2019年06月09日

1452.環境省が、被曝による甲状腺がんを否定するのは当然

2019060901.JPG フクシマによる甲状腺がんの増加と「被ばく」に関連は認めないとする見解を福島県の評価部会がまとめました。このニュースを見て、何を馬鹿なことを主張しているのかと思われた方も多いでしょう。怒るだけでは、この放射能被ばくによる被害を理解することはできません。なぜ、この部会が、(誰が考えてもおかしいと感じる)結論を出してくるのかを考えてみましょう。
福島の小児甲状腺がん、被曝との関連否定 県の専門部会
朝日新聞 奥村輝 2019年6月4日13時00分
 2011年の東京電力福島第一原発事故時に、18歳以下だった福島県民を対象にした14〜15年度分の甲状腺検査について、福島県の評価部会は3日、「現時点で、発見されたがんと被曝(ひばく)の関連は認められない」とする見解を取りまとめた
 部会では、国連科学委員会による被曝線量の推計を使って、受診者の推計線量と、がんやがんの疑い発見の比率を、性別や年齢、検査年度などの影響が残らないよう調整して分析。線量とがんの発見率に関係がないと結論づけた。

 この手法は、公衆衛生学的には「驚かない」と以前より主張されています。

「福島の甲状腺がん50倍」論文に専門家が騒がないわけ(上)
2015年11月09日 12:00
越智 小枝 相馬中央病院 内科診療科長

 文章を抜き書きしようかと思いましたが、あまりにもちんぷんかんぷんなのであきらめました。まとめると朝日新聞の主張と重なります。
 私自身は一人の町医者として、日々診療をしています。非常によく使っている(小児にも出す薬−アセトアミノフェン)での激烈な副作用を経験したことがあります。翌日、調子がおかしいと来院された患者さんは、まさに薬剤アレルギーの症状がほとんど見られたため、近くの救急病院に紹介入院となりました。このときはもちろん原因薬剤は、はっきりしないわけですが、
「この薬剤ではこのような症状が起きたことがない、また容量依存性もないので原因は不明だ」
と主張するはずがありません。たとえどんなに安全だと思われている薬剤であろうとも、ある一部の人にとっては、それこそ致命的な副作用が起きることがあります。それは、臨床をしている人間にとっては当然のことで、それこそ「肝を冷やした話」として、医師仲間で話をすることがよくあります。

 福島の甲状腺がんのように、「切って捨てる」ような発言を臨床家ができるわけもありません。

・原発事故直後から、福島県では甲状腺がんの調査が始まっている
・甲状腺がんの患者は明らかに増加している

まさに地域特有に増えているわけですから「公害」の定義そのものです。原因は不明だが、増えているので治療しなければならない。だけでは、公衆衛生の意味はまったくありません。治療するのは当然で研究するまでもありません。しかし、その原因を明らかにしない限りは、今後も同じようなことが繰り返されます。病気の治療と原因追及は全く別であって、かつ同時に速やかにしなければならないはずなのになぜ、こんな馬鹿な結論を出してくるのでしょうか。

・誰が見てもおかしいと思える行動を、集団が行っているときには、その集団の構成員になっている人にとっては、そうやらざるを得ない理由がある。仮にその場に自分がいたとしてもやってしまう。

 たとえば、戦争犯罪である731部隊、あるいはぐっと卑近な例になりますが、NGT48の不可解な「処分」など。非難するだけではなく、なぜこんな馬鹿なことをしているのか?と一歩考えを進める必要があるのです。

これは、福島県の評価部会ですから、当然国にスポンサーがいます。フクシマの放射能被ばくの評価をしているのは、原子力推進部門でもある「環境省」となります。集団を知るには、その歴史をひもとく必要があります。環境庁の歴史・設立の状況を調べてみましょう。

1967年(昭和42年)8月3日:公害対策基本法が公布・即日施行。
1970年(昭和45年)7月31日:内閣に公害対策本部を設置。
1971年(昭和46年)1月8日:環境庁の新設を閣議了解。

この状況に至る前に何が起きているか。一番有名なのは「四日市ぜんそく」でしょうか。
四日市ぜんそく(よっかいちぜんそく)とは、三重県四日市市(塩浜地区を中心とする四日市市南部地域・四日市市中部地域)[1]と、南側に隣接する三重郡楠町(現:四日市市)[2]で、高度経済成長期の1960年(昭和35年)から1972年(昭和47年)にかけて政治問題化した四日市コンビナートから発生した大気汚染による集団喘息障害である。
また、4大公害病を調べてみますと、裁判の提訴が 1967-1969年と環境庁の設立時期と重なります。

