2011年06月07日

訂正報道にだまされてはいけない。

本日の記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110607-00000646-yom-sci
核燃料、圧力容器貫通の可能性…政府が報告へ
読売新聞 6月7日(火)14時30分配信
 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府が国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになった。
 報告書は、破損した1〜3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘した。
 格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は「メルトスルー」(原子炉貫通)と呼ばれ、「メルトダウン」(炉心溶融)を上回る最悪の事象。これまで圧力容器底部で、制御棒の貫通部などが破損し、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出したことは明らかになっていたが、政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。
 また報告書は、原子力安全規制の行政組織が縦割りで、国民の安全を確保する責任が不明確だったと認め、原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ、原子力安全委員会なども含めて、体制を抜本的に見直す方針なども打ち出した。 .最終更新:6月7日(火)14時30分


 まず本論に入る前に。必ず旧科技庁の原子力部門もこの新原子力安全・保安院に含めるように。ここを残していては、もんじゅが止まりません。今さんざんたたかれている原子力安全・保安院の人でさえ、ここの現状を知ると愕然とするはずです。(みなさまも、福島被爆問題で何も答えられない文科省の役人をさんざんとみてこられたでしょう。あの人たちがこの旧科技庁出身者なのです)

 失礼しました。今回、メルトスルーを驚かれた方が何人おられるでしょうか?実は、これはすでに3月27日に東電が発表しているのです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-28/2011032801_02_1.html
2011年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
2号機 たまり水1000ミリシーベルト超
東電 「1000万倍」の発表訂正
 東電は27日午前、2号機のタービン建屋地下のたまり水に含まれている放射能の濃度は、通常運転の原子炉内の水の約1000万倍に上ると発表しました。半減期が約53分のヨウ素134の濃度が水1立方センチ当たり29億ベクレルあったとしていました。
 しかし、夜9時になって、半減期が約77日のコバルト56とヨウ素134を取り違えたとして午前中の発表は誤りだったと説明。水1立方センチ当たりの放射能濃度は、通常運転中の原子炉の水の10万倍になると訂正しました。東電は再調査を進めています。

 くわしくは、こちらのブログで紹介しています。

 この訂正発表をみて、ほっとしたという声明を発表した学者、記者すべて、残念ながら信用に値しません。東京電力が発表するという行為をとるときは、すべて何人ものチェックが入ります。こんな単純なミスなどするはずがないのです。

10万倍と発表したけれど、実は1000万倍でした。

ならばわかります。測定機器も目分量ではなく、きちんとしたコンピュータ処理をしている機器。鋭い人などは、この間違いが起こりえないことを、当初より指摘していました。(測定機器の性能から考えて)ちょっとWebは探し出せません。

 今までの訂正は、すべてよい方向の訂正。悪い方向の訂正は認めるべきですだと思いますが。。。

以上は、例題です。

本題は次

CTBT 包括的核実験禁止条約  をご存じでしょうか?
これは、核兵器の実験・使用を禁ずる機関であり、そのために各国が協力して、大気中の核物質の分析を行っているのです。私も知りませんでしたが、群馬県の高崎にその機器があるようです。

これが最初の発表です(ネット時代ですので、消すとかえって足がつきます)
http://www.cpdnp.jp/pdf/110330_Takasaki_report_Mar27.pdf
高崎観測所において15日以降に捕集された大気の測定値の解析結果については、福島原発から飛来したこれら粒子状放射性核種の種類については、上記1.の放射性核種に加えて、亜鉛(Zn)-65,バリウム(Ba)-140,ヨウ素(I)-135,ニオブ(Nb)-95、等が新たに検知されている。これら放射性核種の放射能濃度は、15日〜16日の測定値をピーク及び20日〜21日を第二番目のピークとし1、それ以外はより低い値で推移していることが示されている。
添付された表(クリックで拡大)
2011060702.jpg
たしかに,半減期が6.61hのヨウ素が大量に出ています。

この結果が正しいとなれば、次の結論。



客観的事実を揃えるわけにはいきません。訂正報道がでました。(まあ、あらかじめ分かっていたこと。上の例と同じです)

http://www.cpdnp.jp/pdf/110509Takasaki_report_Info.pdf
2011060703.jpg

 やはり、間違いだったとのことです。???

そして、この突拍子もない報道

日本が隠していた原発の真相はプルトニウム貯蔵=中国人有識者Y! 【政治ニュース】 2011/04/15(金) 16:09 Tweet 
  4月12日、日本政府は福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故等級をレベル5から最高等級のレベル7に変更した。中国の軍事戦略家で、国防戦略研究所所長を務める金一南氏はこのほど、「日本が原子炉に新しい技術を採用せず、安全性の低いものを使用し続けてきたのは、原子力兵器の原材料となるプルトニウムを抽出、貯蔵するためだったと考えられる」と主張した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同氏の主張。
  日本の原子炉技術は劣っていないはずだが、継続して旧型の原子炉を使用してきた。旧型の原子炉本体の安全係数は比較的劣っているが、抽出能力は非常に優れている。実際、日本では長期にわたり、旧型の原子炉を使用してきたのは、プルトニウムの抽出貯蔵が可能なためだ。新型の原子炉は安全性は高いが、原子力兵器の原料を抽出する能力ははるかに劣る。
  これは国際社会でも大いなる疑問を呼んでいる。日本が長期にわたり、旧型の原子炉を技術の更新もなく使用続けてきたという疑問。私はやはり日本がプルトニウムを貯蔵しているのだと考える。
  今になって多くの人がこの点について疑問に思うようになった。日本はこんなに多くのプルトニウムをどうしようというのか?核武装の計画があるというのか。このための原料を貯蔵しているのだとすれば大いなる疑問は解ける。国際社会が今回の原発事故の原因結果にこのような疑問を呈するのは十分な理由がある。この状況でも、日本政府はこの問題に触れない。明確に合理的な説明をすべきではないのか。(編集担当:米原裕子)

 なぜ、中国人がこのように考えたのか?

ヒントは、たくさんそろっているような・・・・
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posted by いんちょう at 21:25| 原子力