獣医師で、コロナウイルス研究を長年されていた方の意見が、山中氏−今後の専門家会議の座長と噂されていますが−のホームページに掲載されていましたので、ここで紹介、補足させていただきます。
山中氏のページ
コロナウイルス研究者による提言
長年にわたりコロナウイルスの研究を行ておられる田口文広先生からの提言です。新型コロナウイルス感染を収束させるためには、感染者(特に無症候の方)の同定と隔離が重要であることを説明されています。私も、無症候者や軽症者のための専用施設を整備したうえで、安全な検査体制を強化することが必須と考えています。
田口先生の提言
コロナウイルス研究者による提言
長年にわたりコロナウイルスの研究を行ておられる田口文広先生からの提言です。新型コロナウイルス感染を収束させるためには、感染者(特に無症候の方)の同定と隔離が重要であることを説明されています。私も、無症候者や軽症者のための専用施設を整備したうえで、安全な検査体制を強化することが必須と考えています。
田口先生の提言
COVID-19対策に関して
コロナウイルス研究に長く携わった元研究者のコメントである。
現在、猛威を振るっているヒトコロナウイルスによるCOVID-19対策として、日本は韓国やドイツなどと違い、感染者特定重視の方針をとってはおらず、症状が出た患者の感染有無を判定することに重点を置いている。従って、遺伝子検査数は未だに 多くない。COVID-19では多くの不顕性感染者が存在し、それらが感染源となっていることは、本疾病が日本侵入当初から、指摘されていることである。感染者特定を重視しない日本では、感染者数が他国と比べ極めて少なく、また致死率は2%と、 韓国、ドイツなどと比較して高い。このことは、多くの不顕性感染者(感染源)が潜在することを意味する
コロナウイルス研究に長く携わった元研究者のコメントである。
現在、猛威を振るっているヒトコロナウイルスによるCOVID-19対策として、日本は韓国やドイツなどと違い、感染者特定重視の方針をとってはおらず、症状が出た患者の感染有無を判定することに重点を置いている。従って、遺伝子検査数は未だに 多くない。COVID-19では多くの不顕性感染者が存在し、それらが感染源となっていることは、本疾病が日本侵入当初から、指摘されていることである。感染者特定を重視しない日本では、感染者数が他国と比べ極めて少なく、また致死率は2%と、 韓国、ドイツなどと比較して高い。このことは、多くの不顕性感染者(感染源)が潜在することを意味する
本日のデータを使って、こちらでまとめてみました
感染者数 | 死者 | 死亡率 | |
日本 | 18,476 | 972 | 5.3% |
韓国 | 12,800 | 282 | 2.2% |
中国 | 83,531 | 4,634 | 5.5% |
ドイツ | 195,392 | 9,041 | 4.6% |
フランス | 164,260 | 29,813 | 18.1% |
フィリピン | 36,438 | 1,255 | 3.4% |
マレーシア | 8,637 | 121 | 1.4% |
インドネシア | 55,092 | 2,805 | 5.1% |
オーストラリア | 7,765 | 104 | 1.3% |
ブラジル | 1,370,488 | 58,385 | 4.3% |
アメリカ | 2,638,086 | 128,103 | 4.9% |
スウェーデン | 67,667 | 5,310 | 7.8% |
田口先生の指摘したとおり。潜在患者数がかなりたくさんいることだけはわかります。
コロナウイルス感染症はその制御が極めて難しい。例えば、豚コロナウイルスによる流行性下痢(PED)は、それまで全く感染の無かった北米に2013年4月侵入し、急速に米国、北米各所に拡がり、約1年半で数百万頭の新生豚や子豚が死亡し、その数は米国全豚数の1/10とも言われた。
(略)
一方、マウスコロナウイルスはマウス動物実験に様々な影響を及ぼし、実験動物マウスでは排除すべき第一の病原体である。感染力が極めて高く、実験室内 一匹のマウスに感染が認められると 、瞬く間に同飼育室内の全てのマウスに感染する。その対処に誤ると、他の飼育室、或いは実験動物施設全体に感染が拡大し、全てのマウスを殺処分しなければ、再現性のある動物実験はできない。また、 感染により抗体が陽性になっても、マウスの 抵抗力の低下 (例えば、免疫抑制剤の投与や妊娠)により、感染性のウイルスが排泄される。即ち、一度感染すると、終生ウイルスを持ち続ける持続感染に陥る
・感染性が非常に強い(略)
一方、マウスコロナウイルスはマウス動物実験に様々な影響を及ぼし、実験動物マウスでは排除すべき第一の病原体である。感染力が極めて高く、実験室内 一匹のマウスに感染が認められると 、瞬く間に同飼育室内の全てのマウスに感染する。その対処に誤ると、他の飼育室、或いは実験動物施設全体に感染が拡大し、全てのマウスを殺処分しなければ、再現性のある動物実験はできない。また、 感染により抗体が陽性になっても、マウスの 抵抗力の低下 (例えば、免疫抑制剤の投与や妊娠)により、感染性のウイルスが排泄される。即ち、一度感染すると、終生ウイルスを持ち続ける持続感染に陥る
・持続感染
とくに、あとの持続感染がやはり恐ろしい。
人里離れた誰もいない冬山で雨に打たれて、低体温になったとしましょう。人と会わないわけですから、ウイルスをもらうことはありません。が、100%風邪を引いてしまうことは明らかでしょう。つまり、この風邪も「持続感染」が原因だと思われます。ヘルペスのように神経根に住み着き、体力が弱ると表に出てくる、そんな感染様式を示すと思われます。
退院後にまたコロナ陽性、全国に31例 再燃か再感染か
後藤一也、木村俊介、阿部彰芳 2020年5月8日 19時00分
