2011年07月03日

滑り込みセーフだった重要免震棟

2011.4.1に公開された重要免震棟の内部(東電提供)
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この中の2人を知っています。一人は東電の電気関係の方、もうひとりは一緒に仕事をしたことのある関連企業の方。お二人とも20年前とほとんど印象が変わりません(びっくり)

また、以前ご紹介しましたこの動画

福島第一原発 内部映像:青山繁晴 2011.4.22


 本当に立派な重要免震棟です。私が勤務していた時にはありませんでした。いったい、いつできた建物かを調べてみますと、こんな資料が見つかりました。
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抜き出します。

安全対策 災害に強い発電所づくりの推進

2007年7月に発生した新潟県中越沖地震以降、柏崎刈羽原子力発電所では、設備の点検・評価、復旧作業、耐震強化工事など、災害に強い発電所の構築に向けた取り組みを着実に進めています。これらの取り組みは福島第一原子力発電所・福島第二原子力発電所でも展開しており、着工準備中の東通原子力発電所の原子炉設置許可申請にも反映しています。

(中略)

免震重要棟の建設.
免震重要棟
(柏崎刈羽原子力発電所)


緊急時対策室
(柏崎刈羽原子力発電所)
 新潟県中越沖地震の発生時に建物内への入室が困難になったことなどをふまえ、災害発生時に対策活動の拠点となる緊急時対策室や通信・電源などの重要設備を集合させた「免震重要棟」を建設し、柏崎刈羽原子力発電所では2010年1月より、福島第一原子力発電所・福島第二原子力発電所では2010年7月より運用を開始しています。
 免震重要棟は、建物と地盤の間にゴムなどの柔らかい部材(免震装置)をおくことで、地震の揺れを吸収する免震構造としており、新潟県中越沖地震を超える震度7クラスの地震が発生した場合においても、緊急時の対応に支障をきたすことがないように設計しています


 なんと、あのコストカッター勝俣が一体いくらかかったか分からない建設費がかかっている重要免震棟を認めています。

新潟県中越沖地震の発生時に建物内への入室が困難 とはどういうことでしょうか。単に出入り口がやられただけでしょうか?それとも何か別の原因?

このたてものを、コストカッター勝俣が承認するくらいのとんでもない災害が新潟で起きたとしか思えません。なにかを東電は隠しているのではないでしょうか?

 しかも、今回大変重要なベース基地となっている福島原発の重要免震棟、なんと2010.7月にできたばかり。このため最新鋭のディスプレイ、パソコンが必要十分にそろっているのです。(おそらく、事故が起きるまで、こんな立派なものを作って・・・と全員がバカにしていたはず。)ところで、玄海原発、このような立派な重要免震棟に相当する建物は、もう建築済ですよね?もちろん。

事務本館の現状(東電提供)
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 以前はこの事務本館に緊急時対策室がありました。青山氏の動画にも出てきましたとおり,今回活躍している重要免震棟がなければ、事故対策すら出来なかったに違いありません。

 この大きな原子力災害が起きる直前に、重要免震棟が完成していた・・・

 運がよかったということだけではなく、なにか大きな力が働いており、きっとこの災害は収束に向かうだろうと信じています。

 現在、現場で働かれておられる方々、日本国民全員が応援しています。現場を全く知らないマスコミの言うことなど、気にしないでください。本店、政府の理不尽な要求に従う必要はありません。決して無理をすることなく、身体に気をつけてください。
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posted by いんちょう at 07:30| 原子力