NHKから
原発「調整運転」継続に対応要請
7月12日 5時16分
北海道電力と関西電力の原発2基が、定期検査の最終段階に発電しながら原子炉の状態を確認する「調整運転」を、通常の4倍に当たる4か月ほど続けていることから、国の原子力安全委員会の班目委員長は「明らかによいことではない」として、経済産業省の原子力安全・保安院に、適切に対応するよう求めました。
北海道電力の泊原発3号機と、福井県にある関西電力の大飯原発1号機の2基は、3月の東日本大震災の前後に定期検査を実質的に終えています。そして、定期検査の最終段階に発電しながら原子炉の状態を確認する「調整運転」を続けていますが、通常1か月程度で終えるところを、すでに4か月ほど継続しています。「調整運転」が4か月ほど続くのは異例の事態です。電力会社などによりますと、調整運転を続けている理由は、営業運転に移ることについて地元自治体の理解が得られていないためだということです。こうした状況について、原子力安全委員会の班目春樹委員長は、11日の記者会見で「明らかによいことではない」と述べ、電力会社を指導する立場の原子力安全・保安院に対し、適切に対応するよう求めました。原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は、「正当な理由なく調整運転が長期化することは、法令上でも問題になる可能性がある。今後適切に進められるよう対応したい」と話しました。
なにもしないと言うことでしょうか?
それとも、やらせ説明会、やらせメールを開催して、地元の了解を取るおつもりでしょうか?
この問題は、すでにブログでも取り上げていますが、再掲
原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り (朝日新聞)
2011年7月6日3時0分 朝日新聞
定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じだが、国と電力会社、立地自治体が安全評価の責任を押し付け合い、定検中のまま手続きの先送りを3カ月近く続ける異例の事態になっている。
両機が13カ月に1度の定検に入ったのは、昨年12月から今年1月。約50項目の検査を終え、泊3号機は3月7日、大飯1号機は3月10日と、いずれも大震災直前に原子炉を起動し、調整運転に入っていた。
調整運転は通常、約1カ月行われる。徐々に出力を上げ、フル稼働時点で、経済産業省原子力安全・保安院から、正常に作動しているかを最終チェックする総合負荷性能検査を受ける。
両機とも4月上旬に営業運転に移る予定だったが、震災と原発事故で状況は一変した。保安院は3月と先月、緊急の安全対策を指示。海江田万里経済産業相は先月18日、両機を含む原発について「対策は適切」と再開を認めた。
だが北海道電と関電はその後も最終検査を受けず、営業運転に踏み切らない。理由については両社とも「地元自治体の理解が得られていないので……」と歯切れが悪い。
定期検査中と営業運転となにが違うか。
全くなにも変わりません。ただ、最終検査を受けたか受けていないかだけ。その試験さえ地元が怖くて、申請すらできない。
国、電力会社、立地自治体が 原発運転の責任を押しつけあっている。
こんなふざけた状態で、国は原発の安全性が確保されていると評価して、玄海の再稼働を認めたのです。
一体いつまで国民を愚弄したら気がすむのですか。
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誰が責任をとるのか−玄海原発再開2011.7.6
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