 皆さんは、環境庁は「国民を公害の被害から守る」と考えておられるでしょうが、国が国民個人のことを考えるはずはないこともまたよくご存じでしょう。これはパラドックスだと考えるかもしれませんが、違います。

「日本の発展にとって重工業は非常に大事なものである。それを地域の住民の健康被害などで足を引っ張られては困る。重工業を発展させるために環境庁は一生懸命努力せよ。愚民は後でわかってくれる」

と言うことなのです。先ほどの4大公害病の争点は、すべて「因果関係の立証」にありました。国としては事態が起きてから対処したために、因果関係を否定することができず、結果として裁判で負けました。それなら、事態が表面化する前から、データを集めて、ことあるごとに因果関係を否定するようにしていけば、「公害」と認定されることはありません。

・大企業とパイプを作り、何かことが起きそうになる前からデータをもらって、因果関係を否定する

が、「環境省」の仕事だと考えれば、何もかもすっきりします。それが仕事なのですから、反対したければ、辞めなければなりません。そんなことをするのは一部の酔狂な人間だけで、組織にしがみつく人が大半でしょう。今回のフクシマは、まさにこの環境庁を環境省に格上げした(放射能被ばくだけではなく、これまでにもあちこちでいろんな公害が起きており、庁の権限ではもう押さえきれなかったのでしょう)甲斐があったというものです。
 本来、国民の健康を司っているのは厚労省のはずです。が、今回のフクシマの被ばくに関しては、当初より環境省が前面に出てきていました。最初から違和感を感じていたのですが、今回ようやく自分なりに理由がわかった気がします。厚労省が被ばく被害に乗り出せば、まともな結論を出すしかありません。しかし、それでは、

エネルギーに乏しい日本にとって、原子力は必須

という国是に逆らうことになります。それならば、「公害」に強い環境省に対応を依頼するべきです。(私が首相でもそうします)ここから先は、環境省の「公害」理論ですから、

・被害は起きているが、因果関係は認めない

と言う結論を出すわけです。だからこそ、事故当初より、被ばく線量を調査し、健康被害調査を大々的に行いました。そして、「公衆衛生」の専門家や「リスコミ」の専門家を総動員して、因果関係を否定します。どうです、あなたもそうせざるを得なくなるでしょう?

 しかし、増加しており、かつ治療が必要なのも臨床家としては当然わかっていますから、

鈴木元(げん)部会長は現時点でできうる範囲のものと説明。「今回の結果をもって、(今後も)事故の影響が出ないとは言えない」とも述べた。

と、逃げも打っているわけです。初版が1970年代と非常に古くなりますが、あの田原総一朗の書いた「原子力戦争」をおすすめします(下にリンクあり)。24時間テレビでわめいている姿しか知りませんでしたが、これほどの文章力があるとは・・・反省いたしました。最初に「公害の専門家」とされる専門家と、「公害で苦しめられている」個人の言い争いが出てきます。この小説家に出てくるこの専門家こそが、今の環境省とその周辺にいる人たちだと気がつくことでしょう。

 そもそも、チェルノブイリと同じレベル7の重大事故放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出 、原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能)なのですから、チェルノブイリと比較して被ばくが圧倒的に少ないことなどあり得ないことなど、誰にでもわかります。まあ、ソ連製と日本製の放射能では安全性に違いがあるのかもしれませんけどね。

