2011年06月16日

1F-3号機1階の状況分析 公開動画から



どうして、最初のプレスの時に動画を発表していないのか?
まず、前回の発表資料から、順路を押さえておきましょう。
2011061103.jpg

まず、活動時間は、11:47-12:14 までの 約30分のはずですが、今回公開されたのは、全部で2分足らず。かなり編集してあるのが見て取れます。しかも、最初の画面は、
2011061601.jpg

・12:08と検査終わり間際に撮った画像
・右上の編集用時間?は、00:39と前半約40秒を(編集後)さらにカットしてあります。

おそらく、なにか写っていたのでしょう。(動画の撮影時間にご注目ください)

床には、黒いよごれがあり、これは、爆風が起きた時に生じた黒い煙でしょうか?
その後、床をサンプリングしているところをみると、本当に出る直前でしょう。

次にこの画面(ここまでは時系列的になっています)
2011061602.jpg
天井が抜けたのではなく、これはハッチのふたが吹き飛んでしまったのでしょう。大物搬入口から燃料フロア、その他に重量物を運じあげるためにこのよう設備があります。これらのハッチが全部吹き飛んでしまうということは、下から上に吹き上げるような爆風が生じた。
最初、燃料プールを起点とする上昇波が生じ、その上昇波の一部が階段などを通じて、階下に流れ、ハッチを吹き飛ばしてしまったと私は考えます。

2011061603.jpg
これは、計装ラック付近B近傍でしょう。写真でがれきの山のように見えたのは、保温材かなにかが吹き飛ばされただけかもしれません。しかし、床面が黒いところをみると、ここを爆風が通ったのは間違いなさそうです。(00:25 の時間なのに、右上の時間は 1:09 とさらに4秒程度カットされています)1:01-1:07の間がカットされています。

さらに 1:15-1:46 もカットされます。

2011061604.jpg
ここで、計装ラックの前をサンプリングしています。どうやら、サンプリングは建屋全体を把握したた上で行っているようです。

00:40でいきなり、4:31に3分くらいカットされています。撮影時間は 12:12ですから、この間の映像がすっぽり抜けてます。
2011061605.jpg

さらに、映像が進むのですが、00:53 くらいに 右上の編集時間が 1:43 と減少し、さらに撮影時間が 11:49 と戻ります。これは、入域最初の時間。なぜこういった変な編集の仕方をしているのでしょうか。
2011061606.jpg

(おそらく、ここはこの部分でしょう)
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次に階段
2011061608.jpg

日の光が入っています。明るいところをみると、大物搬入口の近くでしょうか。入ったり戻ったりしているようです。

2011061610.jpg
たしかに、中間階まで緑色の水がきています。(発表資料の通りです)

全体で五分以上の編集時間のはずなのに二分足らずの発表。また、不自然に撮影時間が前後しており、北側の様子が全く記録されていないことから、公開映像としては不十分だと言わざるを得ません。

3号機爆発の動画(以前私が紹介したリンク先は、削除されています)この中で3階聞こえる爆発音は、もしかすると上記で述べたハッチが吹き飛んだ音かもしれません。


1号機と3号機の爆発(動画比較)・(重要)
もあわせてご覧ください。
タグ:1F
posted by いんちょう at 12:04| 原子力