2017年09月07日

1437.北朝鮮ミサイルへの対応は、1950年代の米国に学べ

北朝鮮がミサイルを発射し、日本が狙われるので訓練が全国化父で行われています。

たとえば、宮城県のホームページ
2017090701.JPG
物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る

この程度のことで、水爆級とも言われる核弾頭の被弾を防げるのでしょうか。

これでは、広島原爆が投下された直後の「大本営」発表と全く同じです。

新型爆弾に対する心得(防空総本部情報局発表)
1.一機に対しても油断は禁物で大型一機といえども退避せねばならぬ
2.退避は壕内退避が有効である。漫然と屋外に出ているのは禁物であるから剛内退避をするのが良い。
3.待避壕は掩蓋(えんがい)壕でなければならぬ、掩蓋壕のないところは毛布を被って剛内に退避する必要がある
4.戸外などに居なければならぬものは被害地区では火傷をすることがあるから身体の露出部を少なくしなければならぬ
5.倒壊家屋から火を発する場合があるから、退避そのほかの場合でも火に注意しなければならぬ
6.待避壕はきわめて有効であるからできるだけ頑丈に補修すること
7.軍服程度の衣類を着用しておれば火傷は心配ない、防空頭巾手袋を併用すれば完全に護られる
8.前記待避壕をとっさに利用できない場合は地面に伏せるか堅牢建物の影を利用すること
9.退避は屋外の待避壕に入ること
10.落下傘ようのものが降下したら確実に退避すること
11.鉄筋コンクリート建は有効に利用すること、しかしガラス飛散の被害を避けるように柱形、窓下、腰壁を待避所とし有効に利用すること
12.倒壊された建物から火を発するから、初期防火に注意すること。
13.傷害は爆風による傷と火傷であるが、この中でもやけどが多いから最も簡単な手当方法はこの爆弾のやけどには油類を塗るかまたは?水で湿布すれば良い
14.横穴式防空壕はゆうこうである
15.白い下着類はやけどを防ぐため有効である
16.待避壕の入り口はなるべく防ぐのが良い、たこつぼ式防空壕には板一枚のふたをしておけば有効である
昭和20年8月11日 日本新聞公社 東京新聞社印刷


 広島原爆投下直後のヒロシマ
2017090702.JPG

 こんな兵器に対して、何をしても無駄なのは、火を見るよりも明らか。しかも、北朝鮮はこのヒロシマ型原爆10倍の水爆を完成させたとしているのですから、どうしようもありません。
 こんな時に参考にすべきなのは1950年代の米国です。当時、ソ連との冷たい戦争中で、いつ水爆が飛んでくるともわからない時代でした。そのときの対処法に対して、原爆を投下し、その被害を十二分に理解している米国が一般国民に対して啓蒙した動画がYoutubeにアップされています。

Duck And Cover (1951) Bert The Turtle


 あの米国が、この程度かと呆れる内容です。今の日本が推奨している方法と変わりません。熱線で都市が消滅し、死の灰でさらに多くの人が苦しむのがわかっているのにです。つまり、対処法など一つも無く、なにもしないわけにはいかないから、訓練しているだけというのがミエミエ。そして、防衛費を「合法的」に増やして、オトモダチの兵器産業ともども儲けようとしているのが、今の政府なのです。

