九州大学応用力学研究所は7日、鹿児島県薩摩川内市の川内原子力発電所で事故が発生し、海に放射性物質が流出した場合、黒潮や対馬海流の影響で太平洋側と日本海側に流出し、同県から北海道までのほとんどの沿岸域が汚染される可能性があると発表した。
日本海側を中心に広がる佐賀県の玄海原発に比べ汚染範囲は広がるという。
同研究所の広瀬直毅准教授によると、福島第一原発事故で海洋汚染が問題となっていることを受けて模擬計算を実施。事故発生は東日本大震災と同じ日、放射性物質の流出総量は1か月間で計1万テラ・ベクレル(テラは1兆倍)とそれぞれ仮定し、100日間の変化を計算した。
その結果、放射性物質は沖合にあまり拡散せず、太平洋、日本海側の二つの暖流に乗って沿岸部を北に移動。濃度は4月22日に長崎市で海水1リットル中13ベクレル、同月27日に鹿児島県枕崎市で同3・8ベクレル、5月16日に有明海で4・5ベクレルに達し、5月後半には韓国東岸にも到達した。
(2011年7月8日 読売新聞)
実際の発表原稿は
海洋汚染の図

川内原発で事故が起きると(起きないという想定は今となっては通用しません)、九州の海産物はすべて放射能汚染されてしまうことがよく分かります。
そもそも、海水を冷却水として使用すること自体リスクが高すぎるのではないでしょうか?福島で原子力災害が起きている現在、もし九州の原発で何かあったら、日本人全員が集団移住せざるを得ません。そんな国民を受け入れてくれる国などあるのでしょうか。そういった覚悟を持った上で、原発を再開することを国民が納得したならば、それはそれで仕方ないでしょう。
また、夏期の3ヶ月だけ運転するという案をネットで見ました。原子力は、約24ヶ月運転し続けないと燃料が燃え切りません。中途半端に3ヶ月運転してはい終わりというわけにいきませんし、かえって危険です。また、稼働率25%では経済的に成り立ちません。
どうしても原発を運転し続けるというならば、半径50キロ以内には1基のみ運転(多重災害の防止)としなければならないでしょう。1基だけならば、何か起きたとしてもどうにか人間の手で対処できるのかもしれません。(楽観的に考えれば)
どうせやめても、中国、韓国で原発があるので同じという意見もあります。
これは、駐車違反で捕まった大阪のおばはん(失礼)が
「なんで、わたしだけやの。みんな駐車違反しとるやないの。なんで、つかまえへんの」
と逆ギレするのと構図は全く同じです。
みんなしているから、どうせ同じ。
それでいいのですか?
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