



2011年03月12日17:04 メルトダウン
以前務めていた発電所ですので、、、
情報を総合しますと、メルトダウンはすでに起きていると思われます。
まず、非常用発電機の同時故障は、普通はありえません。炉心冷却に重要な機器ですので、確か毎週試運転をしていたはず。
おそらく想定を越える津波で、すべて水没し、使えなくなったものと思われます。
また、最終的に熱交換を行うのは、海水建屋ですので、それも損傷。最終的な熱の除去ができない状況に陥っていると考えるのが妥当でしょう。
非常用電源車をいくら持って行っても、設備がないのですからどうしようもありません。
福島第一1号機は、東京電力が初めて導入した沸騰水型原子炉で、460MWeの今では小型の旧式原子炉です。GEからターンキー(すべてセットされた状態)式で購入。購入当初から、トラブル続きだったと聞きます(まあ、それでその後の改良があるわけですが)
想定津波は1メートル以下ですので、今回のように10メートルを越える津波にはそもそも対応できません。
原子炉の燃料が外部に出ており、(これだけでスリーマイル島の冷却材消失事故と同じ)外部にセシウムも出ているとのことですから、メルトダウンしています。
モニタリングポストも
福島第一原子力発電所の放射線量を見ますと、
午前3時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
10分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
20分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
30分 正門 68 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
50分 正門 64 nGy/h 0.001μSv/h未満
午前4時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 866 nGy/h −
50分 正門 1002 nGy/h −
午前5時00分 正門 1307 nGy/h −
10分 正門 1590 nGy/h 0.001μSv/h未満
4時30分くらいが、冷却材消失となったと推定。(不自然に報告がずれています)
燃料棒1本でもわずかでも水の外から出ると、そのへんにいる人は即死するレベルの放射能が出ていると言われました。
今は、電源車を消防用ポンプを使って、おそらく海水を格納容器に注入していると思われますが、これが一体いつまで続くか。
周りで作業している人は、死を覚悟して作業されていると思います。
2011年03月12日17:09
1: onodekita
福島第二発電所(ここに勤務していました)は、海水建屋が海のすぐ近くにあり、海抜はおそらく数メートル
最終的な熱交換器がすべて破損しており、復旧の見込みはありません。
残留熱除去装置、燃料プールの熱除去もできなくなっており、おそらく水を沸騰させて気化熱で熱を取るしかないと思います。幸い、比較的新しいプラントですので、炉心冷却材は喪失はしていないが、蒸気のため格納容器の圧力が上昇し、このため格納容器ベントを初めているとみます。
おそらく数ヶ月といった時間がかかりますので、これも見通しは良くありません。
私がまだ勤務中でしたら、生命保険を確認して、妻と子供を実家に(九州や西日本)直ちに帰すでしょう。
2011年03月12日17:13
2: **
一号機建家の外壁が見えなくなっているという報道中。
2011年03月12日17:16
3: onodekita
あれは、原子炉格納容器のある建物そのものです。
メルトダウンして、水蒸気爆発してしまったのでしょう。最悪の原子力事故です。
シムシティが本当に起きてしまった・・・
2011年03月12日17:26
4: onodekita
地震があったというので、地盤沈下もしれません。(これも想定外)
燃料プールの上の部分が全部吹き飛んだと思われます。
チェルノブイリのような石棺を作る必要があるでしょう。。。。。。
2011年03月12日18:09
5: onodekita
骨組みは、6階以上です。横からの写真があるとよくわかるのですが、残念ながら報道がありません。
保安院の説明も要領を得ません。専門家と称する大学教授たちが、現場の判断を引き伸ばして、後出し後出しとなっている印象です。
そこだけで直下地震が起きることは考えにくいので、やはり爆発が一番考えられるでしょうか。
2011年03月12日18:53
6:****o
