2017年03月28日

1426.1号機格納容器内の水中で11Sv/hの線量を観測

号機、水中で毎時11シーベルト…格納容器内
2017年03月21日 20時13分 特集 福島原発

 東京電力は21日、福島第一原子力発電所1号機のロボット調査で、原子炉格納容器の底から約30センチの高さの水中で放射線量が毎時11シーベルトあったと発表した。

 周囲に溶融燃料は確認できず、格納容器内が広範囲に汚染されていることが分かった。

 水は放射線を遮る効果が高いことから、東電は「格納容器底部の線量は、おおむね毎時数十シーベルトとみられる」と分析している。また、格納容器内の金網状の作業床の上でも、人が20分間ほどで死亡する恐れがある毎時12シーベルトに達していた。


調査した場所は格納容器の中ではあるが、原子炉容器の真下ではない。運転中でないかぎり高くても毎時数ミリシーベルトである−1号機は度重なる燃料破損のため、かなり汚染していた−
2017032801.JPG

 正直これだけの値が水中で出ていることに驚く。水中にも核燃料が浮遊していることを示す証拠である。いったいどれだけの放射能が含まれているのか、想像するだに恐ろしい世界だ。

2017年3月19日 1号機PCV内部調査進捗(18日調査速報)(PDF 892KB)
2017年3月21日 1号機PCV内部調査進捗 〜19日・20日調査速報〜 (PDF 2.88MB)
2017年3月22日 1号機PCV内部調査進捗(21日調査速報)(PDF 0.97MB)
2017年3月23日 1号機PCV内部調査進捗(22日調査速報)(PDF 1.17MB)

 なお、事故当初には、1000mSv/hr(1Sv/hr)の汚染でも大騒ぎになっていたことは指摘しておきたい。
2号機 たまり水1000ミリシーベルト超
東電 「1000万倍」の発表訂正 2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
 東京電力は27日、東日本大震災で深刻な状況が続く福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機のタービン建屋地下にあるたまり水の表面で26日測定した放射線量は1時間当たり1000ミリシーベルト以上だったと発表しました。今回の事故で引き上げられた作業員の被ばく限度250ミリシーベルトを15分足らずで上回ってしまう強さです。測定者は大量被ばくを防ぐため、途中で作業を中止し退避したといいます。


 この線量を低下させるすべはなく、少なくとも数十年〜数百年にわたり放置せざるを得ないのが実態なのである。溶融核燃料を放置したままの「復興」−できるはずがない。

 事故当初に1号機格納容器内の線量が100Sv/hrを越える表示を示した。東電は「計器故障」と評価していたが、実際に100Sv/hrを越えていたのは、今回の調査からも明らかとなった。

 このような調査は実際の事故収束には何の役にも立たず、単なる研究者の好奇心を満たすものにすぎない。

■関連ブログ
つながってきた点と点(2号機 1000mSv/hr汚染水)2011年05月25日

 
タグ:1F-1
posted by いんちょう at 21:09| Comment(7) | 原子力
この記事へのコメント
γ線の強さを100万分の1にまで低下させるためには、特に高いエネルギーのγ線だと1.5m以上の水が要ります。
原子力技術者なら当然知ってるはずですね
つまり、浮遊してるのでなく、溶融燃料など
放射線強度が高い物の場合は
水中でもガンマ線は当然感知されます。
燃料プールの正常燃料と一緒にしない方が良いですよ。
あれは、セラミックに封入され被覆が有るのでね
物の物性が変わって居るのに同じに見るって物理の基本を忘れてますよ。

私が危惧してるのは酸化物が塩化物に変化していないかどうかです。
塩化物だと水に溶けるもんでね
Posted by Apophis at 2017年03月30日 00:56


 線量を低下させるすべはなく、

 数十年〜数百年にわたり放置せざるを得ない

 溶融核燃料を放置したままの「復興」

 できるはずがない。


⇒なるほど! 体制崩壊危機か…

 そやから、アベコベ宰相は…

 アメリカ戦争屋 アーミテージ等の

 顔色伺いながら… 

 ロシアに SOS してた 訳だ。

 しかし… ロシアも 白旗 揚げるやろな…

 元 はみだし東電マンの 院長先生…

 九州も どげんなるんやろか ?