 
posted by いんちょう at 07:47| Comment(18) | 原子力
この記事へのコメント
 どうもお久しぶりです。
 おかしいといえば、日本の農水産物の輸入を巡っての諸外国との争い、もそうですね。どうもこれを格好の韓国叩きの材料にしたい連中が、あたかもこれを韓国のみとの問題のように取り上げて騒いでますけど、この韓国との水産物の問題に関して日本を支持した他の諸外国、も実は日本の農水産物に関しては輸入制限をしており、似たり寄ったりの状況だったと思います。
 ここであえて逆の立場になって考えてみましょう。原発事故が起きた国の農水産物なんて普通食べたくはないですよね。それを食べたがらない人たちや輸入を制限している諸外国やそこの人たちを、それこそ「放射脳」扱いして嘆くというのもなんだかなぁと。
 なんというか「大地震と原発事故という二大災害に被災した可哀そうなボクたち日本人には世界中の皆が同情して協力してくれる」なんて甘ったれた妄想に日本人が取りつかれているとしか。
 ここ8年ほど日本中が絆絆と連呼し続けていたからでしょうかね。
 でもね、諸外国の人たちは、日本という国に住んでいる日本人という民族ではないのですよ。それこそ赤の他人なんですよ。そういう人たちには、日本産の農水産物を輸入したりそれを食すことに関して受け入れるか否かを選択する自由と権利があるのですよ。そしてその人たちの選択が自分たちの希望に沿わなかったからといって、あれこれ言う権利も本来我々日本人にはないのですよ。まして非難なんて。それこそ他国の多民族の人たちが自分たちで決めた事なのですから。
 もっとも日本政府としては、福1事故に伴う日本の崩壊を少しでも先延ばしにするためには、何でも諸外国に輸入を認めてもらわなければ色々と困るでしょうから、この先もあえて確信犯的に輸入再開を訴え続けるでしょうね。
Posted by 新潟県民 at 2019年06月09日 18:45
>あるいはぐっと卑近な例になりますが、
>NGT48の不可解な「処分」など。

・・・(笑)。これに関しては新潟のマスコミ、それもNHK新潟放送局が、かなり鋭い報道を繰り広げておりますよ。
 もっとも私は、芸能界と角界は怪しさ大爆発な胡散臭い世界と昔から思っており、何の幻想も抱いておりませんから、NGTの問題もあまり興味はありませんが。
Posted by 新潟県民 at 2019年06月09日 18:50
>ソ連製と日本製の放射能では安全性に違いがある

ウケました。非現実的なことをすでに多くの人が言っていますからね(笑
Posted by 酔狂な人 at 2019年06月14日 22:54
院長の久しぶりの更新ですね。

さて日本の27府県における小児AYA世代の年齢階級別および年齢調整罹患率(2009-2011年): ファイル内容
年齢階級別罹患率(対人口100万人),性,年齢階級,診断群別(ダウンロードリンク)

https://ganjoho.jp/data/reg_stat/statistics/dl/cancer_incidence_childhoodAYA(2009-2011).xls

コ−ド表 甲状腺癌 112 3シ−ト rate
112 甲状腺癌 男女計 2009-2011 0.0(0-4歳)/0.5(5-9歳) /3.1(10-14歳)9.0(15-19歳
0歳から19歳(400万人罹患率)合計12.6人 100万人罹患率3.15人

県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【確定版】
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/129302.pdf

表4.平成23~25年度実施対象市町村細胞診結果 5ペ−ジ

平成23年度実施対象市町村・悪性ないし悪性疑い15人
平成24年度実施対象市町村・悪性ないし悪性疑い56人
平成25年度実施対象市町村・悪性ないし悪性疑い42

福島の人口分布で0才〜19才までは約30万人位

7ペ−ジ
5)血液検査及び尿中ヨウ素(平成27年6月30日集計)のデ−タ−内容が記載されていますが、私にはこの値の意味は解りません。
23ペ−ジ
2結節の有無及び大きさの記述があり15.1〜20.0mm 132人 20.1〜25.0mm 59人 25.1mm以上59人 (30万人)この値は小児甲状腺癌の統計としては異常で大人の甲状腺癌も増えていると思われます。
27ペ−ジ
資料7 悪性ないし悪性疑い者の手術症例 30万人あたりの手術件数は放射能の影響と考えるのが普通の感覚だと思う。
Posted by いつもROMばかり at 2019年06月16日 22:43
最近機会があり、茨城から岩手まで海岸線を車で走りました。帰還困難区域、原発の前も。今さらですが何が起きたのか、起きているのか、被災地の今を自分の目で見たかった。そして、そこで感じた違和感。それを自分なりに調べ、考えるうちに、ここに辿り着きました。今、2011年の投稿から順番に読み続けています。違和感が少しづつ晴れていき、今度は歯痒さが。更新ありがとうございます。これからも情報発信を続けてください。私のように辿り着く人間が少しでも増え、この国が僅かでも良い方向に進むように。
Posted by ただいま勉強中 at 2019年06月19日 20:22
医師で研究熱心で有れば判るはずです。

