2020年07月03日

東京で感染者連日100人越え。「自粛より自衛」意味不明な「対策」のみを掲げる行政

自粛明けから、日本の感染者数の増加が止まりません。

東京都、3日の新型コロナ新規感染は124人 小池知事「休業要請は慎重に判断」
2020年7月3日(金)19時45分 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
東京都は3日、都内で新たに124人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

陽性者が2日連続で100人を超えるのは5月2日以来62日ぶり。これで都内で確認された陽性者の合計は6523人、東京アラートを解除した5月11日以降の陽性者は1103人となった。

この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて97人で全体の約8割。また、感染経路が不明な人は40人で約3割を占めている。

感染状況をチェックするモニタリング指数は、過去1週間の新規陽性者数の平均が75.3人(前日65.3人)、新規陽性者に占める感染経路不明者の割合が43.6%(前日47.5%)、週単位での陽性者の増加比が1.82 (前日1.69)となっている。
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グラフを見る限り、どう考えてもまずい。しかも、4月の時点では休業陽性が出ていたのに、今回は「誰も喜ばない」として、やる気すらありません。


訂正:再度の緊急事態宣言、誰にとっても好ましくない=小池都知事
2020年 07月 2日 19:29 JST
 7月2日、小池百合子都知事は 東京都での新たな新型コロナウイルス感染者が100人を超えたことを受け、「感染拡大要警戒」の状況にあるとの認識を示した。一方で「緊急事態宣言の状況に戻ることは誰にとっても好ましくない」とも述、ウィズコロナの時代を迎える中で今後、経済・感染防止を両立させるため、都民には夜の街への外出を控えるよう、事業者には感染防止ガイドラインを守るよう呼び掛けた


「緊急事態宣言は誰もやりたくない」西村大臣
2日 20時13分
 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が2日は107人だったことを受け、西村経済再生担当大臣は「誰も緊急事態宣言はやりたくない」と話し、感染防止の徹底を訴えました。

 「もう誰もああいう緊急事態宣言とか、やりたくないですよ。休業もみんなで休業をやりたくないでしょ。これ、みんなが努力をしないと、このウイルスには勝てません。また同じようなことになります」(西村康稔 経済再生相)
 みんながしたくないことはやらない。さすが、民主主義国家。が、みんなから嫌われても遣らなければならないことをやらないと、結局損をするのは国民だと思うのですが。
 そもそも、諸外国は自粛をやりつつ、検査を増やして陽性者を隔離することで経済を立ち上げてきました。日本は

・自粛の要請のみ
・検査は増やさない
・隔離もしない

わけですから、自粛解除をすれば増えるのは当然です。この状況に対して、東京都はなんと言っているかと言えば、

小池氏「第2波ではない」 警戒の中、コロナとの共存へ
菊地直己2020年6月25日 21時40分
専門家会議、市中感染を警戒

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 川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「ウイルスはゼロにはならない」。このコロナウイルスを極端に怖がらず、楽観もせず、「だんだん日常生活に戻していく必要がある」と言う。

 都は、6月19日にライブハウスなどへの休業要請を解除、飲食店への短縮営業の要請も解いた。人の動きが戻る中、24日までに都内の人材派遣会社で働く社員16人のクラスターが確認された。感染が職場の内外のどちらかは特定できていないが、同じフロアで働く社員の集団感染だ。担当者は「日常生活にもリスクはある。日頃から自粛じゃない自衛に努めてほしい」と話す。


・コロナを怖がるな
・自粛じゃなくて自衛

私にはさっぱり意味がわかりませんが、いったいどういうことでしょう? 自衛?? ウイルスと戦うのにまた、日本人得意の精神論ですかね。PCRスンナ派の人物はいよいよさじを投げています。(このツイート削除されてますが)

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 もう、めちゃくちゃです。なにをどうしたいのかさっぱりわかりません。

