PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題 ウイルス専門の西村秀一医師が現場から発信
大崎 明子 : 東洋経済 解説部コラムニスト 2020/05/12 6:00
国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一医師へのインタビューを行った。ウイルスセンターは国内では数少ない臨床ウイルス学の研究施設であり、全国の医療機関から依頼を受け、ウイルス分離や血清学的検査を行っている。PCR検査の現場をよく知る立場からの問題提起である。
大崎 明子 : 東洋経済 解説部コラムニスト 2020/05/12 6:00
国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一医師へのインタビューを行った。ウイルスセンターは国内では数少ない臨床ウイルス学の研究施設であり、全国の医療機関から依頼を受け、ウイルス分離や血清学的検査を行っている。PCR検査の現場をよく知る立場からの問題提起である。
ここまでで、一番大事なのは何でしょう?まず、著者ですね。名前と顔を見てみましょう。
二番目に写真と経歴がありました。
この顔にぴんときたら一一〇番ではありませんが、この人物は私のブログですでに取り上げています。
日本のPCR検査数は、世界最低レベル
PCRは、POCTのイムノクロマトキットのように検体を入れれば、あとはほぼやることがない類のものではなく、μリットル単位で何種類もの試薬を、順番を間違えずに加えていく、技術力が求められる検査である。
この時代に、4月下旬の時点でもPCRには匠の技が必要だと主張していた人物です。現場にいるはずなのに、信じられない不勉強さです。こういう知識がありますから、さて現時点で何というか見物ですね。PCRの感度が高すぎることによる弊害もあって、偽陽性の可能性もある。PCR検査は検体内のウイルスの遺伝子を対象にしている。本来の感染管理では生きているウイルスの情報が必要だが、それを得ることができないためだ。そうすると、ウイルスの死骸にたまたま触れて鼻をさわったというようなときも陽性になりうる。
理論的にはたしかにありえます。が、それはウイルスの死骸が鼻について、検体採取時の時にこすり取ってしまうことを想定しているのでしょうか。そんなこと、どう考えてもほとんどおこらない話です。確かに可能性はゼロではないですが、1億円の宝くじが当たるよりも確率としては低いでしょう。つまり、無視出来ます。そういった苦し紛れのいいわけを平気でします。(この人物の特徴です)もしコロナだったら家族にうつしたくないから知りたいという要請はわかる。東京では院内感染が起きているので、医者が心配だというのも共感します。ただ、インフルエンザ並みに市中に感染が広がっているわけではない。全体としてコロナにかかっている人はごくわずかな中で、とりあえずコロナかどうか確認したいから検査をするということは、PCR検査に関わる資源に限りがある以上、無理な話だ。また、陰性だから安心できるというものではなく、防御はいずれにしても必要だ。
これは、検査が自由にできれば制限する必要がないことです。事実、韓国、中国ではどんどん検査をしています。OECDのブービー賞では確かにこのレベルまでは検査出来ないでしょう。ここで重要なのは、この人物はPCRを増やす必要があるとは感じていることです。――多くのメディアでは検体採取を行う保健所の話ばかりで検査の現場の話はあまり出てきません。検査をする技師には専門性と熟練が必要だそうですね。
マイクロリットル単位で何種類もの試薬を順番を間違えずに加えるという根気と技術力の必要な仕事だ。キャラクターの問題もある。私は長く見てきているし、部下を適材適所で配属しなければならない立場なので、向いている人と向いていない人の違いがわかる。長期間根気よくコツコツと取り組める人でないと向かない。自信満々であったり乱暴な雑な人がやるとダメ。それに手先が器用でないとできない。
ほんとうに匠でないとできないと言い始めました。キャラクターが重要とは、江戸時代でしょうか?マイクロリットル単位で何種類もの試薬を順番を間違えずに加えるという根気と技術力の必要な仕事だ。キャラクターの問題もある。私は長く見てきているし、部下を適材適所で配属しなければならない立場なので、向いている人と向いていない人の違いがわかる。長期間根気よくコツコツと取り組める人でないと向かない。自信満々であったり乱暴な雑な人がやるとダメ。それに手先が器用でないとできない。
さて、皆さんご存じの通り、現時点では全自動の機械があることは知れ渡っています。厚労省もついに、次のようなツイートをしてます。
ようやく全自動の機械があることが知れ渡りましたから、この人物も言及せざるを得ません。さて、何というのか・・・ロシュ社のコバスなど大型のPCR全自動検査装置は既に日本の大学や研究機関に数十台程度が導入されていますが、それらはB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV検査等に用いられています。これらの検査も引き続き必要であり、全てを新型コロナウイルスのPCR検査に振り向けることは適切ではありません。
— 厚生労働省 (@MHLWitter) May 11, 2020
――RNA抽出からDNAの増幅・検出まで全自動で行う検査機器の開発も進んでいるようです。
全自動で検査できるPCRの機種は限られていて現状ではどこの施設でも使えるわけでもない。主要なメーカーはアメリカ企業なので急に大量に購入しようとしても供給を受けられるのかわからない。値段が高くて簡単に購入できないという問題もある。今各地の衛生研究所にある機器の多くは新型インフルの大流行のあとにようやく配備されたものだ。また、全自動だからと際限なく検査すれば、同じように試薬やそのほかの資材の不足が生じる。
