2011年07月02日

福島第一安定化センター所長

東京電力の役員人事をみておりました。

 なぜ、会長が居座れるのか、私には理解できませんが・・・

わたしが尊敬していた武藤副社長は、顧問に就任。

原子力部門の新副社長は、私は存じ上げません。

業務分担の中に、あたらしい名前を見つけました。

『福島第一安定化センター』

まあ、福島第一原発も福島第二原発も一切発電していないわけですから、もはや発電所とは呼べませんね。

 さて、この福島第一安定化センター所長に就任された 小森明生 氏について。

私が福島第二原子力発電所の発電部第一保修課タービン班から、本店原子力技術課安全グループ に移動する際の第一保修課課長でした。クールですが、非常に芯の通った技術屋という印象です。発電所の保修課、そして福島第一原発所長を経験されておられますので、いわゆる原発の一番汚い部分よくご存じです。発電所の職員などもよく知っているはずですから、士気は高まると思われます。話のよく分かる所長だったと推測いたします。

・・なお、私が東電勤務時代に所属していた 第一保修課、原子力技術課とも移動後2年程度で組織改編に伴い消滅してしまい、今はどちらも残っておりません。


さて、この小森常務、

東電小森常務、福島第一原発の放射能が人が死ぬと認める2011.3.19
(ブログから日本語訳のみ引用)
2011070201.jpg左側の泣いている東電社員が小森氏
小森明生常務が(福島第一の)放射性漏れは人が死にいたるレベルであることをとうとう認めた。

チェルノブイリ同様、(福島第一も)コンクリートで埋めねばならないかもしれないと認めた。

政府も、地震と津波によって引き起こされた抗し難い事象だとした。
日本政府はレベル4から5へ1ノッチ引き揚げ、スリーマイルと同様とした。
首相は、ゼロからやりなおしたいと発言。
福島の爆発で発生した放射性粒子はカリフォルニアにまで到着した(?)y
自衛隊は2日間でトン単位で炉に対し放水した。
原子炉に大きな被害を受けた東京電力幹部は涙とともに項垂れた。とうとう政府も過熱した原子炉と燃料棒から放射線が漏れ、それが致死量であることを認めた。
原子力保安院は今回の事案はレベル5であり、IAEA基準では放射線が致死量漏れた事案に相当。
関係者によると、原子炉から放射線が漏えいしたこと事実の全貌が判明した後に、レベル5へ引き上げられたという。炉では3パーセントの燃料棒が既に損傷しており、部分的に溶けだしたとした。
小森明生氏の福島での発表の後、小森氏は泣き崩れて会議場から報道陣へ姿を見せた。政府も日本はまさに未曽有の津波と原子力事故に打ちのめされていると認めた。

同時に、早い段階から深刻な放射能漏れが起きていることを公表すべきだったとした。枝野官房長官は、前例のない地震と津波の規模に見舞われ、正直、我が国のコンティンジェンシープラン(緊急対応計画)でも想定されていなかったとした。

「後知恵ではあるが、もうすこし早く状況に判断し、いち早く情報をまとめ、正確に伝えたい。」
原子力専門家は何日も、実態の深刻さを過小に発表していた。これは1979年のスリーマイル島の事故と同じだ。
実際よりも過大に伝えられたのは、1986年のチェルノブリリの時だけだ。
西山英彦(原子力保安院)は、おなじくして炉が今後も制御できるようになるかわからないとした。
「散水により、我々は見えない火事に対応している。ただ、火災は広がってはいない。但し、火災の状況は未だ力の及ぶところにはない。」とした。
一方で、菅直人首相はこの大災害を乗り越えられるとした。
「我々は日本を一から立て直すんだ。」
菅首相はテレビで演説した。
「我々の歴史に、この小さな島国が全ての日本人によって、奇跡的な経済復興を遂げたことを刻むのです。日本はこうして立ち直ったと。」

過熱した燃料棒が晒されている様子が、福島第一原子炉の壁にあいた大きな穴から移された写真が公表された直後の演説であった。
福島第一原子力発電所4号炉の壁にあいた穴から、緑色のクレーンが見える。このクレーンは、燃料棒を深さ13メートルの燃料保存プールに格納する際に利用する。しかし、今この燃料プールでは水が減少し、いくつかの燃料棒は過熱し、放射線を放出している。
この下に、福島第一原子力発電所4号炉の炉心が存在する(写真は災害前)。
手前のプールは使用済核燃料プール。燃料棒はこのプールの底にあるが、現在このプールに水が十分に入っておらず、沸騰している状態と言われている。
国連は、アメリカに到達する放射線は健康を害するレベルの「およそ十億(もしくは一兆)」以下であるとしている。(誤訳されていた箇所です)
放射性物質はヨーロッパ方面に飛散すると予想されるが、イギリスに到達するのは健康に害をなすレベルではないと強調している。(誤訳されていた箇所です)

スウェーデンのDefence Research Instituteも、ヨーロッパで全域で放射し物質が見つかるだろうとした。

続けて、「これは目に見えている状況とは大きく違う。しかし、それほど危険な状況ではない。1つ問題なのは、非常に低い放射線量は本当に人に悪い影響を与えないかどうか、だ。」とした。


中国で核実験のモニタリングをしている科学者達によると、過去のデータに基づくと、2週間以内には放射性物質がイギリスに届くそうだ。
一方で、破壊された発電所で働く労働者たちは、チェルノブイリと同様の最悪の事態であるメルトダウンが起こらないように絶望的な闘いを続けていた。

最新の写真によると、4号炉は完全に壁を失い、燃料棒をプールに入れる際に用いられる、内部の緑色のクレーンが見える状況にある。
クレーンの下には、写真では見ることができないが、深さ13メートルの燃料プールは干上がっている状況だ。

福島では、急場を凌ぐため、自衛隊による放水作業が始まった。エンジニアはなんとか津波でやられた冷却ポンプを復旧させようと電源から電線を接続した。

そして、(燃料棒からの)壊滅的な放射線放出を止めるには、チェルノブイリと同様、コンクリートと砂で炉を埋めるしか方法はないかもしれないことを認めた
施設にいる作業員は、ヘリから水を撒いたり、慌てて冷却ポンプを始動させようとするなど、部分的な対処法には効果はない一方で、だらしなく広がる40歳の複合施設(原子炉)を埋めることは可能であることを初めて認めた。

消防車はいわき市に一度集結し、過熱炉の冷却の準備をした。
福島原発から60km西の郡山で、放射線検査が行われた。
IAEAは、今回の事故をレベル5としたが、フランスだけはレベル6であると主張した。


とかなり早い段階で、公に認めています。(英文報道はありますが、この日本語報道は今に至るまでされておりません。この状況と現在もほとんど変わっていないと思います)その後、小森常務の話が一切出ませんでしたので、なにかあったのかと心配をしていました。

 ここの記事に書いてある収束方法に変更しない限り、本当の収束は見えてこないと私は考えています。(メルトスルーまで起きていたことは、皆様すでにご存じの通り)

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posted by いんちょう at 10:15| 原子力