2020年05月10日

【悲報】日本のコロナ対策専門者会議は全く機能していなかった

 私は、かつて東京電力の原子力部門に勤めていました。安全部門を担当する箇所だったため、なんども通産省の顧問委員会に資料を運んでいったものです。そこで使用される資料の表紙は「通商産業省 資源エネルギー庁」とかかれていたのですが、もちろん作っているのは東京電力、そして実際に中身を作っているのは日立、東芝のメーカーでした。つまり、

プラントメーカー(日立、東芝)が資料を作る

東京電力の担当者がメーカーと打ち合わせ。
 初めて聞く内容をメーカーに質問しながら理解して、コメントをつける。資料の修正を依頼する

東京電力の上司に説明(私よりも理解している人たちばかりだったので、特に問題なし)

東京電力が通産省の担当者に説明
 メーカーから聞いた話を又聞きで説明

通産省が顧問委員会に説明

というながれです。一番わかっているのはメーカーです。基本的に会議の説明をするのは通産省のお役人、質問が出ると答えるのは東電社員、東電社員が答えられないと持ち帰って、メーカーに聞いて次回の顧問会で回答。

 茶番と言えば茶番もいいところ。これが、世界一の安全性を議論するところですから、情けない話です。そして、この顧問会が始まる前に、東京電力社員が顧問委員会の委員長、あるいはうるさい人物に前もって説明をして、話をつけておくわけです。流れはできあがっていますし、当日膨大な資料をどんとつまれて、全部読めるはずもありません(8センチファイル数冊が普通)。通算の役人の読み上げる言葉の修飾子に文句をつけるくらいが関の山でした。

 たまに、うるさい先生もいます。そうすると、いろいろ喧々がくがくやらせた上で、座長(東電社員あらかじめ内諾をもらっていた先生)が、

「では、議論も尽くしたことですし、これでよろしいでしょうか」

とやるわけです。私が出席した顧問会議で、まともな議論になったことは一度もありませんでした。通産省のお役人も「原子力安全委員会、なんて、これよりもっとひどいよ。」言うくらいでした。まあ、班目委員長が何をしていたかを思い出せば、何の不思議もないはずです。

 以上が、予備知識です。

さて、今回のコロナウイルス感染症対策専門家会議は、どうでしょうか。メンバーについては、本日の別のブログで説明したとおり。メンバーを見てみると、「偉い人」ばかりで、資料を自ら作りそうな人は一人もいません。かといって、コロナ対策で厚労省も忙しく、人手が足りないはず。だとすれば、実際に資料を作るのは誰か。感染研も資料をまとめる能力があるとも思えませんから、おそらく厚労省が懇意にしているメーカーに資料を作らせているのでしょう(ここを暴くのは、一つのポイントだと思います)。そして、しゃんしゃんでおわらせる。何ら新しい話も出てこないし、問題を指摘することもないだろうと想像出来ますね。

実際どうか。メンバーの一人である武藤香織が萩上ちきのラジオ番組に出演していましたので、ここに紹介いたします。
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【音声配信】「政府の専門家会議のメンバー武藤香織さんに聴く新型コロナウイルス対策の課題」2020年4月28日(火)放送(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時〜)

 いやあ、あきれました。何の危機感もないし、なぜPCR検査が少ないか、何が問題かも話し合った様子もない。
この方が話しているように本当に「新社会人の仕事始め」みたいな感じの会議であることはよくわかりました。

是非一度聞いてみてください。おそらく、
・女性医師
・見栄えがいい
・会議の内容にたてつかない
・ある程度名前が知られている

という判断基準で選ばれたのでしょう。非常によく伝わってきます。PCR検査がなぜ増えないかを私なりにいろいろ分析してきましたが、専門家会議でまともに議論された雰囲気さえ全くうかがえません。

・PCR検査が増やせない
・受検者数をどうやって絞ったらいいか
・発信をどうするか

だけです。なぜ、PCRが他国と比べて少ないのか、日本の問題はどこにあるのか、保健所の対応はどうかなどと言う戦略的な話は一切出てきていないようです。それどころか、そんな話は別の部会でやっていただかないと・・・と言うレベル。

 こんな人たちに国民の命が握られている−彼らはそんな責任のある専門会議ではない。そもそも、法律で決まっていない組織、単に話を聞くだけだと発言しています−ことをしると心底怖くなります。

陽性患者を隔離することもせず
自宅にこもって
神様にお祈りをして
ウイルスがいなくなることを願う

これで、病気がなくなるのならば、もはや呪術師と同じです。どこにも現代医学など入る余地はありません。
日本に能力がないことはわかってはいましたが、ここまでひどいとは全く思いませんでした。ちょっと長いですが、上記のラジオ番組を聴いてみてください。絶望的にならざるを得ません。

なお、上記ラジオで指摘されている法律で決まっている「基本的対処方針等諮問委員会」にも武藤香織は、名を連ねていることを指摘しておきます
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コロナ専門家有志の会、専門家委員会にも所属していない人物

谷口清州(三重病院臨床研究部部長)
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朝野和典(大阪大学大学院医学系研究科教授)
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長谷川秀樹(国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターセンター長)
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田島優子さわやか法律事務所弁護士
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 なお、この人物は公明党の参考人として意見陳述している


2020年05月10日
発熱後4日間待てと「推奨」した人殺し集団

  
posted by いんちょう at 13:00| Comment(5) | Covid-19
この記事へのコメント
ご苦労様です

知事さん二階派も、抗体検査実施とか
山梨大院長に呼応して

https://www.hosp.yamanashi.ac.jp/wp_hosp/wp-content/uploads/2019/11/kensa207_idenshi.pdf

コバス6800が有りそうですね
若山さんが居たのですから当然
学長は使いたいが
院長がOKしないということか

東大薬学部は、多分6800 2台を
covid19の為用意 
2000検体/day
だが院内退院検査のみとか
タケシのTVの番組内で、言ってました
Posted by 農家 at 2020年05月10日 14:58
院長先生 武藤香織は医師ではありません。
経歴から専門家会議の広報担当ではないでしょうか。

 
Posted by 名無し at 2020年05月10日 15:21
中選挙区制の時は切磋琢磨のため族議員は勉強だけでなく議論もすれば現地にも真面目に出向き、実態から遊離した政策とならないようにしていたそうですが、最近のは日の丸掲げて威張って金策しかないですからね。

>感染研も資料をまとめる能力があるとも思えませんから、おそらく厚労省が懇意にしているメーカーに資料を作らせているのでしょう(ここを暴くのは、一つのポイントだと思います)。

プラントメーカーに相当するのは製薬会社かな。モノづくりの中でもアッセンブリのため上流にいてそうだ。多分機器メーカーじゃない。
Posted by 岩見浩造 at 2020年05月10日 15:35
今日の八木啓代さんのブログ「黒川弘務の正体」も見てください。唸りますよ。
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-791.html
Posted by 渡邉 建 at 2020年05月10日 16:40
武藤香織氏出演のラジオ番組はリアルタイムで聞きました。悪い人ではないのかもしれないけど、ご自分の立場とこの状況にもかかわらず、そんな無責任なこと言っていいの?と思う発言が続き、呆気にとられました。専門家会議の怪しさがよくわかりました。
Posted by 保育園を休園に at 2020年05月10日 17:37
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