そうはいっても日本全国で検査が順調に増えているのは確かです。焦ってきたスンナ派は、ついに「尾身」に「検査のしすぎはよくない」としゃべらせ、BuzzFeedの新人記者にないことないことを書かせています。しかし、嘘記事は、いくら読みこなそうとしても本質的に矛盾があるので、読後感がすっきりしません。そして、一番の問題点は、記者も全く進歩できないことです。こういうウソは、局面局面で発言内容がまったく変わってきますから、首尾一貫した「真実」ではなく、「広報」に陥らざるを得ないのです。一度、「広報」を書くようになってしまうと、もはやそこからは抜けられないんじゃないんでしょうか。いくら記事を書いても、詳しくないわけですから、どこかに呼ばれてもまともに受け答え、さえできないでしょう。哀れなことです。
さて、前回「あれは“やらせ”です」と暴露した辛坊治郎氏がまたトンデモ発言をしていたようなので、見てみましょう。
東京都がコロナ「感染拡大警報」〜「“PCR検査信仰”を捨てないと重症患者を救えなくなる」辛坊治郎が説く
By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2020-07-15 更新:2020-07-15

辛坊)根本的な問題として「PCR検査信仰」というのが非常に深刻だなと思うのです。代表的なエピソードで言うと、4月の初めに、一部の新聞やメディアで「南米のチリという国は、南米でいちばんPCR検査が充実していて、ちゃんと洗い出しているから、チリは感染が抑えられてPCR検査は有効だ」という報道があって、この辺りが原点としてあるわけです。でも、そのチリは、その後冬を迎えて、いま、感染者30万人、死者は7000人という、とんでもないことになっています。世界で、PCR検査で感染者を見つけることが、感染拡大の防止に役に立った例というのは、私の知る限りでは1例もない。結局、医療崩壊の原因というのは、症状が軽い人でも入院せざるを得ないという法制なかで、どんどん入院していたら、そりゃあ、ベッドはなくなるだろうという話です。
いやはや、今この時期に検査のしすぎが病院崩壊を招くと未だに主張するとは、いったい誰の権益を守っているのだろうかと不思議でなりません。中国、韓国、ドイツその他が徹底的に検査を行い、陽性者を隔離し、経済を徐々に回しているのは、皆様ご承知の通り。そういった成功国を紹介せずに、南米のチリを上げるとは・・・私もコロナの報道に関しては、かなり気にしてみているはずですが、チリのことなど報道されていましたっけ?By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2020-07-15 更新:2020-07-15

辛坊)根本的な問題として「PCR検査信仰」というのが非常に深刻だなと思うのです。代表的なエピソードで言うと、4月の初めに、一部の新聞やメディアで「南米のチリという国は、南米でいちばんPCR検査が充実していて、ちゃんと洗い出しているから、チリは感染が抑えられてPCR検査は有効だ」という報道があって、この辺りが原点としてあるわけです。でも、そのチリは、その後冬を迎えて、いま、感染者30万人、死者は7000人という、とんでもないことになっています。世界で、PCR検査で感染者を見つけることが、感染拡大の防止に役に立った例というのは、私の知る限りでは1例もない。結局、医療崩壊の原因というのは、症状が軽い人でも入院せざるを得ないという法制なかで、どんどん入院していたら、そりゃあ、ベッドはなくなるだろうという話です。
地球の裏側のことではなく、韓国のことは随分と報道され、医療崩壊につながるとは主張されてましたけど?支離滅裂のウソの比較には、こういったよくわからない国を引っ張ってくるしかありません。以前紹介しましたが、
病気のみを診て、患者・社会を全く気にしない医師では、このように語っていました。
外国の例を簡単に紹介するのも問題です。「海外ではこうだ」というのですが、それぞれの国によって医療レベル、保険制度、国民性、文化など異なる背景があります。だから安易に「あそこがいい」「ここがいい」という話ではありません。
「アフリカの〇〇ではこうだ」と言われても、その国は常に様々な感染症の脅威が存在する国かもしれません。その国の政策を参考にする、といっても無理があるのではないでしょうか。
苦しい比較をするときには、みんなが全然知らない国を引っ張ってくるんです。しつこいですが、南米のチリで検査しすぎで医療崩壊の記事なんてありましたでしょうか?「アフリカの〇〇ではこうだ」と言われても、その国は常に様々な感染症の脅威が存在する国かもしれません。その国の政策を参考にする、といっても無理があるのではないでしょうか。
本質的なところで、「無症状でも人にうつすから、重要なんだ」という理屈があるのです。全部の無症状感染者を炙り出すことができて、それを全部つぶしていけば、当然、感染予防には役に立つけれども、ごく一部の感染者だけ炙り出して、そこを潰すことに感染拡大抑止に役に立つかだろうか。「第1波を抑え込めたのは、そうやってクラスターを潰していったからだ」といまだに言い張るために、こういう理屈を使っているのですが、結果論からいって、緊急事態宣言と第1波が収まっていったことの因果関係(の薄さ)は数学的にもう、阪大の教授が明らかにしてしまったことなので、突っ込みどころ満載です。
いよいよでてきました。根拠。私はこの教授のことをほら吹き男爵 ならぬ 「ほら吹き教授」と名付けました。
ご存じ中野貴志(大阪大学核物理研究センター教授)氏。かれは、6月11日に大阪の専門家会議で次の発言
「感染拡大の収束に外出自粛や休業要請による効果はなかった」と明言
このむちゃくちゃな理論に大阪府医師会長が激怒したことは、ブログ記事にしました。
さて、彼は7月の上旬に次のような「理論」を発表

