ちょっと前ですが、こんな記事。
東日本大震災:福島第2原発の放射性汚染水3000トン放出案 東電に漁協反発
東京電力は8日、福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)のタービン建屋などにたまった放射性汚染水約3000立方メートルを、海へ放出する検討を始めたことを明らかにした。水産庁や地元漁協などに連絡したが、新たな海の汚染に批判の声が出ている。
放出が検討されているのは、東日本大震災に伴う津波で、建屋地下に入った海水約3000立方メートル。低レベルの放射性セシウムなどが含まれている。燃料の損傷が原因ではなく、通常時に生じるものだが、排水しないと塩分による機器類の腐食が懸念される。
東電は放射性物質の放出限度以下まで処理する方針で、松本純一原子力・立地本部長代理は「放出時期は未定だが緊急に放出が必要と考えていない。関係機関と十分相談したい」と述べた。3日に東電から連絡を受けた茨城沿海地区漁連は「やむを得ないが、心情的に納得できない」と話した。福島第2原発は計4基の原子炉があるが、いずれも冷温停止している。【中西拓司、久野華代】
毎日新聞 2011年6月8日 東京夕刊
はっきり覚えてはいませんが、タービン建屋は地下一階、地上3階建てだったはずです。約3,000tonの海水があるとすれば、かなり問題。電気機器、配管の腐食が懸念されます。
そして、本日のこのニュース
福島第2原発:1号機電源盤から火花 冷却を一時停止
東京電力は7日、福島第2原発の1号機原子炉建屋付属棟に設置された電源盤の遮断器から火花が発生し、修理のため同日午後5時37分から、原子炉と使用済み核燃料プールの冷却装置を一時停止したと発表した。
1号機は冷温停止中で、原子炉の温度は25度、使用済み核燃料プールは26度だった。冷却装置の停止で原子炉の水温は1時間あたり3.4度上昇するが、修理は数時間で終わる見通し。
東電によると、同日午後2時5分ごろ、作業員がパチパチと火花が出ているのを発見した。電源盤周辺に燃えるものはなく、火災の恐れはないという。【斎藤有香】
毎日新聞 2011年7月7日 20時34分
なぜ、電源盤の遮断機から火花が出ているのか?普通はそんなに簡単には絶縁劣化しないはずです。もしかすると建屋内の塩分のせいかもしれず、そうだとしたら全体的に絶縁が劣化していると考えられますので、そんなに簡単な話ではありません。
しかも、一応、冷温停止にはなっているようですが。。

この表で気になるのは、すべての号機で
○残留熱除去系(B)運転(3/14〜)
※残留熱除去系(A)は津波の影響で使用不能
がもう4ヶ月近く続いていること。片系統だけでは原発の運営管理上も心配なはずですが、なぜ今に至るまで修理ができないのか?なにか隠しているのかもしれません。
関連ブログ
福島第二原発状況分析(とりあえず冷温停止) 2011.3.14
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