二本松市の三保恵一市長は、5月27日、OurPlanetTVのインタビューに答え、独自にホールボディカウンターを利用した内部被曝検査を行うことを明らかにした。
今回、ホールボディカウンターで内部被曝調査を行うのは、二本松市内の妊婦や子ども、屋外での作業時間が長い農家や建設業の人など。これまで国に対して、ホールボディカウンターを利用した内部被ばく調査をするよう要請してきたが、国が取り組む予定がないことから、まずは20人に限定して、独自に調査をすることにしたという。
検査する人の選定や、公表の方法などが調整でき次第、早ければ今月中に検査を実施する方針だ。福島県立医科大学のホールボディカウンターは現在、利用できないため、県外の医療機関と提携する。
三保恵一市長は、「内部被曝がないというのを願っている」としながらも、結果によっては、子どもを含めた市民の避難についても検討すると明言した。
この記事を読んで、思い出したのが次の2つ
遅れてしまった立ち入り禁止区域の設定(私のブログから引用)
<内部被ばく>県外原発で働く福島出身作業員から相次ぎ発見毎日新聞 5月21日(土)2時36分配信
ホールボディーカウンターの一つ=経済産業省原子力安全・保安院のホームページから
東京電力福島第1原発の事故後、福島県外で働く同県出身の原発作業員から、通常ならめったにない内部被ばくが見つかるケースが相次いでいる。大半は事故後に福島県に立ち寄っており、水素爆発で飛散した放射性物質を吸い込むなどしたとみられる。周辺住民も同様に内部被ばくした可能性もあり、福島県内の一部自治体は独自に検査を検討している。【日下部聡、石川淳一、町田徳丈、袴田貴行、池田知広】
次は、保安院のスクリーニングレベル変更の文書
除染のためのスクリーニングレベルの変更について
平成23年3月20日 原子力安全委員会
原子力安全委員会としては十分な余裕をもって暫定的に除染のためのスクリーニングレベルを10,000cpm*としていましたが、実効性に鑑み、国際原子力機関(IAEA) が「放射線緊急事態の初期対応者へのマニュアル」において規定した一般住民の体表面汚染に対する除染の基準である1μSv/h(10cm離れた場所での線量率)というスクリーニングレベルに変更します。この変更によりスクリーニングレベルは、100,000cpm*となります。当該レベルは、健康に影響を及ぼす量ではなく、スクリーニングの目的を十分に果たすことができます。
*これらの計測値はTGS-136型GMサーベイメータ(5cm口径)を用いて計測した時の値である。
最初の記事の?は、
福島県立医科大学のホールボディカウンターは現在、利用できないため、県外の医療機関と提携する。
です。なぜ、利用できないかが全く書いてありませんが、機器の故障ならば、修理すればよい。これができない何かがある。
そのヒントが3番目の記事。今までのスクリーニングレベルを上げざるを得ないと言うことは、環境自体にかなりの放射能が浮遊しているからではないのか?
だとすれば、福島医大のホールボディカウンターは、周りの環境放射能レベルが高すぎて使えない(正確なカウントができない)のかも?
環境放射能レベルが非常に高かったことは、2番目で証明されている(これは、原発周囲のことだが、もしかしたら福島市もそのような状況になっている?)
あくまでも私の推測です。
放射能を考えるには、次のように考えれば、それ程間違えないと思います。
・火山灰のように空からふってくる
・半減期という物理法則に則って、時間とともに放射能が半分になっていく
・生物には分解することはできない。
・燃やしても、濾過しても消えることはなく、移動するだけ。
・例えば、野菜表面の放射能を流水などであらった場合は、下水が汚染される。
・目に見えず、臭いもしない。検知には、ガイガーカウンターしかない。
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