コロナで死亡の医師は「2人」 大阪府医師会長が訂正
2020年6月24日 19時16分 朝日新聞

取材に応じる茂松茂人・大阪府医師会長=大阪市中央区の大阪府医師会館、武田肇撮影
大阪府内で「一般の診療所でおそらく3人のドクターがコロナで亡くなった」と発言していた大阪府医師会の茂松茂人会長は24日、「1人は感染後に亡くなったのではなく、治って元気にされている」と話し、死亡したのは2人だと訂正した。確認が不十分だったという。朝日新聞の取材に答えた。
茂松会長が22日に発言したところ、府は70代男性の医療従事者1人が5月20日に亡くなったことを把握していた。翌23日に職業不明の1人が医師である可能性があるが「3人の医師がコロナの治療をして、お亡くなりになられたという情報はつかめていない」としていた。茂松会長は死亡した2人について「患者を直接診る立場で、コロナに感染していた。患者の感染に気づかずに診察し、感染した可能性がある」とした。
2020年6月24日 19時16分 朝日新聞

取材に応じる茂松茂人・大阪府医師会長=大阪市中央区の大阪府医師会館、武田肇撮影
大阪府内で「一般の診療所でおそらく3人のドクターがコロナで亡くなった」と発言していた大阪府医師会の茂松茂人会長は24日、「1人は感染後に亡くなったのではなく、治って元気にされている」と話し、死亡したのは2人だと訂正した。確認が不十分だったという。朝日新聞の取材に答えた。
茂松会長が22日に発言したところ、府は70代男性の医療従事者1人が5月20日に亡くなったことを把握していた。翌23日に職業不明の1人が医師である可能性があるが「3人の医師がコロナの治療をして、お亡くなりになられたという情報はつかめていない」としていた。茂松会長は死亡した2人について「患者を直接診る立場で、コロナに感染していた。患者の感染に気づかずに診察し、感染した可能性がある」とした。
どう見ても温厚そうな方で、行政の面目をつぶすような発言をあえて行うようには見えません。いったい何があるのかちょっと不思議でしたが、報道をつなぎ合わせてみると見えてくることがありました。
まず、発言があったのは、第二回「大阪府の新型コロナウイルスの専門家会議」。第二回の新聞報道は見つけられませんでしたが、第一回にはあまりにもおかしな発言があったのです。
コロナ収束に自粛は関係なかった、大阪の専門家会議で明言
2020.6.14 06:15
大阪府が6月11日、緊急事態宣言が解除されてから初めての「新型コロナウイルス対策本部専門家会議」を実施。ここで、「大阪大学 核物理研究センター」のセンター長・中野貴志教授が、「感染拡大の収束に外出自粛や休業要請による効果はなかった」と明言した。
「日本では第1波を非常に効率よく収束させ、3月初旬に収束させていたが、間髪を入れずに欧米から感染者が流入し第2波の感染拡大が始まった。その拡大がピークになり、そこから減少になった時期(ピークアウト)は3月28日頃。原因は3連休の気のゆるみではない」と自身の分析結果を説明した中野教授。
吉村洋文知事による「ピークアウトに外出や営業自粛の効果はあったのか?」との質問には、「データを見る限りは、相関が少ない。欧米などは、何か政策の効果が見えた場合にK値の傾きに変化が出ている。大阪の推移を見る限り、それとは関係なく収束したというと考える方が自然」と回答した。
これらの議論のなかで「自粛要請の不要論」について、座長である大阪大学の朝野和典教授は、「例えば東京では接待を伴う飲食というのがクラスターを作っているのが事実。クラスターを作らせないという意味での休業は有効で、次の波が来たときもやる必要がある」と説明。
その一方で、「むしろ重症化させないような方策もあるべき。高齢者、基礎疾患のある人を逆に隔離する方策もあるべきじゃないか、ほかの人たちよりもより強く自粛、外出をやめていただくというアラートを出す必要もある」という意見も。
また、「もう少し深くいろんな人の意見も聞いて、意見を戦わせる必要がある。今日の議論だけで、自粛・休業が無意味だったという結論にはしていただきたくない」と、結論を急がないよう釘を差した。
まず、出席者を抑えろ。常識ですね。2020.6.14 06:15
大阪府が6月11日、緊急事態宣言が解除されてから初めての「新型コロナウイルス対策本部専門家会議」を実施。ここで、「大阪大学 核物理研究センター」のセンター長・中野貴志教授が、「感染拡大の収束に外出自粛や休業要請による効果はなかった」と明言した。
「日本では第1波を非常に効率よく収束させ、3月初旬に収束させていたが、間髪を入れずに欧米から感染者が流入し第2波の感染拡大が始まった。その拡大がピークになり、そこから減少になった時期(ピークアウト)は3月28日頃。原因は3連休の気のゆるみではない」と自身の分析結果を説明した中野教授。
吉村洋文知事による「ピークアウトに外出や営業自粛の効果はあったのか?」との質問には、「データを見る限りは、相関が少ない。欧米などは、何か政策の効果が見えた場合にK値の傾きに変化が出ている。大阪の推移を見る限り、それとは関係なく収束したというと考える方が自然」と回答した。
これらの議論のなかで「自粛要請の不要論」について、座長である大阪大学の朝野和典教授は、「例えば東京では接待を伴う飲食というのがクラスターを作っているのが事実。クラスターを作らせないという意味での休業は有効で、次の波が来たときもやる必要がある」と説明。
その一方で、「むしろ重症化させないような方策もあるべき。高齢者、基礎疾患のある人を逆に隔離する方策もあるべきじゃないか、ほかの人たちよりもより強く自粛、外出をやめていただくというアラートを出す必要もある」という意見も。
また、「もう少し深くいろんな人の意見も聞いて、意見を戦わせる必要がある。今日の議論だけで、自粛・休業が無意味だったという結論にはしていただきたくない」と、結論を急がないよう釘を差した。
大阪大学大学院医学系研究科教授 朝野和典

