2011年04月20日

東大・専門家を信用するな

私は、熊大医学部出身です。

一度、フィールドワークとして、浴野(えきの)先生(当時、熊大医学部講師)、二宮先生と御所の浦(天草にある離島)にいったことがあります。浴野先生は、その業績がみとめられ、現在は教授となっておられます。

こういう縁もあり、ちょっとだけ水俣病を勉強しました。当時は、原因不明の病気とされ、いろいろな原因が取りざたされました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85

現在では、水俣病の原因をチッソの有機水銀であることを疑う人はいません。

Wikiから重要と思われる部分を抜き書きします。

1956年に熊本県水俣市で発生が確認されたことがこの病名の由来であり、英語では「Minamata disease」と呼ばれる。

原因物質は容易に確定されなかった。1958年7月時点では、熊本大学医学部研究班は原因物質としてマンガン、セレン、タリウム等を疑っていた。当時、水銀は疑われておらず、また前処理段階の加熱で蒸発しており検出は不可能であった。更に、有機水銀を正確に分析し物質中の含有量を測定する技術は存在していなかった。しかし、翌年熊本大学水俣病研究班は、原因物質は有機水銀だという発表を行った。これは、排水口周辺の海底に堆積するヘドロや魚介類から水銀が検出されたことによる。公式見解として、メチル水銀化合物 と断定したのは、1968年9月26日であった。

1959年7月に有機水銀説が熊本大学や厚生省食品衛生調査会から出されると、チッソは「工場で使用しているのは無機水銀であり有機水銀と工場は無関係」と主張し、さらに化学工業界を巻き込んで有機水銀説に異を唱えた。

1946年:日本窒素がアセトアルデヒド,酢酸工場の排水を無処理で水俣湾へ排出。
1949年頃:水俣湾でタイ,エビ,イワシ,タコなどが獲れなくなる。
1952年:熊本県水俣で最も早期の認定胎児性患者が出生。ただし認定は20年後。
1953年:熊本県水俣湾で魚が浮上し,ネコの狂死が相次ぐ。以後,急増。
1954年:8月1日付熊本日日新聞で、ネコの狂死を初報道。
水俣病患者で最古の症例とされるのは、1953年当時5歳11ヶ月だった女児が発症した例である[5]が、患者発生が顕在化したのは1956年に入ってからである。新日本窒素肥料水俣工場附属病院長の細川一は、新奇な疾患が多発していることに気付き、1956年5月1日、「原因不明の中枢神経疾患」として5例の患者を水俣保健所に報告した。この日が水俣病公式発見の日とされる。
水俣病の有機水銀原因説に対して新日本窒素肥料や日本化学工業協会などは強硬に反論した。厚生省食品衛生調査会が水俣病の原因を有機水銀化合物と結論。


このころ、清浦雷作・東京工業大学教授はわずか5日の調査で「有毒アミン説」を提唱し、戸木田菊次・東邦大学教授は現地調査も実施せず「腐敗アミン説」を発表するなど、非水銀説を唱える学者評論家も出現し(御用学者)、マスコミや世論も混乱させられた。


病気の発見から、12年。熊大が原因を特定してから、それが認められるまでに10年の歳月がかかっています。その裏には、腐敗しきった化学業界、御用達学者の存在があるといってよいでしょう。

 このことを昔のことだよ。と片付けられるでしょうか?

現在も相変わらず御用達学者が目に余ります。学会と反対のことをいうとつるし上げを食らったり、あるいは、不安をあおるだけと逆に攻撃されたりしています。

 現在は、インターネットがあります。海外の情報、あるいは、信頼に足る情報を自分の目で確かめる必要があります。

 とある先生に言われました。

「悪い情報から目をそらし良い情報に飛びつく、まるで癌患者の様な関係者達」

至言だと思います。そうならないよう、全員が心する必要があるでしょう。

補足
私が東大時代に教えてもらった先生に

吉川弘之 先生がいます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B7%9D%E5%BC%98%E4%B9%8B

なかなかダンディーな先生でした。休講は多いものの、く荒唐無稽なおもしろい話(機器の設計を自動でやるといった)が多く、講義はおもしろかった記憶があります。

が、このWikiをみてわかるように 女系天皇を容認する報告書を座長としてまとめています。

この先生は、工学部出身でありますし、機械系の話をしていただけです。とても皇室に関する専門家とはいえません。おそらく、東大の総長を務めた経験から、指名されたのでしょう。こういった政治色の強い名誉職に非常に惹かれるのが東大の先生なんだなぁとその当時思いました
タグ:R
posted by いんちょう at 15:56 | TrackBack(0) | 原子力
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/44459948
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック