2011年07月06日

誰が責任をとるのか−玄海原発再開

 まず、衝撃的な写真から。佐賀県庁ですが、かつて政治の中心がバリケードを築いて、人を中に入れない態度をあからさまに取ったことがあったでしょうか?
2011.6.25(佐賀県庁)
2011070601.jpg宮仕えは、辛い・・・

反対派、賛成派ともにあわないと言っているのですが、怖くて県民に会えない知事・・・

玄海町長、原発再稼働の「容認」表明 海江田経産相と会談 2011.6.29

玄海再開容認に抗議相次ぐ 佐賀県は庁舎の玄関一部封鎖 2011.7.5

 どちらが正しいのか、判断する前に。

まず、福島の収束が何より優先する。福島の事故を収束できない国に責任を持つと言われても、全く信用できない。事故も収束できないのに、安全を確認できるのか、大いに疑問。

原子力の安全神話は崩れた。もし、玄海原発で事故が起きたとき、日本国民はどうしたらいいのか?偏西風があることを考えると、太平洋ベルト地帯はすべて廃墟と化す。福岡空港も使えなくなってしまう。逃げるルートは、鹿児島から沖縄に抜けるルートくらい。国土がなくなってしまって、国がどう責任を取れるというのか?ヨウ素剤の配布をする用意があるのか?
 そこまでして、原子力発電を再開する覚悟があるのか。それとも、事故が起きるという警告は、デマだというのか。


  国民全員をカネの力で黙らせられると思っているとしたら、おおきな間違いだ。電力会社は国民を敵に回した。電力社員に対する尊敬の念は国民はもはや持っていない。あなた方は、自分の勤務先社名を胸を張っていえるか


また、次の記事

原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り (朝日新聞)
2011年7月6日3時0分 朝日新聞
 定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じだが、国と電力会社、立地自治体が安全評価の責任を押し付け合い、定検中のまま手続きの先送りを3カ月近く続ける異例の事態になっている。
 両機が13カ月に1度の定検に入ったのは、昨年12月から今年1月。約50項目の検査を終え、泊3号機は3月7日、大飯1号機は3月10日と、いずれも大震災直前に原子炉を起動し、調整運転に入っていた。
 調整運転は通常、約1カ月行われる。徐々に出力を上げ、フル稼働時点で、経済産業省原子力安全・保安院から、正常に作動しているかを最終チェックする総合負荷性能検査を受ける。
 両機とも4月上旬に営業運転に移る予定だったが、震災と原発事故で状況は一変した。保安院は3月と先月、緊急の安全対策を指示。海江田万里経済産業相は先月18日、両機を含む原発について「対策は適切」と再開を認めた。
 だが北海道電と関電はその後も最終検査を受けず、営業運転に踏み切らない。理由については両社とも「地元自治体の理解が得られていないので……」と歯切れが悪い。


すでに発電再開している原発の安全評価さえできていないのに、どうして新たな原発を再起動できるのか。一体どういう神経なのか。

1.福島の収束
2.上記発電所の安全チェック
3.事故原因の分析とその対策(中学生ではなく、原子力学会の意見を取り入れる)

が何よりも優先するはず。このような状況で再起動可能という大臣は・・・・

追伸
おそらくこれを乗り越えれば、「熱しやすく冷めやすい日本人だから、どうにかなる」と推進側はタカをくくっているのでしょう。チェルノブイリを見れば、本番はこれからだと言うことが分かるはずなのですが・・・
誰が、どういうことを言っているか、きちんとチェックして、記憶にとどめておきましょう。

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posted by いんちょう at 13:37| 原子力