2020年05月08日

病気のみを診て、患者・社会を全く気にしない医師

 医師が真っ先にCovid-19から逃げ出してしまいました。感染防御手法を研究せずに、罹患する可能性があるから、あるいは患者が集中するから・・という理由でインフルエンザの検査さえしないように指導した日本医師会。その強烈なしっぺ返しとして、各医療機関の来院患者が減ってしまい、いずれも青息吐息なのは皆様ご存じでしょう。今考えると感染研の口車(日本の伝統工芸的PCR検査は、数をふやせない。増やさないように論理武装せよ)に乗ってしまったわけです。未だに各学会は、検査の「無意味」さを一生懸命説いています。世界各国が、一生懸命件数を増やそうとしているのに。そんなに役に立たない検査なら、世界中で一生懸命しないという常識さえないんでしょうね。さすが、大本営発表をまともに信じた国民の末裔です。

 さて、またも現場を知っている医師の「証言」がでてきました。記事にしたのは原発事故の報道の時から有名な新潮です。

新型コロナウイルス「最前線の医師」が語った本音
5/2(土) 6:32配信 デイリー新潮より
 そこで今回、ある総合病院で新型コロナウイルスを実際に診察し、また現場の統括もしているベテラン医師に匿名を条件で本音を語ってもらった。匿名にした理由は「特におかしなことを言ったつもりはありません。同じように考えている医師も多いと思います。でも、ただでさえ忙しいのに、病院あてに抗議などが来るとたまらないから勘弁してください」というものである。

――お勤めの病院はどんな感じですか? 

 現状をお話しする前に、平時の病院、医療がどうだったかを少しご説明させてください。

 もともと日本は国民皆保険ですし、東京は医療へのアクセスが極めてイージーになっていました。中学生までは医療費ゼロですし、救急車を呼んでもお金は請求されません。欧米なら数万円は確実に取られます。それゆえ、子供を昼間病院に連れて来られないというだけの理由で、救急外来を夜間に普段使いするような親までいたのです。

 だからいつも病院が混雑していることが問題になっていました。一方で、開業医の先生を含めて医療機関側もそれで儲けていた、という面もあったことは否定できません。「どんどん来てください」とやって、医療費は国に負担してもらえばいいのですから。
 こういうところが全くなかったというのは、もちろんウソでしょう。社会全体のことを考える立派な医師です。が、ご自身は経営には全くタッチしていないと言うこともよく伝わってきますね。つまり、社会の上っ面しか見ていないのです。

 外国の例を簡単に紹介するのも問題です。「海外ではこうだ」というのですが、それぞれの国によって医療レベル、保険制度、国民性、文化など異なる背景があります。だから安易に「あそこがいい」「ここがいい」という話ではありません。

「アフリカの〇〇ではこうだ」と言われても、その国は常に様々な感染症の脅威が存在する国かもしれません。その国の政策を参考にする、といっても無理があるのではないでしょうか。
 海外の事例でも有効だと判断すれば、当然取り入れるべきです。これこそ、島国根性丸出しの発言。コメントで指摘して納得しましたが、誰も参考にしていない「アフリカ」を例としてあげています。こことしてあげるべきなのは、韓国、中国、あるいはドイツ、フランスなどの先進国のはずです。わざわざ、日本よりも劣っているのが明らかなアフリカを例示する時点で、その根性が伝わってくるではありませんか。

――そうした報道に煽られて、検査や診察を求める患者さんが殺到していて、かえって病院が困っているとも聞きますが、どうなんでしょう? 

 確かに、必要とは思えない患者さんが検査を求めてくる事例はあります。直接こちらの病院には来なくても、かかりつけ医から紹介状をもらってきて、検査を求めるケースです。そういう人の中で検査を断られた人が、SNSやテレビで「検査も受けられない」と主張することもあるのでしょう。

