2011.5.24-2011.6.2までの予定で来日

視察時の写真。マル秘写真の分析から、これは3号機をやや北側(2号機側から撮った写真とわかります。ようやくこの角度からの写真が報道されました。)

いくつか個別にコメントを
保安院について「定期的な審査も含めて、深刻な事故に適切に対処し、取り締まりの独立性が保たれるべきだ」と言及。IAEAが過去にも指摘したのに引き続き、保安院の独立性を確立するよう求めた。
原子力行政が科技庁と保安院の2元行政となっていることを指摘してほしい。文科省にこのまま実証炉、一般公衆の被曝を管轄させるのは百害あって一利なし。過去ブログ
原発周辺での住民の避難を含めた日本政府の対応を「素晴らしく、よく組織化されている」としている
なにかの聞き間違い誤訳?でしょうか。3月31日にIAEAは日本政府に対して、飯舘村を早く避難させるよう勧告しました(私のブログ)なぜ、このような勧告を出したくらい対応が遅い日本政府を褒め称えることができるのでしょうか?
1、3号機の爆発の原因となった水素について、発生と爆発の危険性を詳細に評価し、危険を低減する取り組みが必要だとした。
使用済燃料プールのことには、一言も触れていないのでしょうか?
もう、どこかの国のマスコミかっ とつっこみたくなる報告書。
そうそう、ではスポンサーは?
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/iaea/iaea_g.html
4.財政
(1)IAEAの会計年度は、1月1日〜12月31日。
(2)IAEAの予算は、通常予算、技術協力基金及び特別拠出金によるものに大別される。
(イ)通常予算は、2010年で約3億ユーロとなっており、主に人件費、会議費、情報配布費、保障措置実施費等として用いられる。主な財源は、加盟国の義務的経費である分担金である。各加盟国の分担金は、国連の通常予算に対する国連加盟国の分担率に準じて策定される基本分担率に基づき、保障措置予算に対する負担額の調整を行った上で毎年の総会決議により定められる。
(ロ)技術協力基金(Technical Assistance and Cooperation Fund)は、IAEAの技術協力活動のために用いられる義務的経費であり、上記(イ)の基本分担率に基づき、各加盟国の拠出目標額が毎年の総会決議により定められる。2010年の予算額は、8500万ドル。
(ハ)特別拠出金(voluntary contribution in support of extrabudgetary activities)は、「原子力科学技術に関する研究開発及び訓練のための地域協力協定」(RCA)等、技術協力、原子力安全、原子力広報等、個別プロジェクトのために加盟国等が任意に拠出する。
なんだ、日本政府が約20%も運営資金(国連分担金から類推)を出しているではないですか。そりゃ、スポンサーの機嫌を損ねるわけにはいかないわな。私の知っている限りでも東京電力も人的支援を行ってましたし(前の本店副長は、IAEA勤務経験ありでした)。