全自動では技師のミスによる偽陽性がたくさん出るということはなくなるだろう。だが、感度が高いことによる偽陽性の問題や検体採取の難しさによる偽陰性の問題など、PCRの根本的な問題はまったく解決しない。むしろ「全自動」という言葉が独り歩きして、医師を含む一般の人たちが無謬(むびゅう)の検査のような印象を持つことが怖い。
このひとは大半のPCR機械が日本製であることすら知らないようです。試薬も感染症独自のローカル規格にこだわっているから不足するとはすでに報道されました。全自動で検査できるPCRの機種は限られていて現状ではどこの施設でも使えるわけでもない。主要なメーカーはアメリカ企業なので急に大量に購入しようとしても供給を受けられるのかわからない。値段が高くて簡単に購入できないという問題もある。今各地の衛生研究所にある機器の多くは新型インフルの大流行のあとにようやく配備されたものだ。また、全自動だからと際限なく検査すれば、同じように試薬やそのほかの資材の不足が生じる。
全自動では技師のミスによる偽陽性がたくさん出るということはなくなるだろう。だが、感度が高いことによる偽陽性の問題や検体採取の難しさによる偽陰性の問題など、PCRの根本的な問題はまったく解決しない。むしろ「全自動」という言葉が独り歩きして、医師を含む一般の人たちが無謬(むびゅう)の検査のような印象を持つことが怖い。
挙げ句の果てには、偽陰性、擬陽性の問題をあとから主張しています。この人の主張の根幹は「匠の技」が必要だから増やせないと言うはずだったはず。1枚の写真を見せましょう

これは、フランスから感謝状をもらったPSSの機械です。なぜ、米国製だから手に入らないと訳のわからないことを主張出来るのでしょう。現場にいるはずなのに20年前の知識で戦っていては、負けるのは明らかです。この記者も記者です。なぜ、こういったことを調べずにインタビューするんでしょう。
こういった突っ込み不足の記事を見るたびに、私は地下鉄サリン事件のTV報道を思い出します。誰がどう見ても犯人は誰か明らかなのに、日本のジャーナリストは誰一人真実に迫れませんでした。私が記憶しているのは、とある放送局が米国の毒物専門家をスタジオに呼び、村井が「ハスカロイ」なる単語を発言したのをとがめたときです。彼は「そのような金属は、腐食性のある特別な時にしか使わない。絶対に何かおかしい」と発言し、その後直ちに村井は消されました。あのとき以来、日本のジャーナリストは全く当てにはならないと肝に銘じています。そして、それはフクシマのときに完璧に証明されました。
なぜ、この記事を書いた大崎 明子氏は、この人物のデマを指摘出来るだけの勉強を事前にしていないのでしょう。残念でなりません。
少なくとも症状が出ていない人を調べまくるというのはまずい。症状の出ていない人がうつしまくっているといわれるが、本当にどれほどそうなのか。今、症状が出た人のクラスターを追う中で、発症した人がうつす割合は2〜3割だというのに、そうした状態にあるとは思えない。特効薬がない中で重要なのは治療なのに、検査ばかりして偽陽性も含めて全部治療に回すということになれば、まさに院内感染によるものとは別の意味での医療崩壊が起きる。
擬陽性の問題は、二回検査することでほぼゼロになります。院内感染を防ぐことが重要なのに、議論のすり替えをデマを平気でまき散らす。まさに、有害無益。もし、本気で思っているのならば、英語で全世界に発表すべきです。ところが、こんな理論が通用するのは日本だけ。武漢は一〇〇〇万人の検査を10日でやると発表していますが、こんなときこそ、それはカネの無駄遣いだとせめて英語で発表すべきです。が、何もしない。単に日本人にむかって、日本語で訳のわからない主張を繰り返しているだけです。ちょっと調べれば嘘だとわかるのに、それを平気で垂れ流すジャーナリスト。本当にもう少し勉強していただきたい。
そし、さらに問題なのはこんな主張に賛同する医師たちです。たとえば、このサイトではPCR検査をすることがいかに有害無益であるかを主張しています。
「検査結果が陽性になった人のうち、わずか6.5%しか本当の感染者がいない、」
特異度99%何ですから、個人個人では陽性の確立は99%で間違いありません。母集団が非常に大きくなるとこういった変な数字のマジックが成立するだけです。それを鬼の首を取ったかのように主張する。いったいなぜか・・・と考えていましたが、思い当たりました。
「オウム真理教」症候群
です。常識から考えて、とてもおかしな話を「証明」されたとしてのめり込む。そして、その信者には高学歴、高知能の人間がたくさんいたこともご存じでしょう。数字のお遊びにすっかり騙され、常識と違ったことさえ、信用してしまうのです。
もし、PCR検査がそこまで信用出来ないのなら、諸外国がカネをかけてここまでするでしょうか?そして、おかしいと主張する日本人の一人でも英語で論文を書き、世界を説得しようとしているでしょうか?
それを考えれば、ウソなのは明らかです。しかし、かれらは「数式」で「証明」されたことを信じ切っていますから、耳を貸しません。いくら説明しても全く無意味。
そして、もし99%の特異度を持つ検査が信用出来ないのであれば、医療自体が成立しません。人間の行う検査に100%などないからです。
完璧ではないから何もしない
それでは科学自体が成立しません。「オウム真理教」症候群の集団には理解出来ないことなのでしょうが。
日本のPCR検査数は、世界最低レベル2020年04月30日
全自動で行うPCR検査−日本メーカーも主役の一つ、ガラパゴス利権で使用出来ず2020年05月06日
ウイルスの欠片でも、数個もあれば検出
する所を逆手にとって、知らない人を騙す
「俺オレ詐欺」みたいです
親戚に臨床検査技師居ますが確かに高給
守りたいのか
数マイクログラムのスポイト操作
生ウイルス受け入れとか危険
成田で感染事故発生しました。
最新自動PCRと感染研 保健所との比較表を、お願いします