 全くの私案に過ぎませんが、もし相手国がミサイルで都市を攻撃し、多数の建物、人間を殺した場合には、損害賠償をきっちりと請求してはどうなのでしょうか。暴力団が隣にやってきて、それにたいして自分たちも銃で武装するというのは明らかにナンセンスです。それよりも、暴力団が家を壊したり、あるいはケガをさせてきた場合には、きちんと金銭で補償してもらうようにする方が遙かに合理的なはずです(もちろん、金だけでは解決できないことがあるのは重々承知の上です)
 もし、北朝鮮がミサイルを撃ち込んで被害が出た場合に応戦するのは愚の骨頂ではないのでしょうか。それよりも、中国、ロシア、米国などと協力して、損害を日本の法律で算出し(1人1億円以上、住宅一棟3000〜4000万円、ビル10億円等々)、その金額を賠償せよと国際司法裁判所等に訴え、北朝鮮がもし支払わない場合には対外資産を強制的に差し押さえる。といった手段の方が遙かに現実的、かつ合理的に思えます。このスキームには、中国、ロシアも反対できないはずです。
 北朝鮮は水爆実験も行いました。この実験で国境付近の中国人達の住宅が被害を受けている模様です。これらの原状回復費用も、北朝鮮に中国は請求する権利があります。戦争などと言う野蛮な手段はやめて、他国による被害に対しては金銭的保証が常に要求されるように、国際的な取り決めを作っていく方が遙かに現実的だと私は考えます。

■関連ブログ
1134.今も昔も全く変わらない原爆への対処法(終戦直後の日本、冷戦時代の米国、現代の日本)2014年08月07日

posted by いんちょう at 19:38| Comment(5) | 戦争
この記事へのコメント
https://blogs.yahoo.co.jp/narusara_ikiru/38375453.html

これ、悲報じゃなくて、誤報じゃないですかね。タイトルと関係ないですけど。
Posted by Ayase at 2017年09月08日 22:57
 既にご存知の方はご存知でしょうが・・・。

 泉田裕彦前新潟県知事が、今度の衆院新潟5区補欠選挙に「自民党候補」として出馬するそうです。詳しくはググってみてくだされ。

 いくら泉田シンパの自分でも、こりゃアカンと思いますわ。元々自分の地元ではない選挙区から、さらにかつて原発問題や知事選であれほど大ゲンカした政党から立候補するとは・・・。これならまだ地元民である前長岡市長にでも出馬してもらった方が納得できますわ。
 まぁ、ここでもし泉田氏が原発問題に関して豹変したとしても、米山さんが知事をしている限りはまだ大丈夫だと、新潟県民としては思いますが。
Posted by 新潟県民 at 2017年09月09日 20:10
こんにちは。
お久しぶりです。
台風、大丈夫ですか?
無事に去りますように・・・。

関係ないんですが、
やっと子供のころの謎が解けました。

なぜ私だけ、こんなに体が重くて動けないんだろう?
頭がぼーっとしていて、何もする気がしなくてゴロゴロ寝そべってばかり。
なぜ授業中、急に鼻血がたらたら水みたいに流れ落ちてくるんだろう?
なぜ年に4〜5回、扁桃腺が腫れ、41〜3度の熱がでて、1週間以上休まないといけないんだろう?
なぜヒキツケばかり起こすんだろう?
母は手慣れたもので、口にタオルを噛ませて、アンモニアを嗅がせて治していた。
弟も同じで、しかもひどい喘息持ちだった。
喘ぎながら「空気・・空気…」と言っていた。

病院に行っても、健康だと言われる。
でも朝が起きれないし、心臓がどきどきして苦しくなる。真っ青になり吐き気や微熱も・・・。

ずっと「お尻の重いぐうたら娘」と言われていた。

でもやっとはっきりしました。
公害病の認定地域に住んで、60年代の核実験で被ばくし、チクロや着色料、○○の素は頭にいいと、じゃりじゃりするほどかけられて・・・。

よく生きて、それなりに成長して、今に至るものだと感心します。

自分を責めていましたが、なんと残酷なことをしてきたことかと思います。

私と同じ境遇の子が増えていく(もう増えている)のでしょう。
せめて自責の念にかられないよう真実を知らせてあげたいと思います。
でも私の周りは、またかという顔をする人ばかり。

ああ・・・、私と同様に、あんなに苦しくて、自分が嫌いになる子供たちが増えていく・・・・。



長々失礼しました。
ごめんなさい。



Posted by 風 at 2017年09月17日 16:02
中国が日本への団体旅行を制限というニュース。
外貨流出制限という見方ですけど、危険国への自国民の旅行規制とも取れます。

私は怖がりです。

第三次大戦の前座にならないことを祈ります。

広島の15倍の威力としますと、凡そ10キロ圏は壊滅。23区のほとんどがが一瞬で地図から消えてしまうことになるのでしょうか?

