2011年07月11日

セシウム牛−いったい、なにが本当?

肉牛の餌や飲み水採取 福島県、南相馬で放射線量を調査2011/7/11 10:58
 福島県南相馬市の牛11頭の食肉から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は11日までに、緊急時避難準備区域にある出荷元の農場を任意で調査した。牛の配合飼料やわら、飲み水に利用されたとされる井戸水などをサンプルとして採取。近く放射線量を測定し、牛の内部被曝(ひばく)の原因を調べる。
 調査した県畜産課の森口克彦主任は「餌を密閉タンクに入れて屋根のある場所で管理するなど、見た限りでは問題はなかった。今のところ(放射性物質が検出された)原因は不明で、調査の結果を待ちたい」と話した。
 県は10日、午前10時すぎから約2時間半かけて牛舎や井戸などを見て回り、経営者から牛の管理状況や餌の種類、量などを聞いた。
 県によると、この農場では県外産の配合飼料などを餌にし、井戸水を飲ませていた。11頭は出荷の際のスクリーニング検査で、体の表面から放射性物質は検出されなかった
 11頭の食肉は流通していないが、この農場からは5〜6月、東京都に5頭、栃木県に1頭の計6頭が出荷。これらの肉牛はすでに処理され、市場に出ている可能性があり、東京都などが流通先などを調べる。
 今回の問題を受け県は9日、肉用牛の出荷を南相馬市全域で自粛するよう市に要請している。
 農場経営者の家族は調査終了後「消費者も不安だと思うので、県はしっかりと原因を特定してほしい」と話した。〔共同〕


放射性物質:餌のわらにセシウム…南相馬産の黒毛和牛汚染
 福島県南相馬市の畜産農家が出荷した黒毛和牛11頭から暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、農家が餌に使用していた稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出されたことが分かった。県によると、昨秋刈り取り、田んぼに放置していた稲わらを牛に与えていたという。県は稲わらが汚染源だった可能性が高いとして、餌の管理体制強化を検討している。
 県畜産課や農林水産省の職員が10日、この農家への調査を実施。牛の飲み水にしていた井戸水や配合飼料、稲わらなどを調べたところ、井戸水や配合飼料に問題は見つからず、稲わらからは問題となった食肉(3200〜1530ベクレル)の10倍以上の放射性セシウムが検出された。
 福島第1原発事故後、国は家畜について、餌となる干し草や稲わらは事故後に刈り取ったものを使わず、屋内で管理することなどを県に通知。指導が守られているか聞き取り調査した上で安全確認できた牛を出荷していた。この農家は毎日新聞の取材に「国の指導通りにやってきた」と話しているが、県は今後、稲わらの保管状況や量、時期などを詳しく調べる。【蓬田正志】
毎日新聞 2011年7月11日 12時57分(最終更新 7月11日 13時02分)


餌の稲わら、規制値超える放射性セシウム 福島原発
 福島県南相馬市の農家が東京都に出荷した肉用牛から暫定規制値の3倍超の放射性セシウムが検出された問題で、農家が所有する牛の餌を同県が検査した結果、餌の稲わらから、牧草の暫定規制値(1キロ当たり300ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたことが11日、わかった。
 県は、数値について公表していないが、「規制値を大きく上回っている」としており、餌が原因とみて調査するとともに、ほかの農家についても餌を調べる。
 問題の発覚を受け、県は10日、この農家から牛の飼育状況などを聞き取り、牛に与えていた餌と井戸水に放射性物質が含まれていないか検査を実施した。井戸水は問題がなかった。
 農家によると、輸入した配合飼料と昨年10月に収穫した稲わらを倉庫や屋外に保管し、牛に与えていた。

(2011年7月11日14時35分 読売新聞)

南相馬牛の放射性物質どこから?―牧草、飼料、水から検出されず2011/7/11 15:02
福島南相馬市の緊急時避難準備区域から東京に出荷された牛11頭から、基準の3〜6倍の放射性セシウムが検出された。これは都の調査によるものだが、その前に行われた福島県の調査では問題がなかったという。
番組によれば、県は農水省の指示に従って、牛の背中、足など体表をサーベイメーターをつかって計測。都の検査は、加工後の食肉そのものだったという。したがって、放射線専門家は牛の内部ひばくの可能性を指摘する。 (注:これはうそ)
飼育も牛舎
ただ、この11頭の牛を出荷した農家の近所では、牛を牛舎のなかで飼育するなど、指導に沿って育てており、問題の農家も飼育方法はそう変わらないとみられるという。「みなさん、かなり慎重に飼育されていたようですね」と赤江珠緒キャスター。
ルートとして考えられるのは、牧草、飼料、水といった食べ物、飲み物だというが、牧草は去年買ったもので屋内保存、飼料はトウモロコシなど外国からの輸入品。水は地下水で、これは現在調査中だという。
牛がどうして基準値を何倍も超える放射性物質を体内に取り込んだのかは、まだ謎のまま。周辺の農家は「近所から放射能が検出されたのは心配だ。信じられない」と話していた。


わらから7.5万ベクレル7月11日 14時49分(NHK)
福島県南相馬市から出荷された肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県が飼育農家から採取した餌のわらから、国の目安を大幅に超える1キログラム当たりおよそ7万5000ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが分かりました。わらは原発事故のあと、屋外にあったものとみられ、県が引き続き調査しています。


 話しが大きく食い違っています。最初県の担当者は、保管に問題ないと明言しているにもかかわらず、それから2時間後配信された毎日新聞では、屋外保管をしていたのが原因と現地調査と全く違う結果が出ている。なぜ、発表内容がこんなにも混乱するのでしょうか。

 だれかが、何かのために嘘をついています。


運転員など、立場の弱い人に責任を負わせる場合は、背後に何かあることを疑いましょう。(この場合は、農家でしょう)

私の疑問
・牛の筋肉にガンマ線を放出するセシウムが高レベル含まれているのだから、薄皮一枚隔てた箇所(牛の表面)で放射能が検出されないはずがない。
・なぜ、視察で問題ないと話していた飼料から、急に放射性物質が見つかるのか。
・飼料の放射能レベルと牛に含まれている放射能レベルの総量はほぼ見合う量なのか?
・稲ワラから3万20007万5000ベクレル/kgの放射性セシウムが検出された。一体この地域はどれだけの汚染を受けているのか。
稲ワラの数値を信用すれば、屋外に放置されていた車、家など非常に高レベルに汚染されているのは間違いない。人が住んではいけないレベルなのはあきらか。政府は、放射能汚染について隠蔽していると言わざるを得ない。

どこかでだれかが嘘をついていいるために、発表の数値、内容に齟齬が出てきてしまっている。

「天網恢々疎にして漏らさず」


かりに、飼料から見つかったとしましょう。それでも、それ以外の経路からの進入を否定することはできません。

また、牛乳もなにやらきな臭い話しがあるようです。

 ますます訳が分からなくなってきました。

関連ブログ
原発周囲の牛から高濃度放射性セシウム検出 2011.7.10

ブログキー UzuRX2QT
(相互リンク希望の方は、このブログキーを埋め込んでください)
タグ:P
posted by いんちょう at 15:50| 原子力