2020年03月22日

根拠のない楽観論で戦線拡大する感染症専門家たち

 ヨーロッパ、米国が「集団免疫」なるある意味カルト的な戦法から、検査、隔離に舵を切りました。ところが、日本では北海道が非常事態宣言を終了し、東京では花見客がどっと押し寄せ、宝塚ではもう観劇が始まろうとしています。いったいこの違いはどこから出てくるのか。政治家が無能であることは論を待ちませんが、専門家であるはずの日本の感染症学会が現場を知らず、あまりにも楽観的な考えを持っているためだろうと思います。PCR検査をするなって言っているのもこのグループです。
 根拠のない楽観的見通しで戦争をどんどんと勧めていった関東軍、陸軍と全く同じです。

まず、今年の感染症学会
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2020年4月16日〜4月18日まで、東京のグランドニッコーで執り行われるようです。確かに重要な学会ではあると思いますが、あまりにも危機感がない、そして決定が甘いと思われます。いっぺんに感染症専門医が罹患したら、それこそ大変な事態に陥りますが、まあこの時期にこんな学会に参加するような医師は(自粛)・・・・


組織を動かしているのは個人ですから、団体で見るのではなく、個人の考えを顔写真とともに覚えておく必要があることはフクシマの時に学びました。最初は登場人物が多くなかなか頭に入ってこないのですが、何度も見ていくうちにああ、またこの人が出てきたかとわかるようになります。放射能の被害は長期に及びますのでごまかしがききますが、このコロナ肺炎に対しては感染スピードが速いため、過去の発言のおかしさがすぐにばれてしまいます。我々はきちんと学ぶことができるわけです。

では、まず日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大学教授)
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「日本では4月以降、新型コロナウイルスは生き延びにくい」は本当かSARSと類似点も、北⇔南「感染サイクル」に不安
2020年03月19日
では、新型コロナはいつ収束するのか。政府専門家会議のメンバーで、日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大学教授)は、「(日本は)4月以降は気温や湿度が上昇し、ウイルスが生き延びにくい環境になる」と、ウイルスの弱点を説明する。収束時期は「集団免疫などさまざまな要素が絡むので、正確には分からない」としながらも、気候が温暖になる夏前をめどに、ウイルスは一定程度減る方向に向くと見る。
(略)
舘田理事長は、南半球の国で感染者が出ていることに警戒感を示す。北半球の気候が温暖になりウイルスの広がりがいったん収束しても、これから冬を迎える南半球で感染拡大が続けば、北半球に再度ウイルスが移り、「感染のサイクル」が作られる恐れがあるからだ。人の移動によってこのサイクルが形成されれば、収束までに長期間を要することになる。
 どっちつかずの言葉でさっぱりわかりませんね。だから、感染症学会の中止も判断できないんでしょう。残念なかたです。では、この根拠のない楽観論を最初に振りまいたのは誰か。

コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由
「1%の界面活性剤」噴霧で殺せます
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インフルエンザやコロナウイルスによるSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)との闘いを経験してきたウイルス呼吸器感染症の大御所、根路銘国昭

山根 感染拡大はいつまで続きますか?

根路銘 テレビで4月、5月にさらに感染が広がるおそれがあると発言している人がいて唖然としました。コロナウイルスは気温が上がると生きていけないんです。もともと冬の寒い季節に活発になる風邪のウイルスなので、2月末から3月に入れば自然に終息すると私は見ています。
正しい知恵と対処法をもって向き合あえば、あと1ヵ月で終息するはずです。恐怖を煽りたてることをやめ、落ち着いて対処してほしいと願うばかりです。
 あとは鬼は外で窓を開け放てば大丈夫とか、まさに根拠のない楽観論です。もはや、この人の主張が間違っているのは明らかですが、昔の軍部よろしく、その間違いを認めることなく、さらに感染を拡大し続けています。
シンガポールで流行がとまらないことが証明されているにもかかわらず、4月になれば流行は収まるという根拠のない楽観論に未だに固執しているわけでしょう。だから、学会をやって、問題ないことを証明してやるというわけです。ここに一部の維新をはじめとする政治家がのっかって、日本独自の政策を立てているのだと思われます。