 これは あまりに 悲しい 記事やで。

、 
Posted by 不眠症 at 2017年03月30日 20:40
すべての始まりは1号機だった、初めてこのブログを知ったのは福島第一事故直後、院長の講演会を(YouTube)で見たとき、信じられなかったしかし院長は講演会で言った「私を信じては行けない、自分で調べろ」と、そして調べた結果は1号機はメルトアウトは避けられない、地震直後から配管損傷し、隔離時冷却系の機能が役に立たず水素爆発は避けられなかった。
Posted by いつもROMばかり at 2017年04月02日 00:43
格納容器内が圧力容器の直下とそれ以外では図のように物理的に隔離されているのでしょうか?
いろいろ検索してもそれらしい図は
http://blog-imgs-31-origin.fc2.com/n/i/k/nikkei225kuroiwa/BWR_Design.jpg
位であとは直下とそれ以外に遮蔽物は無い図ばかりです

小野先生は実際にご覧になっているので説明するまでも無い常識と思われているのでしょうがわれわれ一般人には全く分からないことなのです

お忙しい先生の手を煩わすこと無く、どなたかご存じの方教えていただければ幸いです。

Apophisさんの危惧している状況が起こっているのでしょうか?
Posted by 千葉の酔っ払い at 2017年04月02日 18:39
>>千葉の酔っ払いさん
以下を参照してください。
http://irid.or.jp/debris/Reference_J.pdf
問題は原子炉圧力容器直下(圧力容器支持構造物内部)の状況で、メルトアウトの可能性が高い。
Posted by いつもROMばかり at 2017年04月03日 21:27
>>いつもROMばかり
さんありがとう御座います
メルトスルーした場所から隔壁を隔てた上で
毎時11シーベルトの放射線が計測された訳なんですね酔っ払いなりに理解しました
Posted by 千葉の酔っ払い at 2017年04月03日 23:22
すべての始まりは1号機だった、まずはこのこのビデオを見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=9Kc0FqhNE3o
スクラム直後すべての注水を失敗すると30分で炉心溶融が始まり、1時間後に圧力容器の底に溶融した燃料がたまり、3時間後に格納容器の底にたまる、まさしく福島1号機のプロセスです。

つぎは1号機水位及び圧力のパラメ−タ−
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/plant-data/f1_8_Parameter_data_20110613teisei.pdf
地震直後から全電源喪失(3月11日14時46分〜15時37分頃)までのプラントデ−タ−が抜けています、少なくともデ−タ−はあるはずで、盗電は隠蔽しています、さて12日2時45分に圧力容器(8気圧)格納容器(D/W8.4気圧)で圧力容器から格納容器に圧力が流失していますが直前の水位は+1300mmで炉心溶融はしていない事になります(実際の水位は正常な値を示していない)、さらに圧力容器は8気圧で消防ポンプでの注水は出来なかったと考えられます。(プラントデ−タ−はゲ−ジ圧で大気圧をプラスすれば9気圧)

つぎは福島第一原子力発電所運転記録及び事故記録の分析と影響評価について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110524c.pdf

項目5 圧力抑制室の冷却のため格納容器スプレイ系ポンプを3月11日15時07分に起動の記述があるが、これは大嘘、格納容器スプレイ系は圧力抑制室プ−ルの水を吸い上げ格納容器に噴霧する系統で圧力抑制室プ−ルの水の冷却には意味はない、(圧力抑制室プ−ルを冷却するなら海水に排熱するライン隔離時冷却系統があるが、その時の圧力抑制室プ−ルの温度は約30度で意味はない)普通に考えれば格納容器に蒸気が流出し、圧力は増大したので格納容器スプレイ系が自動起動したと考えるのが自然。

5ペ−ジは非常用復水器(IC)の操作業況で15時10分〜30分頃 A系による原子炉圧力の調整の説明で、B系統が操作していない、スクラム直後は崩壊熱が最大でICは90分で復水器プ−ルは沸騰する(復水器プ−ルに注水するラインがあるが全電源喪失で機能停止)B系統が起動しないのは不可解で、配管損傷で使用できなかったと考えている。

17時15分作業員が1号機原子炉内部に入ろうとしたが(ICの状況及びICのMO弁を人力で操作する為と考えている)線量が高すぎて断念した、全電源喪失から2時間弱の間で線量が高くなった原因は圧力配管から外部に漏洩したとしか考えられず、ICのB系統の配管から漏れたとしか考えられない。

つぎは冷却剤の流れを(圧力容器断面図参照)
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nya0/20110516/20110516050710.jpg
核燃料下部は温度が低く上部は高い、核燃料内部の冷却材は下から上に流れ、熱くなった冷却剤は上部から隔壁された外側のシュラウドの上から下に流れる(矢印の方向)そして水位計はシュラウドの外側を計測していて、核燃料内部の水位は計測していない。

元東電社員木村俊雄さんの証言(10分頃から核心の解説)
https://www.youtube.com/watch?v=xiHLOZTOF9Q
核燃料内部の冷却材の流れは逆流し(上から下)、ICは再循環ポンプ側配管から入るので、地震直後から機能停止している、そして逆流した原因は再循環ポンプ側の配管が損傷し地震直後から心肺停止状態、11SVの値は炉心溶融し高線量の冷却剤が再循環ポンプ付近の配管から漏れたと考えている、そこには溶融デブリはない。、
Posted by いつもROMばかり at 2017年04月09日 23:18
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