治ったはずなのに、検査で再び陽性になった新型コロナウイルスの感染者が全国で少なくとも31人いることが、自治体への取材などでわかった。検査で陰性を確認した上で退院し、1カ月後に再発した人もいる。体に残ったウイルスの仕業か、2度目の感染かははっきりしないが、新型コロナのやっかいな特徴に専門家も注視している。
実際に報告もされています。後藤一也、木村俊介、阿部彰芳 2020年5月8日 19時00分
治ったはずなのに、検査で再び陽性になった新型コロナウイルスの感染者が全国で少なくとも31人いることが、自治体への取材などでわかった。検査で陰性を確認した上で退院し、1カ月後に再発した人もいる。体に残ったウイルスの仕業か、2度目の感染かははっきりしないが、新型コロナのやっかいな特徴に専門家も注視している。
この様なコロナウイルス特有の感染様式(強い感染性、不顕性感染、持続感染の可能性)を理解すれば、COVID-19感染拡大を制御する第一の手段はワクチンだが、現段階では、まだワクチンはない。この状況で、感染拡大を少しでも抑えることができるのは、感染者の特定と隔離である。COVID-19は上記動物コロナウイルスと同程度の感染力があると推測され、感染者隔離以外に感染拡大を阻止することはできないと考えられる。 不顕性感染者がいることは、その人たちが触れた全ての物、例えば、 電車内の吊り輪、手すり、スーパーマーケットの商品の包装などが汚染している可能性があり、これらを通して感染拡大することは、上のPEDのケース と同様である。
COVID-19専門家委員会でこのコロナウイルス特有の感染について議論されなかったであろうか? ワクチンのあるインフルエンザとは、対応が全く異なって然るべきである。各国が必要以上と思われるくらいの厳重対策をとっているのは、このようなコロナウイルス特有の感染様式を理解した結果ではないかと考える
日本だけ「普通の風邪と同じ」という主張がまかり通っています。世界標準とはほど遠い医療ではあることだけは、間違いありません。COVID-19専門家委員会でこのコロナウイルス特有の感染について議論されなかったであろうか? ワクチンのあるインフルエンザとは、対応が全く異なって然るべきである。各国が必要以上と思われるくらいの厳重対策をとっているのは、このようなコロナウイルス特有の感染様式を理解した結果ではないかと考える
COVID-19での犠牲者は殆どの場合、高齢者や基礎疾患を持つ人である。若い健常者は無症状、軽症化で終わることが多いが、そのような無症状(不顕性)感染者を隔離することがなければ、COVID-19は限りなく続くように思われる。感染者が存在するかぎり、非常事態終了宣言はなく、有効なワクチンができるまで、限りなく続く。また、ワクチンが全能ではなく、変異株が出現し、大きな問題となることは、PEDや鶏コロナウイルスでは良く知られている。
現時点で早急になすべきことは、感染者の特定、隔離である。無症状者や軽症患者は他国で実施されているように、医師の監督下で特定の宿泊施設に収容し 、重症患者は指定病院での治療である。国や東京 都が打ち出している「外出自粛」では、強制力がなく、感染拡大の阻止は殆ど 不可能と思う。
私が強調したいのは、COVID-19の感染拡大を抑えるには、感染者の特定、隔離が最も有効で、現段階では唯一の手段である、ということである。都市のロックダウンはかなり長期間(少なくとも潜伏期間以上)行わないと感染防止効果はない。現在、東京都内は、 人が集う場所 はどこでも感染し得る状態で、基礎疾患を持つ高齢者が安心して過ごすことは出来ない。
田口文広:獣医師、 元大学教授、元感染症研究所室長、コロナウイルス研究歴45年
実際にコロナウイルスを相手にされていただけあって、的確な意見だと思います。現時点で早急になすべきことは、感染者の特定、隔離である。無症状者や軽症患者は他国で実施されているように、医師の監督下で特定の宿泊施設に収容し 、重症患者は指定病院での治療である。国や東京 都が打ち出している「外出自粛」では、強制力がなく、感染拡大の阻止は殆ど 不可能と思う。
私が強調したいのは、COVID-19の感染拡大を抑えるには、感染者の特定、隔離が最も有効で、現段階では唯一の手段である、ということである。都市のロックダウンはかなり長期間(少なくとも潜伏期間以上)行わないと感染防止効果はない。現在、東京都内は、 人が集う場所 はどこでも感染し得る状態で、基礎疾患を持つ高齢者が安心して過ごすことは出来ない。
田口文広:獣医師、 元大学教授、元感染症研究所室長、コロナウイルス研究歴45年
世界各国でこの正しさは明らかなのに、検査を拡大することにたいして、厚労省は、
「安心を得る材料に使うと感染対策を怠る人が出る恐れもある」
と本末転倒の意見を主張しています。感染対策を怠れるようにならなければ、いつまでも日本は不況のママなんですが。
明日からスタートする新専門家委員会で、まともな方針が打ち出されることを期待しています。
無知なサル山の大将がPCR検査を妨害2020年06月29日
そう言う意味では、役に立たない教科書鵜呑みや、予算取りのために看板だけ掛け変えて持ってるカード(研究テーマ)は不変という、凡百の研究者よりはまともな反応になったのは自然かもしれません。
しかし、韓国人差別で有名になった悪だくみ加計大学は役に立ってませんね。あのワインセラー、せめて検体冷凍保存も出来るんだったら良かったのに(笑)。
そもそも尊敬出来ないノーベル賞受賞者なんて普通にいるので、余計なお世話と言う感じですな。発明の価値は不変。正にスポーツ選手に人格識見求め過ぎる何時もの風潮。
戦力としては十分ではありませんし、最初から付帯意見的な扱いで人選してるのでしょうが、多少なりとも正論を言って貰わないと。