
・線量から類推すると、格納容器の広範囲に溶融燃料が飛散しているのは間違いなく、原子炉圧力容器外に溶融燃料が多量に漏出した史上最大の原子力事故であることが裏付けられた
・530Sv/hrの線量がどれだけのものかいくつか例示するとともに、少なくとも我々が生きている限り(このブログをリアルタイムで読める人)、福島の収束は不可能である証明された。
福島第一原発2号機 格納容器で高い放射線量 推定
2月2日 20時53分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所2号機で行われている調査で、撮影された画像の解析から格納容器の一部の放射線量が最大で1時間当たり530シーベルトと推定されることがわかりました。人が死に至るレベルに短時間で達する極めて高い値で、東京電力は、核燃料が原子炉から溶け落ち、燃料デブリとなって格納容器の内部で強い放射線を出している可能性があるとして今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。
福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料は内部の構造物と混じって燃料デブリとなっているとみられ、2号機では先月30日に格納容器の内部をカメラで撮影する調査が行われました。東京電力は2日、撮影された画像を解析して放射線量を評価したところ、原子炉を真下で支えているペデスタルと呼ばれる円筒状のコンクリートの外側で最大で1時間当たり530シーベルトと推定されることを明らかにしました。
これは、人が死に至るレベルに短時間で達する極めて高い値で、最大で30%程度の誤差がある可能性はあるものの、2号機の格納容器内で事故の翌年に計測された1時間当たり73シーベルトに比べても高くなっています。このほかに、解析が行われた格納容器の入り口付近は最大で1時間当たり50シーベルト、ペデスタルの入り口付近は1時間当たり20シーベルトで、格納容器の外側への放射性物質を含むガスの漏えいはないとしています。
東京電力は、核燃料が原子炉から溶け落ち、燃料デブリとなって格納容器の内部で強い放射線を出している可能性があるとして今後、放射線量や温度を計測できるロボットによる詳しい調査を行うことにしています。ただ、ロボットを移動させる予定の原子炉の真下にある金属製の格子状の床は先月30日の時点で、一部脱落していることがわかっているうえに、画像を処理した結果、あらたに1メートル四方にわたって、脱落しかかっている部分があることもわかりました。
東京電力は、溶けた核燃料の熱の影響を受けた可能性があるという見方を示すとともに、ロボットで調査できる範囲が一部に限られるおそれがあるとして、ロボットの移動ルートを慎重に検討したうえで調査を行うとしています。
専門家「溶融燃料が水につかっていない可能性」
原子炉を覆う格納容器の内部で撮影した画像から評価した値として、1時間当たり500シーベルト余りという極めて高い放射線量が示されたことについて、日本原子力学会の「廃炉検討委員会」の委員長で、法政大学の宮野廣客員教授は、「この値が正しければ非常に高い値で、溶け落ちた核燃料の一部が近くにあって水につかっていない可能性がある」と話しています。
考えられる状況として、宮野客員教授は「核燃料が原子炉の底を抜けて落ちる際に、一部が原子炉の真下にある『ペデスタル』と呼ばれる円筒形のコンクリートの外側にまで漏れ出し、水につかっていない可能性がある。まずはこの値が正しいか詳しく調査する必要があるが、これほど放射線量が高いと調査用のカメラが長く持たない可能性があり、調査方法も工夫する必要がある」と指摘しました。
そのうえで宮野客員教授は「仮に溶け落ちた核燃料の一部が水につかっていなかったとしても、分厚いコンクリート製の格納容器に覆われており、外部に直接、強い放射線が出たり、高い濃度の放射性物質が漏れ出すことはない」と話しています。
原子炉下の堆積物が鮮明に
東京電力が先月30日に撮影した2号機の格納容器内部の画像を鮮明にする処理を行った結果、原子炉の真下にある構造物や作業用の足場にこびりつくような多くの堆積物の様子が浮かび上がりました。
原子炉の底の部分には原子炉の出力を調整する「制御棒」を動かす装置がありますが、画像では、装置を覆う金属製の筒型の枠やケーブルがほぼ原型をとどめていることが確認できます。
しかし、こうした装置の表面を灰色や褐色に見える物質が流れ落ちたようにこびりついているのがわかります。その真下にある作業員が歩く金属製の格子状の足場は一部脱落し、大きな穴があいたようになっているのが確認できます。
また、脱落した足場とその周辺は、堆積物に厚く覆われているように見えます。堆積物は表面が凸凹していて、カメラからの照明を反射して鈍い光を放っています。東京電力は、この堆積物が原子炉から溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った燃料デブリかどうか、画像を詳しく解析することにしています。
2月2日 20時53分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所2号機で行われている調査で、撮影された画像の解析から格納容器の一部の放射線量が最大で1時間当たり530シーベルトと推定されることがわかりました。人が死に至るレベルに短時間で達する極めて高い値で、東京電力は、核燃料が原子炉から溶け落ち、燃料デブリとなって格納容器の内部で強い放射線を出している可能性があるとして今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。