専門家の対策に根拠あり、新型コロナは制圧できる
科学的な理解にもとづく市民の協力が制圧へのカギ
2020.3.19(木)
矢原 徹一
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英国のボリス・ジョンソン首相が、流行が収束するまでに人口の60%が感染し、27万人が死亡する予測を発表し、「感染が広がるにつれ、実に多くの家族が身内・親友を失う」という演説を行ったことで、英国だけでなく日本にも大きな不安が広がっています。日本でも多くの人が感染して集団免疫ができるまで流行は収束しないという悲観的な予想を語る識者がいます。しかしその理解は間違っています。

私は医師ではありませんが、生物学者としてハリソン著『内科学』という国際標準の教科書を参照しながら書いていますので、ポイントは外していないはずです。

 まずインフルエンザを疑います。その可能性のほうがずっと大きいので、インフルエンザが疑われる症状があればインフルエンザの抗体検査をします。インフルエンザでない場合には、症状の原因が細菌性かウイルス性かの判断が必要です。そのために血液検査をします。白血球値が増えていれば、ウイルスではなく細菌感染による何らかの疾患が疑われます。咽頭炎、肺炎などいろいろな可能性があるので、症状を見ながら判断し、必要に応じて細菌検査やX線検査・CT検査をします(CT検査は新型コロナウイルスによる肺炎の診断に有効であり、確定診断のためにはPCR検査とともに実施が必要です)。また、X線検査・CT検査で肺炎の症状が見られた場合、その原因鑑別のためにPCR検査を依頼します。
 数学的な考察で煙に巻いていますが、結局彼の根拠は最後のハリソンの内科学教科書です。こんな教科書何の役にも立ちません。なぜなら、コロナ肺炎がパンデミックになる前にかかれているからです。当然このように役に立たないカビの生えた教科書は、すぐに改訂され、今後出版される際には、PCR検査を一番先に実施することを勧めるはずで、事実米国もその方向に舵を切りました。インフルエンザなどはやっていない時期に、一番最初に検査をするなんてナンセンスなんですから。こんな非専門家に、勝手に診断方法を決めつけてほしくありません。日々変化することがあるから、医師は一生勉強し続けなければならないのです。今、一番大事なのはコロナ肺炎かどうかを区別することであり、それさえ区別してしまえば、いいのです。昔の教科書に書かれたことを盲信することが一番危険です。強く抗議します。

しかしながら、現場の医師も同じようなことを発言しています。
現場医師が危機感を抱く報道。PCR検査の問題点を理解しよう
2020.03.16(月)

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大阪医科大学附属病院の総合診療科特任教授、鈴木富雄先生

現場の医師の危機感
「PCR検査というのは、私たち現場の医師にとって、ただの検査にすぎないんですよ。私たち医師は、症状の経過や他の病気の可能性など、総合的に判断して対応します」

PCR検査が陽性であろうが陰性であろうが、コロナであろうがなかろうが、現時点で特効薬はありません。
とにかく重症であれば、入院させて最善の治療をするそうです。
重症な患者へ最善の治療を行うのに必要なベッドが少ない上に、現状では軽症の患者にも使用されているのです。

「ですから、そのような意味からも、これはあまり言うことではないかもしれませんが…。
テレビのワイドショーなどで『希望する全ての方がPCRを受けられるようにすべきだ』と主張する傾向がございますけども、それは非常に現場の医師として危機感を感じます」
 コロナ肺炎は多彩な症状をとり、臨床症状では鑑別できないことは、すでに報道されているとおりです。だからこそ、諸外国がきちんとPCR検査しているのに日本だけ遅れている。わからないのにわかると主張する「名医」程やっかいなものはありません。そして、この人物は、以前紹介したプライマリケアの手引きを作成したメンバーの一人でもあります。現場の専門家がストップを書けているわけですから、検査が増えるはずもありません。なぜ、こういった判断ができるのか本当に理解に苦しみます。

ダイヤモンド・プリンセスで名をあげた岩田堅太郎医師
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2週間先のことが見通せない専門家ですから、あまり信用しない方が良さそうです。最近はPCR検査を主張するようになって、少しスタンスを変えてきてはいるようですが・・・

 感染症学会、そして根拠のない4月収束説がどうなるか。見通しのないまま戦争に突き進んでいった帝国軍人たちはどう責任をとるんでしょうか。

(関連ブログ)
新型コロナ肺炎は、結膜炎が初発症状のことがある
敵前逃亡した医師に未来はあるのか
posted by いんちょう at 05:55| Comment(0) | 新型肺炎
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