7月9日にはピークアウトすると「予言」してくれました。なぜ、こんな馬鹿げた予言ができるかと言えば、単なる物理学者だから。彼の新型コロナに対する認識は次の通り
この病気は発症後2週間で治るので、指数関数的に増え続けるのは不可能。
こんなあっけにとられる理論が根底にあるのですから、収束して当たり前。ちなみに一番最近のほら吹き教授の見通しは・・・
大阪のコロナ第2波、K値の中野教授「収束か増加かこの数日が鍵」
第2波の到来も予想されるなか、「今日、明日の感染者が右肩上がりに増加すればピークは約2週間後に、上がらなかったらすでに収束に向かっている」と中野教授。
「シナリオは『すでにピークが過ぎているパターン』か、『これからピークが来るパターン』の2通り。現段階では6:4ぐらいで収束に向かっているような気もするが、月曜日は感染者数が減る傾向がある。確実になるのは今日、明日の状況。ここ数日が鍵になり、増加に向かうなら身を守る行動をする必要がある」と警鐘を鳴らした。
なお、14日の大阪府の新規陽性者数は18人(前日比14人減)。減少しているが、しばらく様子を見る必要があるようだ。
第2波の到来も予想されるなか、「今日、明日の感染者が右肩上がりに増加すればピークは約2週間後に、上がらなかったらすでに収束に向かっている」と中野教授。
「シナリオは『すでにピークが過ぎているパターン』か、『これからピークが来るパターン』の2通り。現段階では6:4ぐらいで収束に向かっているような気もするが、月曜日は感染者数が減る傾向がある。確実になるのは今日、明日の状況。ここ数日が鍵になり、増加に向かうなら身を守る行動をする必要がある」と警鐘を鳴らした。
なお、14日の大阪府の新規陽性者数は18人(前日比14人減)。減少しているが、しばらく様子を見る必要があるようだ。
この記事の5日後には
大阪府 新たに86人感染確認 80人以上は4月20日以来 新型コロナ
2020年7月18日 18時20分
大阪府は18日、府内で新たに86人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
大阪府内で1日で80人以上の感染が確認されたのは4月20日以来です。また86人の感染は過去3番目に多いものとなります。
感染は治まるどころが、どんどん拡大する一方。まあ、「ほら吹き教授」によれば、2020年7月18日 18時20分
大阪府は18日、府内で新たに86人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
大阪府内で1日で80人以上の感染が確認されたのは4月20日以来です。また86人の感染は過去3番目に多いものとなります。
・指数関数的に増えることはない
・7月の下旬にはピークアウトする
らしいですから、大阪府は何の対策もとらないのでしょうね。二度も、三度も「予言」が外れていながら、ここまで自分のK値理論に固執出来るとは、さすがあの「メルトダウンしてないだす」のいる大学ですね。いやはや、知的レベルがこちらにまで伝わってきます。7月下旬にピークアウトしなかったら、8月中旬−お盆の時期は大丈夫と主張し続けてるのでしょうか。
敗戦を転進と主張し続けた大本営の末裔だけはあります。
辛坊治郎はさらに続けます
この方向性で行って医療が崩壊したら、重症患者を救えなくなるという事がいちばん恐ろしい。軽症者を入院させるのは、まず、とにかくやめた方がいいと思う。まず真っ先に、医療崩壊を防がないと。自分で医療崩壊の引き金を引いてどうするんだという気は正直します。
軽症者を隔離しない限り、感染は治まりません。未だにこんなカビの生えた理論を振りかざすとは、さすがほら吹き教授の一味ですね。それにしても大阪維新は、この「ほら吹き教授」をいつまで信じ続けるのやら。
コロナの大阪モデルの目的は、経済優先の詭弁2020年07月01日
病気のみを診て、患者・社会を全く気にしない医師2020年05月08日
大阪府医師会長は、なぜ激怒したか2020年06月27日