがあろうとなかろうと−WHを買収したときに決まっていたと言える。
何か起こせば、一発で終わってしまうような事業を抱える会社を投資対象にすべきではないし、就職先として(いくら大企業で会っても)選択すべきではない。
■関連ブログ
1272.倒産寸前のアレバ、大赤字の三菱、決算出せない東芝2015年05月11日
1336.原子力を事業の核とした東芝の粉飾決算2015年11月16日
WH買収後から高度な政治力を持つようになった東芝2012年04月17日
タグ:東芝
親会社東芝が、子会社WHをコントロールとは思
えない。無理に無理を重ねた原子力子会社買収
⇒オモテ稼業は 電力プラント
ウラの稼業は 戦力プラント
濃縮ウラン プルトニュウム は
全世界の為政者が護身用に欲しがるゆえ
ボロイ シノギは ヤメラレナイ トマラナイ
キケン 施設は トメラレナイ 無クナラナイ
東芝は ウラでは しこたま 大儲けだろう…
悲しい。
、
原子力部門縮小で
東芝もTV PC事業に
人材を移籍させた
友人も何人も行った
その後要請があって復活させたのでしょう
米英仏様中心の原子力ワールドに関連してふと思い当たったことがあります。以前にコメントで触れさせてもらったSafecastの世界放射能汚染地図のことです。(以前は見放題でしたがいつの間にやら見られないようになっていました。ますます正体不明)。しかし結構目を皿にして見ていたので、その記憶を辿ると妙なことに気がつきました。
東京、香港、シンガポール、クアラルンプール、ソウルなどアジアの大都市やローマはびっくりするほど汚染が高いのに、なぜかニューヨーク、ロンドン、パリはそうでもない。原子力御三家の首都ですから何か仕掛けがあるのではないかと疑っています。ボランティアによる計測を標榜していますがどこからか金は出ているだろうしね。日本では福島県も関わっているようだし。要するに米英仏国人のために作られた、海外をうろつき回る時にどこを避けたら良いのか、というガイド地図なのかな?と。日本は津々浦々まで詳細に測られているってどういうことかな?日本は丸ごと植民地ってか?米軍が日本の空を自由に飛び回ってあれこれ調べて地上の私たちは何も知らされないのと同じようなものでしょうね〜
先生が先日のツイキャスで日露戦争の解説をされていて目からウロコでしたが、世界史をしっかりやらないと今の日本の植民地状態には気がつかないままになってしまいますね。文科省は高校の社会から世界史の比重を減らす案を考えているようです。「日本はエライ」の愚民政策。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
たった今Safecastのサイトを久しぶりに開いてみたらなんとあの坪倉医師の対談記事のようなものが!!うわーと思ってよく読もうとしたら、ここのサイトはごちゃごちゃしているのでどこかに潜ってしまって分からなくなってしまいましたが、確かに微笑む彼の顔を私はしかと見ましたです。
他にも怪しさ満載が増えている。怖い〜
経産省自体が、原発マフィアの思惑通りに音頭取りしてWH買収させたのでしょうから罰当たりです。フクイチ20兆円超え問題もあり、経産省自体の実質解体も視野に入ってきてますので、役人もオチオチしてられなくなってきてると思います。どうなりますかね?
ただ、東電のような株主保護はされないと思いますけど。
本気で国が出資して国有化する気か?
色んな下請けの方々が命を懸けて原発作業をしてきている。
原発に終止符を。