福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料は内部の構造物と混じって燃料デブリとなっているとみられ、2号機では先月30日に格納容器の内部をカメラで撮影する調査が行われました。東京電力は2日、撮影された画像を解析して放射線量を評価したところ、原子炉を真下で支えているペデスタルと呼ばれる円筒状のコンクリートの外側で最大で1時間当たり530シーベルトと推定されることを明らかにしました。
これは、人が死に至るレベルに短時間で達する極めて高い値で、最大で30%程度の誤差がある可能性はあるものの、2号機の格納容器内で事故の翌年に計測された1時間当たり73シーベルトに比べても高くなっています。このほかに、解析が行われた格納容器の入り口付近は最大で1時間当たり50シーベルト、ペデスタルの入り口付近は1時間当たり20シーベルトで、格納容器の外側への放射性物質を含むガスの漏えいはないとしています。
東京電力は、核燃料が原子炉から溶け落ち、燃料デブリとなって格納容器の内部で強い放射線を出している可能性があるとして今後、放射線量や温度を計測できるロボットによる詳しい調査を行うことにしています。ただ、ロボットを移動させる予定の原子炉の真下にある金属製の格子状の床は先月30日の時点で、一部脱落していることがわかっているうえに、画像を処理した結果、あらたに1メートル四方にわたって、脱落しかかっている部分があることもわかりました。
東京電力は、溶けた核燃料の熱の影響を受けた可能性があるという見方を示すとともに、ロボットで調査できる範囲が一部に限られるおそれがあるとして、ロボットの移動ルートを慎重に検討したうえで調査を行うとしています。
専門家「溶融燃料が水につかっていない可能性」
原子炉を覆う格納容器の内部で撮影した画像から評価した値として、1時間当たり500シーベルト余りという極めて高い放射線量が示されたことについて、日本原子力学会の「廃炉検討委員会」の委員長で、法政大学の宮野廣客員教授は、「この値が正しければ非常に高い値で、溶け落ちた核燃料の一部が近くにあって水につかっていない可能性がある」と話しています。
考えられる状況として、宮野客員教授は「核燃料が原子炉の底を抜けて落ちる際に、一部が原子炉の真下にある『ペデスタル』と呼ばれる円筒形のコンクリートの外側にまで漏れ出し、水につかっていない可能性がある。まずはこの値が正しいか詳しく調査する必要があるが、これほど放射線量が高いと調査用のカメラが長く持たない可能性があり、調査方法も工夫する必要がある」と指摘しました。
そのうえで宮野客員教授は「仮に溶け落ちた核燃料の一部が水につかっていなかったとしても、分厚いコンクリート製の格納容器に覆われており、外部に直接、強い放射線が出たり、高い濃度の放射性物質が漏れ出すことはない」と話しています。
原子炉下の堆積物が鮮明に
東京電力が先月30日に撮影した2号機の格納容器内部の画像を鮮明にする処理を行った結果、原子炉の真下にある構造物や作業用の足場にこびりつくような多くの堆積物の様子が浮かび上がりました。
原子炉の底の部分には原子炉の出力を調整する「制御棒」を動かす装置がありますが、画像では、装置を覆う金属製の筒型の枠やケーブルがほぼ原型をとどめていることが確認できます。
しかし、こうした装置の表面を灰色や褐色に見える物質が流れ落ちたようにこびりついているのがわかります。その真下にある作業員が歩く金属製の格子状の足場は一部脱落し、大きな穴があいたようになっているのが確認できます。
また、脱落した足場とその周辺は、堆積物に厚く覆われているように見えます。堆積物は表面が凸凹していて、カメラからの照明を反射して鈍い光を放っています。東京電力は、この堆積物が原子炉から溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った燃料デブリかどうか、画像を詳しく解析することにしています。
東京電力の発表資料
2017年2月2日
2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)(PDF 3.99MB)PDF
2017年2月6日 2号機 原子炉格納容器内部調査について〜堆積物除去作業の実施〜(PDF 1.00MB)
単位が大きすぎてわからないため、いくつか例示しておきたい。
使用済み燃料の表面線量 100,000Sv/hr (10万シーベルト)
高レベル放射性廃棄物の表面線量 1500Sv/hr
ヒロシマ爆心地 103Sv(単位時間ではなく、累積被曝線量であることに注意)
・・
100%致死被曝線量 7Sv(累積被曝線量)
となる。即ち、今回の線量は使用済み燃料の約1/200、高レベル放射性廃棄物の1/3程度のとてつもない高線量であることがわかろう。しかも注意すべきなのは原子炉圧力容器の真下ではなく、その横の部位でこれほどの高線量が測定されていること。即ち、溶融燃料が圧力容器下部に落下するだけではなく、配管を通じてあらゆる場所に流れていったことが容易に想像できる。およそ1分足らずで全員が死んでしまう線量なのだから、実質的にいかなる作業をも不可能であり、かつ水遮蔽が一切できていないことも確実である。いくら、「福島は安全だ」と主張したところで、原子炉建屋の中には致死量の放射能が未だにコントロールされないまま放置されているわけで、信じる方がおかしい。
では、被曝をするとどのような状況で死に至るのか。貴重な動物実験がされているので、こちらで紹介する。この実験の線量は 900Sv/hrと今回検出された線量の約倍である。
即死放射能照射動物実験(100Sv) 1957年「世界は恐怖する... 投稿者 schun1
今回の線量の強さが、おおよそ理解できたであろうか。
■関連ブログ
1103.メルトダウンした福島の地下はどうなっているか。 2014年06月27日
1322.1F-3号機格納容器内に初めて入ったカメラの映像(イエローケーキ?)2015年10月20日
使用済み核燃料の表面線量10万Sv/hr(新品の1億倍)・・4号機プールが危険なわけ 2013年10月13日
タグ:1F-2
唯一の若者を誘惑できる「単語」だからか?