あと、一つ日本感染症学会の動向も私自身は注目しています。
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 前回4月の学会は、緊急事態宣言が出て、ようやく中止を決めました。。今回中止を決めるのはいったいいつになるのか。あるいは「模範」をしめすために、強行するのか。興味ありますね。
感染のリスクを可能な限り抑えながら、社会・経済活動の再活性化も大きな課題となっております。この点に関して、感染症の専門家集団としての日本感染症学会は、診療や研究だけでなく、新型感染症への社会の対応の模範となる活動を続けていかなければいけないと感じております。
この学会でクラスターが発生したら、いったいどうなるのでしょう。まさに

ミイラ取りがミイラになる

を地で行くんでしょうか

ドタバタで学会を8月に延期した感染症学会2020年04月12日

 


posted by いんちょう at 21:03| Comment(3) | Covid-19
この記事へのコメント
手洗い、EARL、マシュマロの三バカは一部で物笑いの種ですからね。これからずっと後悔の人生じゃないですか。何時までも後ろ指刺され続けて。同情はしませんが。

それに比べるとこち亀の日暮寝男みたいに偶に目覚める神戸大の人は、いつも見てるのでなければそこまでは憎めないです。

逆に憎悪の対象となるのは医者ではなく西村と二階ですね。そこに小池が続く。とにかく口にすることすべてが地頭の悪さと妙なプライドの高さ、世間ずれで出来上がったクズ。安倍が何もしない分マシに見えるレベル。

真の連続勤務お疲れ様と言えば、岡田晴恵教授です。早稲田クロニクルというところが(公開の場で)コンサルティングや講演会の代金貰ってる医者のリストを公開したのですが、彼女は貰っていませんでした。

最近10日ほど朝のワイドショーを休んでるのですが、テレビ見てるだけなのと毎日出て意味のあることを活舌良くしゃべるのとは全然違いますからね(笑)。

芸能人にでもなるのかとか下世話な報道してるのを見てると本当に可哀相です(誘惑は勿論あるが、博論とまともな啓蒙書書いてる人がするかね、と)。魑魅魍魎の日本のテレビ界で味方の出演者も少ない中、ようあそこまで筋を通したと思います。
Posted by 岩見浩造 at 2020年07月03日 21:57
それにしても、今回のコメントもそうですが、西村は何にせよ直ぐ先走りますね。エリートだか何だか知らないけど、党内ですら浮いちゃってる感じ。

逆に言うと、この人がしびれを切らしたということはこの人にとってのとんでもない反動=自粛再開、PCR拡大等が期待できるかもしれません。

ま、そのための都民の危機感は足りないとは思います。

今日偶にしか行かない店で外食したところ、完全に普通の飲み会やってるテーブルが2つありました。20代から30代のちょっと行けてる勤め人の男女。テーブルではしゃいで、離れていたとはいえこちらはちょっとビクビクものでしたね。

夏ですし、普通の人間は発散もしたくなります。

すかいらーくグループのように、手作りプラ板をソファに張り付けてパーティション強化やってる意識高い外食もあるのですがね。見栄えなんかどうだっていいのですよ。
Posted by 岩見浩造 at 2020年07月03日 23:08
典型的楽観主義の忽那氏ですら以下のように述べるということは、既に限界であること、また、それを見越して専門家に危機感を煽らせ、何らかの「対策」(有効性は吟味必要)を示そうとしているものと思われます。

新型コロナ感染者増で新宿区など都内の医療機関はどうなっているのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200705-00186454/
忽那賢志 | 感染症専門医 7/5(日) 10:52

>今は大丈夫であっても、このまま感染者数増加が続けばすぐに第1波のときと同じ状況に至るものと推測されます。

>新宿区のPCR検査スポットでは、陽性率が20%を超えており、市中感染が広がってきていることが強く疑われます。

>これはかなり危険な兆候であり、夜の繁華街への外出は避けることはもちろんのこと、東京都内では再び不要不急の外出を控えるべき段階に来ていると考えます。
Posted by 岩見浩造 at 2020年07月05日 15:55
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