2009年12月03日

北朝鮮ウオッチャー(自称)

 以前より、将軍様の国の動向を気にかけております。
(全く真相の漏れてこない国がこの時代にあるのが信じられません)

 今月初めに、超弩級のニュースが発信されました。

 【ソウル=城内康伸】複数の外交関係者によると、北朝鮮政府が十一月三十日から、通貨ウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を実施したことが確認された。インフレ抑制や地下資金のあぶり出しなどが目的とみられる。二〇一二年を目標とする富強国家「強盛大国」の建設に向け、統制経済の強化にかじを切った可能性もある。

 外交筋によると、北朝鮮外務省は一日、平壌の外国大使館などに通知。旧通貨と新通貨の交換比率は百対一で交換期間は今月六日までという。

本日が4日ですから、もうほとんど時間がありません。しかも、

デノミの最大の目的はインフレ対策だとみられますが、複数の北朝鮮当局者によりますと、新しい通貨の交換は銀行預金については無制限に行えるものの、手持ちの現金を交換しようとした場合には、1世帯当たり10万ウォン=日本円でおよそ2300円という上限が定められ、それ以上の現金はいわば紙くずになるとしています。

その一方で、所持金が10万ウォンに満たない世帯には、政府が逆に、現在の5万ウォンに相当する新しい500ウォンを支給するということです。北朝鮮では闇市場の増加によって貧富の格差が拡大しており、今回の措置の背景にはデノミを通じて強制的に貧富の格差の解消を図るねらいがあるものとみられています。
(NHK)

タンス預金が多いといわれる北朝鮮人民にとっては、資産のほとんどが紙くずになるわけですから、被害甚大です。

朝鮮関係専門のインターネットメディア「デイリーNK」は2日、情報筋の話として「北朝鮮が2日午前8時から、全国的にデノミを実施した。6日までに通貨交換を実施し、7日からは新通貨が流通される」と報じた。また、「10万ウォン札以上に対しても1000対1の比率での交換を許可した」

ちょっと見ただけでもむちゃくちゃです。

国家がタンス預金を実質的に取り上げてしまう目的なのでしょう。報道でも、

 韓国の専門家は、今回の措置について、インフレ抑制に加え、闇市場で扱われる地下資金の管理強化や、経済改革以降に広がった貧富の格差解消、富裕層の不正蓄財摘発などが狙い、と分析する。

 これは、劇薬とはいえず、毒薬です。国家体制自体が崩壊する引き金を引いたと私は見ます。一度こんなむちゃくちゃなことをすると、もう国民は北朝鮮紙幣を信用しなくなります。紙幣は、信用で成り立っていますから、紙幣を無くしてしまうことと同義。

「本当にあきれた。インチキだ」。韓国の北朝鮮専門インターネット新聞「デーリーNK」によると、市民には大きなショックが広がり、現地の消息筋は「人々が道端に座り込んで泣くのは、首領様(金日成主席)が逝去した時以来だ」と伝えてきたという。

といわれるのももっともです。

では、どうなるか。
・米ドル、人民元しか価値を持たなくなってしまう。(外貨であれば、価値はあります)
・日々の買い物は、物々交換のみ。たばこなどが取引に使われるようになるでしょう。

 当然、経済は壊滅状態。ここ1−2ヶ月で大きな変動があると私は見ています。


posted by いんちょう at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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