人が近づけないのだからロボットにという絵図なのだが、原発マフィアの思惑やトリックが隠されているように思う。
頭に「原発廃炉」とつくことで新たな利権、焼け太り構造の一つになっている。
費用対効果で言えば、お話にならないと思う。
数年前まで、NHKなどで盛んに投入されたロボットをニュースで流していたけど、最近は行き詰ったのか、オペレーターの被曝の話を聞くくらいだ。
東大電気科学士の先生の解説希望。
ロボットは、放射線高線量の環境では電子回路が誤作動するから使えないと専門家が言っている。
長年、研究し、1回の使用でお釈迦、回収不能で、不具合原因の究明も実物を手に取ってとかは不可能でしょう。
それに、1回使用でロボットそのものが新たな高線量放射性廃棄物の生成物と、変身してしまいます。
ちょっと考えるととてつもなく非効率です。
とても真面な世界に思えないのですが、いかがでしょう?
改めて記事を読むと、急性被曝による半数致死量は4.0Sv(亜致死線量)で2〜6週間で被曝者の50%に死をもたらし、6.0Sv(致死線量)では2週間以内に90%が死亡するとされており、特に作業員Aに対しては当初から回復は絶望視されていた。
医学的には、近代医学による被曝者治療の貴重な臨床例となった。特に国内ではこのような大量の放射線被曝をした患者の治療自体が初めてで、治療に当たった医師団も毎日のように発生する新しい症状に試行錯誤をしながらの治療だったと証言している。
とありました。このことについては先生のブログの中でも触れられています。
到底想像でき得ない現実です。しかし現実の話ということで身震いしそうです。
巨大な象の足が三本、福島の地にあるという現実を突きつけられましたということでしょうね。
地下水の汚染、海洋の汚染は永久の問題だと知らされた気持です。
東電は、「すみません、もうこんな状況で、お手上げです。民間会社では、こんなモノ対処できる訳ありません。当社も国策原発に協力していただけで、もう被害者なんですよ。国民の皆様、本当に申し訳ありまでんが、もうできることはありあせん。」ということを言ってるんですか?
二酸化炭素増大による温暖化→真っ赤な嘘、太陽黒点サイクルの減少期→宇宙線増大→マントル活動活発化・雲や火山ガスの発生増大による寒冷化
原発安全神話も酷い詐欺、科学という美名の基に詐欺を行った連中を厳罰化せよ、おっと詐欺は騙された方も悪いのか。
動物実験の動画は、観ることはもちろん出来ませんし、その
タイトルを読んだだけでも、後に引いて、
ずっと忘れられず、心に残ってしまいます。
ジュウシマツを コバルト60線源に照射変化
【1957年 世界は恐怖する「死の灰の正体」から 日本ドキュメントフィルム 】
⇒コバルト60 12秒で あの世行き か…
台湾 民生アパート被曝癌事件を 連想する…
,
廃炉に何年かかるか、というよりは、あと何年人類が今の生活ができるか考えるときに来ているような。
事故当時、アメリカが核爆弾を福1に落としてすべてを海の藻屑にしましょうか?
という提案があったと思いますが、今となってはそれがベストな選択肢だったように思います。
そいつはアフォやで、遮蔽技術はかなりできているのが事実
日本ではフェライト技術は世界一だから
単純に考えても、アメリカの軍用機はEMP防護されて居るでしょうに。
数値で言ってるみたいだけど
予想核種+全周CPIで計算してるだけ
実際は半分以下だろうね。
>このまま放出される放射性物質は、半永久的に海を汚し、いずれは海の魚は食べられない時が来るように思いますね。
これは無い、世界には原子炉が沈んでるのを知らないの?
北極海、太平洋、大西洋全ての海で原子炉が沈んでいる
北極はソ連の砕氷船の原子炉、スレッシャーやK-219
過去にはウインズケールのアイルランド海計画放出
1975年1年間で『9000兆ベクレル』以上と福島以上
これが30年間続いて居た訳です。
それでも、君の言うような事は起きていませんし
海の地形を見れば違うのは理解できるでしょ
水の量は13垓リッター、福島の原発放出した放射性物質は1.5京
全部海に出ても1リッターあたり1.8E--5ベクレルになる。
大そうに言って儲けてるような奴の意見は聞くだけ無駄です