2009年06月23日

臓器移植法案衆議院通過

表記法案が、6月18日に衆議院を通過しました。

簡単にまとめると
脳死を一般的な人の死と定義し、本人が生前に拒否していなければ、年齢に関係なく家族の同意で臓器摘出が可能。

臓器移植をするに当たっては、十分良さそうな法案です。が、、

脳死を人の死と定義してしまったことは、今後大きな問題を生じてしまうと思います。
・亡くなった人には健康保険は使えない。
ここが、大きな問題点でしょう。
 たとえば、臨床的に脳死となった患者さんがいるとしましょう。
医師「脳死と思われるので、判定します。」
患者家族「お願いします。」
医師「脳死と確認されました。人工呼吸器、点滴などすべて外しますね。」
家族「それは困ります。もう少しこのままで見守っていたいのですが。」
医師「わかりました。もうなくなられた方ですから、健康保険は使えません。すべて自費でお支払いいただくことになります。ICU使用料が1日10万円、人工呼吸器の費用が同じく10万円、その他諸経費で10万円、合計1日あたり30万円くらいかかりますが、よろしいでしょうか?」
家族「・・・・」

となってしまうことが、容易に想像されます。とくに、
・妊娠している脳死状態の女性でもうしばらく胎児を母胎にとどめておきたい
・家族がまだ死を受け入れられないとき
といった場合にも、経済的な面から不可能となってしまいます。臨床の現場では、明らかに脳死だが、判定すると健康保険が使えなくなってしまうため、判定を先延ばしにする。といった現実的?解決策をとるしかなくなってしまいます。

 以上のことを考えると脳死を人の死として定義してしまう現在の法案は、大きな問題があると私は思います。
posted by いんちょう at 22:45| Comment(0) | 日記
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