 ただ、この間、数多くの新型コロナウイルス感染者を診てきた者として言えるのは、「この人は陽性だな」と思う人は検査に回さなくても、ほぼわかる、ということです。あくまでもその診断を確定させるために回すのです。病歴を聞き、問診をして、CTを撮り……といった診察の過程でかなりの確率でわかります。
 何を言っているんでしょうか。Covid-19は無症候性から、重症肺炎まで様々な臨床像をとります。CTでわかるような肺炎が起きているのならば、中等症以上です。明確な臨床症状が出ていれば、わかると豪語するのは、手遅れになってオレが見つけたと自慢する医師でしかありません。
 たとえば、歯茎の血が止まらないから、血液検査をしてみると白血病がわかるとか、あるいはほんの少しの身体所見をから採血をして、胆嚢炎を見つけるとか。そういったことをこつこつとやるのが医師の役割のはずです。高熱を発して、黄疸が出てきて、右脇腹の激痛を訴える患者を診て、「血液検査をせずとも胆嚢炎とすぐにわかる」と豪語するようなものですから、全く意味がありません。それに、CT検査よりも遙かに簡便にできるのがCovid-19の検査の良さでもあるのです。CTをドライブスルーでできるでしょうか?ちょっと考えたらわかる話です。かりに設備がなくとも、簡単な検査で白黒がつけれるのですから、まずそちらを先にすべきです。日本にはCTがたくさんあるからPCRをしなくてよいというのは、あまりにも情けない意見です。そもそもCTをとるにはかなりのマンパワーと場所と装置が必要です。その間に感染が広がってしまうではありませんか。そういったことを全く考えない−単にCTの読影しかしていない−医師は、次のように平気で発言します。その裏に、看護師、放射線技師が防護しながら撮影していることなど、一切考慮しないからです。



――テレビに出ている「専門家」の強い主張の一つが、「とにかくPCR検査を増やすべき」というものでした。これはどうなのでしょう? 

 これは絶対に間違いです。少しでも専門知識がある人は、全くこれを望んでいません。

 他国と日本が違うのはこの点で,本当に医師が疑った例にのみ検査をやっている点で感染の広がりをコントロールできていることは確実です。

 とはいえ確かに検査のスピードは遅かったから、そこは今改善を進めています。

 ただし、誰彼構わず検査をオーダーできるような状況を作らなかったことは100%正しかったと考えています。

 日本のように国民皆保険の国で、なおかつ感染症に詳しくない町のクリニックのようなところまでもが、自由にPCR検査をできるような環境を作っていたら、間違いなく院内感染が多発していたでしょう。おそらくニューヨークやイタリアの比でない状況になったと思います。

 ドライブスルーでのPCR検査を増やせ、という意見についても、乱暴に思います。病院外での検査体制は進めたほうがいいでしょうが、やり方を間違えるとかえって感染者を増やすことにもなりかねません。
もし、院内感染を起こせば、その街のクリニックは間違いなくつぶれます。いまは、PCR検査をさせないがために、Covid-19の感染疑いの患者の胸部レントゲンを撮り、血液検査をしないといけない羽目になっています。それなら、最初から防護をきちんとして、PCR検査の検体をとるか、あるいはドライブスルー検査に紹介させてもらえれば何の問題もありませんでした。だいたい、町のクリニックをバカにしすぎです。自分たちが罹患したら、それこそ死活問題。勤務医のようにのほほ〜んと休める立場ではないのです。全くもって腹が立ちますね。つまり、自分は専門家だから、町のクリニックは口を出すなと言う目線ですね。
ドライブスルーも全く根拠のない理由で拒否。

 テレビに出ている中でも、自称「専門家」ではなくて、本物の専門家の先生方もいらっしゃいます。そうした方に、「日本のPCR検査数は少ないのでは」とか「より検査体制を充実させられるといいのでは」と問えば、「そうですね」と答えるでしょう。それ以外の答えをしようがありません。

 しかし、それで「それみろ、やっぱりPCR検査が足りないんだ」と言い張るのはやめてください。

 繰り返しますが、現場で本当にこの病気を診ている医者で、もっと検査数を増やせ、などと言っている人はいないはずです。
 これ、なぜだかわかりますか?この医師の精神構造を分析すれば簡単です。それは、自分たちだけが忙しくなるから。だから患者を増やすなと言うわけです。

 一番最初は、社会全体での医療費の無駄遣いを指摘しておきながら、最後は自分たちが忙しくなるから検査自身を増やすなと平気で言う。そして、町医者と命をかけて診療している医師を小馬鹿にして、悦に入る。そもそも、このCovid-19は感染力が強く、陽性患者(ウイルスを排出している患者)を隔離して、それ以上感染を増やさないようにしなければなりません。しかし、そんなことは一切考えずに、自分のことだけを考える。もう、自分は十分働いているのだから、もう患者を回すなと平気で言う。
 社会のことも何も考えていません。

