2020年03月22日

PCR検査不要論が引き起こしている不幸

 検査不要論を唱える人物がだんだんと明らかになってきました。

塚崎 公義
久留米大学商学部教授. 1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
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新型コロナの軽症者が検査を受けるリスクはメリットより大きい
検査を受けないでウイルスを撒き散らすリスクより大きなリスクあり

筆者が検査を受けないと、仮に1万分の1の確率で筆者が罹患していた場合に周囲にウイルスを撒き散らす可能性があります。したがって、「道徳的に考えて、他人に迷惑をかけないために検査を受けるべきだ」という考え方があり得ます。

しかし、筆者が検査を受けることで、それ以上の迷惑を他人にかける可能性が高いのです。

まず、検査には人手がかかります。1億人を検査するには長い時間がかかるでしょう。そうであれば、重症者を先に検査し、余裕があれば軽症者を、それでも余裕があれば無症状者を検査する、という順番を付ける必要があります。

次に、仮に陽性が出た場合に隔離するということになると、100万人分の隔離施設が必要になりますが、日本には隔離施設がそれほど多くないはずです。そうであれば、重症者から先に隔離して治療すべきでしょう。

重症者の隔離と治療を行って、余裕がある場合に初めて軽症者の検査と隔離と治療を行う、という順番が必要です。最初に軽症者が検査を受け、隔離されてしまって重症者が検査や隔離や治療が受けられない、などということにならないようにしたいものです。

軽症者は自宅待機ということであれば、隔離施設が不足することはないかもしれませんが、それでも「多分本当は罹患していないにもかかわらず、周囲に多大な迷惑と心配をかける」ことになるわけで、やはりお勧めはできませんね。


この結果、大分での爆発的な院内感染です
「クラスター」防げず…なぜ 発症後も勤務、「持病」で検査遅れ


 九州初の院内感染によるクラスターが発生したとみられる大分市の国立病院機構大分医療センターでは21日、感染した看護師ら2人が発症後も出勤していたことが判明。感染が確認された大分県臼杵市の60代女性が持病の間質性肺炎と判断されてPCR検査が遅れたことも分かった。感染爆発も懸念される事態を、なぜ防げなかったのか。会見した広瀬勝貞知事は、県内の医療機関に対し「感染が疑われる場合にはちゅうちょせず、PCR検査の相談をしてほしい」と訴えた。

 県によると、2人は20日に感染が判明した30代女性医療従事者と20代女性看護師。医療従事者は15日に38度台の熱が出た後、16日に別の病院で受診。17、18日は休んで19日に出勤した。看護師は18日に下痢、19日に頭痛や倦怠(けんたい)感があったが19日まで勤務したという。

 県健康づくり支援課の藤内修二課長は「医療現場の厳しさは分かるが、残念と言わざるを得ない」と指摘。センターでは体調の悪い医師や看護師らは休むよう取り決めているが「事情を確認したい」としている。

 60代女性は発症した7日から16日にかけ、臼杵市内の2医療機関を複数回受診した後、間質性肺炎と診断されてセンターに救急搬送された。PCR検査を受ける19日まで4人部屋で過ごしていた。

 県によると、女性は呼吸に苦しんでいたものの熱がなかったため、センターは持病の間質性肺炎が悪化したと判断。県や大分市への相談はなかった。夫(60代)の感染判明を受けて女性のPCR検査を行ったという。

 医師でもある藤内課長は「肺炎が持病のため、判断は難しいが、新型コロナウイルス感染を念頭に診察してほしかった」と強調した。 (岩谷瞬)
 全文引用させていただきました。今の時期ならば、だれでもコロナを疑っています。それができない体制に問題があるわけです。私も風邪症状を見たら、全員コロナと思いますが、検査ができないために、家でおとなしくしてくださいというわけです。この病気の恐ろしいところは、軽症患者が感染を拡大して、重症患者を多数造ってしまうことです。だから、休まないといけないのですが、風邪症状で休んでいては話になりません。そんなことできるのはごく一部の会社と役所だけです。コロナ検査をして陽性ならば、絶対に休むでしょう。そこをさせていないわけですから、流行が止められるわけがありません。

 各国が戦争並みの体制で臨んでいる中、検査をする人に迷惑をかけるとか、お金がかかるとか、そんなことは経済的損失に比べればたいした額ではありません。検査体制を増やし、入院する場所が足りなくなるようならば一時的な仮設病棟を建設する それが、執るべき手段です。今のままで対応しようとするから、久留米大教授のようにとんちんかんな意見が出てくるわけです。なぜ、こんな意見が大手を振ってのさばっているのか。不思議でなりません。

ちょっと弱めたとたんに東京ではこんな有様

posted by いんちょう at 09:52| Comment(3) | 新型肺炎
この記事へのコメント
今回、船橋市から2例目の新型コロナウイルスに感染された60代の女性の方が出ました。この女性の方が働かれていたのは大型ショッピングセンター(商業施設)のトイレの清掃員と船橋市役所では広報で報じています。内容は「市内2例目の患者は、ららぽーとTOKYO-BAYに勤務している清掃員であり、当人が清掃した場所(立ち寄った場所も含む)について、3月19日の業務終了後に、施設側において、清掃・消毒を実施いたしました。
 また、患者は清掃作業を1人で行っており、作業中はマスク、手袋を着用しており、施設利用者との接触はなく、清掃作業はトイレ等が中心であると確認しております。
 同僚の清掃員についても、これまで体調不良となっている方の発生が確認されておりません。
 なお、現時点においても、濃厚接触した者はいないものと考えております。」というものです。つまり、私が考えるにはお一人でトイレの清掃となっています。この商業施設は三井不動産が経営しております。したがって、感染されたご本人は、直接的な雇用では無く、派遣社員ではないかと想像できます。と、すれば、トイレからの糞口感染も考えられます。新型コロナウイルスに感染された客が汚したトイレを清掃され、感染ということです。こういう事は非常に怖いことです。
Posted by 弓場清孝 at 2020年03月22日 20:51
キャスの裏番組で
NHK 東北大の教授が検査しないほうが
医療崩壊しないと、連呼してました。
ロシアと日本とアフリカが検査しない
未開の国に成りました。
比較グラフに日本は載せないほど、相手にされていない
Posted by 農家 at 2020年03月23日 00:34
こんにちは。情報発信ありがとうございます。現在の状況に問題意識を持っている医師の方もいることが知れて大変心強く思います。
今は(3/24)、CTをしているからPCT検査が要らないという新たな勢力が出てきていますが、実際はパルキシオスメーターで酸素飽和度を測って正常値であればCT検査へは進みません。
高熱が出ていても様子を見てくださいで肺炎症状が出るまで帰されますし、なんなら呼吸器症状が出ていても帰されますし、運良く入院出来ても時既に遅しです。
Twitter で #検査してもらえない で検索を掛ければ幾らでも確認が取れますし、
裏付けのとれたニュースでも報道しています。

[NHK] “髄膜炎の原因が新型ウイルスの可能性”20代男性が重症 山梨
https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/amp/k10012319561000.html

[西日本新聞] 熊本の1例目女性、医療機関たらい回し 新型肺炎
https://www.google.co.jp/amp/s/www.nishinippon.co.jp/item/n/586755.amp

新型コロナウイルスに関連した患者の死亡について
〜新型コロナウイルスに関する東京都からのお知らせ〜
https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000111.000052467.html

そもそもCT検査で肺炎像が確認出来る状態を軽傷を称するのは如何なものかと庶民は思っています。
Posted by 庶民 at 2020年03月24日 14:54
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