統計情報でスクリーニングの様に居住者全員を検査をしたデータは無い筈です。
コカの統計というのは全てが有病者もしくは症状のある人の
統計データでしかないのですから比較対象が全く間違ってます

検索されると良いのですが。
甲状腺がんに対しては韓国のデータが非常に参考になります。
韓国では2000年ころより甲状腺の超音波検査が導入され多数の小さな甲状腺がんが見つかった結果、甲状腺がんの手術数が急増しました。
又、この事象が起きたのは低負担で受診出来るようになった、その途端急増してます

事実として日本で甲状腺検査が通常の検診などで導入されたと
言うことは聞いたことも見たことも有りません
読者の皆様も甲状腺がんの検査を定期健診で受けたという人は居ないでしょう
普通は、大腸がん、胃がん、前立腺がんの検査ですよね。
過去のスクリーニングデータが有るなら
そのデータを出してくださいな
だから、放射線の影響が有るとしても有意には増加していないと言えるのです。

https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29kiso-10-03-11.html
https://www.env.go.jp/press/16520.html
最新はこちら
https://www.env.go.jp/press/y050-36/mat06.pdf


という解釈は正しいのです。



Posted by Apophis at 2019年06月23日 00:28
27府県における小児AYA世代の年齢階級別および年齢調整罹患率(2009-2011年) 0歳〜19歳目100万人あたり3.14人の甲状腺癌手術

青森・山梨・長崎の甲状腺調査結果は福島県と変わらなかった
https://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/267.html

3〜18歳の者 4,500名程度の検査 A1 1.852人 A2 2469人 B 44人で2時検査を要するものは0 小児甲状腺癌の手術例はなし

県民健康調査「甲状腺検査(先行検査) 結節の有無及び大きさ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/129302.pdf#page=23

結節大きさ(19歳以下)15.1〜15mm/132人 20.1〜25mm/59人 25.1mm以上59人 放射能の影響のない地域でこのようデ−タ−がでるだろうか。

甲状腺微小がんは経過観察を推奨
https://www.youtube.com/watch?v=01g3ahwQ-ds

甲状腺がんと診断されても観察経過で問題なく、リンパ節転移が出現した時点で手術を行った場合でもその後の再発はなく、また甲状腺がんのために亡くなった方はいませんとの記述がある。

原発事故後200人以上の小児甲状腺癌の手術例がある、通常であれは100万人あたり3人程度の手術件数が福島では異常な増大で以下の理由が考えられる。

通常の甲状腺癌より悪性で放置したら死のリスクがあるので手術した。
福島県はしなくてもよい小児甲状腺手術をした。
このどちらかになる。
Posted by いつもROMばかり at 2019年06月24日 00:12
訂正
リンク先を間違えた

甲状腺微小がんは経過観察を推奨
https://www.kuma-h.or.jp/new-medical/recommendation/
Posted by いつもROMばかり at 2019年06月24日 00:22
原発公害についての先生の記事は本当に目から鱗のことが多いです。
私も恥ずかしながら、最近福島市に仕事で行く機会が数回ありました。私はマスクをして、なるべく滞在時間を少なくすうようにしましたが…
福島でマスクをしている人は皆無で、私も最後には外して歩きました。
福島は、自然に溢れ、人の属性もよさそうで、街も大きく、良いところでしたた。(国際的に)政治的には、残念ながら放射能被曝は認められないなら、そして、放射能被害を騒ぐと、日本国民は差別的態度を取る人も多いことを考慮すると、何にもなかったことにするしかないのではないかと思うようになりました。
環境省は、ナチスのような体質のような感じがしまう。厚生省と同じように富国強兵(戦後は経済戦士など)のために作られた組織ですね。
福島をこんな状況に落とし入れた、東電、関係官庁・関係者の罪は万死に値する。いずれ、その罪を償う時が来なければなりません。死んでも永遠にその罪を記録に残さなければなりません。
Posted by オイラー at 2019年06月30日 10:37
カロナールで肝を冷やすって?
大丈夫かいこの医者、容量間違えた?患者を薬漬けにしてるの?
医学の責任上言っとくが、容量依存性の無い薬は
小児や幼児の場合は存在しない、これは当たり前
の話。
紹介入院などする前にアセチルシステインぐらい覚えとけ。時間勝負だぞ
Posted by HOUSE.MD at 2019年07月02日 00:13
オノデキタさんは原発事故の放射能の影響を述べられているので、ややこしいと思われるかもしれませんが、医療関係者としてどうかケムトレイルについて関心をもって いただきたいです。

