2011年06月09日

福島の原子力−映画2本の紹介

以前も紹介しましたが、こちらのホームページから鮮明な画像を見つけました。・・・Youtubeはリンクが切れてしまったようです。・・・

この映画の感想・および福島第一原発の実際の状況については、こちら(私のブログです)をご覧ください。(2011.6.10 17:22追記)

黎明 -福島原子力発電所建設記録 調査篇-
1967年 26分(カラー)
企画:東京電力 製作:日映科学映画製作所
【製作者の言葉】
東京電力株式会社では,福島県双葉郡双葉町および大熊町にまたがる敷地に原子力発電所を建設することとし,1号炉について昭和41年12月,設置が許可。 原子炉には,BWRが採用され,変更後の熱出力は138万キロワット(変更前122万キロワット),電気出力は46万キロワット(変更前40万キロワット)である。燃料装荷は45年6月,運転開始は同年10月と記載されている。黎明は、認可され建設までの2年半における調査の記録である。建設予定地の地質、地層、燐接する海などあらゆる調査の模様が記録されている。


(みどころ)
浜通地方の建設前の様子がよくわかります。いったいいくらの費用がかかったのか、想像だにできない規模の工事。

2分50秒頃

この地方一帯は、農業を主とする静かな田園地帯で
過去数百年にわたって
・地震
・台風
・津波

による大きな被害を受けたことがない。・・・

何もない茫洋たる大地。

今考えれば、断崖絶壁を削り落としていなければ・・・

福島の原子力
1985年 27分 (カラー)
【製作者の声】
1966年12月から建設が開始した東京電力の原子力発電所。原子力発電の仕組み、建設工程を詳細に記録した劇場上映用映画。この時代、映画館で盛んに上映されていたことが伺える。
この作品は埼玉文化振興基金助成金によりデジタル化、配信


(みどころ)
・格納容器、圧力容器のとんでもない大きさ(これは1号機460MWeです。2-3号機は784MWeですのでさらにこれよりも大きくなります)を体感してください。
・この時代(1960年代)においても、圧力容器を港から運ぶには、原始的なコロを使うしかない。車で運べるようになったのは、1970年代後半くらいからに過ぎない。(ちょっと時期は怪しい)
・復水器の大きさなどは、ずいぶんと小さく思えます。(出力が小さいからでしょう)

 おそらく、2つとも若干の記憶があるところをみますと、私が入社した最初の福島第一原発での研修で見せられたのでしょうか。

 人間の英知の結晶も、自然災害には所詮かなわず・・・
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posted by いんちょう at 22:26| 原子力