すでにメルトダウンしている・・・か!これを国民が知ったらさらに大混乱は必至。だとしても、被爆ということに一番敏感な国であれば政府の強い指導は必要ですね。今回に事故で多くの教訓を得るでしょうが、犠牲は最小限であってほしい。
2011年03月12日19:05
7: *****ン
あわてて地図を確認しました。
本当に恐ろしいことです。
日本にはリーダーシップを取れる人はいないのでしょうか。
2011年03月12日19:38
8: *****っち
現場の作業の方々は本当に大変ですね。
頑張ってほしいが
消防ポンプだけで冷やしきれるのでしょうか。
2011年03月12日20:04
9: **
1.5km離れた地点で1050mSv/hrと言ってました。
2011年03月12日20:14
10: onodekita
原子力内部に入るときの最低単位が、0.01mSvでした。(最初は、mREMを使ってました)
運転中のタービン建屋の最高値で、1-10mSv/hr(100-1000mREM/hr)ですから、1050mSv/hrなんて、とんでもない数字です。私は1mSvなんて、あびたことなんてありません。
噂では、菅総理が1.5km圏内に入り、放射線量はr2に反比例しますから、もはや命は覚悟しての行動だと思います。(もちろん、従業員もですが)
消防ポンプ(これは想像です)だけでは無理なので、炉心溶融、爆発となったのだと思います。
2011年03月12日20:18
11: onodekita
首相動静より
午前7時11分、福島県大熊町の東京電力福島第1原子力発電所着。同19分、重要免震棟へ。同23分、東京電力副社長の武藤栄原子力・立地本部長による説明。池田元久経済産業副大臣同席。
この東電副社長は、私の所属していた課の課長でした。
背が高く、穏やかで、非常に切れものです。
この方が陣頭指揮をとっているのにこの状況ならば、最善を尽くした上での結果と思われます。
2011年03月12日21:05
12: **
BBC 建屋爆発時の映像
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12720219
2011年
03月12日
21:17
13: ****io
水素が発生して自然爆発した その水素はどこから来たの?
炉心溶融は核反応は続いており、冷却はまだ十分でないのでしょう。
圧力容器の外、格納容器内を海水を注入してうまく循環しないと今度は格納容器が亀裂とか、水蒸気爆発しちゃわないの? なんて全く素人考えですが。
2011年03月12日22:16
14: onodekita
とりあえず最悪の事態は、避けられているようです。
水素は、建物内にある水が放射線で分解され、水素と酸素になり、それが反応したと思います。
核反応は稼動時の数%足らずですが、もちろん続いています。格納容器ももちろん、水素爆発の危険性があり、十分な注意が必要です。
海水を注入するしかないと思ってはおりましたが、まだ実施していなかったということは、政府の判断を仰がざるをえないので、半歩遅くなっていると思います。
陣頭指揮の東電副社長・・・本店時代の課長
第一原発所長・・発電所時代の課長
東電原子力運営管理部長・・本店時代の副長
といずれも良く知っています。どなたも人格、知識とも素晴らしく私なんかは到底足元にも及ばない方たちで、東電の原子力部門のトップエリートです(順調に出世されており、納得です)
この方たちで対処されるのであれば、きっと危機を乗り越えていただけると思っています。(こんな布陣、しようと思ってもなかなかできません。)
不幸中の幸いです。
とあるテレビにもと原子力安全委員が出ておりますが、あまりにレベルが低い。(まあ、当時より言われていたことですが)
海水をどうして使用するかがわからない。純水のほうがいいとコメントしています。
なぜか
・東電は、当該原子炉を廃炉にする決定をした
・大量に水が必要だが、取水できる川までは距離があり、淡水を大量に確保することはできない
・ちかくにあり、いくらでも調達可能な海水を利用してでも、炉心を冷やす
こういった経営判断を含めて、行っているとしか考えられません。
ある程度落ち着いた場合、同責任を取るのか、おそらく社長が辞表を出しておさめることまで筋書きを描いているはずです。
2011年03月13日06:58
15: **
onodekita先生
貴重な情報ありがとうございます。
何よりも信頼できホントにありがたいです。
それにしても先生がこちらにお勤めになっていたとは・・・
結果としては、この推測は甘かったようです。
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