2011年06月11日

1F-3 1階の分析−プレス資料から

注意−−写真は、すべてクリックで拡大されます。拡大してご覧ください。

3号機の建屋地下にたまり水確認 炉心溶融が遠因か2011年6月10日22時45分
 東京電力は10日、福島第一原発3号機の原子炉建屋地下でたまり水を確認したと発表した。東電は原子炉を冷却する注水量などから、5月末現在で6400トンの水がたまっていると推計していたが、実際に存在が確認された。
 東電によると、9日に作業員が原子炉建屋内に入り、1階から地下に行く階段を下りて、水がたまっているのを確認した。地下の床から5.8メートルのところまで水が来ていたという。量は東電の推計よりやや多い模様。水の近くの放射線量は毎時51ミリシーベルトだった。
 1号機同様、炉心溶融によって原子炉圧力容器が破損し、水が外に漏れ出している可能性があるという。近く、水を採取して放射性物質を調べる。
 1階を確認したところ、計器盤の扉がゆがんだり、はしごが上層階から落下したりしていた。また、機器の一部がすすのようなもので黒くなっていた。東電によると、水素爆発の影響とみられるという。


次はNHK
3号機 高い放射線量と汚染水6月10日 21時46分
東京電力福島第一原子力発電所の3号機の原子炉建屋では、依然として、最大で1時間当たり100ミリシーベルトという放射線量の高い場所があることや、原子炉から漏れ出したとみられる水が地下に大量にたまっていることが新たに確認されました。東京電力は、事故の収束に向けた復旧作業を今後どう進めていくか、慎重に検討することにしています。
福島第一原発の3号機の原子炉建屋では、9日正午前から20分程度、作業員9人が中に入り、放射線量を色の変化で表す特殊なカメラを使って、建屋の南側の放射線量を測りました。その結果、原子炉格納容器の近くでは、依然として、最大で1時間当たり100ミリシーベルトという高い放射線量が計測されました。また、作業員の被ばく量は、事前の計画では1時間当たり5ミリシーベルトまでに抑える予定でしたが、実際はそれを上回る5.88から7.96ミリシーベルトだったということです。一方、建屋の地下には、原子炉から漏れ出したとみられる水が大量にたまっているのが、1号機に続き3号機でも初めて確認され、深さは5メートル80センチで、6400トン以上とみられるということです。事故の収束に向けた東京電力の工程表では、3号機でも1号機と同じように水素爆発を防ぐため原子炉格納容器に窒素を入れたり、原子炉を安定的に冷やす循環型の冷却装置を取り付けたりする計画です。東京電力はこうした作業を今後どう進めていくか慎重に検討することにしています。


次の資料は東電公式ホームページから
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋内の線量調査結果(159KB)
2011061103.jpg
主蒸気配管の先にタービン建屋があります。すなわちこの図面の
右側が海側(東)
左側が山側(西)
上側が2号機側(北)
下側が4号機側(南)
となることにご注意ください。

これでいろいろなことがわかります。まず、この図面
2011061104.jpg
地下の中間階に水面がみられます。福島第二の経験しかないのですが、おそらくここは地下2階建てのはず。だとすれば、地下2階のうちの1.5階分が水没していることになり、膨大な汚染水があることを見て取れます。しかも、水面が51mSvであるにもかかわらず1F面が96mSvと1Fの方が表面線量が高い。これは、何らかの放射性物質が、水からではなく上部から来たことを示します。

2011061105.jpg
なぜ、引き返したのか?この原子炉建屋自体はそれほど大きいものではなく、一周しても5分もかからない程度のはず。9名も入って誰一人立ち入らなかったことはおかしい。しかも、全く線量の測定をしていない。

外部からみてみます。この写真の下が立ち入らなかった場所になります。
2011051301.jpg

離れてみると、
5705398145_48b7f1a344_o.jpg
この左側になります。
20110425032.jpg

もしかして、立ち入りたくても立ち入れなかったのかもしれません。
(写真がないのが不自然)

次に計装ラックの周り ここは、4号機側(南側)
20110425031.jpg

この写真を90度回転させると、今回の図面に重なります。回転させます。
2011061106.jpg

ちょっと目がくらくらする写真になりましたが、図面とは対比させやすくなりました。

この下部中央にあるもやっと抜けたところに使用済燃料プールがあり、いまは建屋上部から放水しています。
5705371419_9988569b3e_o.jpg

さて、一番最初の図面でABと書かれた場所の付近、またダストサンプリングの場所が使用済プールの直下に当たるの、おわかりでしょうか?

階段を通じて爆風が来たのか、はしごがひしゃげています。
図面右下の階段から、左下にある搬入口へ爆風が抜けたと考えると、線量分布にも矛盾がなさそうです。
2011061110.jpg

@の写真の意味がよくわからないのですが、右側の扉に爆風が当たって、取っ手がとれた?
2011061111.jpg

Aはしご。これは、爆風とは逆のように見えますが、もしかしたら、上部がひだりに傾いたのでしょうか?
2011061112.jpg
、さらにBの付近では,
2011061107.jpg

なにやら上からすすのようなものが落ちているような感じが見え、その下には、
2011061108.jpg

と瓦礫だかなんだかわかりませんが、黒い焼却灰みたいなものが見えます(画像が不鮮明でこれ以上になりません)また、計装ラックは衝撃を受けて変形しています。これらの計装ラックは、いったいなにを計測するのでしょうか?図面に計装ラックの場所の記号などがなく、私にはこれ以上の分析は出来ません。それにしても、1枚でいろいろな憶測が出来る、たいへんよくできた発表資料だと思います。作った人にこの資料の意味するところを説明していただきたい。

 使用済燃料プールとおおきな関係があるのは間違いなく、ここになにかが必ずあるはずです。ダストサンプリングの結果を待ちましょう。

 付け足しですが、2号機の使用済燃料プール温度がプレスの中にあります。

6/10 11:00 には、31度となっています。熱交換機を使えばこんなに簡単に下がるのにどうして今まで使っていなかったのでしょうか?大変疑問です。熱交換機の搬入は、ずいぶん前
2011061109.jpg
Carrying Work for New Cooling System (Air-cooled) for Residual Heat Removal System in Fukushima Daiichi Nuclear Power Station
(pictured on May 13th,2011)
これは、上原先生は少なくとも3月の上旬から提案されていたのです・・・

配管工事に時間がかかったのでしょうか。
タグ:1F
posted by いんちょう at 15:52| 原子力