2011年06月04日

瓦礫問題・・一歩前進

 津波による瓦礫処理は、このブログでも一度取り上げました

 Wikiまで立ち上がっています。
原発震災廃棄物・広域処理問題@ まとめ
(こちらのサイトでも、私のブログが紹介されているようです)

 もう、無理なのかも・・・と思っておりましたが、

がれき処理時の放射線量、住民は年1ミリシーベルト上限 安全委見解
2011/6/4 11:47  国の原子力安全委員会は4日までに、東京電力福島第1原子力発電所の事故で発生した放射性廃棄物を処理する際に浴びる放射線量の上限などについて見解を示した。放射性物質に汚染されたがれきや草木の処理にあたる作業者が浴びる放射線量は「年間1ミリシーベルトが望ましい」と指摘したうえで同20ミリシーベルトを上限の目安とした。処理の際に周辺住民が放射線を浴びる場合は同1ミリシーベルトが上限になるという。
 対象となる放射性廃棄物は、原子炉施設外にあって放射性物質が付着したがれきや汚泥、草木、土壌など。放射性廃棄物を処理する際の放射線量の上限や処分方法は、原子炉施設内から出る廃棄物については原子炉等規制法などで決まっているが、施設外にある廃棄物については定められていない。
 安全委は処理作業にかかわる作業者については放射線業務従事者向けの基準を適用し、年間50ミリシーベルト以下、5年間で100ミリシーベルト以下の範囲で適切な管理をすることが必要と指摘した。周辺住民に適用する年間1ミリシーベルトの上限は、国内で一般的な生活(医療によるものは除く)をおくった場合の被曝(ひばく)限度と同じ。
 また、がれきなどを再利用してベンチなどに作り替える場合には、製品に含まれる放射性物質から出る線量が規制に定める年間10マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルトに管理されるよう求めた。

公開文書はこちら

・再利用は、10マイクロSv/年以下に限る
・処理輸送は、周辺住民が1mSv/yearに押さえる
・処分は、原発で発生した廃棄物処理に準じること

これが守られれば、問題はないと思われます。唯一の心配は、最初にある

「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の影響を受けたものであり、かつ、廃棄しようとするもの」

という文言です。これを、意図的に福島県内と読まれてしまうと、宮城県、岩手県などの瓦礫が全く対象外になります。ペテン師と言われる首相が率いている内閣です。このくらいのことは平気でやりそうで、心配。大丈夫でしょうか?

 環境省には確認が必要で、しれっと、しらを切られる可能性すらまだ残っています。電話をされる場合には、かならず相手の名前も聞いておきましょう。

東日本大震災:「放射能がれき」処理難航より
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(前略)
それでも住民の不安はぬぐえない。近くの主婦(56)は「ここは警戒区域にも近く、みんな放射線に敏感。いくら放射線量が少ないからといって、長く置かれれば健康に影響が出るのでは」。子供が生まれたばかりの息子夫婦は福島市に避難させたといい、「放射性物質は元々原発から出たのだから、がれきも原発の敷地内に運べばいいのに」と話す。

 やはり、この処分方法しかないのではないでしょうか?
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posted by いんちょう at 13:47| 原子力