2011年05月17日

日本列島全体が汚染列島へ☆☆☆☆☆

 今回の東日本大震災は、津波の被害がひどく、東北一帯の沿岸で膨大ながれきが発生しています。
ようやく、その処理方法が決まったようです。

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011051500231
放射線量、会津レベルなら通常処理へ=福島の震災がれき−環境省
 福島第1原発事故で放射性物質に汚染された恐れのある福島県のがれき処理を検討する環境省の有識者会議が15日開かれ、県中央部の中通り地方と沿岸部の浜通り地方(避難区域と計画的避難区域を除く)について、大気中の放射線量が県西部の会津地方と同レベルであれば、焼却や埋め立てといった通常の災害廃棄物処理を認める方向でおおむね一致した。同省は近く、通常処理が可能となる市町村を公表する。
 東日本大震災で生じた福島県内のがれきについて、同省はこれまで、放射線量が比較的低い会津地方では通常処理を認める方針を示していたが、中通り、浜通り両地方では仮置き場からの移動や処分を認めていなかった。原発周辺の避難区域と計画的避難区域では、がれきの移動も認めていない。(2011/05/15-20:27)


http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011043001000131.html
大震災、がれき処理に3年 岩手、宮城、福島3県
 東日本大震災に伴い岩手38 件、宮城、福島の3県で生じた倒壊家屋などの大量のがれきについて、環境省が処理完了まで3年かかると想定していることが30日分かった。がれき処理のための仮置き場も不足。岩手県では必要な用地の4割程度しか確保できておらず、環境省は「処理の遅れを避けるため用地提供を近県に求めることもあり得る」としている。
2011/04/30 08:41 【共同通信】


震災のがれき処理、3年間で完了 環境省が工程表
 環境省は16日、東日本大震災で生じた倒壊家屋などのがれきの処分を3年間で完了するとの工程表を盛り込んだ処理指針をまとめ、被災7県に通知した。2012年3月末までにすべて撤去して仮置き場に移し、14年3月末までに埋め立てなどの最終処分を終えるとしている。
 指針を基に各県で具体的な実行計画を策定してもらい、処理の加速を図る。被災地のごみ処理施設だけでは不十分なため、被災地以外の自治体での受け入れも調整する。政府は11年度第1次補正予算でがれき処理費として3519億円を計上、今後も必要額を確保するとしている。
 工程表は、悪臭や飛散防止のため避難所や住宅地周辺のがれき処理を優先し、8月末までにがれきを仮置き場に搬入、12年3月末までに最終処分する。その他の場所のがれきは今年5月末までに仮置き場を確保し、12年3月末までに搬入、14年3月末までに処分を終える。
 環境省はがれき処理に当たり、地元住民の雇用に配慮するとともに、可能な限りリサイクルするよう自治体側に要請。特にコンクリートくずは復興用の建設資材、木くずは再生建材やボイラー燃料などとして有効活用を検討すべきだとして、工程表が定めた3年以内の処分にこだわらないとしている。
 福島第1原発周辺の放射性物質で汚染された可能性があるがれきについては、取り扱い方法を検討中として、現時点では工程表の対象としない。
震災がれき処理 2011/05/16 21:14 【共同通信】


震災がれき処理、272市町村が協力表明
2011/4/20 3:21
 環境省は19日、東日本大震災で被災した家屋のがれきなどの災害廃棄物処理に、30都道府県の272市町村が協力すると表明したと発表した。
受け入れ可能な最大量は被災した岩手、宮城、福島の東北3県の災害廃棄物の総量の約3割に相当する。セメント業界など民間企業にも協力を要請、3年間で処理を終える目標を設定している。
 30都道府県が表明した災害廃棄物の受け入れ可能な最大量は年約281万トン。内訳は焼却処理が年約180万トン、埋め立て処理が年約36万トンなど。目標としている3年間で約843万トンを処理できる計算だ。


 すみません、ずらずらと関係する記事を並べてみました。

まとめますと、
・福島県会津地方レベルの汚染は、通常廃棄物
・その他の県は、放射能汚染を調べずに、焼却。そしてリサイクル。

正気の沙汰でしょうか。下図をご覧ください(WSPEEDIの解析結果)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305799_0325_1.pdf
2011051706.jpg

いまだに、これが最終で、しかもヨウ素−131しか記載されておりません。早くセシウム137の計算結果を出してもらいたいのですが・・・

一応このサイトで、
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-49.html
■ セシウム137の地表堆積量を推定してみる
当ブログでは文科省が公表してきたヨウ素131・セシウム137の地表降下量(3月19日以降、福島・宮城はデータ欠損)を集計してきたが、3月25日までの降下量累積でヨウ素131のセシウム137に対する倍率を求めると、静岡3.3倍、茨城8.1倍、東京13.2倍、千葉40倍など地域によってかなりばらつきがある(福島県についてはデータの得られる3月28日以降の1週間の合計値で比較すると約20倍)。この比率をWSPEEDIデータに適用して、3月25日時点でのセシウム137堆積量を推定すると、以下のようになる。
<セシウム137>
千葉県千葉市:250-2,500Bq/m2(実測値では53,000Bq/m2)
東京(奥多摩以外の大部分):7,700-77,000Bq/m2
静岡県の一部(熱海・伊東など):30,000-300,000Bq/m2
茨城県(北茨城・日立除く):12,500-125,000Bq/m2
福島県福島市中心地:50,000-500,000Bq/m2


と換算しておられます。すくなくとも、とても無視できるレベルではありません。

宮城県沿岸はかなり高濃度に汚染され、岩手沿岸も汚染されているのは事実です。

これらのがれきを焼却するとどうなるのでしょうか。焼却しますと、体積が減容しますので、結果として、焼却灰には、高濃度のセシウムが存在することとなり、さらに廃熱の際に環境中にも放射能がまき散らされます。日本全国各市町村でやられますと、すべての焼却施設が放射能汚染され、リサイクルで作られたセメントでさらに放射能汚染が広まり、日本各地で高レベルの放射能のまわりで暮らすこととなってしまいます。

単なる汚泥ですが・・(雨水に地表の放射能が流され、それが濃縮したためと思われます)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110513-00000145-jij-pol
前橋の汚泥焼却灰からもセシウム=4万1000ベクレル―市調査
時事通信 5月13日(金)19時50分配信
 前橋市は13日、市内の下水処理施設「前橋水質浄化センター」で9日に採取した焼却灰から、1キロ当たり4万1000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。市下水道施設課によると、「震災後に施設外に搬出された焼却灰はなく、飛散防止を図っている」としている。 


 震災のがれきを受け入れた市町村すべてで、このような問題が起きてしまのは確実です。

 提言します。

東日本大震災で発生したすべてのがれきを含みます(福島だけではなく、茨城、宮城、岩手、青森)

・がれき処理を行う施設では、放射能測定を義務づけること。(ガイガーカウンターの配置)
・がれき搬出時にはかならず、表面汚染、がれき1キロあたりの放射濃度を測定すること
・がれきの焼却灰は、リサイクルに回す前に必ず放射濃度を測定すること。あらかじめ決められた基準以上の放射濃度が検出された場合には、その後の処理を中止すること。(かならず、サンプルで試してください)そして、その放射能値を公表してください。

「死なばもろとも」

なのでしょうか
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posted by いんちょう at 21:17| 原子力