2011年05月13日

お茶だけなぜ?・・南足柄茶

またも、ショッキングなニュースが・・・
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105110358.html
南足柄の茶葉から基準超えるセシウム 出荷自粛要請
2011年5月12日0時4分
神奈川県は11日、同県南足柄市内で採取した茶葉から、食品衛生法に基づく放射性セシウムの基準(1キロあたり500ベクレル)を超える570ベクレルが検出されたと発表した。県は、周辺の市町村を含む今年の県内産の「足柄茶」の茶葉の回収や、当面の間、出荷を自粛するなどの措置を南足柄市や農協に要請した。

 県は「数回摂取しても健康に影響を与えることはない」(食品衛生課)とみているが、基準を超えたことが明らかになったため、要請に踏みきったという。

 県環境農政局によると、茶葉のサンプルを採取したのは9日。1回目の検査で550ベクレルを検出し、別のサンプルで調べても570ベクレルだったという。

 「足柄茶」の今年の新茶は6日に出荷が始まったばかり。同局などによると、すでに約2600キロを製品化し、半分ほどが販売されたという。農協を中心に回収を急ぐ方針。


かとおもうと・・・
http://news24.jp/articles/2011/05/12/07182553.html
福島市産のキャベツなど、出荷制限を解除
< 2011年5月12日 2:27 >ブックマーク
 政府は11日、福島県の一部地域のキャベツやブロッコリーなどに指示していた出荷制限を解除した。検査の結果、いずれの地域でも3回連続で放射性物質が国の暫定規制値を下回ったため。

 出荷制限が解除されたのは、キャベツは、福島市、二本松市、伊達市、本宮市、白河市、桑折町、国見町、川俣町(山木屋区域を除く)、矢吹町、棚倉町、矢祭町、塙町、大玉村、西郷村、泉崎村、中島村、鮫川村。

 ブロッコリーは、郡山市、須賀川市、田村市(福島第一原発から半径20キロ圏内を除く)、鏡石町、石川町、浅川町、古殿町、三春町、小野町、天栄村、玉川村、平田村。

 ほうれん草は、会津若松市、磐梯町、猪苗代町、喜多方市、西会津町、会津美里町、会津坂下町、柳津町、三島町、金山町、南会津町、下郷町、只見町、北塩原村、湯川村、昭和村、檜枝岐村。

 なお、カブに対する出荷制限がいったんは解除された福島市で、9日に採れたカブから国の暫定規制値(500ベクレル)を超える570ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、厚労省は、福島市や近隣の市や町での検査データを集めた上で、再び出荷制限を指示するか判断するという。


 かたや、原発近くの野菜の出荷制限解除なのに、遠く離れた神奈川のお茶が出荷制限がかかります。

 なぜでしょうか?

まず、お茶の作り方。
http://www.alit.city.iruma.saitama.jp/07tea-museum/01kind.html
から。。すみません、失敬します。
2011051302.jpg

逆に、野菜の場合
http://www.j-cast.com/2011/03/24091256.html?p=all

まあ、いろいろ書かれていますが、洗ってから測定するということ。

お茶は、製造工程をみておわかりの通り、水洗いをしませんので、当然放射能を洗い落とすことが出来ず、環境中に降り積もった放射能の値がそのまま出ます。しかも、乾燥させますので、1kgあたりの放射能が増えます。そういった理由です。

 では、このお茶を飲んでも大丈夫なのか。診療中にも聞かれましたので、次のように答えました。
「放射能は、いわば小さなホコリみたいなものです。ほこりだらけの部屋にそのまま、お茶の葉などを置いておいて、その茶を飲みますか?放射能は、ホコリが降ったものとして考えれば、わかるはずですよ。」
と。

 噂では、飲んでも全く問題ないという説明がなされているとのこと。この説明をした人は、お茶の葉の中にほとんどのセシウムが取り込まれたと思っているのでしょうか?信じられません。

追伸:たとえば、上記出荷制限を解除になった野菜を乾燥させたらどうなるでしょうか?水分が蒸発し、重さが軽くなりますが、放射能量は変わりません。結果して、kgあたりのベクレルは上昇して、出荷制限がかかってきます。

 しかも、セシウムの出荷制限の基準は、諸外国と違います。こういった状況を放置して、
風評被害だ、外国の方々わかってください
と、日本政府がいっても、誰からも相手にされないのは明らかでしょう。
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posted by いんちょう at 16:25| 原子力