2009年06月18日

熊本市CKD(慢性腎臓病)対策推進病診連携説明会

 最近、医療界で頻繁に使われる言葉としてCKDがあります。
CKD(Chronic kidney disease)とは慢性腎臓病のこと。
 熊本市は、末期腎不全による慢性人工透析患者数の割合が1.4倍と多い状況にあるため、熊本市が平成21年度よりCKD対策を始めました。今日の勉強会は、その一環で、われわれ開業医のための勉強会でした。(もっとも、この数字だけでは熊本が後進県とはいえないと思います。コントロールが良く長期透析が可能な場合にも数字としては高くなってしまいます。)
 講師は、国立病院の富田正郎先生。臨床的な話をふんだんに盛り込んでいただき、大変興味深く勉強することができました。腎不全から透析になる患者さんをどうにか減らそうという趣旨です。初期の腎臓病の時に適切な加療をしていくために、開業医−専門医の連携を強めていくことが目標です。

 紹介基準は、かなり甘く、
1.推定腎機能が50%未満
or
2.蛋白尿
・尿蛋白で2+以上
・糖尿病がある場合または血尿がある場合には、蛋白尿を呈するものすべて
という基準です。いずれも、一般的な血液検査、尿検査で十分調べられます。

熊本城のお堀・・きれいな鯉がたくさん泳いでいました。
F1000052.JPG
posted by いんちょう at 21:45| Comment(0) | 勉強会
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