 実際に診察しての実感を一言でいえば、「この病気はヤバい」です。

 多くのウイルス性肺炎は、自身の持つ免疫力で打ち克つことができます。

 新型コロナウイルスは、若い人と比べて高齢者が重症化しやすいことはよく知られていますが、では両者の違いは何か、といえば免疫力になります。肺炎が重症化しても、踏ん張っているうちに回復に向かえる。だからICUやECMOで治療をして、「もうちょっと頑張れる」ようにするのです。しかし、その間にダメージを回復できなければ最悪の場合、亡くなることになります。

 少なくとも私の病院では、例年、インフルで亡くなる人はまずいません。それまでにちゃんと治療をして、回復してもらっているからです。しかし今回は、すでに何人もの方が亡くなっています。だから「ヤバい」と感じるのです
やばい病気なのはわかっているのに、検査を増やすなと言う。重症ならばCTをとればわかるからと。

 なお、「検査数が少ないから死亡者が目に見えていないだけ」といった主張は完全に陰謀論の類です。たとえば別の肺炎死だとか、謎の死者が急に激増しているというのであれば、そういう仮説も立てられるのでしょうが、そんなことはまったく起きていません。なお、「検査数が少ないから死亡者が目に見えていないだけ」といった主張は完全に陰謀論の類です。たとえば別の肺炎死だとか、謎の死者が急に激増しているというのであれば、そういう仮説も立てられるのでしょうが、そんなことはまったく起きていません。
 そもそも、死亡統計自体がまだ出てきていません。なぜ、何も知らないのにここまで言い切れるのでしょうか。警察が10件以上のコロナ不審死を報道しているのに。
 そもそも、忙しくて、報道などをみたり、世間で何が起きているかを調べるような時間などないでしょうが、それならそれでもう少し謙虚に話すべきです。だいたい、医師の世界はものすごく視野が狭いのですから、それで全部を語るなかれです。

 以上、思いつくまま書きました。しかしながら、こういった思想の医師が多いのもまた確かです。なぜ、彼がそのように言うのかをひもとくと理解出来るのではないでしょうか。

posted by いんちょう at 21:15| Comment(4) | Covid-19
この記事へのコメント
かねてより政府が周到に準備していた医療費削減策(病院数の削減)の発動です。
Posted by 経世済民 at 2020年05月09日 00:16
自称専門家呼ばわりしている相手、TVだと要は岡田晴恵さんや(小野先生は嫌いと承知していますが)上昌弘さんでしょう。

要するに訴訟対策ですね。

外国の事例をアフリカと持ち出すのも、この人物が本当は反論できないことを示すものです。成功例は普通韓国、中国、台湾、PCRを大量に実施した例は欧米各国を引き合いに出すのが普通です。

そういう意味では、「やりたくない」という心理を喝破されたのは流石小野先生ですね。この人は雑誌で威張りたいだけなのかと思っていたので気づきませんでした。

早く感染して死ねばいいのに。
Posted by 岩見浩造 at 2020年05月09日 02:50
ていうか、TVで目にする人で自称専門家気取りと言えるの、自分はワクチン打たないと自白したHPVの村中位では。立場の差はあれ、医療ジャーナリストって今回殆ど呼ばれてないです。ほぼ全員研究者、現役医師、技官上がり。適性や専門領域はともかく、ざっくりした意味では「専門家」です。

この医師こそ新潮が政権忖度で捏造した自称なんじゃないのって勘繰りたくなりますね。
Posted by 岩見浩造 at 2020年05月09日 03:05
わたくしも、「政権忖度で捏造した自称」医師説に賛成です。ベテラン医師が実際に語ったことも含まれてはいるでしょうが、記者氏が適当に付け加えているような、話の流れにそぐわないところが散見されます。

そもそも、科によるかもしれませんが、現場の統括をするような立場の医師であって、ただでさえ忙しいと言っている人が、開口一番、くだくだと平時の病院、医療のことを説明するでしょうか。よほど、「社会全体のことを考える立派な医師」としか言いようがありません。

ただ、「「検査数が少ないから死亡者が目に見えていないだけ」といった主張は完全に陰謀論の類です。」と決めつける医師は、残念ながら多いと思います。
Posted by くまひろ at 2020年05月09日 10:36
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