数百万が一瞬で亡くなることになります。1千万以上が被曝するのでしょうか?


先日はアラートが鳴ってても全く気が付かず寝ていましたからお手上げですね。

晴れたお天気の日でさえも鳴ってから3.4分
で着弾します。
ICBMでなくても日本はノドン・テポドンでいいのですから、配備済みでしょう。

今の日本には戦時中の防空壕すらありません。
(アラートを流すくらいなら、至急、学校の校庭などに核シェルターを行政で造り始めなさいといけないと思います。)

外出していたら全くアウト。
(直ぐにまとえる防護ポンチョみたいのはあるのでしょうか?)

自宅にいても、せいぜい、家のお風呂に身を屈めることくらいしかできません。

福島原発の3連続爆発を体験してしまったら、「そんなことはありません、起こりません」と言えないのが悲しい。
被爆国とか、憲法9条も、日米安保も役立たず。

領海侵犯しといて、公海で攻撃されたと発表した北爆のきっかけとなったトンキン湾事件。
アメリカの対北朝鮮爆撃の準備が出来たら、同じようなことになりはしないでしょうか?
黄海・日本海に米空母3隻〜4隻配備し、暴発に繋がる挑発をすることも予想されます。

私は、アメリカのワシントン・ニューヨークに到達する何十発の核ミサイルが配備される前には、必ず、ことを起こすと思います。

そうなれば、アジア人の命など、昔日のインディアン同様、非常に軽い。

北朝鮮が壊滅し、韓国・日本が瀕死状態になったとしても、アメリカを狙う核ミサイルが数十発から数百発になる前には決断するでしょう?

仮に、秘密兵器のレーザー砲などで、かなりを撃墜できたとしても、100%ということは無いでしょうし。
また、アメリカから「ならず者国家」に指定されている国々への流出も許せないことでしょう。

やはり、早い段階での決断があるのではないでしょうか?

北朝鮮は、中ソ国境沿いの山の地下基地に次弾を用意している推測します。
そうなると、GPSで監視しているとはいえ,核爆発で乱れた大気の中で中ソから発射されたミサイル群と区別も出来なくなるのではないでしょうか?
そこへの攻撃は、国境侵犯の恐れもあり、中ソが黙っていないでしょう。

日本も近い将来までに、迎撃ミサイルの配備を増やし、性能を上げ、独自に巡行ミサイル等で、相当程度の反撃能力を至急準備することは必要でしょう。


ですが、今、しゃしゃり出で、アメリカと全く同調ですと強調し、北朝鮮を挑発するだけでいいのでしょうか?
日本列島上空を繰り返し侵犯され許せないのは確かですが。

北の核ミサイルに対して、イージス艦などの迎撃ミサイルが即対応できたとしても、半分は着弾するのでしょうから全くの無防備と、そうかわらないでしょう。
「国民の命を守ることに万全を尽くす」とか絵空事です。

こんな時代が来るとは、想像もしていませんでした。恐ろしい。




Posted by uttegaeshi at 2017年09月22日 23:00
>日本列島上空を繰り返し侵犯され許せないのは確かですが。

これは侵犯にはなりませんよ。
あれが侵犯になるなら、衛星も全て侵犯になってしまいます。

まあ、今までの自民党政権が国民の命をないがしろにしてきたのは事実です。
少なくとも総理や自衛隊の偉いさんは確実に助かりますが。
総理官邸の地下シェルター、市谷の総合指揮所なんかは核シェルターだし
民間防備体制や公共シェルターなんてほかの国じゃ当たり前の事を
冷戦時代にも何もしてこなかったんですからね自民党は
当たるかもってので守ると言い切ってますが、戦後何十年も知らん顔してきたのは誰だって言いたくなる
Posted by Apophis at 2017年09月29日 22:44
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。