2020年03月10日

なぜ、日本政府は新型肺炎のPCR検査を制限するのか

 新型肺炎の影響が、日本の隅々、いや世界全体に広がってきました。いつもは満員の東海道新幹線はガラガラ、ヨーロッパの定期便もガラガラ、道路を走っている車もかなり減少し、予約を取るのさえ難しい外食産業も簡単にとれるようになってしまいました。リーマンショック云々と比較している経済界の「専門家」がたくさんいるようですが、比較できないくらい壊滅的な被害が及んでいるようです。おそらく、今後の推移を的確に予想できる人は誰も居ないでしょう。

 日本でも、やり過ぎと言われながら急に3月2日に全国の学校が休校となってしまいました。あまりにも急すぎて、また休校だけではなく外出自粛も(当然ですが)されているため、お子さんが欲求不満になって苦労されている家庭も多いことでしょう。その成果でしょうか、なんと日本だけ、新型肺炎の爆発的な感染が抑えられています
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しかしながら、都市を閉鎖したわけではなく、相変わらずコンサートはある程度行われていますし、満員電車はいつも通り(少し減ってはいるようですが)。。どうしてこんなことに起きるのか。こんな政府の「統計」を信じるようでは、とても専門家とはいえません。感染患者を増やさないためにはどうしたらよいか。日本のとった対応は「検査をしない」です。韓国・ドイツではドライブスルーで検査の母胎をどんどん増やしているのにです。ツイッターを見ると決して、誇張ではないことがわかるでしょう。

では、なぜ日本政府は検査制限をしているのでしょうか。


それは、皮肉なことに指定感染症に指定したからではないかと考えます。

【新型肺炎】指定感染症になるとどうなる?
1. 患者に対する入院措置を取ることができる
2. 入院費が公費負担となる
また、これまで新型コロナウイルス感染症の患者が入院になった場合、比較的軽症であり入院を望んでいない場合も患者自身が自費で診療費を支払う必要がありました。指定感染症になることで公費から入院費用が賄われることから、患者の負担なく隔離措置を取ることができるようになります。

つまり「お金がないから入院したくない」というような事例を防ぐことができます。

3. 届け出が必須となり発生動向調査が容易となる
4. 接触者の把握が容易になる
5. おそらく医療従事者の感染リスクが減る
いいことづくめのようですが、とくに1,2が問題になっているのではないかと考えます。たとえば、この医者の検査はしないでいいという主張のブログ

コロナ検査を「手軽に」出来るようにしてはいけない理由【詳記】
内科医トワ氏
・偽陰性になった人が外出して蔓延を広める
・検査できる施設に人が殺到し、コロナじゃない人にまで蔓延を広める
・保険適用内でやれば医療費を圧迫する
・ここまでリスクがあるのに、コロナと仮に判明しても現状治療方針が変わらない


 一人の検査費用は、1万円足らずです。それでも医療費を圧迫すると書いているわけですから、これは医師全体がある程度そう考えていると言ってもおかしくありません。平時なら私もそう考えるでしょう。しかし、ヨーロッパまで広がって大変な感染を起こしているわけですし、諸外国も躍起になって検査をして隔離しています。たとえば、

新型ウイルス新規感染者減少、大半の仮設病院閉鎖 中国
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2020年3月9日 19:19 発信地:北京/中国 [ 中国 中国・台湾 ]

もし、日本で検査をして陽性でしたら新型感染症になっていますので、強制入院、費用は税金となります。1万円ちょっとの検査でさえ、保険費を圧迫すると主張しているわけですから、もし1人の感染が分かったら費用はその100倍以上になるはずです。そんなことをするのは「もったいない」ので、自宅でじっとしろ。検査はしない、どうせ治療法はないと主張しているわけです。そこには、国民全体のことなど何も考えていない身勝手な「特権意識」が見え隠れします。庶民は、自分で直せ、面倒は見ないというわけです。下手をすると現場に1日あたりの陽性患者認定数の限度さえあるかも知れません(ないでしょうけど)。中国の死亡事故は必ず30名を上回らないと馬鹿にしていましたが、それ以下のことを日本はやってます。

それに比べて中国の鮮やかなこと。このような病院に入院させられる人たちは、自宅でも過ごせる程度の軽症な人たちでしょう。それを一堂に集めて、入院費用を国家が持ち、食事を与えて、一般人と交わらないようにするわけですから、たいしたものです。
 日本のけちくさい医療とは全然違うところを見せつけています。

きちんと予算をつけて、ホテルでも何でもいい−それこそ廃校でもいいと思います−軽症者をあつめて、医療と生活を保障してください。そうしない限り、いつまでも日本は新型肺炎が蔓延して、目先の1万円を惜しんだばかりに何兆円もの損害を受けることになるのは明らかです。
 また、ドライブスルーもマクドナルドなり、モスバーガーなどのドライブスルー店舗を借り上げて、それを臨時の検査所として活用すればいいではありませんか。いつできるか分からない、できたらお荷物になるのがわかりきっている病院船などに振り向けるカネなどないはずです。
タグ:新型肺炎
posted by いんちょう at 18:55| Comment(3) | 新型肺炎
この記事へのコメント
公共交通機関を使って、ダイアモンド・プリンセス号の乗客を帰宅させたとき、本気で感染拡大を阻止しようとしていない気がしました。
そしたら、山尾しおりさんのコロナ特措法緊急事態を説明する動画を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=rTJy1n5ZB6c

むしろ、これを狙っていたのかもしれない?
そう、ふと感じました。
Posted by ナイーヴ at 2020年03月10日 21:34
やっぱりこの国に従ってはいかんな
Posted by よこ at 2020年03月12日 03:08
久しぶりに小野俊一さんのブログを見て感心しました。日本が必死に隠蔽した放射能汚染の問題を鋭く批判し、分析し、明らかにした実力と知識が、新型コロナについても遺憾無く発揮されていますね。ぜひともこれからもご活躍くださいますように、ご自愛ください。
Posted by じん at 2020年05月10日 09:17
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