2011年05月23日

コントロールできてない福島第一原発の放射性物質の総量

 英語は苦手ですが、情報収集のために下記サイトを時々チェックしています。

http://www.fairewinds.com/

このなかに、
http://www.fairewinds.com/content/how-did-general-electric-ge-mark-1-bwr-reactors-end-creating-such-world-wide-tragedy
というスライドがあります。BWRの系統から、主要機器の写真までありなかなかわかりやすい。名前は知っていたが、こんな構造だったのかとべんきょうになりました。(たとば、燃料プールのスキマーサージタンク)RCICは直接メンテナンスを担当していたので、懐かしく眺めました(実は、非常にちんけなポンプ。スライドp.38をご覧ください)

ここから一枚のスライド
2011052303.jpg

福島第一1−3号機、および1−4号機燃料プールにある核燃料の総量は、今まであったすべての原発事故の総量よりも多い

 これが、今回の災害のキモだと私は思います。

 現在運転中の原子力発電所の燃料プールは、ただちに空にして、多重災害を防止する必要があるのです。(どんな発電所であれ)

 米国の規制委員会は、この問題を討論しているようですが、日本の規制当局が話し合っているような様子は、少なくとも私にはうかがえません。非常用発電機、津波、地震などは、その後(使用済燃料を片付けてから)の話なのです。
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posted by いんちょう at 15:37| 原子力