2020年07月09日

一度立てた作戦は、何があろうと変更しない−東京都感染200人越え

 自粛期間に、無為無策で何の対策もしなかったツケがついに出てきました。

都内で新たに224人の感染確認…4月17日の206人上回り過去最多
2020/07/09 14:32 新型コロナ
 東京都内で9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人確認されたことがわかった。1日当たりの感染者数としては、政府の緊急事態宣言が発令中の4月17日の206人を上回り、過去最多となった。


阪で新たに30人の感染を確認 緊急事態宣言解除後、最多
毎日新聞2020年7月9日 17時38分(最終更新 7月9日 17時38分)
 大阪府は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに30人確認されたと発表した。5月に緊急事態宣言が解除されて以降で最多。



9日のコロナ感染者数300人超
2020/7/9 18:24 (JST)7/9 18:52 (JST)updatedコピーライトマーク一般社団法人共同通信社

 9日に国内で報告された新型コロナウイルス感染者数が300人を超え、緊急事態宣言解除後の最多を更新した。


 このような状況にもかかわらず、いろいろと「いいわけ」をしているのが日本政府

100名の時点 7月2日
緊急事態宣言、なお慎重 「夜の街」に休業要請検討―政府
2020年07月02日20時09分
 東京都内で新たに107人の新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、政府は首都圏の繁華街を中心に感染拡大防止の取り組みを強化する方針だ。ただ、経済への影響が大きい緊急事態宣言の再発令には慎重論が強く、当面は見送る方向。
西村氏は会見で「もう誰も緊急事態宣言などやりたくはない。みんなが努力しないとまた同じことになる」と訴え、感染予防策の徹底を呼び掛けた。
この記事は、ブログでも紹介しました。

 政府は、「専門家」の助言で、7月には流行がほぼ収束しているとする「作戦」を既に立ててしまっています。
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 あす、10日からは5000人以下のイベントが許可されるわけです。さらには8月1日からはGoToキャンペーンも決まってしまっています。

「Go To キャンペーン」 8月から実施へ 国交相 新型コロナ対策
2020年6月21日 12時13分
新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている観光需要を喚起するため政府が実施する「Go Toキャンペーン」について、赤羽国土交通大臣は、NHKの「日曜討論」で早ければ8月のはじめから事業を開始し、来年春にわたって実施して観光業を支援する考えを示しました。
7月4日には、都知事が政府方針に反発していましたが、逆に封印されてしまいました


変更しない理由について、政府は次のように発言しています。
イベント緩和変わらず 政府、冷静対応呼び掛け―新型コロナ
2020年07月09日19時43分
 菅義偉官房長官はこれに先立つ記者会見で、「直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と現時点での宣言再発令を否定。同時に「イベント開催制限緩和を予定通り行う考え方に変わりはない」と明言した。
 菅長官はその理由として、感染者増加はクラブなど「接待を伴う飲食店」の協力を得ながら、1日3000件超の検査を行った結果だと説明。新規感染者は重症化しにくいとされる39歳以下が8割を占めているとして、「医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している状況にはない」と指摘した。
 逼迫するまで、何の手も打たないと言うことでしょうか。すでに、40〜50代にも感染が広がっていることは報道されています。

新型コロナ 東京 40代、50代の感染増加 感染経路多岐に
2020年7月9日 木曜 午後3:49
東京都の新型コロナウイルスに関する会議で、感染者が40代、50代でも増加し、感染経路も多岐にわたっているとの分析結果が示された。

9日のモニタリング会議では、専門家の分析として、「感染者は20代、30代が7割を占めるが、先週に比べて、40代、50代が増加している」、「感染経路は接待をともなう飲食店などだけでなく、同居、職場、会食など多岐にわたっている」などと報告があった。
 もっとも、このような深刻な事態であるにもかかわらず、k値なる日本以外に存在しないモデルを発表している維新後推薦の物理学者 中野貴志は、
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なにもする必要はない、本日が感染のピークだと「予言」しています。指数関数的に増えることはあり得ないそう。何の対策も立てていない今の状況で、収束にむかうとは考えられませんが、もし「予言」が外れたら、どう責任をとるつもりなんでしょうか。お得意の

「感染症の専門家ではないから、仕方がなかった。私の理論を採用した行政に文句は言ってくれ」

として、逃げるのでしょうか。そして、こんな馬鹿げた理論を採用した維新はどう責任をとるのか。

それにしても、作戦を立てたときと環境が全く違っているのに、ただ「作戦」を遂行することのみに血道を上げる政府。先の大本営が、

勝った、勝った、転進だ

と叫んで、国民を騙し続けてきたことを思い出させます。もっとも当時でさえも、

・戦地の場所
・日本の空襲
・物資の不足

から、負けていたのは明らかなのに、そこから目を背けていたのは国民自身でした。いまも全く変わりませんね。情けないことです。

真理は時の娘

日本は、いったいあとどれだけの「時」を待たねばならぬのでしょう。

東京で感染者連日100人越え。「自粛より自衛」意味不明な「対策」のみを掲げる行政2020年07月03日
かながわコロナ通信の亡霊が徘徊する新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)2020年07月07日

  
posted by いんちょう at 20:38| Comment(0) | Covid-19
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