大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学教授 掛屋弘

一般社団法人大阪府病院協会会長 佐々木洋

一般社団法人大阪府医師会会長 茂松茂人

大阪市立総合医療センター感染症内科医長 白野倫徳

りんくう総合医療センター感染症センターセンター長 倭正也

【オブザーバー】
砂川富正(国立感染症研究所感染症疫学センター第二室長)

中野貴志(大阪大学核物理研究センター教授)

宮沢孝幸(京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授)

大阪府新型コロナウイルス対策本部会議【本部員】
・吉村大阪府知事
・橋本大阪府危機管理監
・村上大阪府政策企画部長
・藤井大阪府健康医療部長
【オブザーバー】
・松井大阪市長
・新谷大阪市健康局長
この中で一人だけ場違いな人がいますね。
中野貴志(大阪大学核物理研究センター教授)
感染症とは全く関係のない物理学の核物理教授。あのキクマコとほぼ同じ所属。この人物が好き勝手発言しています。
「感染拡大の収束に外出自粛や休業要請による効果はなかった」と明言
維新が言いたかったことを発言してもらっただけ。もちろん、このあとには医療界の代表者がうちけしていますが、吉村との出来レースですから、しらけたもの。だいたい、このような場でマスクもせずに、使い回しのマイクを使っている次点で、この人物の基礎知識は全くないことがわかります。しかも、オブザーバーという責任をとらなくていい立場で発言しているのですから、医療者が頭にきて当然。この人物のトンデモはあの「新潮」が取材していました。
「吉村知事」が「8割おじさんに騙された」 西浦モデルを阪大教授が全否定した「K値」とは
6/25(木) 6:01配信 デイリー新潮
大阪大学核物理研究センター長の中野貴志教授に登場を願おう。まず「K値」についてだが、
「感染拡大率の減速を示す指標で、直近1週間の新規感染者数を、累積感染者数で割って算出するものです。先にK値で予想を立て、以降の感染者数を見ると、いまのところ予測とほとんど同じ推移です。指数関数的に感染者数が増えると言われていた時期に、それはありえないと思い、初めて計算しました。この病気は発症後2週間で治るので、指数関数的に増え続けるのは不可能。投げたボールが落ちてくるように、感染者の推移も、勢いよく上がっているように見えている段階でさえ減速している。その勢いの衰え方がずっと一緒なら、少なくなるのはいつかという予測も立ちます」
いやはや、こんな人物が負の専門家会議に呼ばれて、発言しているとは恐ろしい話です。6/25(木) 6:01配信 デイリー新潮
大阪大学核物理研究センター長の中野貴志教授に登場を願おう。まず「K値」についてだが、
「感染拡大率の減速を示す指標で、直近1週間の新規感染者数を、累積感染者数で割って算出するものです。先にK値で予想を立て、以降の感染者数を見ると、いまのところ予測とほとんど同じ推移です。指数関数的に感染者数が増えると言われていた時期に、それはありえないと思い、初めて計算しました。この病気は発症後2週間で治るので、指数関数的に増え続けるのは不可能。投げたボールが落ちてくるように、感染者の推移も、勢いよく上がっているように見えている段階でさえ減速している。その勢いの衰え方がずっと一緒なら、少なくなるのはいつかという予測も立ちます」
・2週間では治らない(簡単に治るならば怖くない)
・海外で指数関数的に増えている
全く無知蒙昧な人間が、阪大の教授になり、さらに専門外のことで、根拠のないいい加減なことを発言するわけですから、医師会長が頭にきても当然でしょう。そして、もうひとりの「オブザーバー」
宮沢孝幸准教授
「私はウイルス学が専門で、常にウイルスが飛び交う場所で、感染リスクを考えながら研究しています。その点からいっても、新型コロナは基礎疾患がある人、高齢者などの“コロナ弱者”を除けば治る病気。強毒性のウイルスと同様の対処をするのはどうなのか、というのが私の意見です」
このような人物がマスコミに出ているだけなら、まだ問題はありませんが、専門家会議に呼ばれて嘘八百を述べるわけですから、大阪というところは本当に恐ろしいところです。「私はウイルス学が専門で、常にウイルスが飛び交う場所で、感染リスクを考えながら研究しています。その点からいっても、新型コロナは基礎疾患がある人、高齢者などの“コロナ弱者”を除けば治る病気。強毒性のウイルスと同様の対処をするのはどうなのか、というのが私の意見です」
そして、今日もこんなニュースが
新型コロナ:ワクチンの治験対象者と言われた大阪市大側が「聞いてない」…
— にゅ (@news_ewsn_02) June 25, 2020
松井市長「じゃあ市大の学長に後で聞きます。毎日放送(MBS)がそう(治験は嫌だと)言ってるって」「市大が自分たちの思い通りにならないとやらない、と言うのなら(ワクチン開発連携協定を)やめればいい」〜定例会見 pic.twitter.com/JzemXkvRo5
医師の専門家の意見を全くきかずに、自分の都合のよい政策を進める大阪維新。医師会と行政がここまで反駁している地域は、他にはないでしょう。医師会長の爆弾発弾は、医師会から大阪府民へのSOSだろうとおもいますが、大阪府民は気がついたでしょうか。
新型コロナと戦える武器を診療所にも与えよ2020年06月24日
大阪は連休明けに緊急事態宣言を返上し、自粛をやめる。そして、地獄へ・・2020年04月27日
一応、必要なら政権にも物を言うとしつつ、現会長を名誉会長にするとの話ですね。
外野としてはそれでPCR検査増加に繋がるかだけが関心事です。