奴らは本当に日本を滅ぼす気でいるのでしょう。

https://ameblo.jp/do-not-stop-thinking/entry-12436670110.html
Posted by アチケド〜ノ at 2019年07月02日 06:05
HOUSE.MDさん

コメントありがとうございます。

アレルギーの場合は、容量依存性は関係ありません。そばアレルギーなどをご存じないのでしょうか。
 有名なところでは、ペニシリンアレルギーや、ゴムアレルギーなどがあります。

一度、(古いですが)ERなどを見てみてはいかがでしょう。

人間に薬を一度も処方したことがないことは、すぐにばれますよ。
Posted by 院長 at 2019年07月03日 12:43
サイトのチェック、荒らしを本当に医師免許持ってるやつにやらせたら莫大な費用が掛かる。安くて引き受ける医師がいたとしたら、その程度の医師の知見など信用できるわけがない。医学生に出来ないことはないけど、臨床の現実を知らないからぼろが出る。  ということですかね。
Posted by NoNo at 2019年07月06日 12:40
厚生労働省の医師か
医師になれなかった中級職員
がチームでchedk
気持ち悪い
小児甲状腺がんの手術はとにかく
大変 経験が少ないから
もう検査しないとか鬼
Posted by 農家 at 2019年07月09日 14:09
院長先生がご指摘くださっている点を除いて

>患者を薬漬けにしてるの?

今回の先生の記載、どこを読んでも投与量の話も重複処方も出てこないのに「薬漬け」という単語が出てきている。

>医学の責任上言っとくが、

「医学の責任」という全体の責任を負う話も医師はしない。自分の行った医療行為、発表した論文に関する責任を負うことに神経を使うから。

>容量依存性の無い薬は

院長先生のおっしゃるとおり。

>アセチルシステインぐらい覚えとけ。

この投稿者、知ったかぶりをしてもせいぜいアセトアミノフェンまでにしておけばよかったのに。医師同士の話では商品名を言った方が話が早く通じることもある。特に有名な商品の場合。

素人がネットからの引用をしたのでしょうが、以前はもう少しましなのがいたような気がする。
Posted by canseeyou at 2019年07月10日 20:37
7月9日付新潟日報朝刊より

●福島県民健康調査
 甲状腺がん報告表現一部修正へ
「結論早急」意見受け

 東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べる県の「県民健康調査」検討委員会は8日、2014、15年度に実施した2巡目の甲状腺検査の結果について「現時点では甲状腺がんと被ばくとの関連は認められない」とする評価部会の中間報告の表現を一部修正する方針を決めた。
 福島市での会議で「結論付けるのは早急だ」などとの意見が相次いだためで、最終報告ではどう表現するか今後検討する。
 事故当時18歳以下だった県内全ての子どもを対象に実施された検査の中間報告には、複数の委員から、分析に必要なデータや条件に制約があったとして「(関連が認められないと)断定していいのか」といった疑問や「2巡目で発見されたがんに限定した評価と分かるような表現のほうがいい」といった意見が出た。座長を務める星北斗福島県医師会副会長が今後、修正した報告案を各委員に配布し、意見を再度募る。
 11年度から行われた1巡目の検査と違い、2巡目以降は「本格検査」と位置付けている。18年度から始まった4巡目ではがんが1人、疑いが2人増え、3巡目でも新たに3人のがんが確定した。1〜4巡目と節目検査を合わせると確定が173人、疑いが44人となった。
Posted by 新潟県民 at 2019年07月11日 20:49
医療関係者の方の意見を聞きたくて、この前の記事に書かせていただきましたが、お気にさわったのなら謝ります。
Posted by アチケド〜ノ at 2019年07月21日 05:10
最も基本的な事項を理解することなしには 、どんなにたくさんのことを知っていても専門家としては機能しない 。特に実験 、観察 、メカニズム 、科学 、因果関係など 、本書でキ ーワ ードとする問題は 、知っているつもりの単語なので 、専門家でもあまり突き詰めて意味を考えたり調べたりしない 。知っているつもりが逆に落とし穴となり 、専門家を専門家でなくしてしまう 。
医学と仮説──原因と結果の科学を考える
津田氏より引用
Posted by 杉本俊夫 at 2019年09月05日 08:55
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。