2020年05月24日

岩手県コロナ発生患者ゼロの闇

 いよいよ明日、5月25日(月)に自粛要請が解除されるようです。何の検査もせずに、それどころかこの一ヶ月という貴重な期間を、またもただ指をくわえているだけで、検査態勢の強化も全く行わないまま、ほとんどすべての自粛を解除するという愚行に打って出ました。
 まさに、猿まねニッポン。諸外国が検査態勢をどんどんと整備して、徐々に解除して言っているのに、全く知らんぷり。ジャパン アズ ナンバーワン 思想なんでしょうか。日本の方針など世界のどの国も参考にしようとはしていないことも知らないようです。
 だいだい、PCR検査の正確度−事実上100%−さえも知らないために、世界各国の中で検査スンナ派が大多数を占めているというまさに鎖国状態です。検査さえしなければ、コロナ肺炎患者数など絶対に増えないわけですから、これを「日本式」と呼ぶわけですかね。理解不能ですが。
 検査スンナ派は、ベイズの理論が〜などと、知ったようなことを言っているようですが、オレはポン酢しか使わないと切り捨てましょう。何しろ彼らは、PCR検査自体を知らないのですから、数字遊びにつきあう必要はありません。

 さて、日本の中で、北朝鮮と同じく未だに感染者数ゼロの県があります。

 これだけ物流が盛んな日本で、いくら何でも感染者数ゼロは不自然です。まず、検査数を見てみましょう
2020052401.JPG

5月23日現在で602名。他県と比較しますと、異様に少ないことがわかります。
これは5月19日の全国の一覧表(これ以降が見つかりません)
2020052402.JPG
 ダントツで岩手県の検査件数が少ない。

令和2年4月23日知事会見記録
記者 現在の専門委員会のメンバーと県で、7票の合議制で検査をするかしないかを決定しているという、他県では珍しいケースだと思うのですけれども、岩手がそういう仕組みでやっているということで、それについての評価はいかがですか。

知事 新型コロナウイルスへの感染でなかったとしても、インフルエンザでもきちんと治療されないと命の危険に結びつきますし、様々な球菌での肺炎というのも、数からすれば、実はインフルエンザよりも球菌の肺炎の方が多かったりしますし、そういうのを専門家がきちっと見て、相談してきた人たちがそれにふさわしい治療のコースに進むことができ、また取り越し苦労のようなケースは、そういう形で収めることができるという意味では、機能しているのではないかなと思います。

記者 合議制でやっているからこそ、検査数が全国でも最少になっているという部分もあると思うのですが、その部分はいかがですか。

知事 基本は疑わしい事例、これはもう新型コロナウイルスに感染しているというような事例がやはり少ないのかなと受け止めています。
結局、PCR検査の特性を全く理解していないから、合議制などと言うばかばかしい体制で検査拒否をしているわけです。海外では、発熱の患者があればまずルーチンで様々なウイルスPCR検査を実施するのに、ガラパゴス医療ニッポン バンザイ の世界。まさか、症状がはっきりしない患者を検査すると「偽陽性」が出て、医療が混乱すると考えているんでしょうかね。

PCR検査、民間に依頼 岩手県が手順簡素化
 岩手県は28日、新型コロナウイルスに関するPCR検査の体制を見直すことを決めた。感染が疑われる一般的な患者の検査は原則、民間機関に依頼する。帰国者・接触者外来や、新たに設置される発熱外来が直接、検査依頼を出せる。2020年04月29日水曜日
と記事が出てはいますが、件数が全く増えていないところを見ますと、体制は全く変わってないと判断せざるを得ません。

第1-4回「新型コロナ対策のための全国調査」からわかったことをお知らせします
 厚生労働省においては、3月30日にLINE株式会社と「新型コロナウイルス感染症のクラスター対策に資する情報提供に関する協定」を締結し、この協定に基づく情報提供に資するため、LINE株式会社の公式アカウントにおいて、サービス登録者に対して「新型コロナ対策のための全国調査」をこれまでに4回にわたり実施しました。今回、その分析結果より、以下のようなことがわかりましたので、お知らせします。

全国調査のまとめ
・発熱者(37.5度以上の発熱が4日間以上)の回答者における割合(発熱率)は、全国調査第1〜3回にかけて、全国的に上昇していましたが、第4回の結果では、減少傾向が見られました(それぞれ、0.11%、0.13%、0.15%、0.13%)
2020052403.JPG
こんな解像度の悪い図が拡大できないのは何らかの意図を感じざるを得ませんが、一つぽつんと赤い県が東北にありますね。−岩手−これは、明らかにおかしい。周囲と比較して浮いているのは明らかです。
 発熱−コロナ? と考えてしまいます。

「今、東京から?」拒まれ、仮住まいで焼死 岩手「ついの住みか」のはずが
毎日新聞2020年4月18日 06時00分
 岩手県花巻市の小さな商店街で11日朝、火災があり、出火元の隣の住居から1人の男性の遺体が見つかった。岩手の文化や自然に憧れ、「ついの住み家に」と東京から3日前に引っ越してきたばかりだった松尾利明さん(72)。新型コロナウイルスの感染を警戒され、入居が決まっていたマンションの住民に「しばらく来ないで」と告げられた。市からも転入届の提出を待つよう求められた。追われるように仮住まいに移ったばかりの悲劇だった。【山田豊】
火元は不明のようですが、ちょっと恐ろしい話です。マンションの住民が拒否するのはまあわかりますが、

「市からも転入届の提出を待つよう求められた」

のは、いくら何でもおかしいでしょう。宗教関係ならばいざ知らず、普通の方(というより、岩手が好きな方)ですから。移動の自由の憲法さえに違反しているのではないんですか?

