2011年07月11日

原子力村は身内にも平気で嘘をつく

社内照会にやらせメール否定 九電の原子力発電本部
九州電力の「やらせメール6 件」問題で、九電の広報部門が原子力発電本部に事実関係を照会した際、同本部側がやらせを否定していたことが9日、関係者の話で分かった。会社として実態把握のチャンスを逃し、対応遅れにつながった。
 玄海原発(佐賀県)の安全性に関する政府主催の説明番組をめぐり、運転再開に賛成する意見を番組に送るよう九電が子会社社員らに求めているとの疑惑は、6月26日の番組放送前から、ネット上などでうわさになっていた。
 番組の放送後、広報部門が原子力発電本部に照会したが、同本部の担当者はやらせを否定。これを受け、広報も報道機関などの問い合わせに同様の回答をした。


九電、答弁拒否を連発 「やらせメール」問題 鹿児島県議会審議
2011年7月11日 13:59
 「信頼回復に努めたい」の言葉がむなしく響いた。九州電力の「やらせメール」問題。九電幹部が参考人招致された11日の鹿児島県議会原子力安全対策等特別委員会で、山元春義副社長は「国民、県民にご心配を掛けた」と謝罪する一方、事実関係に関しては「国への報告前で言えない」と答弁拒否を繰り返した。議員の追及にぶぜんとした表情で語気を強める場面もあった。
 午前10時すぎ。出席した山元副社長と中村明原子力発電本部副本部長の2人は、ともに硬い表情で頭を2度下げて特別委の会場に入室した。2人は冒頭、それぞれ起立し「国の説明会の信用性を損なう結果になった。おわびする」と深々と頭を下げた。
 だが、その後はやらせに至った詳しい経緯を聞かれても「現段階では言えない」を連発。4日の特別委で「やらせメール」の事実そのものを完全否定していた中村副本部長は「上司の指示で、私が番組の周知をするよう部下の課長に命じた。しかし、賛成の立場から意見を表明するよう要請しているとは知らなかった」と自身の関与を重ねて否定。「上司が誰かは回答を控える」と隠し通した。審議は紛糾、わずか15分で2度も休憩をはさんだ。
 審議では、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)のトップである川内原子力総合事務所長を兼任する山元副社長が「事前にメールの内容を知っていたのでは」とされる疑惑にも追及が相次いだ。
 山元副社長は、ときおり中村副本部長とヒソヒソと小声で相談しながら「メールは受信していない。問題発覚時には信じられない思いだった」と声を震わせて否定した。
 「国への報告後に事実関係を明らかにし、再発防止策も講じる。それが何万人もいる九電社員と協力会社員の思いだ」
 審議の終盤、突然、開き直るかのように言葉に力を込めた山元副社長。県議や20人の傍聴人は納得できない様子で首をかしげた。
=2011/07/11付 西日本新聞夕刊=


2つの記事を並べました。

・九電原子力村は、社内の広報に対しても平然と嘘をついた
・鹿児島県議会では、指示を出した原子力本部副部長本人が「そんなことをしていない」と発言した。

後の記事を見ますと、強制的な捜査でない限り、本当のことは出てこないでしょう。

 皆様、このような発言を見て驚かれることでしょう。

 が、実はこの問題はかわいいものです。原子力村は、本当のことを覆い隠して今までやっています。それが、端的にわかりやすい形ででてきたのが、このメール問題。

そもそも、原子力村は原子力村の中ですら、本当のことを言いません。

・原子炉の不具合は、課長で止める、部長で止める、所長で止める。
(不具合の大きさによって)

の判断がある。本店とサイト(発電所のこと)でも本当のことは伝えない。本店もサイトが隠していることは分かるが、表向きは追求しない。仲がいいつながりがあると、本店からサイトの知り合い へそっと電話して、「本当のことを教えてくれ。悪いようにはしないから。」と聞いて、対策を立てたりする。(すみません。もう10年以上も前の聞いた話なので、嘘かも。話半分で聞いてください)

 なぜ、正直に包み隠さず伝えないのか。

仲間うちにすら本当のことを言わない原子力村です。社内にも本当のことを伝えられないのに、政府、そして国民に対して、本当のことを言うはずがありません。

 彼らの言葉は決まっています。

「だって、国策だから。」



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posted by いんちょう at 17:40| 原子力