 このまま岩手県は、北朝鮮同じゼロを継続出来るのでしょうか。そして、そのゼロは誰の犠牲の上に立っているのでしょう。献血での抗体検査が、東北、首都圏で行われているようです。その結果発表はできるのか。注目しています。

  

posted by いんちょう at 16:18| Comment(8) | Covid-19
この記事へのコメント
櫻井春彦氏は、応用物理出身の独立ジャーナリストですが、今回のコロナ禍でも早くから報道され、感心する内容がおほいです。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005240000/
<2003年に放送されたTVドラマが新型コロナウイルスの感染を題材にしていた>
Posted by 渡邉 建 at 2020年05月24日 18:37
訂正: こちらが正しいやうです。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/20200524/
Posted by 渡邉 建 at 2020年05月24日 18:49
ウイルス死なないアルコール
高い
台湾では¥200円だそうです

https://this.kiji.is/636716369932403809
Posted by 農家 at 2020年05月25日 01:04
そう言えば、日本海溝で想定している津波地震の最新版も、岩手だけが市民に無用の不安を与えると言って非公表にしてましたね。

添田氏や白石草氏が先月辺りにRTしてました。

恐らく県政の中心で隠蔽主義が横行しています。2つの出来事の意思決定は同じ人達によるもの。事務方のトップは誰が噛んでるか知りませんが、知事と副知事はそういう奴で、メディアに窘められた位では屁とも思わないということ。
Posted by 岩見浩造 at 2020年05月25日 01:24
医療検査(検体中のウイルス発見及び同定)としてのRT-PCRの実力は、先生の仰るように、ファイブナイン以上の特異度があると思います。

一方で、先生がよくこれと対比されているDNA型鑑定(親子関係や個人識別のPCR検査)の判別精度について、最近のものでは、21,000兆(21京)の人を見分けられる(17ナイン以上に相当?)そうです。

しかしながら、これほどの判別精度(高分解能)が得られる理由は、ヒトを含めた高等生物では、細胞核の内側にいるDNAを比較に用いるのではなく、細胞核の外側にいるミトコンドリアDNA(塩基列が長いため差が大きく識別が容易)を用いることができるから、ではないでしょうか(下のリンク)。このSTR法で比べる、DNA中のショートタンデムリピート(短鎖縦列反復配列、STRs)のバリエーションが(ミトコンドリアDNAは)多いのかもしれません。

つまり、ヒトなどのミトコンドリアDNAは個体差が大きいため判別しやすい、対して、ウイルスのDNAやRNAは差が小さいので判別しにくい。したがって、AさんとBさんを判別する精度は17ナイン以上にもなるが、例えばSARSウイルスと新型コロナウイルスを判別する精度はそれには届かない、という理解でよろしいでしょうか。

 http://alfs-inc.com/DNA/001.htm
Posted by 宮田 将 at 2020年05月25日 17:38
僭越ながら、個体識別とウイルスの検出とは少し違うと思います。

PCRはプライマー(2種類)で挟まれたDNA片を増幅する反応であると言うことは、数日前の院長の独り言ブログに説明されていました。このプライマーを適宜設計する事で、増幅したいDNA片(検出したいDNA)を決めることができます。

Sarsウイルスとsars-cov-2は、互いに親戚のようなもので、80%くらい塩基配列(構造)が同じらしいです。例え話で恐縮ですが、松と樫の字を考えると、共通部分は木で、独自の部分は公と堅になります。木の部分を認識するプライマーを使うとコロナウイルス群を検出し(Sarsとsars-cov-2は区別できない)、公か堅を認識するプライマーを使うとsarsかsars-cov-2どちらかを区別して検出することができます。

今は、もっと洗練された方法でsars-cov-2を検出していると思います。したがって、どちらかを区別できないと言うことは無いと思います。実際にやっておられる方だと的確な説明をしてくださると思いますが、基本的には間違っていないと思います。

長文失礼しました。
Posted by くまひろ at 2020年05月26日 01:45
もっと色々調べてから記事書いてほしい
事実と妄想をごっちゃにして日本を批判したいだけにしか見えない
今時小学生がネット使って調べてまとめてもここまで偏った記事にはならないんじゃないかな
Posted by ななし at 2020年05月26日 01:47
もっと色々調べてからコメント書いてほしい
事実と妄想をごっちゃにして院長を批判したいだけにしか見えない
今時工作員がネット使って調べてまとめてもここまで偏ったコメントにはならないんじゃないかな

句読点くらい打てよ。教養低すぎるぞ。
Posted by KANGTONG at 2020年05月26日 16:07
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